表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
5/58

要求と電車2

獅血と恋人の関係が変わる(?)事件! 

                悪魔と子供~要求と電車~

第二話…銃殺と生愛

15年以上前のある日、調布に存在する《とあるスーパー》で殺人犯が交番巡査に追われていた。その時、殺人犯の前に幼かった獅血がうろついていて為に殺人犯が獅血を人質に取った。交番巡査も手が出せない状況で殺人犯は交番巡査に「調布から新宿までの電車を用意しろ!」と言う《想定外》の要求を出した。交番巡査は人質の獅血とは知り合いだった為に渋々承諾して用意した。そして、電車が調布に到着すると殺人犯は人質の獅血を連れて電車に乗り込むと新宿駅まで向わせた。その為に警察は上手く手が出せなかった。新宿駅に向う途中で幼かった獅血は恐怖が絶頂まで達して《獣》を呼び出して車内で大暴れさせて電車を横転させた。殺人犯は軽傷で済んで横転した電車に駆け付けた数人の警官達を見て逃走した。現場には血塗れで倒れている獅血だけだった。駆け付けた女警官が発見して救急車を呼んで病院に《救急搬送》された。両親が直ぐに病院に駆け付けて担当医師に容態を尋ねると「助かる確率は0.1%」だと伝えられた。その事を知った獅血の母親は神に祈った。だが、応えたのは悪魔だった。Byバルバトス

現在――

獅血は囲治吾弟児誓小学校の近くの交番に来ていた。

(獅血)「巡査さん」

交番の中に入ると30代後半の交番巡査が居た。

(交番巡査)「おぉ! 獅血君じゃないか! 久しぶりだね!」

(獅血)「お久しぶりです …実は例の事件の犯人がこの町に戻って来ると言う情報がありまして――」

獅血は時効犯がこの町に来る事を交番巡査に伝えた。

(交番巡査)「それは本当か!?」

(獅血)「確かな情報ですが……いつ来るかは分かりません」

(交番巡査)「…そうか」

獅血は情報を伝えると交番を後にした。

その頃、徳魔と天雲は黄泉瓜よみうりランドに来ていた。

(天雲)「ねぇ、アレに乗ろう」

天雲が徳魔に勧めたのは黄泉瓜ランドで最強を誇るジェットコースターだった。

(徳魔)「良いぞ」

徳魔は嫌がる事無く乗る事を承諾した。

その頃、獅血は全快の保育士の女性と一緒に調布警察署に来ていた。

(刑事)「成程、此方の槍銛やりもり 座縁くらよさんのペットである犬が虐待を受けていると?」

(座縁)「はい …ここ最近、早朝に起きて愛犬の様子を見に行くと犬の体の何所かから血を出している事があって機能の朝に様子を見たら《ぐったり》としているのが見えて直ぐに動物病院に運ぶと改造銃で撃たれた事が分かって彼…獅血君に昨日の夜に相談して警察に被害届を出す事にしました」

(刑事)「ふむ ……まぁ、夜中の巡回を強化しときます」

(獅血&座縁)『お願いします!』

獅血と座縁は調布警察署を出た。

(獅血)「…さてと、俺は行くよ」

獅血は仕事の巡回の為に座縁と別れようとした。だが、座縁は獅血の服を掴んだ。

(獅血)「如何した?」

(座縁)「今日は一緒に居てくれない?」

座縁は目を潤わせて乞うた。

(獅血)「……分かった 今日と明日の二日だけお前の家に泊まってやる!」

(座縁)「! 有難う♡」

獅血は渋々、承諾した。

その日の夜中(12時過ぎ)――

徳魔は完全に就寝していた。(悪夢に魘されながら)

天雲は未だに起きていた。

(天雲)「ふふ♡ 考えておかないと♡」

天雲が机の引き出しから取り出したのは《一年一組 あまくも きよみ》と書かれていた古いノートだった。中身はお仕置き考案で埋め尽くされていた。(その中には包丁で串刺しと言う文字があった)

外では交番巡査が巡回を行っていた。

槍銛家を謎の人物が銃を持ちながら見ていた。

そして、翌日の早朝――

槍銛家に座縁の悲鳴が響いた。

獅血と座縁の両親は座縁悲鳴が聴こえた庭に駆け付けると血だらけになって帰らぬ姿となった犬(雄犬)の姿があった。

父親は直ぐに警察を呼ぶように母親に言った。母親は急いで家の固定電話が置いてある所に向った。(自分の携帯電話は二階にある寝室に置いてあって二階に行っていると警察が来るのが遅れる為に咄嗟の判断で家の固定電話の方にした)

獅血は冷静(心の内では爆発寸前)に犬の遺体の検証を始めた。

(獅血)「死因は銃殺かそれも貫通してる …だとしたら」

獅血は周りを探ると銃弾が左足の近くに落ちていた。獅血は《ハンカチ》を取り出して銃弾を拾った。

(獅血)「…この銃弾は二日前にアンシシ君を撃っていた銃弾と同じだ!」

すると、獅血は現場を離れようとした。

(獅血)「座縁のお父さん! …座縁の事は任せます!」

(座縁の父親)「…あぁ、分かった」

座縁の父親は獅血の目を見て承諾した。

獅血が現場を離れようとすると座縁が声を掛けて止めた。

(座縁)「待って! 少しで良いから傍に居て」

(獅血)「……」

獅血を何も言わずに拳を強く握り締めて現場を去った。

そして、獅血は槍銛家を監視していた夜行性の生物達を呼んで夜中の出来事について話を訊き始めた。

数時間後――

特殊制裁班の本部では獅血が槍銛家で起きた事件を説明した。

(徳魔)「…つまり、アンシシ君を撃ち殺した犯人は《南方》へ逃げたと言う事か?」

(獅血)「ああ!」

(徳魔)「…じゃあ、先ずは情報収集をする者は…獅血と淨櫳組と俺と天雲組の四人で情報を集める! 後は――」

獅血は徳魔の話の途中で飛び出した。

(徳魔)「たくっ! 仕方ないか …淨櫳は獅血が暴走しない様に監視も頼む!」

(淨櫳)「了解!」

淨櫳gは徳魔の頼みを訊いて獅血の後を追った。

(徳魔)「…さてと、心究と地泉は座縁の監視をしてくれ! …最悪の場合は自殺か犯人に復讐するかもしれないからな!」

(心究&地泉)『了解!』

心究と地泉は槍銛家に向った。

(徳魔)「鏡魔は獅血の時効事件の犯人の捜索とこっちの事件の情報を警察から盗聴しといてくれ」

(鏡魔)「了解よ」

鏡魔は逃法犯認証係の部屋に7入って行った。

(徳魔)「…さてと、俺達も行くぞ!」

(天雲)「は~い♡」

徳魔と天雲も特殊制裁班を出た。

そして、それぞれが情報収集を開始した。獅血と淨櫳は動物達に犯人の特徴を訊きに回った。徳魔と天雲は犯人の足取りを予測して犯人の行動範囲を絞っていた。鏡魔は調布警察署に仕掛けた盗聴器(昨日、獅血が調布警察署に訪れた時に盗聴器を仕込んだ)を使い警察の情報をイヤホンで盗聴していた。

その頃、心究と地泉は槍銛家に到着してリビングに居た。

(心究)「…今の所、座縁さんの様子は?」

心究は両親に座縁の様子を尋ねた。

(座縁の父親)「…まぁ、当然の如く自室で悲しんでますよ」

(座縁の母親)「えぇ」

座縁の両親は心究の問いに答えた。

(座縁の母親)「…此方からも一つお聞きしたい事が……如何して座縁と一種に居ないのでしょうか? こう言う時は一緒に居て励ますのが普通でしょ?」

座縁の母親は心究と地泉に尋ねた。

(心究)「…獅血だって一緒に居たかった筈です …でも、獅血は座縁の為に自ら探し出すつもりです!」

心究は座縁の母親の問いに答えた。

(座縁の母親)「…それは、アンシシを殺害した犯人を殺すって事ですか?」

座縁の母親は更に質問した。

(心究)「いえ、それは在りませんよ 獅血は冷静に判断が出来てますから ……貴女達にはお話をしますが此の事は座縁には絶対に話さないで下さい 獅血が最も苦しかった出来事ですから…」

心究は座縁の母親の問いに答えるのとついでに獅血の過去を座縁の両親に語り始めた。

(心究)「獅血は十五年以上前に一度だけ生死を彷徨いました その時の出来事です …とある殺人犯がスーパーで交番巡査に職質された事で逃走を計ってスーパー内で逃走劇に陥るのですが其処に幼かった獅血が殺人犯に人質に取られてしまった 殺人犯は逃走手段を交番巡査に要求しました 交番巡査は幼い少年を見過ごせずに上層部を説得させて要求を呑む事にしました 逃走手段を手に入れた殺人犯は獅血を人質に取ったまま逃走を謀りました ですが、獅血は恐怖が限界を達して自らの能力を無意識に暴走させて殺人犯の逃走手段を破壊しました。その暴走で獅血自身も大きな深手を追いました …犯人は未だに逃走中です」

心究は獅血の過去を語った。

(心究)「それが切っ掛けで獅血は自分の能力の危険さを思い知りました だからこそ、今回の事件を獅血は冷静に捜査をしています …誰の為かは言わなくても分かりますよね」

(地泉)「……」

心究が話している最中に地泉はリビングの扉の反対側に誰かいる気配を感じたが無視をした。

数時間後――

徳魔と天雲・獅血と淨櫳・鏡魔の五人は特殊制裁班の本部で情報整理をしていた。

(鏡魔)「先ずは私ね! 警察の捜査によると容疑者は数名までに絞られたらしいわ」

(獅血)「こっちは犯人が良く出入りしてる場所に巣を作ってる烏に聴く事が出来たからその烏に犯人の後を尾行して貰って犯人の自宅を探す様に伝えておいた」

(徳魔)「俺達の方は犯人の足取りを予測すると交番の目の前を通る事になって其処の交番巡査に『夜中に何か無かったか?』を訊いたが情報は入らなかった」

事件から二日目――

徳魔の所に心究から緊急連絡が入って獅血は辰岐摩病院に急いで向った。

(心究)「獅血!」

(獅血)「座縁が撃たれたのは本当なのか!?」

(心究)「あぁ、直ぐに地泉が気付いて魂を肉体に固定させて俺が後から肉体の治療をしたから大事に至らなかった」

(獅血)「…そうか」

(心究)「獅血 …これが槍銛の肉体を貫通した銃弾だ!」

心究は上着のポケットから座縁を貫通させた銃弾を取り出した。

(獅血)「…これはアンシシを殺害した銃弾と同じだ!」

(心究)「あぁ、犯人の狙いは……」

その日の夜――

獅血はマンションの前にいた。すると、一人の男性がマンションから出て来た。

(獅血)「……」

獅血はその男性を尾行した。すると、男性は槍銛家の敷地内を覗いていた。其処に獅血が声を掛けた。

(獅血)「テメェが犬を殺したな!?」

(男性)「誰だ!?」

(獅血)「俺は特殊制裁班の牙尾 獅血だ! お前がこの家の犬を殺した!」

(男性)「ふん! それの何が悪い! 犬を殺しても器物損壊だろ! 人以外の動物は全てが物さ!」

男性は反省の色が全く無かった。

(獅血)「物だと!? アンシシも彼女もか!?」

(男性)「そうさ! 女性は俺達男性の子供を産む為の道具さ!」

男性の言葉を聴いて獅血は脳内でアンシシと座縁の色んな表情が走馬灯の様に現れて獅血の怒りの沸点が切れて目が虎の目に変わった。

(獅血)(タイガー!)

(虎)(おう!)

獅血が物凄い速度で男性の懐まで潜り込むと男性の首を鷲掴みした状態で《自由広場》まで駆け抜けた。自由広場に到着すると獅血は男性を突き飛ばした。

(男性)「な、何をする!?」

(獅血)「人以外の動物は全てが物だと……だったら、貴様も物だ!」

獅血は男性の周囲を6匹の猛獣を呼び出した。

(獅血)「お前はやってはいけない事はした! お前はその償いを一生もって償って貰う!」

6匹の猛獣が一斉に男性に襲い掛かった。

一時間後――

現場は血だらけで倒れている男性(まだ生きている)だけだった。

獅血は意識が朦朧としながら座縁が入院している辰岐摩病院に向った。

(獅血)「…はぁ…はぁ……流石に6匹を一斉に呼び出すのは無理があったか……」

獅血は意識が朦朧しながらも《御塔坂橋》まで来たが限界に達して倒れそうになるとそれを誰かが受け止めた。獅血が目を向けると其処に居たのは座縁だった。

(獅血)「…座縁」

そう言うと獅血は眠った。

(座縁)「お疲れ様……それと有難う」

座縁はそう言うと獅血を強く抱き締めた。

それから、一週間後――

獅血が目を覚ますと槍銛家のソファーで横になっていた。

(座縁)「やっと、目が覚めた?」

(獅血)「座縁……お前の両親は?」

(座縁)「お父さんは仕事よ …お母さんは買い出しよ」

(獅血)「そうか」

(座縁)「それにしても…獅ちゃんの能力は凄いわね」

(獅血)「…まぁな」

(座縁)「でも、如何して動物を呼び出すと一週間眠るの?」

(獅血)「個人差はあるけど俺の場合は5匹以上呼び出すと7日は眠り続けて4匹以内だと一日だけ眠って済む」

(座縁)「如何言う事?」

(獅血)「俺の力は牙尾一族の血縁者全員が持っているが個々によって呼び出せる数は異なる」

(座縁)「その力って鍛える事って可能なの?」

(獅血)「いや、この力は産まれた時に決められていて基本的には鍛える事は不可能だよ」

(座縁)「へぇ …そう言えば機能の早朝に携帯が鳴っていたわよ」

獅血はそれを聴くと携帯電話を取り出して画面を見ると一つのメールが受信されていた。獅血はメールを読むと直ぐに駆け出して玄関を出ようとした。

(座縁)「ちょっと待って! 何所に行くの!?」

(獅血)「…お前には関係ない」

そう言うと獅血は玄関の扉を開けた。

(座縁)「…関係あるわよ! …私は貴方の飼い主よ!」

(獅血)「…飼い主?」

(座縁)「そうよ …だから、私は獅ちゃんの事を何でも知ってる …絶対に逃がさない!」

獅血は座縁の潤んだ瞳の中にある覚悟と不安を察した。

(獅血)(…成程ね …今回の出来事で愛犬のアンシシが亡くなって次は俺が居なくなるのかもしれないと怖いのか …いや、心究と地泉のどちらかが俺の過去を教えたか …こいつだけは関わらせずに解決したかったが……)

(獅血)「…仕方ない、教えるよ」

(座縁)「本当?」

(獅血)「あぁ……但し、絶対に無茶な事はしないこと!」

(座縁)「うん!」

(獅血)(…分かってるのかなぁこいつは……)

獅血は玄関の扉を閉めて家の中に戻った。


遂に獅血の時効事件が動き出す! 獅血は時効犯に制裁を加える事が出来るのか!?


悪魔と子供~要求と電車~ 第二話 完


悪魔と子供~要求と電車~ 第三話 続く――


愛犬や可愛がっていたペットが殺されたらどうなるのか? ペットは《生き物?》か《物?》のどちらなのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ