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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
第2章第7ステージ「ラストDLCと海の向こうの大会とマイパートナーと」
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第2章36話「四矢ヒロキ」

9月28日午前11時22分 天魔堂開発室


スマシス最後のDLCの最終調整を終え、一息つくなお。


なお「調整終えた後のコーラはやっぱ格別ね」


もう一杯飲もうと口をつけようとした時だった。


夢麻「な、なおさん!大変です!」


なお「ん?どうした?」


夢麻「そ、外に巨大なロケットが!」





慌てて外に出て街の方に行くと、本当にアキバの街のど真ん中にロケットが!?


車はギリギリで急停止しているようだ。


他のみんなも先に来ているようだ。


夢麻「これ、なおさんが関係してるのですか?」


なお「いや、いくらアタシでもこんなのは見覚えがないわ…」


すると、ロケットの側面に扉のようなものが開き、人影があった。


ユウリ「あれ、宇宙人ちゃうん!?映画とかでよく観る醜くて邪悪な…」


人影「失礼だな。誰が醜くて邪悪だ」


よく見ると、普通の人間だ。


葵「…!アンタ、ヒロキじゃない!?」


夢麻「知ってる人なんですか?」


葵「小学生の頃のクラスメイトよ。中学に上がる前にシンガポールに留学したハズだけど、いつ日本に?」


ヒロキ「たった今」


そう言いながら出てきたエスカレーターで降りてきた。


ヒロキ「改めて久しぶりだね葵。10数年振りじゃない。キミのお父さんが大変な事になって心配なってて、日本にいる部下達に探し回ってたんだ」


葵「それはご親切にどうも」


ヒロキ「それで先日、金髪の美人な女の人からの情報で、偶然にも、天魔堂に務めていると聞いてね、無事に生活してると安心したよ」


金髪の女性?そう言えば、知り合いにそんな人物が身近にいたような…?


葵「それでどうして日本に?わざわざアタシの安否を直に確認しに来たじゃないでしょうね?」


ヒロキ「それもあるけど、実は日本に来たのはもう1つ理由があるんだ」


すると、懐から名刺を取り出した。


ヒロキ「改めまして、僕は四矢(よつや)財閥の御曹司で、株式会社『青花(ブルーフラワー)』の社長をしている『四矢ヒロキ(よつやひろき)』と言います」


夢麻「四矢ヒロキって、ゲーム会社を立ち上げたばかりなのに18億の売上を叩き出したって言う有名な!?」


のん「葵って、そんな凄い人と知り合いだったんだ…」


ユウリ「しかも四矢財閥って、本のひと握り程度の数しかない日本の財閥の1つやないか!」


ヒロキ「僕なんてまだまだひよっこです。両親や兄達に比べればどうって事ないです。実は、天魔堂の方に頼みがあるのですが」


なお「頼み?」


ヒロキ「今度、スマシスの最後のDLCを出すのですよね?それを記念してゲーム大会を開催しようと直談判しに来たのです」


るな「あぁ。それでさっき偶然って言ったのね」


ヒロキ「流石に知った時は驚きましたけどね。それで、開発元である天魔堂の皆さんにもゲストとして招待しようと…」


なお「それでウチに来たって事ね」


そう言えば、そんなゲーム大会が開催しようと話を聞いていたが、主催者は葵の知り合いだとは。


ヒロキ「もちろん、あなた方以外のゲストも呼んでいます。これを機に交流を広めたらどうでしょうか」


なお「まぁ、たまには悪くないわね。いつどこで開催するの?」


ヒロキ「半月後にニューヨーク某所で行われる予定です」


葵「ニューヨーク⁉アメリカか⁉」


ヒロキ「参加人数は10万人を軽く超えています。希望があれば選手として参加してもいいですが」


なお「出る!…いや出させてください!」


葵「即答だな…」


ヒロキ「選手として参加いただきありがとうございます。それともう1つ頼みがあります」


りお「頼める範囲なら何なりと」


ヒロキ「大会関係者の為にパーティも開催する予定で、もしお知り合いに5つ星クラスの料理人がいたら紹介してくれませんか?」


葵「料理人って、アンタなら探すくらいどうってこと無いじゃない」


ヒロキ「葵って、昔からお嬢様って割には学校のテストには出てこないくだらない情報をよく知ってそうだから」


葵「悪かったね、くだらなくて」


5つ星か…。


なお「丁度知り合いにシェフがいるから紹介しようか」


夢麻「知り合いの料理人って、この間行った『anbura(アンブラ)』の?」


ヒロキ「やっぱり。詳しい日程とかはまた後日改めて教えるから。連絡先は名刺に書いてあるから何かあったら連絡を」


なお「わかったわ。早速セレッサに連絡しとかないと」

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