第107話 関係復活大作戦前編
もし、僕の読者に音楽が大好きな人で趣味がクラシックやオーケストラ鑑賞の人がいたら今回は逆鱗に触れるかもしれませんがご了承ください
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澪とのあの諍いが起こる前までは澪と会うためっていうモチベーションで楽しくもないリハビリも出来ていたが、もう澪と会うことが出来なくなったという現実のせいでやる気が沸かなかった。
もはやリハビリが業務とかしていた。
「もうちょいで復活できそうですよ」
「そうですか……」
「2年生には間に合いますよ」
「わかりました……」
担当医の人はこの気まずい空気を変えるためにたくさん話しかけてくれたが俺は冷たい態度しか取れなかった。
担当医の人に申し訳なかったが、今謝れる気分ではなかった。
「では、また明後日に」
「はい……」
俺はスマホのカレンダーアプリにリハビリの日程を書き込み、リハビリ室から出て、病院付属のコンビニで作曲作業のお友となるグミと最近ハマっている柿の種を買おうとした。
未だに健康な時の感じで歩くと足が痛むから、やっぱり歩幅は小さくしないといけないな。
俺が棚からグミを取り、柿の種が置かれている棚に移動しようとすると。
「あ居た、おい蒼」
後ろから聞き慣れたこれが聞こえてきた。
「何、お父さん」
「冷たいなぁ」
お父さんは俺のグミと柿の種を奪い『俺が払ってやるよ』と少しイキったような笑みを浮かべ、俺はそんなお父さんの背中を眺め外に出た。
外にあるベンチに腰掛け、桜島をぼーっと眺めていると後ろからお父さんが来た。
「で、お前さん澪ちゃんにきつい言葉言ったらしいね」
「ん、あぁそうだよ、言っちゃったね」
「まぁ、頑張れよ」
肩をぽんと叩かれた。
「俺はお前の顔が見れただけで満足だよ、そんじゃ」
「もう帰るの?」
「こっちは学校の教師なんでね、新学期の準備とか色々あるんだよ」
お父さんは片手を上げて駐車場に向かっていった。
「ここからは出られないから、向こうからアクション起こしてくれないとなー」
俺はスマホでチャットアプリを開いたが、昨日の2月23日より前は盛んにDMを送り合っていたのに、今日の朝はおはようのDMも来ず、昼ご飯の弁当の写真もきていなかった。
「……俺も戻って飯でも食うか」
病室には看護師さんが病院食を届けてくれているはず。
俺はベンチから立ち上がり、病室に戻った。
俺は病室に戻り、ベットの上で病院食に箸を運んだ。
いやーにしても味付けが薄いよな。
俺はちびちびとコーンスープを飲んでいたがやはり味付けが薄かった。
今日の昼ご飯はハンバーグ、米、キャベツ、コーンスープだったのだが、よくじまたで言われている病院食は薄いと言われているが正に成長期真っ只中な高校生が食うべき味でも無かった。
栄養素は多分良いんだろうけど、いかんせん味が薄すぎて箸が進まん。
「澪の手料理食べて―な」
まぁ、もう食べる機会無いかもだけど。
俺はコーンスープを啜りながら、ノートパソコンで作曲作業を初めた。
今回はオーケストラチックな曲にしようかな
「とりあえずヨウチューブでオーケストラ聞いてみるか」
パソコンのデスクトップに表示されているヨウチューブのアプリをダブルクリックし、ヨウチューブえお起動した。
オーケストラなんて音楽の授業以外じゃ聞いたことないな、クラシックなら前にスマホゲームでクラシックの曲を擬人化させて戦わせるみたいなRPGをしていたから少しだけ分かるけど……
俺はとりあえず調べて聞いてみることにした。
俺でも知ってるのにしよう……あ『海』じゃん
俺が選んだ海という曲、正式名称を海 管弦楽のための3つの交響的素描を何故知っているかというと。
めっちゃ失礼だがこの曲の作曲者、クロード・ドビュッシーという名前で音楽室の後ろ側にある有名な音楽の偉人の肖像画が架けられている所で、下ネタに聞こえてしまう人名がいたら中学生の男子生徒は嫌でも覚えてしまう。
中学時代の思い出に浸りながら海をクリックして再生した。
◆◆◆
「どうしよぅ……」
「…あぁ、蒼君の事?」
私は頷いた。
一緒に弁当を食べていた咲茉ちゃんに私は相談してみようと思ったがやはり、今回に関しては自分で解決しようと思い『相談に乗るよ?』と言われたが首を横に振って拒絶の意思を表した。
「自分で解決したいのね……がんば」
「はい、頑張ります」
……とは言ったもののこのまま会うだけだったら絶対にだめですね、何かお土産は必須だとしてもっと驚かせるような物がないと
長く考えていると、私は1つ名案が浮かんできました。
恥ずかしいのは変わりませんが、蒼君との関係を戻すには仕方ない事ですし、どうせ20になったら着る服装ですからね、予行練習と考えたら気が楽になります。
私は直ぐに弁当を食べ終え、蒼君の好きな服装のレンタル屋を探すと近場にあったので私はそのお店に直ぐ様電話をかけました。
とりあえず予約は取れたから後はお土産かな。
私は机に突っ伏し、蒼君の好きそうなお土産の判断材料を思い出していました。
……そう言えば、前私が由依さんに嫉妬した時にモンブランを買ってきてって行った時に、蒼君は自分用としてシュークリームを買ってたよね。
私も分けてもらったけど美味しかったなぁ。
私は直ぐにこの記憶を忘れないために、スマホで調べました。
確か、あのときは市内で有名なスイーツ専門店で買ってきて欲しいって頼んだよね、だったらお土産はおんなじのシュークリームで良いかな。
専門店のサイトに私はアクセスした。
えっと、値段は……
「っえ……高」
声が漏れてしまったが、幸いなことに周りの男子女子には聞こえていないようで各々が所属しているグループで盛り上がっていた。
蒼君だったら質より量とか言って、コンビニのシュークリームを同じ値段分買ったほうが良さそうな気もしますけど…ここは流石に専門店のシュークリームを3つ買っていきましょうかね。
徐々に蒼君と私の関係復活大作戦のロードマップが埋まってきていた。
後は……
私が更にロードマップを進めようとすると。
「キーンコーンカーンコーン………」
昼休みの終わりを告げるチャイムが聞こえた。
数学も蒼君に心配をかけないために頑張って寝ないように受けないと。
蒼君の心配を私にリソースを割かせたくないという思いで数学と科学を受けた。
何故か今回の授業分の数学と科学はクラスの中で1番理解できた自身があった。




