14・頭痛と目眩。
リアルがいろいろあったので放置プレイな状態にしてしまいました。
申し訳ないです。
完結も休止表示もせずゴメンナサイです。
始めた以上完結させるべきだとは思っていますので
ギル君を見捨てないでやってください。
不定期更新になるかもしれませんがなんとか頑張ってみたいです。
よろしくお願いします。
それにしてもガングが本気で戦える相手ってコノ世界に居るんだろうか?
魔王はなぜか戦争の最前線に出て来ていたところをコイツのパーティが倒した。
魔王を失った連中はあっという間に軍が瓦解して人間側の勝利となった。
人間側も満身創痍な状態だったそうでそれ以上魔王国側には踏み込まなかった。
戦争前からの境界をお互いが守るような状態で戦争は停止している。
お偉いさん方がどうするかはオレ達平民なんかに分かるわけもないんだが
何もしてないとは思えない。
ガングもその策の内に入ってるのかねぇ。
確かに最強戦力には違いないんだが。
まあ、オレなんかが心配しても迷惑なだけだろう。
侯爵様やギリィ子爵様に頑張って貰うしかないね。
オレが心配して良いのはガキ勇者・アリィだ。
まだガキだけどガングの次の勇者をやって貰うってことになりそうだよな。
魔族は寿命も長いし魔力も多い。
次の魔王がコチラに攻め込める状態になる頃までにちゃんと一人前の勇者に
育てないとイケナイのかもしれない。
ガキだけどガングの周りをウロチョロしてても養父のギリィ子爵が大した文句をも
言わないのはその辺なのかもな。
中身は十四歳だとか威張って見せても体は一歳ちょっと位だろう。
冒険者生活を楽しんでやってるなんてのはすでに規格外だ。
ベビーキャリーで運ばれてるくらいで丁度良いはずなのに。
ガングは別に邪魔にもしないで連れ回している。
妻のキティと従者な元兵士・レオを連れてアブナイ依頼を熟している。
たまにソレに付いて行くってのがこの頃のパターンだ。
オレの出番なんてカケラも無いな。
でも、アリィは付いて行きたがる。
オカゲで普通の冒険者が絶対に見ることの無い絶景なんかも見せられている。
アリィは一度行ったことのある場所は軽々と転移出来る。
それを良いことにとんでもないコトをしでかしてくれた。
何かというと「ピクニック」だ!
気に入った絶景ポイントにギリィ様の家族を引き連れて出かけたんだ。
奥様は
「普通のピクニックだと思ってたんだけど……
まさかあんな場所だなんて思わなかったわ。
今度は場所の下見くらいはさせて欲しいわね」
まあ、笑っておられたのが救いだったよ。
ところがお子様方が「ピクニック」を気に入ってしまったんだ。
特に一番上(十二歳)の兄君が毎週のように付いてくるようになってしまった。
ギルドの連中にも顔を覚えられてしまった。
邪魔にされるどころかむしろ歓迎されてるってどういうことだ?
「ギル! 息子が増えて良かったなぁ。
そのうちパーティが結成できるんじゃあねぇか?(笑)」
ガキが増殖して一人二人どころか一大集団になったのが頭に浮かぶギル君。
頭痛と目眩が一緒に来て困惑してしまうのでした。