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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。

ヴァルキリー・アンサンブル

作者:深犬ケイジ
「家は奪われ、誇りは踏みにじられた。ならば、この武芸と穢れた仮面で生き残ってやる」

ラヴァリー・エリスザール・ヴァルティエ

 幼少より帝王学と武芸、そして庶民の慈愛をも学び、名門ヴァルティエ家の未来を背負うはずだった令嬢。
 だが、父が築いた軍事産業の功績は腐敗した上位権力者の謀略により奪われ、両親は事故に見せかけた闇の手に消された。
 家督は叔父の手に渡り、ヴァルティエ家は従属の鎖に繋がれる。
 奇跡的に生き残ったラヴァリーは、命を狙われつつも叔父の庇護と監視の狭間で生き延びる。
 叔父を盾としながら影から影響力を拡大し、協力者を集め生き残りの道を狙い始める。

 16歳で叔父の意向により、下級貴族の立場で辺境討伐部隊ワイルドハントの指揮を任される。
 仲間はかつて両親に忠誠を誓っていた者たちと、現地採用の荒くれ者たち。敵になるは自動機械や巨獣に悪党ども。

 初めは金と命のためだけに戦う日々だったが、次第に背後で蠢く利権構造と策略に気づき、自らの意志で生き抜く覚悟を固めていく。

 ナノマシン災害で飛行兵器や誘導兵器が使えない環境で協力者達が用意する試作の機体や装備を駆使し勝ち得た戦果と、部下を伸ばす指導力によって《ワイルドハント》は精鋭部隊へと成長。

ラヴァリー自身は「推しの姫」として部下たちの絶大な信頼と忠誠を集めていく。

苛烈な討伐任務と極限の孤独の中、彼女はあえて粗暴な振る舞いや性愛に耽溺する姿を見せ、貴族社会に「淫乱落ちぶれ狂犬令嬢」との嘲笑を浴びる。

だがそれはすべて計算ずくの偽りの姿。
「これ以上堕ちることはない」という仮面をまとう。

これは家業である一族が守る軍事企業の利益と存続を守るため、中央の政治抗争から距離を取るための布石でもあった。
家業の利益は意図的に多くの派閥や大貴族と互恵関係を作り上げることで複雑な政治的バランスを構築。

辺境の地から権力中枢に食い込み一族の誇りと未来を奪い返すために虎視眈々とチャンスを狙い、刃を密かに研ぎ続ける。

ラヴァリー・エリスザール・ヴァルティエ
その穢れた仮面の裏には、なお燻る黄金の意志がある。

プライドと孤独、慈愛と冷徹さの間で揺れながら、家名再興と己の自由、そして仲間たちの願いを胸に、ラヴァリーは討伐任務を続ける。

そして、その運命に現代生まれの男が巻き込まれることになる。
プロローグ
2025/06/01 12:53
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