悪魔と子供~未決と解決~ 第三章
徳魔と行動するのは林寸 日太…の筈だが何故か天雲 雪も同行する事に?
悪魔と子供~未決と解決~
第三章…若弄と呀器
淨櫳と淡堕が到着する数分前に徳魔と天雲は天雲の高級車で浅草のとある廃墟に到着していた。
(徳魔)「雪、お前まで来なくたって――」
(天雲)「徳ちゃんは絶対に無茶させて解決するから」
(天雲)(…それに【サイレント・ボール】との戦いの修行になるし)
(徳魔)(…雪……)
(徳魔)「…分かったよ」
天雲は喜んで徳魔の右腕に抱き付いて腕組み状態になった。その時、徳魔達の所にオートバイクに乗って林寸 日太が到着した。
(徳魔)「遅かったな?」
(日太)「道を少し間違えまして」
(徳魔)「…まあ良い、入るぞ!」
(日太)「はい!」
(天雲)「は~い」
徳魔達は中に入った。徳魔は直ぐに廃墟の壁に左手を触れさせて【物質透視】を行った。
(徳魔)「…成程、犯人は廃墟全体に散らばって戦闘態勢だ」
(天雲)「投降する気は無いわね」
(日太)「徳魔さん、如何します?」
(徳魔)「三手に別れて鎮圧して捕らえる!」
(天雲)「了解!」
(日太)「分かりました!」
(徳魔)「…最上階は同時にだ!」
(天雲)「は~い」
徳魔達は三手に別れた。天雲の方に刀を振るう男性が現れて天雲に刀を振り下ろそうとするが天雲は最小限の動きで回避すると天雲は男性の股間を蹴った。その光景を見ていた男性陣は身動きが取れなくなった。
(天雲)「…男の弱点を簡単に蹴られる女性は怖いわよ!」
天雲は身動きが取れない男性陣の背中を肘で叩きつけて戦闘不能にさせた。天雲は二階に進んだ。
日太の目の前から大量の石が投げられた。だが、日太は時を一時的に止めて石の隙間を見つけると時を動かして石の隙間に移動して石をかわした。
(日太)「…少しは黙らせないと」
日太を襲った男性達は一瞬にして縄で縛られた。
(日太)「…俺達は引き返せない道に――」
その時、日太は何かの気配を感じた。
(日太)(何だ!? …今のは――)
日太は二階に上がった。
徳魔の方は銃弾が襲い掛かるが徳魔は全てを軽くかわすと男性達がリロードする隙間に全員の背後を取って全員を昏倒させて徳魔は二階に上がった。
(徳魔)「……見えない闇は己で見つけることだ」
全員が二階に上がると二階の天井と壁と床の全体が血塗れになっていた。
(日太)「これって!」
(徳魔)「遅かったか」
(天雲)「…徳ちゃん、廃墟に入る前からこうだったくせに」
その時、複数の巨体の男が現れた。
(徳魔)「…妖怪の類か」
(天雲)「…倒す!」
(日太)「…俺は先に進む!」
日太は走って巨体の男の攻撃をかわしながら三階へ続く階段へ辿り着いて三階へ上った。巨体の男が日太を追い掛けようしたその時、階層全体に冷気が覆い尽くすと徳魔は血に左手を触れた。
(徳魔)「…ブラッド・ソード」
周囲の血が刀の形状に変わった。
(天雲)「…ブラッド・コールド」
周囲の血が凍り巨体の男達の足元が凍って身動きが出来なくなった。徳魔は左手に血で作られた刀を持ち、天雲は両手に一本ずつ血の刀を持った。徳魔は巨体の男達に突っ込んで一秒も経たずに斬り倒した。天雲は階段で先に進んだ。
(天雲)「…徳ちゃん、後は任せるわ」
(徳魔)「ああ」
徳魔の目の前には目が無く両手両足が無い女性が宙に浮いていた。
(徳魔)「貴方が此処に住み着いているのは怪談情報サイトで噂になっていますよ」
(女性)「カエセ」
(徳魔)「少しの間…眠っていて下さい!」
(女性)「カエセェェェ!」
女性は奇声を上げると階層全体の硝子類が全て破裂して徳魔に襲い掛かった。徳魔は硝子を全て血の刀で弾き飛ばした。
その頃、日太と天雲は最上階の三階に潜入していた。日太の目の前には女性を複数人質に取っている男性陣達がいた。
(日太)「ありかよ!」
(天雲)「ありなものはありなのよ」
(日太)「雪さん!」
(天雲)「…こいつ等は高校や大学が集まって出来た一つの勢力…いえ、国と言っても過言ではないわ」
(日太)「早く助け――」
(天雲)「動いたら女性達が死ぬわよ」
(日太)「だからって!」
(天雲)「動かずに助ければ良いのでしょ?」
(日太)「そんな事が?」
(天雲)「まあね」
その時、相手側のリーダー格の男が声を掛けて来た。
(リーダー格の男)「もう一人は如何した?」
(天雲)「下にいるわよ」
(リーダー格の男)「おいおい、此処まで来られない奴なんて弱すぎねぇか? まあ、お前らも弱く見えるぜ! 簡単にリタイアとはお前らを見捨てるのは良い根性――」
その時、辺り一帯に強烈な冷気が覆い始めた。
(天雲)「――彼がリタイアでは無いわ…それに――」
部屋全体が凍り付き始めた。
(天雲)「――徳ちゃんは必ず来る!」
その時、天雲とリーダー格の男の中央の床が壊れて徳魔が現れて女性を人質にしていた男性陣を血の刀で斬りかかった。
(徳魔)「下げ過ぎだ!」
(天雲)「やり過ぎたかしら?」
(徳魔)「まあ、良いけど」
その時、徳魔の額に銃弾が襲い掛かろうとするが天雲が血の刀で弾いた。
(日太)「何で……」
日太が男性陣の方を見ると先まで人質になっていた女性陣が拳銃を持って銃口を徳魔達に向けていた。
(日太)「――女性達が!?」
(天雲)「言ったでしょ? 彼等は高校や大学の集団が集まって出来たって」
(徳魔)「…こいつ等は全員が敵だ!」
(リーダー格の男)「倒せ!」
女性達は発砲した。徳魔と天雲は動かずに全てを喰らった。日太は時を止めて銃弾の隙間を見つけてそこに移動して時を動かして回避した。
(リーダー格の男)「まともに――」
徳魔と天雲は平然と立っていた。
(徳魔)「これ位は平気だ」
(天雲)「せっかくの服が――」
(徳魔)「大事な服で此処に来るなよ」
(天雲)「だって――」
(リーダー格の男)「お前らは何なんだ!?」
(徳魔)「…人だけど」
(リーダー格の男)「人なら……心臓を撃ち抜かれて死ぬ筈だ!」
女性達が拳銃を構えた瞬間、拳銃が天雲の血の刀が拳銃を横一閃に斬った。
(天雲)「これで、武器は無くなったわ」
天雲は女性達を睨みつけると一人の女性が怯えて逃げ出そうとした。その時、逃げ出そうとした女性の右肩に銃弾が貫かれた。
(徳魔)「……」
(日太)「お前ら! 自分達の仲間に何していやがる!?」
(リーダー格の男)「仲間? 笑わせてくれる! こいつは唯の部下だよ! 部下を捨てるのも生かすも俺の自由だ!」
(日太)「こいつ等」
日太が憎しみで動こうとしたその時、徳魔が止めた。
(徳魔)「我を忘れて動くな! お前は女性を外に連れて行って警官達に引き渡しに行け!」
(リーダー格の男)「させるか!」
リーダー格の男は手負いの女性に拳銃を向けた。徳魔はリーダー格の男の目の前に近付いて銃口を左手で塞いだ。
(天雲)(徳ちゃん、血の刀が元に戻っちゃうよ)
(天雲)「…相変わらずね」
(徳魔)「お前らは【器物損壊罪】【違法侵入】【強盗】【空き巣】【窃盗】【強姦】の容疑で警察に連行する!」
(リーダー格の男)「ふざけるな!」
リーダー格の男は拳銃の引き金を引こうとしたその時、天雲が右手に持っている血の刀で拳銃を斬った。
(徳魔)「雪、そんなことしなくても平気だったのに」
(天雲)「だって、無茶して捕らえるつもりだったでしょ?」
(徳魔)「そうでも、しないと被害者の憎しみ――」
(天雲)「嫉みは消えないからね」
天雲は不敵な笑みを浮かべた。
(徳魔)「雪! やる気か!?」
(天雲)「こっちの方がはやいもの」
(徳魔)(…そう言う問題じゃないけど)
(徳魔)「たくっ!」
徳魔は笑みを浮かべると三本の血の刀を血球に変えて空中に浮かせた。
(リーダー格の男)「な、何だよ、これ!?」
(徳魔)「お前らのお仲間の血液だよ」
(リーダー格の男)「この量……」
(徳魔)「以外に心配は出来る様だな」
(リーダー格の男)「死んだのか?」
(徳魔)「…自分で確かめたら……だが――」
徳魔は血球を部屋全体に散らばせて床や壁、窓、天井を血で覆った。
(徳魔)「――お前らは絶対に逃がさない!」
(天雲)(…血液は本来、人の一部分に過ぎないけど外に出た血液は唯の物に変わる。徳ちゃんの能力は【物質変化】最強だけど、一つ間違えれば最悪の力になり得る)
(天雲)「…私達は人の道は決して外さない! 何が在っても!」
その時、天井の方から天井の破片が落ちて来た。
(リーダー格の男)「な、何だ!?」
(徳魔)「女を怒らせる物じゃ無い…それを堪能してもらおう」
(天雲)(…連雹!)
その頃、外は警官達が居ずに日太だけだった。
(日太)「…雹が廃墟に……」
廃墟の屋上に雹が大量に降り続けた。
(日太)「…あんな事したら自分達だって!」
日太は廃墟に入ろうとしたその時、廃墟を覆う程の大きな雹が出現して廃墟を潰した。
(日太)「徳魔さん!」
日太が目の前を見ると廃墟の瓦礫の中に徳魔と天雲が無傷で立っていた。
(徳魔)「…女を怒らせるなよ」
徳魔は天雲の頭を撫でた。
(天雲)「お疲れ様」
(徳魔)「よく、冷静に巨大な雹を降らせた」
(天雲)「感情を抑える特訓になったでしょ?」
(徳魔)「そうだな」
(日太)「徳魔さん!」
日太が徳魔達に駆け寄った。
(徳魔)「大丈夫だったか?」
(日太)「自分は大丈夫ですが警察官が居なくなって輸送車が――」
(天雲)「ああ、それなら大丈夫よ」
その時、廃墟跡地にトラックが止まって運転側の窓が開くと運転していたのは徳魔 神海だった。
(神海)「陽君、久しぶり」
(徳魔)「久しぶりって二日前に会ったでしょ?」
(神海)「そうだったかしら?」
(天雲)「そうよ! その所為で私と徳ちゃんのデートが台無しだったわよ!」
(徳魔)「…取り敢えず、俺と神海さんが犯人達をトラックに乗せるから林寸君と雪は休んで居てくれ」
(日太)「俺なら大丈夫ですよ!」
(徳魔)「…お前の力は精神力よりも自分の魂を代償にして使っているから疲労が激しくてこいつ等を持ち上げても動く事すらままならない筈だ。だから、休んでおけ」
(日太)「大丈夫で――」
その時、神海が水の棒で日太の足を狙った。日太は避けようとするが足が動かなかった。神海は当たる直前に水の棒を止めた。
(徳魔)「それが、お前の限界だ!」
(天雲)「絶対に手を出すんじゃないわよ!」
(神海)「そんな事しないわよ 仕事で来たのよ」
(徳魔)「何か在ったら叫ぶから心配するなよ」
徳魔は天雲の頭を撫でた。徳魔と神海は廃墟の瓦礫の中から気を失った犯罪者達を担ぎ上げてトラックまで運んで荷台に乗せて行った。その頃、天雲は日太と共に離れた場所で休憩していた。
(天雲)「徳ちゃんだって動くのは大変だって言うのに」
(日太)「如何言う事ですか?」
(天雲)「ああ、銃弾を受けているから痛みは残っているのよ」
(日太)「…じゃあ、雪さんも?」
(天雲)「まあね」
(日太)(…それなのにあそこまで口喧嘩(神海との)出来るのか――)
(天雲)「そう言えば、林寸君は彼女さんと上手く行っているの?」
(日太)「彼女!?」
(天雲)「ほら、一緒に暮らしている同級生よ」
(日太)「ああ、大網の事ですか?」
(天雲)「そうよ」
(日太)「違いますよ、大網は居候しているだけですよ」
(天雲)「気は無いのね?」
(日太)「全く在りませんよ! …そう言う、雪さんは如何して徳魔さんと付き合っているんですか?」
(天雲)(急に来たわね)
(天雲)「…一つ言えば救ってくれたから」
(日太)「救ってくれた?」
(天雲)「ええ、私が誘拐犯に拉致された時に輸送中の車を横転させて救ったのよ」
(日太)「そんな事が――」
(天雲)「その時に私は重傷を負って生命の危機レベルまでいったのよ」
(日太)「それって!」
(天雲)「でも、徳ちゃんは悪魔に頼んで私に悪魔を憑かせて生命の危機レベルは去ったわ」
(日太)「悪魔って」
(天雲)「私に憑いた悪魔は《フルフル》と言って恋愛に関わっている悪魔よ」
(日太)「その悪魔って恋愛で恋人同士を引き離した――」
(天雲)「その逆の力を持っているのがフルフルよ」
(日太)「逆って悪魔は――」
(天雲)「…辞書や一般常識が捻じ曲げられている世界だって在るのよ。それを私と徳ちゃんは世界中で見て来たの」
(日太)「それって――」
その時、徳魔が駆け寄って来た。
(徳魔)「終わったぞ」
(天雲)「お疲れ様」
(日太)「お疲れ様です」
(天雲)「これから如何する?」
(徳魔)「まあ、暇だし浅草観光でもするか?」
(天雲)「うん!」
天雲は徳魔の右手に抱き付いて腕組みした。
(徳魔)「また、何時か会える事を」
(日太)「は、はい!」
徳魔達は浅草観光の為に廃墟から去った。
(日太)「…徳魔さんって――」
そこに神海が駆け寄って来た。
(神海)「彼は徳魔一族史上最強の徳魔 陽」
(日太)「貴方は確か――」
(神海)「私は徳魔 神海、宜しく…陽君は全てを予測して一番納得してスムーズにいける方法を導いて行動しているのよ」
(日太)「…じゃあ、女性が撃たれた事も計算に入っていたのか?」
(神海)「私は見ていないから分からないけど、女性は生きていたでしょ?」
(日太)「確かに」
(神海)「彼は誰も死なない様に動いているのよ」
神海はそう言うとトラックに乗って去っていった。日太は瓦礫を持つと強く握って瓦礫を粉々にした。
その頃、徳魔と天雲は浅草観光……では無く、とある路地裏で謎の男性達を倒していた。
(徳魔)「…手負いだと思ったのか?」
(天雲)「私を拉致するのなら甘過ぎるわよ」
男性達は天雲を誘拐しようとした誘拐犯だったが返り討ちにした。
(徳魔)「…さてと、浅草観光でもするか?」
(天雲)「ええ」
徳魔と天雲は浅草観光しに向った。
その頃、逃法犯認証係では鏡魔が今回の三件の映像をDVDにしていた。
(鏡魔)「…これを後で皆に配ろう」
鏡魔は笑みを浮かべていた。
こうして特殊制裁班と特殊逃走犯捕縛班の共同捜査を終了した! 次回は天雲の特訓と犯罪史上異色の時効犯が特殊制裁班のメンバーの誰かの恋人と遭遇する!!
悪魔と子供~未決と解決~ 第三章 完
悪魔と子供~特訓と光罪~ 第一章 続く――
特殊制裁班は特殊逃走犯捕縛班の協同捕縛劇は終わった! しかし、大きな戦が着々と近付こうとしている――




