ビギナーズラックは、本当に「幸運」なのだろうか?
【ビギナーズラック】初心者が、初めての賭け事などで得る幸運。
ビギナーズラックなるものが、実際にあるのか、ないのかと問われれば、筆者は完全に「ある」派である。
初めてやったパチンコは、座って500円でフィーバーし、そのまま、6万円ほど勝った。音がうるさすぎたので、連チャンが止まった瞬間に店を出て、換金した。
初めてやった競馬でも、馬連で三頭の三角買い(?)。各500円ずつの計1500円分の馬券購入で万馬券を当てている(一着二着三着の完全読み切り。3連単が導入前だったのが、惜しまれる話だ)。
初めての年末ジャンボも、連番10枚で1万円が当たった。コンビニの一番くじとやらも、知り合いのこどもがハマっていたアニメの回だったので、試しに2枚引いたら、どちらもその子が欲しがっていたキャラのフィギュアとクリアファイルを当て、プレゼントした。他にも……。
思い返せば、子供の頃から、くじ運は強かった気がする。初めて買う当たりくじ付きの自販機では、けっこうな確率で当たりを引いた。「こんなん本当に当たることあるんか!」と友人たちを驚かせ、くじ関係は代打を頼まれることも少なくはなかった(くじは、引く手に「磁力」のようなものを感じる時は大体当たる)。
―― さて、問題は「その後」だ。
どのジャンルも、しばらくは好調も続く。
だが、「平均回帰」の法則に従い、だんたんと勝率も落ちていく。それでも最初に「勝った経験」があるため、しばらく、そのギャンブルを続けてしまう。
合法のギャンブルは、どうやっても「胴元は損をしない設計」になっている。そのため、続ければ続けるほど、かならず皆が負けるようにも出来ている。
なので「切り上げ」が肝心となるわけだが、実際に勝ち逃げが出来たのは競馬くらいか。パチンコはトントンに近い気がするが、宝くじは……。
マイナスで終えるのは癪なので、まだ宝くじはちょいちょい買ってしまうわけだが、「勇気ある撤退も大事」とまともな自分が囁く。しかし、すぐに「お前の運なら最後はドカンと当てて、勝ち逃げが出来るはずだ」と、もうひとりの悪魔の自分が囁く。
ビギナーズラックがなければ、最初の最初でどれもやめられるはずだ。しかし、なまじっかコレがあるだけに、最終的な収支がマイナスとなることも……。
とはいえ、少しの賭け金で得られる「ワクワク感」を考えれば、何の回収もないキャバクラ通いなんかよりは、はるかにマシかもしれない。と自分自身に言い聞かせながら、また宝くじには手を出す予定の筆者である。
―― ちなみに筆者は、キャバクラには行ったことがない(金払って自分語りとか、何が楽しいのやら)。
ただ、筆者のビギナーズラックは、単なる当てずっぽうではなく、筆者なりの謎理論がいきなりハマるケースが多い。パチンコは「負けが込んでいるように見えるひと」の隣にわざと座って(いやがらせで)当て、競馬は「調教タイムを見る鬼」という自己設定で当てた(なので、しばらく好調も続いた)。
だが、どれも「爆運」とまではいっていないので、どこかで突き抜けてもらいたいものだ。一生の勝ち逃げが出来るレベルで(……これが人生の収支がマイナスになるマインドか)。