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寝ていた間に

昨日投稿予定のはずが爆睡していてできませんでした。すいません。

花粉と風邪のダブルパンチのせいなんや(言い訳

『解析より告知。通常スキル【MP自動回復】を得ました。特性スキル【眷属化】がレベルアップしました』


 あれからどれくらい日が経ったのやら。寝込んでいたから時間の感覚が曖昧だ。それに……


  ぐきゅるるるぅ~~~~~~~~~


 洞窟に響くお腹の抗議。もちろん、俺のおなかからだ。すごくおなかすきました。

「長殿! こちらをお食べください!」


 声のするほうへと向けば鹿の魔獣が横たわっている。隣にいる狼が持ってきてくれたんだろう。

「ありがとう。いただくよ」


 ガツガツッガツガツッ ゲプッ


 鹿を丸ごと食べて空腹がまぎれた。俺の体は燃費がちょっと悪いみたいでこれでも満腹にならない。単純に体がでかいせいか。まだ足りないなぁ……。え? まだある? じゃあもらおうムシャムシャ。


 ゲフッ ごちそうさまでした。




 食休みも済んだところで俺が寝込んでいる間に変わったことないか5つの群れのリーダーだったものと兄弟を集めて聞いてみた。

「我らの間で狩りに出かけるものと入り口付近で見張りをするものと休むものと交代で決めました」

「長殿はどっしりと構えてくださればよいのです」

「ダイジョウブ」

「わたしたちも安心して寝られて助かるわ~」

「つつがなくご安心めされよ」

 崇められてるなぁ。余剰分を持ってきてくれてそれを食べて寝るだけの生活も悪くないな。……いかんいかん発想がクズそのものじゃないか。次だ次。兄弟は何してたんだろう。


「我らは弟が寝ている間にさらに遠くへ行ってみたぞ」

「そこは森が途切れていてね、見たことのない生き物もいたわ」

「食ってみたらまずかった……」

 お、おう。そうか森が途切れてるのか。どれだけ時間がかかるんだろうその場所まで行くのに。今度詳しく聞いてそこに連れて行ってもらおう。



 話を聞いて総合すると、このあたりで俺たち以上の群れはなく、脅威になりそうなのが人間以外はいなくなったと言っていいだろう。水場もあちこちあるからちょくちょく狩りに出るついでに飲めばいいし楽でいい。洞窟の中は暖かいし寝床も広いから全員入っても問題ない。これなら冬が来てもなんとかなりそうだ。



 とりあえず、今のところは俺が寝ている間に決めた交代制をそのままにして俺は数日ぶりに外へ出た。体を動かさないとなまっちゃうからね。そういえば今のレベルはどうなっていたっけ。ステータスオープン!


_____________________

名前:アシュト

種族:グレイ・キラーウルフ(変異体)

状態:祝福・超健康

L V :32/35

H P :216/216

M P :170/170

攻撃力:111

防御力:65

魔力攻:52

魔力防:46

素早さ:198

ランク:E+


特性スキル:

【神託:LV2】【解析:LV2】【眷属化:LV4】


通常スキル:

【噛みつく:LV4】【引っかく:LV5】【頭突き:LV6】【逃げ足:LV2】【嗅覚鋭敏:LV5】

【MP自動回復:LV1】【ステータス開示:LV3】


耐性スキル:

【痛覚軽減:LV5】【毒耐性:LV2】【麻痺耐性:LV1】【幻惑耐性:LV1】


称号スキル:

【狼王の息子:LV‐‐】【魔神の加護:LV2】【ドジっ子:LV3】

【超石頭:LV‐‐】【健康体:LV‐‐】【群れのリーダー:LV‐‐】


_____________________


 あと3レベルで進化か。ワクワクが止まらないぜ。


 てか、眷属化の効果すさまじいな。あのオークよりも圧倒的にステータスが上回っている。眷属の数だけステータス上昇効果って説明だけじゃいまいち実感できなかったけど100体ほどでこうなるのか。これからも増えていくのかな? 強くなるのは悪いことじゃないけどなんかいけないものも呼び寄せそうで怖い。平和に生きたいなぁ……。



 心のどこかで無理だとわかっていても願わずにはいられない。



 

 ******



 俺は兄弟に教えてもらった森の途切れている場所へとやってきた。


 そこは荒野というべき場所でさらに遠くでは砂漠になりかけているようだ。視界の限界に挑むようなほど遠くだからすぐにはここらへは来ないだろうけど見ていて不安になる。森が砂漠に飲み込まれたらどこへ行けばいいのか。


 ……今考えても答えはでないな。さて、レベル上げするためにもいい獲物はいないかな。

 キョロキョロ……見つからねぇ……。



 仕方ないもっと向こうへ行くか。砂漠の方向へと足を進めていく。



 ザザッザザッザザッ……


 むっ! なんだあのバカでかい影は? 行ってみるか。

 岩の影に隠れつつ近づいていく。近づくごとにその影がなんだったのかわかってくる。


 巨大な鳥? 後ろ足がかなり発達していて走るのが得意そうだ。羽は退化しているようには見えないからもしかすると飛べるかもしれない。体格もあって食いでがあるな。どれどれステータスは……。

_____________________

名前:なし

種族:キリング・イァンクック

状態:健康

L V :28/53

H P :189/189

M P :85/85

攻撃力:126

防御力:88

魔力攻:55

魔力防:43

素早さ:160

ランク:C-


特性スキル:

【首切り舞:LV1】【飛行:LV2】


通常スキル:

【嘴突き:LV4】【キック:LV5】【突撃:LV2】【逃げ足:LVMAX】


耐性スキル:

【落下耐性:LV2】【毒耐性:LV6】【麻痺耐性:LV3】【呪い耐性:LV1】


称号スキル:

【チキンランナーキング:LV‐‐】【強運:LV3】【スピードファイター:LV‐‐】

_____________________


 称号に不名誉なのがあるわ……。逃げに逃げて生き残ったんだろう。そのしぶとさに乾杯。……乾杯じゃねぇや。さて、格上だけどあれを倒せば進化できそうだ。これはやるしかない!


 さぁどう倒してやろうか。




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