第9話「噂のあの子はツンデレ?」
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第2章までクリア
プレイ時間01:54
6月のある日の朝
ベッドで爆睡していたなおは、目覚ましの音で目を覚ました。
なお「あ~良く寝た」
なおはベッドから降りて、キッチンに行ってお湯を沸かした。
棚からチキンラーメンのインスタントラーメンと丼を取り出し、冷蔵庫からコーラとタマゴ1個を取り出した。
テーブルにそれらを置いて、テレビをつけた。
ニュースキャスター「…では次のニュースです。先月解決した賭博事件の続報です。逮捕された主犯の裏影健也容疑者は、1年前に1人の女子大生を大量の金をむしり取り、自殺に追い込んだことが判明されました。裏影容疑者の仲間の供述によると、自殺に追い込んだ後、その女子大生の悪意な噂を流して評判を落としていたようで、遺族には、だまし取られたすべての金の返額と賠償金が支払われる模様。また、逮捕された当時、裏影容疑者はどういうわけか錯乱状態であり、仲間も、『化け物だ!俺達も若い女の姿をした化け物に殺される!』っと意味不明な供述をしており、警察は余罪を追及しています…」
なお「どうやらあの子の名誉も回復できそうね」
そう言いながらなおは沸かしたお湯で、麺が入った丼に入れ、卵を入れて蓋をした。
すると、スマフォが鳴り、電話に出た。
なお「もしもし?あ、のん?」
のん『お姉ちゃん。最近ゲームの開発が遅れているわよ。もっと化身を増やしてくれない?』
なお「あのね。化身を使うの、結構疲れるんだから…」
のん『分かっているよ。だからアタシも他のお姉ちゃん達も化身を増やすから。あ、それと明日、P3のゲーム発表会だから準備して』
そう言って電話が切れた。
のん「全く。のんったら簡単に言っちゃって…まぁいいけど」
なおは何かを呟くと、身体から5つの光の球が現れて、それがなおに変わった。
なお「至急キャラのモデリングとモーション作りをして!アタシも食べ終わり次第すぐ行くから」
化身達は敬礼して開発室に向かった。
なお「そうだ。夢麻にはあの事を伝えとこう。きっと喜ぶかも」
なおは再びスマフォを操作した。
夢麻は今日は休みなので、自宅でゲームをしていた。
夢麻「さてと、ここを攻略するには、あの仕掛けを解かなきゃいけないのね…。それにはあのアイテムを手に入れなきゃ…」
すると、スマフォが鳴り、電話に出た。
夢麻「もしもし。あ、なおさん。何ですか?」
なお『夢麻、貴女、P3って知ってる?』
夢麻「知ってます。年に1度にこの時期、アメリカでやっている大きなゲームの発表会ですよね?」
なお『知ってると思うけど、それにスマシスの発表があるから、それを直に見てみたい?』
夢麻「え!?P3に行けるんですか!?行きます行きます!けど、アメリカは遠いから、今からじゃ間に合わないんじゃ…?」
なお『大丈夫。天魔堂は日本だけじゃなくどこでも行けるのよ。アメリカでも宇宙の果てでも』
夢麻「そうなんですか!?」
なお『ウソをついてどうする?勿論他のゲームも遊べるから、すぐに支度して』
夢麻「分かりました!すぐに旅行の準備をします!」
なお『楽しみにしててね。…あ!5分も過ぎてた!麺がのびた!!』
夢麻「?」
何か騒いでたが、気にしないでおこう。
夢麻はすぐにセーブして出かけた。
原宿
別名「ファッションタウン」であり、人気ゲーム「キュアパラ」の舞台でもある。
別名の通り、沢山のブティックがあり、様々な個性のある服が売っている。
夢麻はどの店で旅行用の服を買おうか見渡しながら歩いていた。
夢麻「さて、どんな服を着て行こうかな?」
ルンルンしながら店の中に入っていった。
すると、レジから声がした。
?「そ、そこまで言うんだったら、買ってあげてもいいのよ!」
赤髪のツインテールの女性が服を買おうとしていた。
?「ホントは買う気なかったけど、そこまで似合うだったて言うなら…。別に、初めから買うなんて思ってないからっ!」
今噂のツンデレのようだ。アニメとかではよく見るけど、現実で見るのは初めてだ。
レジのカウンターに、ドンっと服の代金を突き付けた。
?「おつりはいいわ」
そう言って服を持って出ようとした。
店員「あの、足りませんけど」
そう言われてずっこけた。
その日の夜
夢麻は旅行用のケースを持って会社に向かった。
会社に入ると、なおとのんが待っていた。
なお「待っていたよ。突然で悪いわね」
夢麻「いえ。P3に行けるならどこまでも行けます!この私を助けてくれたし…」
夢麻は周りを見渡した。
夢麻「あれ?貴女達二人だけですか?確か、姉妹全員で来るって聞いたのですが」
のん「1人は遅れてくるんだけど、他の二人は外せない急用ができてこれなくなっちゃって」
夢麻「そうなんですか。その遅れてくる姉妹は?」
なお「もうすぐなんだけど、ちょっとめんどくさい性格でね…」
めんどくさい?一体どんな人だろう?
すると。
なお「あ、来た来た」
夢麻が振り返ると、そこに居たのは、原宿の店に居た、あの赤髪の女性だった。