第79話 既成事実
「あ、蒼君…」
「あー、ちょうど良いところに来たね」
蒼君は一人、スマホをまじまじと見ていました。
「澪ってさ、さりげなーく嫌ですアピールってできる?」
「まぁ、多分?」
蒼君は頭を掻きながらスマホで文字を打っては消してを繰り返していました。
「由依さんから明日部活終わりに買い物しないって誘われたんだけどさ、俺としては大会が近いから自主練もしたいし、澪がこれのせいで不安にさせたくないから断りたいんだよね」
「……だったら素直に自主練したいからで良いのでは?」
蒼君は少し考え自分の考えを整理させて言ってきました。
「じゃあそうするか…よし、じゃあ時間も時間だし寝ようか」
その言葉を聞いた瞬間、私の体温が高くなっていくのを感じました。
しかし、その瞬間を越えた辺りから私の体温を加速的に上昇しました。
「さぁ、行こっか」
「ひゃっ、あ、蒼君……」
蒼君は急に私の懐に入ってきて、膝裏と肩甲骨辺りに腕を回し持ち上げる。
――いわゆるお姫様抱っこをされていました。
私は蒼君の部屋に着くまでずっと蒼君の胸を掴んでいると、布団に私を座らせ『何をするんだろう』そう思っていると
「きゃっ、あ、蒼…君……」
私は蒼君に布団めがけて押し倒され、顔の横には少しでも動かすだけで当たってしまうぐらいの位置に腕を置かれてしまいました。
「お前から誘ってきたんだから……大丈夫乱暴にはしないよ」
私は蒼君の乱暴にしないという言葉のお陰で少しだけ安心ししましたが、それでもこの後にされる事の恐怖は消えません
◆◆◆
久則とかがよく下ネタとか言ってるからしエロ系の知識が自然と付いてしまったお陰か俺自身は冷静だった。
澪はやっぱ怖いのかな。
澪は小刻みに体が震えていた。
えっと、確かキスとかすれば良いんだっけな
俺は澪の頬にキスをした。
これがファーストキスなのはあれだけど……いや口同士じゃないからセーフか
澪は驚いた表情をしていたが、嬉しそうなのは男ながらもわかった。
リラックスさせるにはキス以外に言葉もあるってネットに書いてあったよな
「澪、大好きだよ」
「は、はひ、わ、私もです」
とりあえず体の震えも消えたしネットだったらここからがスタートって言ってたよな
「あ、蒼君」
俺はこれからどうするか計画を立てていると、腕の中にいた澪が何か言いたそうだった。
「どうしたの?」
「その、体制を変えたい…です……」
俺は澪の顔間近に置いていった腕を持ち上げ、澪を俺のあぐらの仲に座らせた。
「これでいい?」
「はい…」
さぁどうしようか
生憎、俺には澪を気持ちよくさせる知識はあるかもしれないが、いかんせん経験値がゼロなのでできるかわからない
一旦ネグリジェを脱がせて、とりあえず、胸をいじくっとくか
「澪、ネグリジェを脱がしても良いかな?
「え、待ってください…それは……」
俺は澪が嫌がっていると判断して脱がすのはやめた。
てか、こんなお姫様みたいなネグリジェ姿の澪をけなせるって考えると興奮するな……よしいじるか
「……っ!」
お、良いんじゃね
澪は体を少しだけ反らしただけで声は口を抑えていたので聞こえなかった。
「どうして口を抑えているの?」
「だって……んあ……聞かれるのが……恥ずかしい…からです…」
俺は胸を上下に揺らしたり手で撫でたりしながら聞いたせいで少し喘ぎ声が漏れていた。
それから色々実験してみた結果澪が一番効いたのは
「んんぁぁぁ、だめ!」
乳首を、服の上から爪でカリカリと優しくいじった時だった。
うわ、なんかエロいな、いや、まぁ当然か、普段は清楚なのに俺の前だけはしたない姿を見せてくれるってなんか良いな、それに敬語も取れてたしそれはそれで俺の性癖に刺さるな
俺は知的好奇心にかられ、色々な手法で胸をいじってみた。
それでも1番澪が反応したのは変わらなかった。
そして、たくさんいじり最終的に
「んぁ、ああっ、だめ、だめぇぇ」
もちろん、俺も男子高校生なのでやめてとか言っても続けた。
「だめぇぇ!蒼君、やめてぇぇ!」
澪は体をのけ反らし、汗だくになって俺の体に寄りかかった。
少し立っても澪は未だに呼吸が荒かった。
清楚な女子がこんなはしたない声をあげて興奮しない男子高校生はいないだろう、現に俺のあそこも大きくなっている
「澪、大丈夫?」
いかせた本人が聞くのはあれだと思うがとりあえず安否確認してみた。
「はい……でも、これで既成事実はできましたね」
「そうだね」
俺は優しく澪の頭を撫でた。
いった直後は流石にもう一回胸を触ったりしたら面白そうだけど、ここは澪優先で考えないとな
澪は少しずつ呼吸がいつも通りに戻っていき、今では俺の手を自ら動かして撫でるという行為をしていた。
さぁ、ここからどうしようか、ネットが言うにはいった後は澪の近くにいて、いつも通りの雑談をしたほうがいいはず
「澪、明日は帰るのが遅くなるから」
「わかりました、1年生大会見に行きますからね」
「良いけど、サングラスと変装しろよ」
「わかってますよ、私と蒼君の関係は秘密ですからね」
そのままご飯の話や行っていたい場所など、他愛もない話をしていると、澪は徐々に目を瞑っては擦ってなんとか重いまぶたを開ける動作を繰り返していたので
「もう寝よっか」
「はい……」
澪は自身の定位置である胸に頬を擦り付け、そのまま瞳を閉じた。
胸をいじるだけでいく人だったな、ネットでは珍しいって言ってたから除外して考えてたけど、まぁ風呂には入ってたし爪も切ってたから入れても大丈夫だったけど……まぁそっちはまたいつかしようかな
澪をいかせた満足感に浸りながら俺は澪の頭を撫でた。
胸の中にいる少女は可愛いらしい寝言を言っていた。
 




