2022/7/18_22:55:14
第1章
第2話「Namelessnumbers」
公安調査庁外局には、秘匿組織が存在する
彼らは、Namelessと呼ばれ戸籍を抹消され、名前は偽名で、平時においては、
外局職員として働いている。作戦行動の時には、コードネームで呼び合っている
これが、彼らの日常である。
勿論、俺は武田誠も偽名だ公安調査庁外局内部査定調査員として、
平時は従事している。課長や同僚からは、昼行燈の武田とそしりを受けている
その課長から呼び出しを受けるいつものお小言だ。
課長「お前の提出した書類ミスが多いんだよ何だこの書類は?」
武田「いえ先日言われた書類ですが?」
課長「これがか?小学生でももっとまともな文章を書くぞ!」
武田「はぁ~すみませんもう一度書き直してきます。」
課長「お前ここエ来て何年になる?」
武田「5年ですが?」
課長「5年もいてこのていどか?だから同僚にも後輩にも追い抜かれて万年平職員と言われるんだぞわかるか?」
武田「はぁ~」
課長「覇気もない、やる気もない、威厳もないこんなんでどうする」
武田「はぁ~すみません」
とま~いつもの会話だ、しかしもう一つの顔は、違う、11HLと言うデビジョン11の総指揮官だ
デビジョン総指揮官は外局局長や内局各課長職より上の存在となり、部隊をまとめる軍隊で言えば
尉官クラスの役職だデビジョン1~デビジョン12まである中でデビジョン10~デビジョン12をまとめているのが武田誠ことSIGなのだcodeName SIGは、装備がすべてSIG社だからだ。
俺の得意分野は情報収集、索敵能力、破壊工作、戦術構築、戦略構築と言った、実働戦略に秀でている人材なのだ。勿論デビジョン1~3にもデビジョン4~6にもデビジョン7~9にもいるが実戦経験で言えばSIGには勝てる者がいないなぜか?唯一の実戦経験者であり、元傭兵(PMC)の特殊工作員としてシールズ、SASなどの教育課程を経て東アフリカ戦線や中東派遣軍にも属していたそのころの階級は大尉相当武官である。彼の指揮し他部隊の生存率は80%と言う驚異の数字であった
損耗率20%は脅威と言っていいそんな彼が日本に戻ってきてこの仕事に就いたのは、US、EUからの推薦で、対テロ組織にも、鬼教官と異名を言わしめたスペシャリストだからだ。
下手に公安で、その能力を発揮すれば、秘匿部隊の3課の存在がばれるそれを危惧してあえて昼行燈にっ徹しているのだ。
課長のお小言を上の空で聞いている武田だが、そこから情報を整理し、デビジョンの介入するかしないかを見計らっているのである
課長「聞いてるのか武田!」と怒鳴り散らす
武田「すみません以後気を付けます」
出来ない男を演じるのは苦労する、がしかし、第3課の存在を知られるわけにもいかない。
だから、甘んじて昼行燈を演じているのだ。
第3課は別名Namelessnumbers名もなき番号なのだ




