第130話 部活動紹介
「その情報は咲茉から聞いたのか?」
咲茉の私達はここまで進みましたけど、澪ちゃんたちはどこまで行ったのかな煽りのせいで変になった日から2日経ち部活動紹介の日になった。
そして今、俺等男子バスケットボール部は体育館横の武道館で各々ユニフォームに着替えている最中にたまたま隣で着替えていた義隆に例の話をしてみた。
「いやまぁ…話したら少しだけ長くなる」
「どうぞ、早く言え」
「まずな――ってことで澪が少しだけ対抗心が芽生えちゃったってオチ」
「うちの彼女がお前の彼女に煽ってしまいすいませんでした」
詳細までは言ってないので澪はただ勝手に対抗心が芽生えたってことになってる。
義隆は察する能力がきもいからもしかしたら俺等もそこまで行ったって思われるかもだけど。
「で、どうだった、彼女の処女を奪った気持ちは?」
少しでもそう思わせないために興味津々な感じで聞いてみた。
「悪くない感じだったよ」
「もっと詳しく」
「俺が咲茉の処女を奪ったのかーって考えちゃって変な優越感に浸ってそれのお陰で激しくできたってのはあるかもしれない……お前が詳しく言えって言ったから教えてあげたんだぞ、そんな変なやつが居るみたいな目で俺を見つめるな」
いや、だってさそこまで詳しく言うとは思わないやん?
「お前はしたの?」
「エッチの基準次第だけど、少しだけした」
俺はそう言うと、義隆は急に俺の肩を掴んで体を力で義隆の方に向けさせられた。
「おい、柳田さんのパンツの色は何色だった」
「絶対に教えない、お前だって自分の彼女の下着事情を言いたくないだろ?」
「それはそうだけど、俺だって黒の女神様がどんな下着を身に着けているか気になるだ」
「絶対に言わん」
義隆はしつこく聞いてきたので流れるようにシカトしてバッシュの靴紐を結び始めた。
肩を何回も叩かれるが仏のように動じず靴紐を結んだ。
「因みに咲茉はピンクだったよ」
「……は?」
靴紐を結ぶ手が止まった。
そのフレーズを聞いてしまったら全国の男子は手が止まってしまうの必然のことであった。
あの、元気っ子の象徴的な咲茉がピンク……いや、惑わされたらだめだ
「そうですか、お前も早く靴紐結べよ」
「釣れないねー」
少しだけ釣れちゃったけど俺は澪しかいないからな。
何とか耐えれたけど、他の男子に言ったら興奮するの確定だよな。
「次は男子バスケットボール部ですので準備してください」
「よし、お前ら行くぞー」
祐介さんの声により、先程まで浮ついていた雰囲気が統制され一気に部活動紹介にフォーカスを当てた。
「ふぅ……」
失敗は許されない。
澪にカッコ悪い姿を見せたくないというのもあるけど、一番は他の部員に迷惑をかけたくないから。
もしこれでアリウープをミスったら絶対に笑われるよな、クラスの男子からも笑われるし、咲茉とか腹を抱えて笑うと思うんだけど。
「志歩、ミスはなしだからな」
「っはは、愚問だね」
志歩の高笑いのお陰で俺の心は少しだけ軽くなったような気がした。
「次は男子バスケットボール部です、お願いします」
「しゃ、お前ら行くぞ!」
「「「はい」」」
体育館のサイドに付いてあるドアから入り、男子バスケットボール部全員が体育館に礼をして部活動紹介が始まった。
「一対一!」
「「「はい!」」」
部活動紹介は各部活10分ずつ、最後の締めでのアリウープに使うのは20秒ぐらいだから9分間一対一をカッコ悪くないように終わらせないといけないのね。
えっと……澪はどこらへんかな
俺は自分の番が来るまで後ろの観客席を眺めていた。
数秒見渡していると、俺の視線の先にいる少女は一人だけ明らかに回りの女子生徒よりも俺の瞳には輝いて写った。
その少女と目が合うと一生懸命手を伸ばして左右に振っていた。
「魅せプでもしますか……」
俺は相手の久則に周りに見えない程度にお願いのハンドサインをしたら、久則は小さく首を振ったのを確認した。
久則のディフェンスはかなりゆるくなり、あからさまに左に抜いてねーと見え見えなザルディフェンスになった。
俺は心のなかでありがとうと唱えて自分が出せる最高速度でひだりにドライブをし、久則は速すぎて反応できなかったという反応をして俺はダブルクラッチをかました。
俺の頬ったシュートは後ろの板に反射され綺麗にリングに吸い込まれていった。
それと同時に、会場では歓声の嵐に巻き込まれた。
後は俺と志歩のとアリウープダンクだけになった。
後書き
昨日投稿できずすいませんでした。
今日はそのお詫びで2話投稿します。
今後はこのようなことがないように努めます




