①遺書
初めて書く、ちょっと怖い系のものです。
自分でもどうなるかよくわかりませんが、ちょっとだめかもと思ったら
止めたほうがいいですよ
「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ、よーっつ。」
異臭がただよう。腐った匂いだ。誰もが吐き気をもよおしてしまうような臭い。
臭いの発生源は・・・人だ。いくつもの、人の死体。ありえないような光景。
血でできた深紅の池。女の死体が吊るされている天井。死体を笑って数える、少女。
見えるものすべてが異常な光景だ。特に、少女の目だ。見ているこっちの気がとちりそうなくらい輝く。
小さいころからみているのだろうか。おそらくまだ13~15歳ほどだろう。
なぜ、彼女はこのような場所にいるのだろうか?私には、まったくわからない。
「えへへへ。今日もまた死体さんが増えたよ。これで何体目かな?
えーと、ひとーつ、ふたーつ・・・あれれ昨日より減ってるよ」
「これじゃあ、言いつけを破ったって怒られちゃうよ~」
少女は私を少し見ると、「あの人はダメ、あの人はダメ」と呪文のように唱える。
私は死体にしてはいけないらしい。
「でも、あの人ってバレなきゃ問題ないよね。ねえ?」
私のところに少女が少しずつ近づいてくる。なぜか恐怖はない。
むしろ、早く殺してほしいという気持ちで胸がいっぱいになってしまう。
「じゃあね、お兄ちゃん。」
最高の瞬間をありがとう。包丁の少女よ。
「天国へ行かせてあげたいけど、お兄ちゃんの魂は私がもらうね。そういう仕事なの。
かわりに、『死』の証のイトスギをあげるね。」
ここで、我が一生を終える。
ここに記したのが我が最後の結末なり。石川蓮司
PS・親愛なる友へ、あの村には近づくな。死を招く少女がいる。
あれに私は魅せられた