~6話~作戦会議、目標はパフパフ
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読んで下さる方がいるとわかるのってこんなに嬉しいですね!
駄文、語彙力不足甚だしいですか皆様よろしくお願いいたします。
「それで?どんな作戦なんだ?」
場所は昨日の教室、同じ席に座り京平に問いかける。
「まずは叡斗さんに女神側のダンジョンを10個奪ってもらいます。」
「それってやばくない?」
「かなりやばいです、叡斗さんがヨハン側の勇者とばれるでしょうし、魔王も魔素を渡して本気でダンジョン内で始末しにくるでしょうね」
「本気ってどのくらいのやつが出てくる?」
「セバスチャンクラスを呼び出せるダンジョンは魔王城くらいでしょうから、普通のダンジョンならミーちゃんクラスが限界でしょう。」
「ミーちゃん?」
「叡斗さんが転移して来た時にいたケットシーです。」
「あのめちゃ強そうな豹か!」
「猫ですよ、大体レベル450ですね。」
「やっぱ強いな!んで?なんでセバスチャンは呼び出せないの?」
「あまりに魔物の格がダンジョンと釣り合わないと魔素の需要と供給のバランスが取れなくて魔物の存在を維持出来ないんですよ。」
「なるほど、で?なんでセバスチャンより強い京平が出て行くのはダメなんだ?」
「魔族は自分のダンジョンの中ではかなり強い権限を持っているしステータスも補正されるんですけど、ダンジョン外に出ると一気に弱体化してしまいます。」
「弱体化ってどれくらい?」
「今の叡斗さんが『想像魔法』で変なことをしないならなんとかぎりぎり勝てるんじゃないですか?」
「じゃあ魔族がダンジョンを攻略とかはよっぽど出来ないって事かな?」
「攻める側がかなり不利な条件になりますからね、連れて行く魔物もダンジョン外で行動させるためにかなりの魔素が必要になりますし。」
「なるほど、それで俺が女神のダンジョンを10個奪えたらどうするんだ?」
「僕がヒト族に対して宣戦布告をして女神領域のダンジョンでオーバーフローさせます。」
「オーバーフロー?」
「ダンジョンに魔物が溢れかえって、ダンジョン外に大量に出てくる事をオーバーフロー言います。」
「それ危ないよね?」
「そうですね。そこで叡斗さんがヨハン神の名の下にオーバーフローを止めて、ダンジョンマスターを倒す、そして我が魔王城まで叡斗さんは同じことを繰り返しつつ僕を討伐する、どうでしょう?」
「そのためには俺が強くないとダメなわけだな?」
「そうですね、女神側の魔王はもちろん勇者も狙ってくるでしょうね。」
「じゃあ色んなアイテムも作る必要があるな」
「叡斗さんのスキルと僕の魔王の能力があればすごい事になりそうですね。」
「じゃあこんなアイテムは・・・とか・・・とか・・・変装・・・とか」
「おぉ!作れたらこんな事も出来ますね!」
という感じで喧々諤々と作戦会議を重ねて、粗方の指針を決めることに成功した。
元々工場勤務だったせいか、ノルマや納期もとい目標と期間がわかるとなるとマジメだけモードにスイッチが切り替わる。
話していると京平が
「やっと叡斗さんがマジメやる気になってくれてよかったです」
「ん?俺はずっとマジメだしやる気だけど?」
「幼児退行してアクセサリー作ったり、ふざけてヒキコモリタイとか戦闘訓練もやりたがらなかったですし。」
「やる気はあったけど状況は飲み込めないし何もわからないしでしょうがないだろって思います!」
「圧倒的に女神側が有利な状況なんで、叡斗さんが死んだら僕はあと約2年消滅する日を待つだけの生活になりますから、必死なんですよ?」
「あの、いや、その、以後気をつけます。」
「その言葉は修行で証明してくださいね」
「じゃあとりあえず色んなスキルを『想像』しないと!」
「それなんですが、出来る限りは『想像魔法』は控えてください」
「なんで!?」
「魂を消費する事によってとてつもない効果をもたらすスキルがあるんですが、おそらく『想像魔法』もその類だと思われるので、使わないほうがいいと思います」
「魂を消費しきったらどうなる?『想像魔法』が使えなくなるとか?」
「見た事はないですが、魂が存在を維持できなって存在が消えるそうです。」
「ナニソレ超恐い」
「ですから、これからはアクセサリーは材料を集めて『創造魔法』でスキルは自力でがんばって伸ばしましょう。」
マズイ!スキルを自力で、とか言い出してるよコイツ!マズイ!今何か起死回生的なやつを作らないと、昨日みたいに修行中に死の直前、行き当たりばったりで『想像魔法』連発になるのは目に見えてるじゃないか!下手したら修行中に存在が消えかねんぞ!京平めぇぇぇぇ!俺はヘタレなんだ!いざとなったら『想像魔法』使うどころか連発するに決まってんだろ!京平の考え無しめっ!・・・だから俺考える!
「ぁ・・・・・・チートスキル思いついたから一個だけ作る時間を下さい」
「今の流れで、『想像魔法』という事は何かいい策がありんですね!??」
「おう!ちょっときっちりと想像しないとまずい事になりそうだから時間かかるかも・・・」
「それは何です!?いえ・・・叡斗さんを信じましょう。闘技場で待ってますね」
京平は笑顔で何度も頷いきながら部屋を出て行った。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「乗り切ったぁぁぁぁぁ!」
いかんいかん心の声に留めないと、時間稼ぎってばれたら、絶対引きずって闘技場に連れて行かれるに決まってる!どうする?どうすんの?俺
どんなスキル?一つのスキルで、色んなスキルが手に入るお得パックみたいなスキルってある?
・・・・・・・・・・あった!よし!『想像』!!
名前:田中 叡斗
種族:ヒト
性別:男
職業:勇者?
年齢:30
レベル:106
攻撃力:2110
防御力:2110
俊敏力:2110
魔力 :2110
≪装備≫
不壊の鉄の剣 皮の胸当て 疾風のブーツ 蜘蛛糸の服 蜘蛛糸のズボン チートピアス チートリング 状態異常無効ブレスレット
≪スキル≫
剣術≪極≫ 元素の極み 想像魔法 創造魔法 空間魔法≪極≫ 錬金術≪極≫ 絶対防御 魔力吸収 鑑定≪極≫ 盗神の目
トリックスター、今の俺の崖っぷちからの起死回生にはぴったりのスキル名だ!さすが俺!
『想像』したのは、これから色々な敵を戦って、様々なスキルを使われるから、それが俺も使えたらいいなぁ・・・って思った。
てっきりテンプレ的には『強欲』って予想してたけど、物騒で危なそうだし『盗神の目』で大満足!
とりあえず検証して修行だ!
もう一個検証したい事もあるし!
状態異常無効にもなれたし、当面の目標は25階のサキュバス、35階のメドゥーサそれかまだ見ぬ美人ちゃんとお知り合いになれるくらいの強さを手に入れる!パフパフだ!パフパフ!
京平の前では絶対言えないけど・・・・・・目指せパフパフ!