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第101話1年生大会2

「捕食はウィダーとパンで良かったんですよね?」


「あぁ、ありがと」


俺は澪の頭を優しく撫でた。


澪は気持ちよさそうに目を少し瞑った。


「私も行きますからね?」


「良いけど、絶対にバレるなよ」


俺はそう言うと、澪は対して大きくない胸を張りながら腕を胸のあたりで組んで佇んだ。


「もちろんです、私と蒼君の関係性は二人っきりの秘密事ですものね」


「……そうだな」


おいおい、それは可愛いって!


澪は腕を組み秘密事といった後に腕を解き、人差し指を立てウィンクを綺麗に俺めがけてかましてきた。


これを写真に収めたら多分俺は桜島高校にて最強の交渉材料を手にしていたかもしれない、いつ誰でもにパシらせれたかもしない。


「蒼君?」


澪は俺が固まったのを疑問に思ったのか、首を横にコテッと倒した。


これを意図的にしていたら相当質悪いけど、こいつは自然とこんな行動をしてるんだろうな。


「いや、ただ澪の可愛い顔を見れたお陰で今日は活躍できそうだよ」


「そ、そうですかっ……」


俺は澪にほんの少しだけカウンターを浴びせ、家を出た。


◆◆◆


残り8秒でハーフタイム……ここはスリーをしっかりと沈めて相手を撃沈させたいね。


トップで義隆がボールを相手に取られないようにドリブルをついている。


7………6……


タイマーの表示される数字が徐々に0に近づいていく。

俺はタイマーを見たついでに、ゴール下にいる康太郎にアイコンタクトを送った。


康太郎は俺の意思を汲み取ってくれたのか、俺のマッチアップである8番の視界に入らない様に後ろから近づき、スクリーンをかけた。


45度に陣取っていた志歩も俺のしたいことを汲み取ってくれたのか、俺が右コーナーから45度に向けて康太郎のスクリーンを使って走り抜け、それと同タイミングに志歩は自分のマークマンを上手く剥がすようにバックカットをしてゴール下に走り込んだ。


これの時点で相手は正直積んでいると思う。

もし仮に日本1ディフェンスが上手い人がいても、どの様な位置取りをするか迷うと思う。

何故なら、義隆から45に思い切り走った志歩にアリウープパスを出され決められたことが数プレイ前にあったから。


俺はスリーポイントより1歩分離れた45度辺りに走り。


「はいっ!」


義隆にパスを要求した。


義隆は右手で俺の欲しかった所にキモいほど完璧なパスを出してくれた。

後は簡単、体をリングに向けシュートを放った。


俺の左手から放たれたシュートは綺麗な弧を描いてリングに吸い込まれていった。


ボールが地面に着いて1回バウンドした後にタイマーから0秒になったことを告げる音が鳴り響いた。


よし、これで後半は少しだけディフェンスがザルディフェンスになってくれるかな?


俺はベンチに少し駆け足で向かいながらそんな事を考えていると。


「お前、今日調子キモいね」


「これが平常運転です」


義隆に後ろから褒め言葉をもらった。


「なわけあるか」


うん、澪ニウムバフのお陰です。


「まぁ、勝ててるんだし良いじゃないか」


ベンチに戻ると志歩がタオルで汗を拭きながら言ってきた。


1年生大会の2日目、1回戦でもまぁまぁな活躍をしていた俺は澪ニウムのお陰で2クォータフルで出てあんまり疲れた気もしないしスリーも6本中6決めてるし、ディフェンスでも相手にストレスを与えれていると思う。


てか、2階席からの視線のせいで絶対にダサいところだけは見せれない、こいつらに笑われるより澪にダサいって思われる方がメンタルに効く。


俺はなるべく自然を装って澪の視線を感じる方を見た。


そこには、黒のサングラスを身に着けていた黒髪ロングヘアーの女性がいた。


変装って言ったらみたいな格好だな……まぁ多分バレてないと思うけど。


俺が澪を眺めていると、向こうは小さく俺にわかるように手を振ってくれた。


かっこいい所見せたいな。


「ねぇ、後半さ俺エゴイストモード発動して良い?」


この時の俺は調子に乗っていた。

それも仕方ないだろう。

この試合において俺は全て撃ったシュートを決めているしディフェンスでも活躍をしていた。


こんな調子が良い時は、澪にカッコつけたいと思うのは自然だと思う。


俺は4人にダメもとで聞いてみた。


「まぁ、良いけど」


「ちゃんとパス出せるときは出せよ」


「流石にそこまで調子には乗らないよ」


果敢にドライブしてブロックとかされたらそれこそクソダサいしな、神パスでも見せつけるかな


そして残りの7分間は適当に試合の作戦会議をして挑んだ後半戦。


相手は既に心が折れているのか守備がザルと化し、最終的に、点数が119対31になった。


けっこうかっこいいプレイできたんじゃないかな?

ミスは無かったし、ベンチが湧くほどの神パス神シュートもあったから我ながらに最高の出来じゃないかな?


俺は自分のタオルと水筒を持って体育館から出た。


体育館から出る時、ついでがてらに2階席を見てみた。

そこには一人、桜島高校の保護者さん達と少し離れたところで拍手を送っており、俺が見ているのに気づくと、今回は大きく手を振っていた。





こんばんはアカシアです

まず、2週間休むとか言ってたのにそれ以上休んでしまいすいませんでした。

今後の更新ペースは2日に1話で行きます。

理由としては休んでいる間アカシア君は影廊というホラーゲームにはまったせいで新作のストックが5話程度しか作れなかったからのです


1年生が終わったら新作を出そうと思います。

まぁ、これも多分後から変わると思いますけどね

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