畑から
「グオオオオオオッ」
正体は竜だった。竜はうなり声を上げてこちらを見ている。しかもめっさ怒っている
「とんでもないもんでたーー!!」
一方トゥーシャは唖然としている。そらそうだろう、初めて見る竜がこんなに巨大で頭に、
[俺の畑だ!!]
byトゥーシャ
と書いてある看板を掲げている竜を見たことがない。
しかし決着はあっさりと終わりを決めた。
ドスウン・・・
起きあがった竜はものの3秒で倒れたのだった。
それからしばらくの間静けさと共にトゥーシャはある決断をした。
「この竜を解体しよう。」
しかし簡単に簡単に竜の鱗が切れるはずもなく、使っていた刃物がボロボロなった。
「堅いな、でもコレはがせるんじゃないかな?」ビリビリッ
普通にはがせた。
「よし、どんどんはがすぞ。」
剥がす作業が終わるのは2時間後だった。
「このドラゴン鱗沢山あるな。」「コレ売れるんかな、でも綺麗な薄い緑色やね。」
など愚痴をこぼしながら次の行程に入った。
はぎ取りが終わり次は食べれる所探し入ったのだが、
「何コレまずーー!!」「くそう、どこも食べれないじゃないですか。」ガクリ...
とさんざんな結果に終わった。
骨と肉を分けていると、後ろの方でコツコツと何かを叩くような音が聞こえた。
振り向くと妙に盛り上がった土から聞こえてくる用だった。
一端作業を中断してそこを掘ると卵があった。ちょうど人間の子供が入れるぐらいの大きさだった。
バリッ 殻を破って中から小さな竜が飛び出してきた。形は今解体した竜と同じ形で小さくハンドバックに入る大きさだった。
目と目が合って数秒第一声が「ぱぱ」だった。
しかし竜と言うのは不思議な物だ。トゥーシャはそう思いながらも竜をなでながら様子を見ていた。
「ぐーぐー」といいながら寝ている竜を見ていたらお守りが震えている感覚を発見した。見ると、
[一撃必殺]
[ドラゴンキラー]
[竜の飼い主]
と書かれていた。
「竜の飼い主て、強制かよ!!」一人でつっこんでいると、入り口の方でガサッと動いた気配があった。
今さっきのすれ違った奴の気配!「盗賊か!」入り口の近くの奴に向かって叫ぶ。
しかしどうやら盗賊では無いらしい。叫んだとき倒れて動かなくなってしまったので、一様様子を見に行ったがナイフなどの刃物を持っていない。
子供だろう。背が小さい。
そうこうしているうちに昼が来て牛から取った肉を焼くため薪を拾っていると、竜が目を覚ました。キョロキョロしている。
どうやら俺を捜していたようだ。 かわいいやつめ。そう思っているとこっちに来た。どうやら見つかった用だ。
薪を集め終えて火をつけようと石を探すしかし見つからない。
「火をつけて~」と普通に独り言っていると竜が火を吐いた。
ドッコーン
唖然・・・「えっえっ・えっえ~~~?」困惑
周りの木に燃え移らなかったものの薪が全て灰になった。
「キュィィィ」得意げに鳴く肩に乗った破壊兵器。
「とんでもないもん拾っちゃったよおいーー!。」困惑して頭を抱えているトゥーシャの横で寝ていた子供がその音で起きた。
「なに!?」子供の顔の布がとれ、あらわになった顔はとてもかわいく驚いた女の子の顔があった。