~7話~トリックスターで無双だぜ!
闘技場の部屋に入ると、京平が目を輝かして走り寄ってきて
「思ったより早かったですね!うまくいきましたか?」
「京平が走ってるの始めてみたな・・・うまくいったぞ!」
ステータスを見せる
「盗神の目ですか・・・どんな能力でしょう?」
「目ってくらいだから見たらスキルを盗めるんじゃないかな?って思ったり思わなかったり・・・」
「ではとりあえずやってみましょう!」
「あ!もう一個試したい事があるから出来れば剣以外の武器を使う魔物をお願い!」
京平は感動したように目尻を拭いながら
「わかりました!検証なので余裕がある魔物にしましょう!」
ポンッ!
「オーク・・・ジェネラル?」
出てきたのは豪華な鎧を着て、右手に短槍、左手にシールドを構えた2m超のオーク。
「今の叡斗さんなら余裕ですよ!」
京平の言うとおり動きが遅く、一通りの攻撃を軽くいなし、昨日覚えた動きの確認がてらに倒すことが出来た。
「よし!これでステータスが付いていれば検証はおそらく両方とも完了だ!」
名前:田中 叡斗
種族:ヒト
性別:男
職業:勇者?
年齢:30
レベル:107
攻撃力:2130
防御力:2130
俊敏力:2130
魔力 :2130
≪装備≫
不壊の鉄の剣 皮の胸当て 疾風のブーツ 蜘蛛糸の服 蜘蛛糸のズボン チートピアス チートリング 状態異常無効ブレスレット
≪スキル≫
剣術≪極≫ 元素の極み 想像魔法 創造魔法 空間魔法≪極≫ 錬金術≪極≫ 絶対防御 魔力吸収 鑑定≪極≫ 盗神の目≪詳細≫
詳細?押してみると
盗神の目
槍術≪3≫ 盾術≪2≫ 身体強化≪3≫ 威圧≪3≫ 統率≪3≫
ふむふむ、おそらくスキルを使った所を見れば盗めるっぽいな。
いつ盗んでるんだろうか?
「京平?次ミノタウロス召喚して、適当に戦ったら消すかどこかに転送することって出来る?」
「出来ますよ。では・・・」
ポンッ
昨日も戦った、2m50cm?いやさっきのオークジェネラルと同じ?筋骨隆々すぎて大きく錯覚してよくわからん、頭が牛の大斧を持った魔物が現れる。
先程と同じように軽くいなしながら戦う、さっきの感覚は間違いじゃなかったな!っと確認できたので
「京平お願いっ!」
「はい!」
「ミノタウロスは死んだ?」
「死んませんよ。10階辺りに飛ばしました。」
ミノタウロス死ん出ないことを確認してスキルを確認する
盗神の目
槍術≪3≫ 斧術≪4≫ 体術≪3≫ 盾術≪2≫ 身体強化≪5≫ 威圧≪5≫ 統率≪3≫
倒してないのに増えてる!って事はスキルを盗んでるんじゃなくて、スキルをコピーしているっという表現の方が正しいかも?
そして昨日のゴブリンやオークとかの剣を使う魔物と戦ったときの違和感も判明したな。
俺は剣術≪極≫を持っているから剣術を使う敵の動きが見えるのだろう。
ミノタウロスも昨日は反射神経だけで、必死に斧を避けてたのに、今日は3回ほど攻撃を見たら、剣を使う敵と同じように、次はどう動くのかがなんとなく見えた。
おそらく普通は武器を使ってスキルを上げるのに対して、俺はスキルが上がってから戦ってるから、こんな事になるんだろうな。
でもこれで昨日の違和感がスッキリした!
「よし、京平!お待たせ!バリバリ行こう!」
「ヨハン爺が送ってきたのが叡斗さんでよかったです!」
京平が目をハンカチで拭っている。なんだその、こんなに立派になって!みたいな感じ。
これは意地でもパフパフは言わないほうがよさそうだ。
あれから役一ヶ月、今いるの魔王城50階ワンフロアで四角い部屋なのかも壁が見えないからわかんねー!それくらい広い部屋にいます。
約一ヶ月バリバリやった!もうバリバリやった!今からセバスチャンとの戦闘ですよ!いうなれば卒業試験ですよ!
なのでステータスの最終確認をして自分の手札を確認なのです。
名前:田中 叡斗
種族:ヒト
性別:男
職業:勇者?
年齢:30
レベル:654
攻撃力:9999+
防御力:9999+
俊敏力:9999+
魔力 :9999+
≪装備≫
オリハルコン赤竜爪の剣 ワイバーン皮の外套 黒龍皮の胸当て 疾風のブーツ 蜘蛛糸の服 蜘蛛糸のズボン 幻影のネックレス チートピアス チートリング 状態異常無効ブレスレット 能力偽装ワッペン
≪スキル≫
剣術≪極≫ 元素の極み 想像魔法 創造魔法 空間魔法≪極≫ 錬金術≪極≫ 絶対防御 魔力吸収 鑑定≪極≫ 盗神の目≪詳細≫ 逃げ足
盗神の目
槍術≪9≫ 弓術≪8≫ 斧術≪8≫ 体術≪9≫ 盾術≪9≫ 縮地 身体強化≪8≫ 生命感知≪極≫ 魔力感知≪極≫ 気配感知≪極≫ 危険感知≪8≫ 熱感知≪7≫ 暗視 視覚強化≪1≫ 魔力操作≪8≫ 威圧≪8≫ 統率≪7≫ 光魔法≪6≫ 闇魔法≪9≫ 神聖魔法≪極≫ 精霊魔法≪8≫ 竜魔法≪7≫ 詠唱省略 無詠唱 手加減
耐性とか見れる訳じゃないから手に入らなかった、視覚強化≪1≫は1レベルで見られたんだろうな。
これだけを『想像魔法』に頼ってたら大変だっただろうなぁ・・・でも盗神の目これから出発してから輝くのだ!多分。
あとステータスカンストしました。
京平が言うには横にある+が限界突破したサインらしいです。
「って訳でセバスチャン準備はいいか?」
「ほっほっほっ、では本気で行かせて頂きます。」
そう言ってセバスチャンが人化を解く、龍だ!めっちゃでっけぇ龍だ!
部屋がでかいのはそう言うことか・・・尻尾が暗闇に解けて見えねーよ・・・
こ・・・こんな場面じゃ言わざるを得ないじゃないか!畜生!!
「シ・・・神龍ギャルのパンティーおくれ!」
「龍王 黒王龍だ!マジメにやれ、おっさん!」
1ヶ月経って京平とも打ち解けて、敬語が取れた。でも突っ込みが辛らつな事が判明・・・おっさんじゃないもん!
「では叡斗様行かせて頂きます」
「叡斗さん死ななければ蘇生できるから!」
セバスチャンの声が響きすぎて何が何やら!ただパンティがもらえないのだけはわかった!
この魔王城で最強の魔物だ!本気で行かせてもらう
縮地(このスキルは100mまでの距離を任意を所謂瞬間移動のように移動が出来る)を2回発動してセバスチャンの腹?・・・胴体の長さを考えると喉?を思いっきり蹴り上げると、後ろでセバスチャンの咆哮と共にゴウッ!っと炎が流れている。
ブレスを撃ったな?じゃあっ!っとブレス後の硬直を利用して、顎に向かって飛び顎の付け根辺りに、そのままの勢いで突きを放つ。
直後怒号が鳴りとてつもない振動を巻き起こしてセバスチャンが地面に落ち、口を開く。
「まさか逆鱗をこうもあっさり見つけ突くとは、感服が尽きなせんな!私の負けでございます。」
ラッキーだったけど卒業試験突破だ、やっふー!っふっふー!
「よく一ヶ月で・・・さすがは叡斗さん。最後は僕だよね?」
「え?セバスチャンにこんなに余裕で勝ったのに?」
「叡斗さんを調子に乗らしておいたら、ダメなのは学んだからね!」
「調子になんて・・・乗るしかない!このビッグウェーブに!」
「最後に勢いで女神側に魔王に挑んだりとかしないように釘を刺すんだよ、おっさん!」
「まだおっさんじゃねーよっ!「ぎゃふん」って言わせてやる!「ぎゃふん」って!」
~~~~~~~三分後~~~~~~~~
「ぎゃふんっ!」
俺は・・・うつ伏せでお尻を突き出した状態で頭を踏まれている。
「叡斗さんどうでした?ダンジョンの恐さを思い知りましたか?」
京平が頭に乗せた足をぐりぐりしながら言ってくる
「ぎゃふんっ!!!」
「転生魔王は別格なんですからね?スキル封印なんて序の口ですからね?おっさん覚えてないでしょうから、言いますけど女神の魔王はダンジョンの場所も何も分かってないんですから気を付けてっっク、ダ、サ、イ、ネッ!」
なんか「下さいね」言われながら、無駄に洗練された無駄のない動きで無駄に土下座スタイルにされた。足は頭の上、そこ低位置ですか?
敬語になった京平に逆らってはいけない。
だが、俺は大人だ!年上の俺がしっかりきっちりしないといけないのだ!
俺は大人の男だ!言うべき時に言うべき言葉を言うのが大人だ!
「おい、京平・・・」
「ん?どうしましたか?」
「調子にのってすんませんでしたぁぁぁぁぁぁ」
魔王はヤバイ、俺学習した。
もし女神の魔王と会った時のために逃げられるアイテムを作るべきだな。
とりあえずは京平から逃げられるアイテムだな、京平から逃げられなかったら、そんなもん女神の魔王にも通用しないと考えるべきだろう・・・
どうせ近いうちに使うだろうから絶対的急務だ!
修行を終え、俺は決意するのであった。
トリックスターのスキルは出来る限り考えて書きましたが、後々書き足すかもしれません。