ここはどこ?私はだぁれ?てか、何この体?
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…。よく寝たぁ」
むくりと起き上がる。ここはどこか暗かった。
「んー…むにゃなんか大事なこと忘れているような気が…っ!」
のんきにむにゃむにゃ言ってる場合じゃねぇ! あのイァンクックはどうなった!
『解析より告知。アシュト様がお仕留めになりました。頭を打たれて意識が混濁なされていましたので私が誘導してこの岩陰へとお連れいたしました』
誘導できる【解析】先生ってパネェ。いつも助けられています感謝感謝。
倒したってことは……レベルも上がったはずだよな。今どのくらいだろう。教えて先生!
『承諾。こちらになります』
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名前:アシュト
種族:アージェント・ヘルハウンド
状態:祝福・超健康
L V :1/70
H P :246/246
M P :221/221
攻撃力:209
防御力:240
魔力攻:127
魔力防:133
素早さ:308
ランク:B-
特性スキル:
【神託:LV3】【解析:LV4】【眷属化:LV4】
【地砕:LV1】【剛毛:LV‐‐】【首切り舞:LV1】
通常スキル:
【牙砕:LV1】【斬爪:LV1】【頭突き:LV9】【逃げ足:LV3】【咆哮:LV2】
【五感強化:LV1】【剣山:LV1】【地魔法:LV1】【鋼体:LV1】
【HP自動回復:LV2】【MP自動回復:LV6】【ステータス開示:LV4】
耐性スキル:
【痛覚無視:LV1】【毒耐性:LV3】【麻痺耐性:LV2】【幻惑耐性:LV4】
【落下耐性:LV2】【土無効:LV‐‐】
称号スキル:
【狼王の息子:LV‐‐】【魔神の加護:LV3】【ドジっ子:LV3】
【超石頭:LV‐‐】【健康体:LV‐‐】【始祖:LV‐‐】【群れのリーダー:LV‐‐】
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うん、うん、いいねいいね上がってるよ上がってる。うん、うん、どうしよっかなぁこの感情どうしよっかなぁ♪ あ、Bランクになってるね♪
俺は反省のできる漢なんだ。だからもう叫ばないぜ。あ、でも誰でも持てあます感情があると思うんだ。だから俺がこれからすることは正常であり避けられない道なんだよチミィ。
ということで……セイ、ハイ!
「なんだこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! いつの間に進化してんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
森に響く迷惑な遠吠え。運悪く近くにいた魔物は気絶したそうな。
『落ち着きましたか?』
はい、落ち着きました。すいませんでした先生。
『いいでしょう。あれから何があったかお教えいたします』
先生によるとまたも魔神の介入があり寝ている間に恩恵をたくさん詰め込まれたようだ。詰め込むって主婦の大好きなビニールいっぱいにつめてお得商品!みたいな言い方しないでくれませんかね。
いやまぁありがたいっちゃありがたいけどさぁ……。とりあえずいろいろ変わっているみたいだから気になるところを詳しく聞いてみるか。お願いします先生。
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通常スキル:【牙砕】
・牙に振動を通し、対象を破壊する。
・牙に魔力をまとわせ威力が上昇する。
・傷の治りが遅くなる効果も付与。
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凶悪だ。くらったやつはたまったもんじゃないや……。ただの噛みつきが傷の治りを遅くするとかもうこえぇぇ。
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通常スキル:【斬爪】
・爪に魔力をまとわせ威力が上昇する。
・まとわせたまま振りぬけば斬撃が飛ぶ。
・魔力の込め具合でさらに威力が上昇する。
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めっちゃ便利かもしれない。遠距離の攻撃手段がなくて結構大変だったからなぁ。新しく魔法を覚えたけど魔法に頼らない方法もあっていいよな。じゃんじゃんいこう。
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特性スキル:【地砕】
・魔力を込めた一撃を地面に与えることで地面を隆起させる。
・地面を上昇させたり落下させたりできる。
・魔力の込め具合によって範囲が変わる。
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特性スキル:【剛毛】
・常に毛が硬い状態になる。
・このスキルを持つことで防御力に上昇効果。
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特性スキル:【首切り舞】
・首の部位へ対しての一撃に攻撃力アップ効果。
・首に関する急所の発見しやすくなる。
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新しく手に入れた特性スキルの効果すさまじいなおい。地形を変えられるってことは自分の好きなような状況を生み出せるってことだ。これはすごくいい!
それに前に比べて防御力がよかったのも【剛毛】効果だったのか。あとあのイァンクックも持っていた【首切り舞】か。確かにあの落下していたときにも首を踏みつけてきていたな。あれは痛かった。まぁ自分も地面に激突して気絶していたがな。鳥類はアホなのかしら。助かったからよしとしよう。
他はこれだな、先生お願いします。
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通常スキル:【剣山】
・毛を針のように鋭くし硬化する。
・強度は鋼にも負けない。
・このスキルと【転がる】は相性がよい。
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通常スキル:【鋼体】
・体が頑丈になる。
・このスキルを持つことで防御力上昇効果。
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おぉ、ついに防御手段もゲットだ! てか、【鋼体】でさらに防御力アップに重ね掛けされていたのか。こうしてみるとこのアージェント・ヘルハウンドは防御力が高くなる傾向か。硬くて早い動きをする狼か……。人間の立場からすれば悪夢だろうなぁ。
さて、最後にとっておいたのを見るときがついにきた。見ればわかるんだけど一応見よう。ドンッ
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称号スキル:【始祖】
・その種の始まりとされるものに与えられる。
・基本突然変異体のさらなる変異でしか生まれない。
・取得経験値倍化の効果を得られる。
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…………はへぇ? 経験値倍化……? や、やべぇ……。てか、俺新種になってたのね。そういえばまだ自分の姿確認していないや。どっか水辺ないかな?
俺はのそりと立ち上がり匂いを頼りに水たまりを探す。ガサガサモゾモゾ……はっけーん!
それなりに歩いたころに見つけた湖。あの形は見覚えがあるから拠点の方向もわかった。一石二鳥だね!
さておき、今の姿はどうなってるんだろうか? どれどれ……。
その水面にいたのは親でした。……じゃねぇ。親並に大きくなった俺だった。ばかでけぇ……。
毛の色は銀色で艶があって美しい。体高は2メートルを超えている? 体の長さは親と同じくらいなら4メートルはくだらないだろう。額には黒の模様が浮かび上がっていてかっこいい。これは兄弟に共通しているなー。
そういや、俺が気絶してどれくらい経っているんだろう?
『回答。5日ほど気絶なされていました。近寄ってきた魔物はアシュト様を見てお逃げになりました』
へぇそうなんだー5日かぁ。……やべぇみんな絶対心配しているわ。急いで帰らないと! 待っててね!
マイホームへと急いで帰るためにも全力で森を走ったのだった。
同じく土の属性を持つ狼系統の魔物だとこうなります↓
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種族:アース・キラーウルフ
L V :1/55
H P :150/150
M P :56/56
攻撃力:76
防御力:109
魔力攻:28
魔力防:35
素早さ:138
ランク:C-
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主人公は【眷属化】効果によりさらにステータスアップしてますのでレベル1でこの数値になります。いやぁやばいやばい。




