調査のご褒美
第六話
「恵介さぁ
病院で見張ってくれない」
「恵介だと顔が知られてないじゃん
で、来た人をカメラでこっそり写してよ」
「鈴木和子が誰だか調べたい」
「また、来るかな?」
「来ると思う、まぁ勘だからね
当てにならないけど」
「あとでご褒美あげるから」
「ごはん食べたあとお願い」
「私は男子校いってあいつの
噂を調べてくる
それと黒沢先生の事も」
「大丈夫か?ひとりで危なくないか?」
「そうそう、恵介スマホ番号教えて
トークメール登録しておいてよ」
「いいよ、何かあったすぐ掛けろよ」
「わかってるよ」
2人は分かれて病院と学校にむかった
恵介は病院で面会に来る人を
見張り
玲奈は男子校で万依の彼氏の事を
調べていた
彼氏はやはりうわさ通りの
悪い奴で複数の彼女を作って
遊んでいると
女性に対しては上辺は優しいらしいが
男たちの間では評判はよくなかった
『何人も女を作ってさぁ
生意気なんだよな』
『それとあいつ、この頃かなり
羽振りがよくてさ、もっぱら
金づるの女が居るって話し』
「どんな人か知ってる?」
『いや、俺は知らないけど』
『噂では
いつもスーツ着て一緒に腕組んで
歩いてるって、年上じゃないか』
『見た人知ってる?』
『あぁ、俺のツレだよ
あそこに居るやつ、呼んでやろうか』
「ありがとう」
腕を組んで歩いてる
ところを見たという人の話しを
色々聞いて、貢いでいる
女の正体が分かってきた…
けど、聞いたところ
高額な金額を貢がせているみたい
そんなにお金はどこから出てるんだろう
相手はやっぱり……
一方恵介は空振りに終わっていた
面会に来たのは母親らしき人だけ。
万依は意識は戻らず寝たきり
レイナにメッセージ送った
「収穫なしか、仕方ないね」
「レイナは?」
「情報ゲット!」
「会って話すから」
「迎えに来てよ」
「了解!」
恵介は病院を出て
玲奈を男子校まで迎えにいった
玲奈は助手席に乗り
男子高校生の聞いた事を話し始めた…
恵介
彼氏の名前は
堀越健史
その堀越と黒沢先生が繋がったよ
多分、付き合ってる
まぁそう思ってるのは先生だけかも
しれないけど、堀越は単なる金づる
としか思ってないね
「相当なお金を貢いでるよ」
「先生の安月給でか?」
「そうだね、親が金持ちなのかな?
調べないといけないね」
「少年と30前の大人の女」
「あぶない関係だな」
「それと△△女子大高等部
の生徒と複数付き合ってる」
「お嬢様学校で親が金持ちだから
貢がせれるだろうって」
「その高校はレイナと万依の学校だろ」
「レイナそんなお嬢様学校だったんだ」
「制服で気づいてほしかったな」
「私のことはいいの、そんな事より」
「だから同じ学校にまだ他にも
彼女がいるという事だね」
「こっちはお母さんらしき人だけ」
「ほら、一応写真見て」
「うんお母さんだね」
「鈴木和子は分からずか…」
「また、明日だね恵介」
「そうだな、もう日が暮れそうだから
レイナも帰らないといけないだろ」
「そうね、送ってくれる」
ああと言って
恵介は玲奈の家近くまで車で送った。
「なぁご褒美って言ってたよな」
「言ったよ、けど収穫なしだからね」
といいながら、玲奈は恵介の
頬にキス、いやチュウをした
「今日はほっぺ止まりネ」
「それじゃ、また明日公園ね」
「おやすみ恵介」
恵介は突然の出来事
頬とはいえ突然キスをされ
頭の中が真っ白になり
体も硬直してしまっていた。
しばらくして
あいつ何するんだぁ
えっー?何?
今日初めて会った女子高生と?
えっー?
おじさんをからかってんのか?
パニくる恵介