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13/25

13・コレじゃない! 

 ゴブリンキングは三種類だった。

もっとも全部緑色だったよ。

まあ、色の濃さが違ってたけどね。

二度戦って元兵士・レオと交代した。

コイツは見かけによらず強い! 

貴族じゃあないから強くても騎士には成れないんだが。


階層ボスを片付けて次の階層へと進んだ。

アリィは何やら小さな魔道具をアイテムボックスから出して飛ばしている。

何やってんだよ?! ちゃんとガングに報告しといたのか?


「あっ! ゴメン! 

コレはケンジ兄ちゃんの所の『魔王さん』にもらった索敵の魔道具なんだよ。

ほら!飛んでったヤツの軌跡がコレに表示されるんだよ。

つまりマッピングができちゃうんだ。

試しに使ってみたんだけどスッゴイ便利だよ」


「後ろでゴソゴソやってたのはソレか! 

いいぜ。後でまとめてギルドに出しとけば小遣い稼ぎになるはずだ。

スタンピードの後だから前とは構造が変わってしまっている。

新しいマップがあれば他の連中にも役に立つからな。

ベテランでも負担が減るのは有り難いものさ」


異世界の勇者・ケンジは時々この世界にやってくる。

あの魔族は『魔王さん』って呼ばれてるけど魔法は使えないんだそうだ。

そのせいなのか妙な魔道具を造るのが趣味だそうでアリーにも他の勇者達にも

山ほど押しつけてるんだそうだ。

変なオヤジそのものだよな。


まあ、道具はなんでも使いようだからな。

ココに相応ふさわしい使い方をするなら俺が口出ししなくてもいいだろう。


次の階層は獣系のモンスター達だった。

種類は様々で混成の群れだったりした。

まあ、何が出て来てもパーティのリーダーはガングだからな。

困った場面は起こらなかったよ。


結局最下層まで下りても苦労したとは感じなかった。

ガングの実力は良く分かったよ。

このダンジョンはガングの実力じゃあもうお遊び程度なのかもしれない。

そう言えばスタンピードの時に出て来た紫色のオーガが居なかった。

もっともアレはこのダンジョン産というよりココに隠れていた元神官だかが

造り出した禁忌の代物だって話だからな。

もうココには出ないだろうな。



 そう予想したギル君でしたが最下層のボスは紫色でした。

もっとも同じ紫色のオーガでも何処か違う、なんか違う、コレじゃない! って

感じのするヤツでした。

やっぱり人をオーガに変身させたモノとオーガを紫色に変えただけのモノでは

明らかな違いがでたようです。


まあ勇者・ガングの遊び相手は勤まったようですけどね(笑。)

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