表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/29

ステータス開示

俺が生まれてからかなり経った頃に気付いたことがあった。それがこれだ。


_____________________

名前 :なし

種族 :ベビーウルフ

状態 :健康

L V :1/10

H P :10

M P :3

攻撃力:10

防御力:5

魔力攻:1

魔力防:2

素早さ:12

ランク:G


通常スキル:

【噛みつく:LV1】

【引っかく:LV1】

【頭突き:LV1】

【逃げ足:LV1】

【嗅覚鋭敏:LV2】

【ステータス開示:LV1】


耐性スキル:

【痛覚軽減:LV2】


称号スキル:

【狼王の息子:LV‐‐】

【魔神の加護:LV1】

【ドジっ子:LV1】

【石頭:LV--】


_____________________


 なんとステータスである。テンプレだね?

 いやね、まさかとは思いつつ試してみたんだ。異世界といえばステータスじゃないかとふと思って試したらできちゃった。とはいえ、スキル【ステータス開示】がなければできないみたいだが。

 レベルが低いせいか詳細は見ることができなかった。だがありがたい。


 親がいるとはいえ、この森は弱肉強食。いつ自分が食われる側になるかわかったもんじゃない。

 油断は禁物。ぬかるみに足を取られてひっくり返ったうえに兄に頭突きをかましたことなんて忘れたい。

 ええ、そうですとも、俺はドジですよーだ。称号にもあるしね!

 ついでに石頭と頭突きまでゲットだぜ。やったね。

 それに兄にはたっぷりとお仕置きされたし許されてもいいと思うんだ。


 ええと、その兄だがステータス見れないかと試したらできた。それがこれだ。


_____________________

名前 :なし

種族 :ベビーウルフ

状態 :健康

L V :2/10

H P :12

M P :4

攻撃力:12

防御力:6

魔力攻:1

魔力防:3

素早さ:14

ランク:G


通常スキル:

【噛みつく:LV1】

【引っかく:LV2】

【突進:LV1】

【嗅覚鋭敏:LV1】


耐性スキル:

【痛覚軽減:LV1】


称号スキル:

【狼王の息子:LV--】


_____________________


 なんかレベルが上がってた。たぶん俺をお仕置きしたおかげ(?)かな。ちくしょう!




 そんな過去は忘れることにして、ステータスを見ることができるようになったのはおそらく【魔神の加護】が関係しているだろうな。兄にはなかったし。他の兄弟も覗いてみたがなかった。ステータスも大体が俺と同じだった。


 あと通常スキルは兄弟とのじゃれ合いで手に入ったんだろうな。遊びで手に入るのはまぁうん、それだけじゃれ合いが激しかったということだ。痛覚軽減なんて物騒なのもあるしな。

 確証はないが【魔神の加護】はおそらく俺の前世が関係しているだろう。だからといってなにができるかということもないけど。大体、生まれたての俺に期待するなっていう話だ。難しい話は忘れようそうしよう。



 ******



 兄弟とのじゃれ合いという名の喧嘩を送っていた日々のある日、父様が突然こんなことを言い出した。

「そろそろお前たちも戦えるだろう。これより我の元から旅立つのだ。自分の力で生き抜くがいい。」




 ……えっ?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ