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~5話~コックローチG

朝だ!生きてるって素晴らしい!昨日は本気でいろんな意味で死ぬかと思った。あのG魔王のせいで!



昨日は何回も死にそうになったけど、本当にやばいと思ったのは3回


一回目はレベル30辺りの頃オークっていう、俺と同じくらいの背で頭が豚の筋骨隆々な魔物と戦ってたら根元から剣が折れて、まじ死を覚悟しながら剣を避けたよ・・・

もう無理!!って思ったら剣が光って折れた剣が元に戻って、九死に一生を得た気分だった、あとで確認したらその時に『錬金術』スキルを想像したみたい、剣が直ってなかったら『絶対防御』が破られててもおかしく無かったよ・・・・


途中の休憩中に京平に聞いたら『絶対防御』は自分の魂に貯められている魔素量の分発動するらしく、その量を超えた攻撃を受けると『絶対防御』は発動しなくなる、限界を超えるとパリンっと透明なバリアが割れるそうだ。

『絶対防御』というスキルは魔素があれば絶対に防御できるスキルなのだ。



二回目に死ぬかと思ったのが、レベル50辺りの頃にバジリスク、2mくらいのコモドオオトカゲみたいな魔物で、目がいきなりピカッと光って光線が出てその光線に当たった両足が石化した。

またピカッってした時に動けねぇ!これ避けれねぇ!死んじゃう!って思ったら腕にブレスレットが現れて、瞬間「パリン」と石化していた所の見えていた石部分が弾けて石化が直って驚いていると、眩しい!!!顔に光線を喰らった死んだ!・・・あれ?石化しない?石化が無いバジリスク余裕でした。トカゲでした。

後で『鑑定』したら


<エイト印の状態異常無効(チート)ブレスレット>

あらゆる状態異常を無効化する


やったね!チートが増えたよっ!




最後だ!最後の三回目に死ぬと思ったのが、コックローチG、この魔物は・・・ゴキブリだ・・・そのまんまゴキブリだった。そしてでかかった。

京平の「ミノタウロスも大丈夫ですね!次の魔物で今日は終わりにしましょう!」っという言葉に浮かれて「京平の魔物如き3秒で終わらせてくれる!」とか台詞口調を言ってしまったのが失敗だった・・・あの召喚直前の満面の笑みは多分一生忘れない。

召喚された50cm~1mのコックローチG5匹がカサカサと迫ってくる、逃げるそりゃ逃げる、相手はGだ。

生理的に無理!何が無理って虫自体が得意ではない、あの脚の付け根とかマジ無理、百歩譲ってカブトムシや蟷螂はいい!

Gだけは生理的どころか遺伝子レベルで拒否だ!前にマンションで見つけた時はテンパッて掃除機を壊したくらいに無理なのだ!!

なのでステータスの恩恵なのか人生で一番早く走った!


だがGは早かった、とてつもなく早かった、一瞬で追いつかれた。

やばい死ぬ・・・嫌だ!Gだけは嫌だ!Gだけは!!!その時に自分の中で何かが弾けた「いぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」心のままに叫んで心の赴くままに魔素を放出した。


自分を中心に地面が波のようにうねりGが怯む

地面と空気が凍りGが凍って止まる

突風が吹き荒れ凍ったGがバラバラになる

最後に自分を中心にゴウッ!!と炎が上がりGが証明部位も魔石も残さず消え去る。

そして最後にGの魔素が体に入ってくる、明らかにさっきまでの魔物から受け取っていた魔素量が違いすぎる、京平絶対に俺の言葉にイラッとしてこいつ出しただろ!


「本当に3秒で決められちゃいましたね。」

「こいつ何レベ?」

なんとか平常心を保ちながら聞く

「120レベルですね」

「ミノタウロスは?」

「・ち・・ぅです」

「なんて?」

「は・・ゅ・です」

「ああん!?」

「ミノタウロスは80だよっ!余裕そうだったから限界に挑戦したんだよっ!おかげで元素魔法を全種類ぶっ放せるようになったんだ感謝してください!」


うわー開き直った、限界つったって80から1.5倍の魔物を召喚して限界突破も甚だしいわ!っと思うが俺は年上だ。我慢できる大人だ。

ここで喧嘩して、メドゥーサやもっと変な魔物を召喚されるのが恐いとかではない!

俺は年上の大人だから大人な対応をする!大人だからな!恐いわけではない!

「わかった!ありがとう!」

「あ、いえ、大人気なかったですねすみません。」

「いいよいいよ!ただGは絶対に召喚しないで下さいお願いします」

「実際こういう魔物もいると知って欲しかったのは本当です、ところで先程の魔法はスキルですか?」

「『元素の極み』らしい」

「ぁーそれは元素魔法を全部極めたら統合されてその名前になるスキルですね。」

「元素魔法ってファイアーボールとかのあの魔法?」

「そうです、火、水、風、土の4属性が元素魔法です。」

「おおおおおおお!憧れの魔法だぁぁぁぁ!」

「では明日は魔法使いの魔物を召喚して色々な魔法を体で覚えてみましょう!」

「魔法も嬉しいけどやっとゆっくりできるぜ!ひゃっほーう!」





って感じで頑張ったんすよ!誰か褒めて!たった1日の修行で超越者になった俺を褒めて!誰も褒めてくれないから自給自足だ!

「がんばったな俺!すごいぞ俺!」

「ありがとう俺!すごいよな?俺!」

「何してるんですか?見ていて辛いんですけど・・・」

「いつからいた?」

「あのG魔王のせいで!辺りからいましたよ」

「最初からかよぉぉぉぉぉ!?ごめんなさい」

流れるように頭を下げ、腰を120度曲げる。


「大丈夫ですよ。ご飯造ったんで食べて下さい。」

と京平が手に持っているのは食パン1枚と牛乳。

京平の大丈夫は大丈夫じゃない、大丈夫だったようです。

「はい、ご好意痛み入ります。」

「食べ終わったら闘技場へ来てくださいね!今日はみっちりと戦闘訓練をしたいので」

「えーみっちりっすか?」

「みっちりです。嫌そうですね」

「嫌ではない!やる気あります!ただ目標がわかればそこを目標に出来るかなー?って思うのであります!」

「目標ですか・・・1ヶ月でセバスチャンに勝てるのが理想ですね」

「1ヶ月か、長いのか短いのかわからんな・・・セバスチャンってどれくらい強いの」

「セバスチャンはレベル700です」

「圧倒的に時間が足りないのはわかった、でもセバスチャンより強い魔王がいれば別に俺修行しなくてもいいんじゃないの?俺との戦いは演技でいいんだし?」

「あーそこらへんも含めて作戦会議をした方がいいですね。予定変更で食べ終わったら教室に来てください、ご飯ここに置いておきますから。」

そう言って昨日と同じく、THE朝食を机の上に出して、部屋を出て行った。

京平・・・G魔王とか言ってごめん・・・そしてありがとう。




作戦会議か・・・魔王と一緒に旅をして俺は張りぼての勇者をすると思ってたけど違うみたいだな。

とりあえずご飯を食べて教室に行こうか、あぁ味噌汁が美味い。

作者は掃除機でGを吸おうとして転んでホースの根元を折って絶望した事があります。

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