女子高生探偵レイナ
第十一話(最終話)
わざわざ来ていただいて
ありがとうございます
黒沢先生
可我谷さん
可我谷さん
襟が曲がってますよ
直してあげますね
『白川さん私達を呼び出したのは
どういう事ですか』
実は
高田万依さんが階段から落ちて
あのような
状態になったのは事故じゃなくて
事件だったんです
それにあなた達が関係していた
その説明をさせてください
『なんの事か全然わからないゎ』
黒沢先生は
生徒会会計委員長の権限が
あることを利用して
学校の生徒の積み立て金を
横領していましたよね
金額は150万円
恵介は先生に向かい
ぺこりと頭を下げた
それと
18歳未満の青少年と
いかがわし行為をしていた
そして横領したお金を
その男に貢いでいた
恋は盲目というけど
いい歳した大人が情け無いね
『余計なお世話よ』
ただ、可哀想だけど残念な事に
堀越は先生を愛してはいなかった
全てはそこにいる
可我谷可奈子さんの差し金だったから
堀越に裏で指示していたのは
あなた!
幼馴染をいいことに
彼はあなたのいいなり
全てあなたが仕組んだことよね
そして、そのネタを元に黒沢先生を
ゆすっていたのも可我谷さん
それにまんまと先生は嵌められた
いうこと
そして、それらの行いを
全て知ってしまった…
万依
万依は
メッセージを残していました
ここにあるメッセージの
頭文字をつなげると
『くろさわみちこ』となるゎ
それとこっちがわからなかった
『人がいなくなると全てがわかる』
そうこの謎
全てのメッセージには
『何』の文字が入ってた、それで気づいたの
『人がいなくなる』の意味
それは••人はにんべんになる
『何』の文字からにんべんがなくなれば
『可』の文字に変わる
可我谷可奈子さんの可です
『全てがわかる』は
あなたが全て企てたということ
可我谷さんあなたも万依に
気づかれていた
そして
万依はあなた達に
正すよう説得したのよ
そしてそれが邪魔になった
二人は万依をビルの非常階段に
呼び出した
『なぜ、2人なのよ
黒沢先生だけじゃないの』
『わたしは知らない』
『何を根拠にビルに居たと』
玲奈も最初はそう思った
まぁ待ってね
現場に落ちていたピアスです
これは黒沢先生のですよね
違うと言っても
DNA鑑定に出せばわかります
よく見ると
この先にうっすら血がついています
これは万依が落ちる時に
指で引っ掻いた時についた血
彼女の指先の傷の写真です
これもDNA鑑定に出せばわかります
両方とも一致すれば
あの時あの場所に一緒にいた
確たる証拠になります
ねぇ先生
『ほら、
黒沢先生がやったんでしょ』
だまって!
実はあの時もう1人いたのよ
それがあなた可我谷さん
そうでしょ
『どこにそんな証拠があるの』
ありますよ
私はずっとピアスのキャッチを
探していたんです
ピアスが落ちた時に
キャッチも落ちたと思ってた
けれど探してもなかった
そう下には落ちていなかったんです
キャッチは下に落ちずに
あるところに入ったんですよ
可我谷さん
ポケットの中身を出してもらえますか?
小さいからよく探して落とさないでね
胸ポケットもね
可奈子は胸ポケットに指を入れ
怪訝な顔であるものを摘んでいました
よく見せて、それは何ですか?
『キャッチです』
このピアスのキャッチですよね
なぜ、あなたの胸ポケットに
入っていたの?
そう、外れて飛んだ時にそこに
入ったんだよね
あの時あの場所にあなたも
いなけりゃ入るわけがない
そう、万依はあなた
可我谷さんがつき落としたんです
『白川さん、わたしは
何も万依さんにしていません』
『落ちそうになった彼女を
支えようとしたけど』
『間に合わなかった••』
『突き飛ばしのは可我谷さんです』
『ごめんなさい』
黒沢はその場で泣き崩れてしまった
『そうよ、あの子が
しゃしゃり出てこなければ
上手く行ってたのよ』
あなたこの期に及んでまだ
そんな事をいうの
万依にすまないと思わないの
もうすぐ刑事さんがくるから
あとは警察で全て話しなさい!
----恵介の車
「レイナ、よくあいつのポケットに
入ってるのがわかったな」
「これ?」
「なんで持ってるの」
「こんなの100均でも売ってるよ」
「あっ⁉︎襟を直すときに…
入れたのか?」
「自白させるための最後の切り札」
「一か八かね」
レイナは小さくベロをだして
おどけていた
「けど、これで一安心だな
やっぱレイナの言う通り事件だった」
数日後
万依に意識が戻り
全てが玲奈の言った通りだった
----それから1週間
玲奈から連絡がなかった
こっちからしようかとも思ったが
もう、万依の事も解決したので
俺たちも終わったのかと……
そんな時、玲奈からのメッセージ
公園に来て
急いで俺は公園にいった
「恵介久しぶり元気していたか?」
「あぁ、」
「元気ないね」
「当たり前だよ、ずっとレイナが
いなかったからな…」
『合格じゃない』の謎は解けたのか?」
「わからないよ」
「なーんだぁ•つまんないの」
「そしたら
女子高生探偵が教えてあげる」
「今日は何日ですか?」
「4月1日」
「何の日?」
「うーんエイプリルフールか?」
「ぶぶっ---ハズレ
まぁそうだけど」
「もっと大切な日」
「それは玲奈の18歳の誕生日でーす」
「ふーん」
「こら、もっと喜んで」
「それと不合格とどう関係するんだ」
「覚えてますか?」
「青少年保護育成条例は?」
「18歳に満たない青少年と?
なんでしたか?」
「私18歳です」
「晴れて恵介と付き合っても」
「恵介は逮捕されない」
「合格で〜す!」
「こうやって
本当のキスも出来るんだよ」
「レイナは抱きついて
俺にキスをしてきた」
恵介がそばにいてくれなきゃだめ
恵介好きだよ、俺も•••
21歳の年下の女子高生の彼女
いや今日は20歳差の彼女
これって
エイプリルフールじゃないよな
これで完結となります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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