第六話
それからというもの、ニョローンとの攻防が続いた。
何故なら、ほぼバッドポイントだからだ。
ニョローンの攻撃をかわすも、必ずピコピコハンマーに頭を叩かれる。
それを見て、ノアールは声を上げて笑った。
「リウ、学習しろ。毎回バッドポイントではないか」
「好きでバッドポイント稼いでるわけじゃね〜」
俺は不貞腐れてベッドに横になると、ノアールがトレーナーに潜り込んできた。
「何だよ。ノアール。まだ夜じゃね〜よ」
いつも、ノアールは寝る時に潜り込んでくる。
今は、まだ夕方だ。
「良いではないか。リウの胸は温かくて心地良い」
「仕方ね〜な…」
ノアールを潰さないように体制を整える。
「ナ〜イスポイント!!」
ニョローンが俺の頭を撫でる。
「良かったな。リウ」
ノアールが嬉しそうに俺を見上げる。
「この調子で、どんどんポイントを稼いでくれ」
「はいはい」
気付けば、俺はノアールがいる生活を何となく受け入れていた。
「まぁ…良いか…」
深く考えても仕方ない。
何とかなるだろう。
たかだか1週間だ。
その時はそう思っていた。
しかし、そんな生優しいものではないと、後で嫌というほど思い知らせる事になる。