つめ
家での時間はゆっくり流れる者だと思っていた。
でも、
「なんでだ~~~!!」
突然トゥーシャの家から叫び声が聞こえた。
原因は猫のせいだ。一晩家に泊めただけなのに部屋に爪でひっかいた跡がビッシリ。
猫は竜と少女で遊んでいた。
「はぁ」ため息一つ放つとパンを朝ご飯にして食べ始めた。
これからの計画を立てなければならない。
色々考えて今日は畑に枝豆の苗を植えに行くことにした。
支度をして少女と竜を連れて行こうとすると猫も付いてきた。
町を出て畑に向かう途中で盗賊の下っ端がいた。5人だ。少女は隠れてろと言うと、追い払うべく木刀を持ちたたみかける。
一撃で1人 後の4人は「何者だ」「こいつお頭やった奴かもしれない。」などと行っている。
一人がたたみ掛けてくる。しかしこれも一撃でし仕留める。後三人、しかし世の中甘くはできていない。
「こいつがどうなってもいいのか!!」後ろを振り向くと少女が捕まっていた。
「竜は?」と聞くと、「こいつのことか?」と言って木の上で寝ている竜を発見した。
「つかえねーー!」と叫びたくなったが今は我慢をした。
プッ「うっ」少女を人質にとっていた盗賊が倒れる。吹き矢だ。こんなことができるのは、あいつしかいない。
「にやーー」と言いつつニカッと笑いながら木の上で手を振っている猫だ。
盗賊が油断をした。今しかないそう思い木刀を盗賊の頭めがけて振りかざす。ゴン ベキッと鈍い音がして盗賊が倒れた。
縄で動けなくしてギアさん特性の信号団を上げる。しばらくすれば来るだろう。
畑に着くとまずは畑を耕し苗を植えた。
近くに水が出る場所があったのっでそこにも行き畑に水をまいた。
しばらくここにいようと思い、昼寝の準備をして眠りについた。
目が覚めたとき頭の上に竜が乗っていることに気が付いた。
ソッと下ろそうとしたが両腕にはいつの間にか猫と少女が抱き枕みたいにして寝ていた。
「まあ今日みたいな日があってもいいか。」そうつぶやき、両腕から優しく離してもらった。
即席で木を使い小屋を作るとりあえず今日わここで一晩過ごすことにした。
小屋に少女と猫を入れると余った木を使い台を作りもう一こある物を作り、台に竜を置くと小屋に入り寝てしまった。
次の日になり少女がいないことに気が付いた慌てて外に出てみると畑の端の方で魔法陣を書いてブツブツ言って「ゲート」と唱えた。
すると青い光を放ちながら魔法陣が円になっていきやがて丸い石版が姿を現した。
少女がその円の中に入りきると消えた。慌ててその場所に行き円に入る。
すると家の隅に出た。「おはようございます」見るとそこには少女の姿があった。
要するに言うとこの世界では魔法が使えるらしい。少女はゲート魔法と言う魔法をこの部屋と畑をつないだようだ。
畑に戻る、「!」
泥団子が顔めがけて飛んできた。避ける暇も与えない早さだったのでベチョっと嫌な音がして顔に当たった。
「ニヤーー」
歓喜の声を上げる猫、その横で竜も「やったぜー」など言うている。
泥合戦が始まった。
「にゃっ!!」 見た目は子供なのになんて奴だと思いつつ、猫の猛攻の前になすすべが無く倒れる。
あれ?
「なぜ竜が言葉を?」
「なんか喋れるようになったんだよう。」
世の中には知らないことがたくさんあるなと痛感したトゥーシャだった。