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得体の知れない卵を拾った話  作者: 悠月 かな
3/10

第三話

「我は魔族の卵だ。卵は、仲間によって育てられ、孵化1週間前になると人間界に行き、気に入った人間に温めてもらう」


俺は目が点になった。


「魔族…って、お前!悪魔なのか?」


悪魔の卵を温めるなんて、絶対に嫌だ。

俺は、再び布団を頭から被った。


「我は悪魔ではない!魔族も色々と種族がある。我らは、人間と友好関係を築きたいと考えてる種族だ」


俺は、布団から少しだけ頭を出した。

"それ"は更に言葉を続けた。


「とにかく、お前に温めて貰わねば困るのだ。1日4時間で1週間。そうすれば、我は孵化する」

「ふ〜ん…どうやって温めるんだ?」


"それ"は、少し考える素ぶりを見せ(そんな感じに見えた)突然、俺目掛け飛んで来た。


「は?なんだよ!」


俺がたじろいでいると、そのまま懐の中に潜り込んで来た。


「ほお…人間の体温は、なんとも心地が良い」


"それ"が満足そうに呟いている。


「我は疲れたから、このまま寝る。なかなか居心地が良いぞ。では、1週間頼む。我の命運はお前にかかっておる」

「勝手に俺の懐に入って寝るな!」


俺は"それ"を取り出そうと手を入れた。


「グーグー…」


しかし…"それ"は気持ち良さそうに寝ていた。


「寝るの早っ!なんだよ!」


俺は、頭を思いきっり掻きむしると、そのまま布団に潜り込んだ。

懐で寝ている“それ"を気にしながら、俺は意識を手放し眠りへと落ちていった。


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