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第125話 黒の女神の前世は猫なのか?

「……まじかぁ」


今、俺の視界には、何故か布団が敷かれていて、何故か布団のシーツの色である深緑の色が見えず、澪の手入れが届ききっている癖一つない艶のある黒髪と、ぷにぷにしてそうで触ってみたくなる肌が深緑の上から塗られていた。


……コスプレ衣装はきれいに畳んで紙袋に入れてるのね……てことは今は家に来た時の服装になっているはずだから下着は絶対に見ることはないな。


別に悔しくはないよ?


俺は澪を起こすために近ずいたが、とあるところに目がいってしまい止まってしまった


「っ……!」


澪の服装が少しだけ崩れており、肩から水色の線が見えており、男の俺でもこれが下着の一部だと理解できた。

ほんの少しだけ見えた下着にほんのちょっとだけ興奮してしまい、俺の悪魔が顔を出してしまった


何してもバレないよな


俺は起きていないと願いながら、澪の唇を奪った。


「んぅ……」


「………セーフ」


後は疑われたくないから着崩してるのを直しとくか


澪の服を摘み、少しだけ上に持って来てブラジャーの紐を隠した。

澪は気づいてなさそうなので俺は胸をなでおろし、1回深呼吸してから澪の体を左右に数回揺らしながら声をかけつずけた。


「ん……ぅ…あぉくぅん?」


「おはよう、澪」


「おはようごじゃいます……ん」


澪は俺に向けて両腕を広げ、抱っこしてと無言の圧を感じさせながら語りかけてきた。


「はいはい」


「えへへ……大好き」


「……」


澪ってさ寝起きで寝ぼけているとき精神年齢5歳とかなのかな?

そう言われても説得力満載なんだけど。


俺は澪の膝下に片方の腕と肩らへんに腕を回しお姫様抱っこで1階に降りた。


「澪、もう夜だよ」


「わかってみゃす……」


「とりあえず座ってて」


「はぁい……」


澪を食台の椅子に座らせ、俺は冷凍庫の中から冷凍食品のチャーハンを手に取りフライパンで解凍し始めた。


600グラムしかないし澪も居るから俺が食えるのは450グラム程度かな。


俺は食える量が少ないことに少し不満を漏らしながら火を通しお皿に盛り付けた。

解凍している際にちらっと澪を見ると、テレビをつけバラエティ番組を見ながらクスクスと笑っていた。


「出来たぞー」


「チャーハンですか」


「冷凍食品のだけどな」


「いやいや、最近の冷凍食品は美味しいので私的にはそんな攻めることはしませんよ」


「そうですか……じゃあ、いただきます」


「いただきます」


スプーンを握りチャーハンを一口大すくい、口に運んだ。


うん、流石冷凍食品だ、美味い以外の感想が出てこないな。

口の中では香ばしい匂いを漂わせていたチャーシューと米が混ざり合い、中華専門店で出されていても疑われ無さそうな味だった。


数回チャーハンを口に頬って嚥下するのを繰り返して何回目。


ふと思ったので澪の方に視線を向けた。


「ふぅー、ふぅー…あち」


猫舌の極みかな?


澪はスプーンでチャーハンをすくい、何回も冷ますように息をはいていたがそれでも熱く、声を漏らしながらもう一回息をはいて冷まそうとしていた。


「前世は猫かな」


「違います」


「ははっ、じゃあ何だよ」


笑いながら澪に問いかけると、カランっと音を立て急にスプーンを手から離し、顔を赤らめながら微笑んで爆弾を落としてきた。


「前世の蒼君のお嫁さんです」


「……」


えっと……流石にこれは引いちゃうよね。


「蒼君?」


澪は小首を傾げた。


「っっ……」


かわいい、それ以外の言葉が出てこなかった。

これを他の男に見せていたらパパ活でもしてこいってなるかもしれないけど、あいにくと澪の女神の微笑みと女神の可愛さは俺にだけしか見せてくれないのでパパ活には向かないだろう。

それ以前に澪は人見知りの権化だから無理か。


とりあえずこの後の澪の暴走を食い止めるために俺は


「澪、速く食べよっか」


話を無理やり変えてやった。


「そうですね……あつ」


澪は学ばず息を一回も吹きかけずに口に運んだせいで熱いと言葉を漏らしてしまった。


◆◆◆


澪のコスプレ、俺の部屋でずっと寝てた事件から数日。


いつも通り澪と一緒に学校に登校し、いつも通り義隆や海斗などいろんな男子と雑談をして先生を待っていると。


「はい、お前ら座れー」


「じゃ、また」


「あいあーい」


義隆と別れ自分の席に着き、少しだけスマホでニュースを眺めていると。


「えー、今日は来週に実施されるクラスマッチについての話し合いがあるので……柊と肝付の2人は今日の放課後会議室に行くように」


え、困るんですけど。


「せんせー、何で私と蒼君なんですかー?」


「ただの直感だし、別に深い事を考えていったわけじゃない」


「わかりましたー」


俺部活なんだけど……インハイ予選もあるから少しで時間を無駄にしたくないんだけど。

あ、でもあれか、今日の練習は部活動紹介とかの練習かな?


「後は……あぁ、明後日は部活動紹介だな、面白いのに期待しとくよ」


先生はそれだけを言い残し教室から出ていった。


「めんどくさそうだね」


「めっちゃめんどい」


めんどくせーなんて思いながら1限目のゴミ教科である古典の準備をしていると、前の席から陶さんの声が聞こえてきた。


「まぁ、頑張って」


「……めんどいなぁ」


「私もめんどくさい」


少し陶さんと会話していると、俺の相方さんが来た。


「なにするか知らないんだけど」


「そもそも3学期にあった行事を序盤に持ってこないでほしい」


わかる、めっちゃわかる


「決まったものは仕方ないし、逃げるなよ」


「わかってるよん」


もしかしたらが起こりそうなので釘を刺しておいた。

ただでさえ面白くもない古典を少し萎えてる状態で受けてしまったので50分がくそ長く感じてしまった

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