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第69話 楽しい夏休みが終わった

「……くん…お君、蒼君」

「ん……っあ、ごめん、寝てた」

「別に謝る事もないですよ、それより、夜ご飯できたのできてください」


あー、もう夜ご飯の時間か、20分の仮眠のつもりでアラームもかけたんだけどな


俺は充電器に刺していたスマホを確認したが、アラームの設定には何の問題も無かった。


問題なし…か、そうなると単なる疲れかな、やっぱり慣れていない家事はきつかったし


バスケの練習中には使わない筋肉を使ったからか余計に疲れを感じた俺は改めて澪の凄さを思い知らされてしまった。


今後はもっと感謝の言葉を言ってあげないとな


俺は昼の時より軽くなった体を起こし、1階に降りた


「蒼君ごめんなさい」


俺が1階に降りた瞬間言われたのは謝罪の言葉だった。


「え、急にどうした?」

「怒ったのは、とある物を買うために蒼君と離れるためです」

「……で、結局とある物は買えたの?」

「は、はい」

「……そう、まぁ、どうせ女子にとて必要な物だったから俺に見られたくなかったんだろ、じゃあ、別に俺はそれに関しては何にも言わないよ、それに、澪の演技でキレた件も俺に少し思い当たるのがあったしな……まぁ、早く食おうぜ」

「はい!」


良かった~、ブチギレじゃなくて演技で良かったな、でも、今後は怒らせないように行動しないとな


無事誤解も解けたかいもあってか、今晩の唐揚げは昼の時より数倍美味く感じれた。


そして、いつも通り添い寝して、可愛い澪の寝顔に癒やされ、長かった夏休みがすぐに溶けてしまった。


「明日から学校ですね」

「だな……絶対に学校では必要最低限の時しか会話しないからな」


俺は澪に向かって言うと、澪はそんなーとでも言いたそうな表情に目尻には涙が浮かべていた。

俺の腕にベッタリと必着し、大してない胸も当ててきた。

大してない胸を当てられ、女子特有の甘い香りに少し胸に来るものがあったが俺は見事に持ちこたえた。


「だ、だめです、学校でも話したいです!」

「あのねぇ。君は一旦周りの評価を理解しろ」


俺はイケメンって言われたら確かに嬉しいけど、実際イケメンでもないし決してブスと言われる程でもないと思う。

それでも、そんなやつが学校のマドンナとたくさん喋っていたら、俺の楽しい学校生活が先輩たちに邪魔せれるに決まっている


「でもでも、夏休みが終わったら24時間一緒にいられないんですよ」


っは、確かに、盲点だった。

俺としても澪の癒やしがないと精神的に病みそうかもしれない


俺は澪の言葉に悩まされてしまった。


「……朝は澪がご飯を作りに来て、学校に行くまで2人っきり、夜はいっぱい電話で話す…これでどうだ」

「……わかりました……では、明日からそうしましょう」


澪は荷物を整理し、哀愁漂う背中姿を見届けた俺は凄い罪悪感に襲われたのは別の話




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