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JKレイナ

第二話



「明日もここに居るからさ恵介も来てよ

 それで電話してくれたら

 嬉しいんだけどな」


恵介は少し考えて


「わかったよ」


「それでお前は今から何するの?いつも

 どうやって時間潰してるんだよ」


「ネカフェにいったりしてるけど

 今はやる事がある」


「補導されないの?大丈夫か」


「そういうのは上手にすり抜けてる」


「制服も着替えてロッカーに

 入れてるからね」



「買春ジジイとかの相手してないよな」


「あっ!玲奈はダメ

 そういうのはタイプじゃないとダメだから」


「そういうおじさんばっか声掛けて

 くるけどね、いくら貰ってもダメ」


「おじさん好きだけどそういうおじさんは

 苦手なんだ、そういう人に限って声を

 掛けてくるけどね…ダメだね」


「いいなって思ったおじさんは 

 たいがい結婚してるんだよね」

 

「枯れ専まではいかないからね」


「ここにいい感じのおじさんが」


「なんか言った?」


「べつに…」



「ところでお前幾つなの?」


「17歳」


「高二か?」 


「そうだよ、もうすぐ3年」


「おい、青少年なんとか条例に

 引っかかるじゃねえかよ犯罪じゃねぇ⁈」


「エッチとかやらしい事を

 しなけりゃ大丈夫だよ」


「俺がそんな事したらどうすんだよ」


「大丈夫!恵介はしない

 私は見る目はあるの」


「真面目でしょ」


「だってシングルマザーのとか

 嘆いてたじゃん」


「お前よく聞いてるね」 


「恵介…そろそろお前はやめてくんない

 玲奈だから、レイナって呼んでよ」


「わかったよ」


「それで今からどうすんの?」


「着替えて、どっか行く」


「そうか」


「恵介は?」


なんかこいつと喋ってると

イライラが逆に嫌なことを

忘れさてせくれそうだなと感じていた


おじさん好きって言ってたしな


バカバカ俺は何を考えてんだ


17歳だぞ、捕まるぞ


けど、まぁ

悪い事しなけりゃ大丈夫なら

時間潰しになるか…


「どっか行きたいとこあったら

 連れていってやるよ」


「ほんと!やったー!」


「カラオケ!はムリか?」


「コロナで開いてねぇだろうな」


「とりあえずドライブでもいくか?」


「いい!行く行く」


「着替はあるのか?」


「もち、あるよ、待ってて」




「お待たせしました•どう?」


玲奈はくるくると回って見せた

チェックプリーツのミニスカが

ひらひら舞った


スタイルもよく

おっ!先とは別人じゃねえの 

かるくメークもしてるがJKはJK

ただ、高校生といわなきゃ

わからねえか?いややっぱ童顔だな

マスク外した口から小さな

八重歯がチラチラのぞき

幼く可愛いかった。



女は恐ろしい


ふーん、そうか

そうきたか、まぁいいや


恵介は何か不思議な雰囲気をもつ

玲奈を見て内心浮ついていた


「それじゃ行くか!」


「どこにいくかな」


「恵介ちょと寄って欲しいところが

 ある」


「どこだよ」


「病院 」「病院?」


「なんだよ病気なのか?」


「違う、見舞い…というか 

 会いにいくの」


「誰に?」


「友達が入院してるんだけど 

 コロナだからガラス越しに

 見てるだけ」


「そもそも意識が戻ってないから

 病室は入ってもガラス越しも一緒」


このまま戻らなきゃ悲しすぎる





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