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第118話 体力テスト後のお泊り会

「よっしゃ、シャトルランも終わったし男子全員でどっか行こうぜ」


と海斗が言って数10分後。


「どう考えても寿司だろ!」


「はぁ!?どう考えても肉に決まってるだろ!」


義隆と海斗が言い争っていた。


俺はまぁ、澪がいたら澪の好きな寿司の方に行くけど……今回は女子と行かないし、俺も別にどっちでも良い。

焼き肉でも良いし寿司でも良いし、マジでどっちでも良い。


俺はただ勝手に言い争っている二人のディベートを楽しくラジオ感覚で聞きながら宿題に手を付けた。


「だから、今俺らに必要なのは動物性タンパク質だ!」


「だったらこっちにもしめ鯖があるんだよカス、調べてから挑みやがれ!」


「鯖は脂質が高けぇんだよ!」


「だったらお前はカルビ食うなよ、一生軟骨でも食っとけ!」


いや……結局どっちもどっちやんけ。

こいつらは高タンパク低脂質の物を食いたいんだろうけどさ、それ楽しめなくね?せっかくの男子揃っての食事会なんだし楽しめればいいやん。


「ジャン勝ちで良いんじゃね」


「……ボコしてやる」


いやじゃんけんでボコすってなんだよ


「ワンパンしてやんよ」


3分の1だって


「「最初はグー、じゃんけん!」」


「「ぽん!」」


結果……海斗の勝ち。


「はぁ?お前そこはチョキ出せよ!」


「男は拳で解決するんだよ!じゃあ予約取っていくぞー」


……今から18人の男子を許容してくれる焼肉屋はあるのだろうか?

1時ぐらいだしワンチャン許容してくれるかもしれないけど……まぁとりあえず澪に夜ご飯はいいよって言っとこうかな。


俺の予想が正しければ、多分焼肉食った後にどこか夜まで遊んでそのまま晩ごはんを外食で済ませる感じになるだろうなー


『今日の晩ごはん友達と食べるから作らなくていいよ』


よし、宿題を鞄にぶち込んで……


「はい、わかりました……予約取れたぞー」


え、取れたんだ


「しかも食べ放題だ!」


最高やんけ


全員が一斉に立ち上り、WBCで最後三振に討ち取った時のような歓声が教室中に広がった。


「しゃぁ!行くぞぉ」


「「「おおおぉぉぉ!」」」


◆◆◆


「澪ちゃん、スマホから何か通知がなっていたよー」


「あぁ、わかりました」


男子たちと同じで私達、女子もどこかご飯を食べに行こうとなり話し合いをしていると、皐月ちゃんのバイト先である喫茶店を貸し切らせてもらう事になった。


「そういえば、澪ちゃんって好きな人蒼君?」


「ふぇ?」


お手洗いから帰ってきて席についた途端、同じ机でお話をしていた皐月ちゃんから急に好きな人居る質問をされ私は慌ててしまいました。


「なんとなくだけど……しかも前パン屋であった時お嫁さんみたいなこと言ってなかったっけ?」


はい、確かにあのときは少し見せつけるために言いましたけど、蒼君から抑制でチョップを食らったし、完全に言いきれてなかったはず。


「別に、私はかい君がいるので狙う気はないよ」


「私も義隆がいるから大丈夫」


「私も蒼君と婚約結んでるので大丈夫です……」


「え?」


終わりましたかね……いやまぁ、事実ではありますしここは適当な事を言って言い逃れましょう。

これで許嫁の関係が学校に広まったらめんどくさいですからね。


「私はそれほど愛していると言う事です、絶対に蒼君の隣は渡す気なんて微塵も無いですから」


「お熱いこった」


これは我ながら上手く展開できたのではないでしょうか?


「可哀想だよね…蒼君を狙ってる人は柳田澪っていう最強のライバルがいるんだから」


「確かに……てかさ、いつかこの3人でお泊まりしない?」


胸にメロンを2つ買っている皐月ちゃんが私と咲茉ちゃんに視線を行ったり来たりしながら提案してくれました。


「良いですね」


「良いね……あでも私の家は厳しいかも、最近お父さんが資格の勉強してるから」


資格はたくさん持ってて損は無いですからね、咲茉ちゃんのお父さんは勉強熱心だな


「じゃあ、澪ちゃん家か私の家だね……ジャンケンで決める?」


私ん家は、配信機材があるけどこの際皐月ちゃんにも配信活動について言っても良いのかな


私は考え皐月ちゃんの前に腕を伸ばした。


「「最初はぐー、ジャンケン」」


「ぽん」


「ぽん」


「っあ、じゃあ澪ちゃん家で決定ね」


「わかりました、日時は?」


「……なんなら今日とか?」


「明日も休みだし良いかも」


今日……別に何も問題無いはず。


「わかりました、じゃあお母さんに今から伝えてきます」


「おっけー」


私はスマホをスカートのポケットから手に取り、店の外に出ながらお母さんの電話番号をスマホに打っていった。

3回目のコール音が聞こえた頃、お母さんの声が聞こえてきた。


『どうしたの澪ちゃん?』


『今日、家でお泊り会開いても良い?』


『大丈夫よ、因みに何人来るのかしら?』


『2人、咲茉ちゃんと皐月ちゃん』


『わかったわ、皐月ちゃんってアレルギーとか持ってるのかしら』


『持ってないはずだよ』


『じゃあ、今日の晩ごはんは久々に本気でもだそうかしらね、絶対に寄り道しないで帰ってくるんだよ』


『わかったよ、じゃあね』


◆◆◆


「こんばんわ~、咲茉ちゃん、皐月ちゃん」


「こんばんわ」


「こんばんわ」


「はぁい、ご飯はもう少しでできるから、澪ちゃんのお部屋でくつろいででちょうだい」


「じゃあ、二人共私についてきてください」


「「はーい」」


蒼君にも後で連絡しとこっかな、明日は家に行けませんてって送ったら蒼君は少しでも寂しかったりするのかな……寂しがってる蒼君もそれはそれでかわいいから良いんだけど




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