表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の隣に咲く花  作者: 木田悠花
1/2

①遺書

初めて書く、ちょっと怖い系のものです。

自分でもどうなるかよくわかりませんが、ちょっとだめかもと思ったら

止めたほうがいいですよ

「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、よーっつ。」

異臭がただよう。腐った匂いだ。誰もが吐き気をもよおしてしまうような臭い。

臭いの発生源は・・・人だ。いくつもの、人の死体。ありえないような光景。

血でできた深紅の池。女の死体が吊るされている天井。死体を笑って数える、少女。

見えるものすべてが異常な光景だ。特に、少女の目だ。見ているこっちの気がとちりそうなくらい輝く。

小さいころからみているのだろうか。おそらくまだ13~15歳ほどだろう。

なぜ、彼女はこのような場所にいるのだろうか?私には、まったくわからない。


「えへへへ。今日もまた死体さんが増えたよ。これで何体目かな?

 えーと、ひとーつ、ふたーつ・・・あれれ昨日より減ってるよ」

「これじゃあ、言いつけを破ったって怒られちゃうよ~」


少女は私を少し見ると、「あの人はダメ、あの人はダメ」と呪文のように唱える。

私は死体にしてはいけないらしい。


「でも、あの人ってバレなきゃ問題ないよね。ねえ?」


私のところに少女が少しずつ近づいてくる。なぜか恐怖はない。

むしろ、早く殺してほしいという気持ちで胸がいっぱいになってしまう。


「じゃあね、お兄ちゃん。」


最高の瞬間をありがとう。包丁の少女よ。


「天国へ行かせてあげたいけど、お兄ちゃんの魂は私がもらうね。そういう仕事なの。

 かわりに、『死』の証のイトスギをあげるね。」


ここで、我が一生を終える。

ここに記したのが我が最後の結末なり。石川蓮司

PS・親愛なる友へ、あの村には近づくな。死を招く少女がいる。

   あれに私は魅せられた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ