九話
「ベルティア様、お茶が入りましたよ」
「お菓子も用意できました」
レイとルミがお茶を用意してくれたのでありがたくいただく。
「せっかくだから二人も飲みましょう」
「いや、僕達は…」
二人は遠慮する。それはそうか。お茶を一緒にする従者たちはいないか。しかし私は諦めない。
私はスッと立ち上がりそこで待っていろと指示をし部屋の外に行く。
ちょうど通りがかったの使用人を捕まえカップを持ってきてもらう。早くて助かる。
部屋に戻ると二人分のお茶を淹れる。渋かったらごめん。
「さあ、これでお茶は断れないはずよ!」
強引だがそうでもしないと一緒に飲んでくれなさそうなので仕方ない。
そもそも見られながらお茶するのも気が散る。それにお菓子が食べきれない量あるのだ。三人でちょうど良さそうだ。
「ふ…ははは。ベルティア様って本当に…」
レイが肩を震わせている。
なんだ文句でもあるのか。それなら聞こうじゃないか。まあ、聞くだけだけど。
「ベルティア様のそういうところ私好きです」
褒め言葉として取っておこう。
うむ。このシェフ自慢のチョコチップスコーンを譲ろう。
そうして三人でお茶をすることになった。
「レイもルミもなんでそんなに勉強が出来るの?」
私が時間をかけて出来るようになった事も倍以上の早さで覚えていく。
近い未来に完全に抜かされる事だろう。
「そうですね。僕はベルティア様の事を思ってやっているからでしょうか」
「私もです」
「…ん、私?」
はいと頷く二人。
どう言うことかと問えば二人は目を見合わせて笑い合う。
「少しでもベルティア様の役に立ちたいと思いまして」
「私達を救っていただいたんです」
だから私達はどんなことでも頑張りますと言った。
「二人とも大好きよ〜」
と涙ぐむ私だった。