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第151話 体育祭5

「これより第89回桜島高校体育祭の開催を宣言します」


体育祭実行委員の委員長さんが声たかだかに開会の宣言をするのと同時に上空で花火が打ち上がり、近隣住民にも開始されたのを告げられた。

チラッと澪の方を見るために視線を上の空から前方に向けると、花火の上げ音がうるさかったせいで肩がビクってなっている瞬間を見てしまった。


近くに居た陶さんと咲茉に少しからかわれているのか動きが激しくなっていた。

そんな澪もかわいいなぁーと思いながら眺め退場の声が聞こえたので急いで体を180度反転させテント駆け足で戻った。


「日に焼け死んじゃいそう」


「仕方ないよ咲茉、がまんがまん」


わかる、こんな炎天下で体育祭を開催する学校も頭悪いと思う。


太陽は既に8月中旬並のギラギラとした光を俺等にあびせている。

咲茉は暑さで死にそうなのか義隆に甘え、鞄の中から取り出しためっちゃ冷えているお茶を義隆は手に取り咲茉に渡していた。


その一部始終を見ていたのか、澪もなにか頂戴と言っているような目つきの上目遣いを繰り出してきた。


「澪も何か飲む?」


俺の問いかけに澪は力強く頷いた。


鞄の中からキンキンに冷えている緑茶の蓋を開け、澪に手渡しした。

すると、澪は相当喉が乾いていたらしく普段の澪だったら考えられないぐらいのスピードで緑茶を飲みほしていった。

既に650mlあった緑茶は半分程度に減ってしまった。


澪が倒れたら元も子もないし、俺は冷水機で我慢するか。


「澪、この緑茶全部飲んでいいよ」


「え、でも……」


澪は自分の小さな手の中にある緑茶を俺の間を視線を行ったり来たりしていた。


澪は申し訳ないと思っているんだろうな、澪の性格的にこうなるのは解っていたけども。


俺はほほ笑みを浮かべて、澪を安心させる目つきで言った。


「俺は冷水機の水でいいから、俺は澪が熱中症で倒れるのとか見たくないからさ」


すると、みるみる澪の頬は赤色に染まっていった。


よしよし、澪の心臓を今日は過労死させてやるぞ……まぁ澪が熱中症で倒れる姿を見たくないのは事実なんだけどさ。


テント内の女子は後ろで黄色の声援を送っていた。

それのせいで澪の頬は赤く染まり、俺も少しだけ赤色に染まった。


「蒼君も私の残りですがお茶でも水分補給してください。

冷水機より冷えてますよ?」


「それだったら貰おうかな。

ついでに澪と間接キスできるしね」


面と面を向かって俺はなるべく照れている素振りを見せずあたかも普通ですよ感を滲み出しながら言った。

澪は俺の攻撃のせいでまたしても悶絶をし、俺の胸をポコスカ非力ながらも一生懸命に拳を握って叩いていた。


男からは殺意マシマシな視線を向けて来ており、俺の背中には釘を何発も埋め込められたような痛みがきた。


「と、とりあえず飲んでください!」


「はいはい」


普通に喉乾いてたし澪のて言う神緑茶であっても普通に喉が渇いているので緑茶は欲しかった。


澪の口付け緑茶を飲んだ後、男のグループに戻った瞬間俺はもちろん袋叩きにされたけどね


後書き


こんばんはアカシアです

昨日投稿できなくてすいませんでした。

今日の分の話も文字数が少ないのもご了承ください

友達とコナンの映画を見に行ったり部活のせいで時間はありませんでした


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