悪魔と子供~三強と巨獣~ 第三章
特殊制裁班は【特殊逃走犯捕縛班】【特殊討伐班】よりも更に苛烈していた! そしきて、淨櫳はとんでもない思獣達を創り出していた! 日本を滅ぼしかけない思獣達を徳魔達は食い止められるのか!?
悪魔と子供~三強と巨獣
第三章…相性と愛償
戦いは最終局面へと向かっていた。
陸海 地泉VS海洋思獣組――
角花の中学校は社会科見学でお台場に来ていた。角花達は建物の一ヶ所に集まっていた。クラスメイトが恐怖で震えていると角花は安心させようとするがクラスメイトは死ぬ恐怖で体が震えていた。角花は他の生徒達を見て決心して立ち上がった。
(角花)「皆は此処で待ってて!」
角花はそう言うと建物から出た。そこは既に戦場と化していた。
(角花)「こんな――」
その時、海から巨大なヒョウモンダコが現れて建物の中に触手を突っ込み、角花の同級生達を捕らえた。角花の関係者はヒョウモンダコの毒が体内に侵入して苦しみ出した。
(角花)「如何したら良いの!?」
角花は無力な自分を悲願でいると一つの水線がヒョウモンダコの触手を全て切断した。同級生達は砂浜に落ちた。
(角花)「お兄ちゃん!」
ヒョウモンダコが背後を振り向くと水柱の上に立つ地泉が居た。
(地泉)「…淨櫳の思獣とは言え、角花を流そうとしたことは許せねぇなあ!」
地泉はヒョウモンダコに炎を当ててヒョウモンダコが燃えると地泉は更に炎の火力を上げた。
(地泉)「焦げな!」
ヒョウモンダコは見るも無残な姿に変わった。
ヒョウモンダコ戦闘不能――
地泉は角花達の元に駆け寄った。すると、角花は地泉に抱き付き泣いた。
(地泉)「角花、如何した?」
(角花)「私、何も出来なくて」
地泉は角花の頭を優しく撫でた。
(地泉)「角花のお陰で皆は今も生きていられるじゃないか」
(角花)「でも、皆、毒が!」
(地泉)「大丈夫だ」
地泉は優しい笑みを見せると地泉は足と手の指を水に変えて角花の同級生達を水牢で囲んだ。
(地泉)「流石に一ヶ所にまとめて毒抜きを難しいからな」
地泉は水牢の水を操り、角花の同級生達の口から水を体内に入り毒抜きを始めた。(この時、延命処置と悪魔の罰を行い死なない様にしている)
数分後、角花の同級生達から毒が抜かれた。
(地泉)「これで、少しは大丈夫だけど、完璧に毒が抜けた訳じゃないから無茶な行動をすれば毒は直ぐに回る。角花は急いで皆を連れてこの場から離れろ!」
(角花)「…うん!」
角花は皆を説得して避難を始めた。
(地泉)「…さてと、敵の数は異常だな!」
その時、海中からバハムート、リヴァイアサン、クラーケン(烏賊&鯨&ドラゴン)、ヴリトラ、カリュプディスが現れた。更に地泉の足元からゴーレム、ホムンクルスが現れた。地泉はゴーレムの頭上から跳んだ。跳ぶと上空から強烈な風と特大の炎が地泉に直撃して地面に当たる直前に巨大な石柱が地泉を下敷きにした。上空からは天狗と龍が降りて来て石柱を投げたのはダイダラボッチだった。石柱は粉々になると無傷の地泉が現れた。
(地泉)(危なかったぁ~! 死ぬ所だった! 石化するのが少しでも遅れていれば死んでたぁ~!)
地泉は思獣達を見て笑みを浮かべた。
(地泉)(…こうやって見ると恐ろしいな! こいつ等単体で鎖矢先輩とほぼ互角以上の強さを持っていると考えると怖いなぁ…)
地泉は海面を浮遊している思獣達に電撃を放った。そこにゴーレムが盾になって防御するが地泉はゴーレムに突っ込んでゴーレムの股を潜り抜けて海面に電撃を再度放った。だが、ダイダラボッチがホムンクルスを投げて防御した。ホムンクルスは当たった部分が破損したが直ぐに再生した。
(地泉)「ちっ!」
地泉の上空から龍が《火球》を放つが地泉は直ぐに距離を取った。
(地泉)(…海面部隊は唯の陽動で自分に電撃を放つ事を狙い! 他の思獣達が海中の思獣達を守って龍が自分を仕留める策か! ホムンクルスの再生能力は非常に厄介だな! 奴を先に木端微塵に出来れば突破出来る筈!)
地泉がホムンクルスの攻略法を思案していたその時、背後に天狗が現れて地泉を上空に吹き飛ばした。
(地泉)「しまっ――」
地泉は龍に喰われた。だが、地泉は龍の体内でマグマを右手の掌から出して龍を消滅させて脱出した。更にそのままマグマを海に向けて放った。だが、そこにリヴァイアサンが強力な水圧を含む《水線》を放ちマグマは固まり始めた。だが、お互いに攻撃は止めずにぶつかった。その時、地泉の背後にダイダラボッチが現れて地泉を叩き落した。地泉は砂浜に落された。更にそこにカリュプディスが地泉を喰った。地泉はボロボロの体全体から電気を放電させた。すると、海中思獣達が全て痺れた。更に思獣以外の海洋生物達も痺れてしまった。地泉は気にせずに思獣達の首を小さな宝刀で切り裂いた。
海中思獣組戦闘不能――。
地泉は急な海流に流されそうになるが思獣の亡骸を盾にして海流に流れない様にして地泉は岩を隆起させてその物陰に隠れた。海流が収まると宝刀に風を纏わせて下に刃を向けてブーストの代わりに使って地上に戻った。すると、天狗が眼前に現れるが地泉は宝刀で天狗の首を撥ねた。
(地泉)「…後で本家に怒られるな」
その時、地泉の眼前にゴーレムが現れて拳を構えるが地泉は宝刀にマグマでゴーレムを熔かした。地泉はマグマを噴出した反動で後方に移動してしまった。だが、地泉の背後にホムンクルスがいた。
(地泉)(しまった! ホムンクルスの体内は全て胃酸だ!)
地泉は直ぐに足から水を放出させて上空に避難して態勢を立て直そうとするがダイダラボッチが背後に現れて巨大な石柱を振り回して地泉をホムンクルスの所に吹き飛ばした。地泉がホムンクルスの近くまでくるとホムンクルスは一瞬で木端微塵になった。
(地泉)「…マグマをなめんじゃねえぞ!」
地泉はホムンクルスに当たる直前(最初の接触寸前)に宝刀にマグマを少量ながら纏わせていた。二度目の接触ギリギリに宝刀に纏わせていたマグマを最大に放出させてホムンクルスを消した。
地泉は砂浜に着地した。ダイダラボッチは海に着地すると海底から巨大な岩を持ち上げた。
(地泉)(淨櫳の奴! 本家と同じにし過ぎだ!)
ダイダラボッチは地泉に巨大な岩を投げようとしていた。地泉は宝刀に水、火を纏わせた。
(地泉)「自然の管理は俺がやらないと! それに――」
ダイダラボッチは地泉に巨大な岩を投げた。地泉は岩に突っ込み、火と水を交互にぶつけ続けた。すると、巨大な岩に罅が入った。そこに地泉はマグマをぶつけて粉砕した。だが、ダイダラボッチは拳を構えていた。地泉は背中に風を吹かせて突っ込んだ。ダイダラボッチは拳で地泉を攻撃するが地泉は肉体を水に変えて分散してかわしてダイダラボッチの懐に潜り込むと肉体を元に戻してマグマで切り裂いた。
(地泉)「…これは本家に対してのお礼の……マグマだ!」
地泉は少し涙を流していた。地泉は【鳥の島】に着地した。
(地泉)「…守るべき者が後ろに居るから後退は無い!」
ダイダラボッチ戦闘不能――。
地泉が一息入れようとしたその時、地泉の携帯電話が鳴った。電話に出ると角花からだった。
(地泉)「角花、大丈夫か?」
(角花)「うん! 皆は近くの病院で入院させてるから平気よ!」
(地泉)「そうか」
地泉は安心した。
(角花)「…それよりも、大変なの!」
(地泉)「如何した?」
(角花)「さっき、ヒョウモンダコに襲われていた一人の生徒が海の遠くの方…つまり、地平線に怪獣を見たって!」
(地泉)(その生徒の視力について訊きたい事はあるが――)
(地泉)「怪獣ってどんな奴だ?」
(角花)「分からないって」
(地泉)「は?」
(角花)「唯、背中に棘状の物が在ったって」
地泉はその言葉で思い当たる節があった。
(地泉)「取り敢えず、一旦、電話を切るぞ!」
そう言うと地泉は角花の返答を聴かずに切って【レインボーブリッジ】の天辺に立った。地泉は海の地平線に目を凝らすと確かに一体の怪獣がこっちに向かって来てるのを確認できた。
(地泉)「淨櫳の野郎! 日本代表の怪獣を召喚しやがって!」
その時、遠くから紫色の光線が放たれるが地泉はマグマを最大出力で発射させた。地泉は光線の起動を上空に変えた。宇宙ゴミで在る衛星数万個が一瞬で消滅した。
(地泉)「淨櫳の野郎! 世界を壊す気かよ!?」
地泉は宝刀にマグマを纏わせて防衛体制に入った。
牙尾 獅血VS陸上型思獣組
獅血は毒(液体系)を受けるが毒は地面に流れ落ちた。
(獅血)「…龍の皮膚を舐めるなよ!」
獅血はバジリスクに突っ込んだ。だが、上空から《火球の雨》が降り注いだ。獅血は《火球の雨》を周囲の明るさを見るだけでかわした。獅血はバジリスクの顔に乗るとバジリスクの両目を切り裂き潰した。獅血は眼を豹に変えてヤマタノオロチに突っ込んだ。ヤマタノオロチは《毒霧》を吐くが獅血は《毒霧》を切り裂いて道を作って突っ込んだ。そこにコカトリスが目の前から突っ込んでくるが獅血は爪でコカトリスの翼を切り裂いた。コカトリスは《毒霧》に突っ込み毒を吸い込んで戦闘不能となった。獅血はヤマタノオロチの首を一つ裂いて切断し様とするがそこにガルーダが現れて獅血に右ストレートを放って吹き飛ばした。獅血は壁に当たる直前に足で壁を蹴り衝突の衝撃を回避した。
(獅血)「ガルーダか」
(獅血)(…淨櫳、この戦法は誰かを護るための戦法だ! お前はどんな悪夢を見てるんだ!?)
獅血は急に吐血した。
(獅血)(今の攻撃がもろに効いてたか)
獅血は笑みを浮かべると爪と牙を更に尖らせた。獅血は一呼吸すると一瞬でバジリスクの懐に潜り込み、バジリスクを切り刻んだ。更に眼にもとまらぬ速さでヒュドラを一刀両断した。ガルーダとグリフォンが周囲を見渡すが獅血が見えなかった。獅血は一瞬でグリフォンの翼を切り裂くとグリフォンは悲鳴を上げた。そこにドラゴンの《火の球》が上空から放たられた。獅血はグリフォンの背中から離れた。火の球はグリフォンに当たりグリフォンを炎で包まれて丸焦げになった。ガルーダは大回転を始めた。獅血は掌から《蜘蛛の巣》を出してガルーダの動きを封じて獅血は上空からガルーダを切り裂いた。獅血はそこからヨルムンガルドに突っ込んだ。ヨルムンガルドも獅血に突っ込んだ。ヨルムンガルドは大きな口を開けた。獅血は爪で切り裂く構えをしたが背後に気配を察知した。獅血は気付くのが一瞬遅れて背後の思獣に吹き飛ばされてヨルムンガルドに飲み込まれた。ヨルムンガルドは口を閉ざした。その時、ヨルムンガルドの体内を切り裂いて獅血が血まみれで現れた。獅血は背後を振り向くとフンババが現れて回し蹴りを放った。獅血は上段蹴りで相殺させた。
(獅血)「…フンババまで――」
(獅血)(…こっちにあいつが来ていたらマジでやばい!)
その時、遠くの方から唸り声と獰子の雄叫びが聴こえた。
(獅血)(――鎖矢先輩の方に行ったか)
獅血は立ち上がると目付きが変わった。
(獅血)「さてと、前座はこの辺にしといて此処からは本気で行きますか!」
(獅血)(…座縁も心配だし)
獅血は精神獣を呼び出した。
(獅血)「…先ずは周囲の確認をするか」
【戦闘不能】…コカトリス、バジリスク、ヒュドラ、グリフォン、ガルーダ、ヨルムンガルドの計6体
【戦闘可能】…ヤマタノオロチ、ドラゴン、フンババの計三体
(獅血)(…残り三体…と言いたいところだけど――)
その時、上空から6体の思獣が獅血に襲い掛かった。獅血はもろに思獣六体の攻撃を受けた。獅血の所に現れたのはシーサー、麒麟、ガーゴイル、マンティコア、ケンタウロス、狼男の六体だった。獅血は頭から地面に減り込んでいたが獅血は拳を地面にたたき込んで地面をぶち壊して脱出した。獅血が態勢を立て直すと思獣は獅血を囲むように配置されていた。
(獅血)「はぁ、決着を着けないと!」
獅血はグリズリー、ニホンオオカミ、ホワイトタイガーの精神獣を呼び出して戦いを始めた。グリズリーはガーゴイルとドラゴンを相手にした。グリズリーはガーゴイルを切り裂こうとするがガーゴイルは空に飛んで回避した。グリズリーは物凄い跳躍でガーゴイルと同じ高さに来るとグリズリーはガーゴイルの翼を掴み、地面に叩き落としてグリズリーはそのまま降下してガーゴイルに止めの切り裂き攻撃をしようとするがそこに上空からドラゴンがグリズリー目掛けて《火の球》を放った。だが、グリズリーは《火の球》をギリギリでかわした。《火の球》はガーゴイルに直撃した。
(獅血)(淨櫳…強力な奴を呼べばチームワークはグダグダになるぜ)
グリズリーは《火の球》を受けて宙に浮いたガーゴイルを踏み台にしてドラゴンの所までジャンプしてドラゴンの首を切断するとグリズリーは消えた。ガーゴイル&ドラゴン戦闘不能――
ニホンオオカミは麒麟と狼男を相手にした。ニホンオオカミは狼男と走りながら、お互いを睨み合っていた。先に動いたのは狼男だった。狼男は身の前の俊敏さでニホンオオカミの背後から攻撃しようとするがニホンオオカミは臭いと野生の勘で狼男の攻撃を回避した。ニホンオオカミは狼男の攻撃の隙を狙って《カウンター》で狼男の手首を切り裂いた。ニホンオオカミは後方に下がり距離を取るが後方に下がったニホンオオカミの背後に麒麟が回り込み噛みつこうとするがニホンオオカミは判断が早く噛みつかれる前に麒麟の首元を噛み付いた。不意打ちを狙って狼男はニホンオオカミの背後から切り裂こうとするがニホンオオカミは前右足で受け止めて左前脚で狼男の喉仏を切り裂いた。
(獅血)(…ニホンオオカミの警戒レベルは尋常じゃ無いのさ!)
麒麟&狼男戦闘不能――。
ホワイトタイガーはシーサーとケンタウロスを相手にした。ホワイトタイガーはケンタウロスに突っ込んだ。ケンタウロスは後ろ蹴りでホワイトタイガーを攻撃しようとするがホワイトタイガーは攻撃が当たる直前にケンタウロスの真ん中を滑りこんで爪で腹を切り裂いた。ホワイトタイガーとシーサーはお互いに睨み合うとお互いに突っ込んで爪でお互いに切り裂くがシーサーは口から火の球を放った。ホワイトタイガーは距離を取った。シーサーは火の球を連続で放ったホワイトタイガーは火の球をかわしながらシーサーに突っ込んだ。ホワイトタイガーはシーサーに近付くとジャンプして切り裂こうとするとシーサーは火の球を放った。だが、ホワイトタイガーは火の球をシーサーごと切り裂いた。
シーサー&ケンタウロス戦闘不能――。
(獅血)(…某機獣白虎はホワイトタイガーがモデルで前に教えて実践で使った経緯がこいつには存在する!)
獅血はヤマタノオロチとマンティコアを相手にした。
獅血はマンティコアに突っ込んだ。マンティコアは《毒針》が仕込まれている尻尾で獅血を襲うとするが獅血は右手で尻尾を掴んでマンティコアを持ち上げて地面に叩き付けた。そこにヤマタノオロチが背後から奇襲をするが獅血は一瞬でヤマタノオロチの上を取った。獅血は《かかと落とし》をヤマタノオロチの中央の頭部に当てると地面に亀裂が入った。ヤマタノオロチは脳震盪を起こして気絶した。そこにマンティコアが獅血の背後から毒針付きの尻尾を背中に突き刺した。だが、獅血はそのままマンティコアの尻尾を引っ張って右ストレートを放ちヤマタノオロチにぶつけた。
ヤマタノオロチ&マンティコア戦闘不能――。
(獅血)「…これで終わった――」
その時、獅血の背後にフンババが現れて獅血に不意打ちを狙おうとするがフンババの左右両方からニホンオオカミとホワイトタイガーが現れてフンババの首を左右両方から爪で切り裂いた。
(獅血)「…これで一応、終わったか」
フンババ戦闘不能――。
(獅血)「後でお疲れの頭ナデナデをしてやるからな」
ニホンオオカミとホワイトタイガーは喜んで消えた。
(獅血)「…さて、座縁の所に――」
獅血はマンティコアから貰った猛毒で体が痺れていた。獅血は近くの茂みで休んだ。
(獅血)「…あいつ等なら大丈夫か」
その頃、心究は淨櫳の風邪を治療して更に淨櫳の悪夢を覗いた。そこには徳魔が淨櫳以外の全員を殺害して不敵な笑みを浮かんでいた。淨櫳は徳魔に絡んで思獣を呼び出すが一秒も経たずに瞬殺されていた。淨櫳は諦めずに何度も思獣創召喚を行っていた。
(心究)(これは目を覚ますのに時間が掛かりそうだな)
心究は覗くのを止めて徳魔に伝えると徳魔は笑っていた。
(心究)「…まさかだが、悪夢の内容を予測してただろ?」
(徳魔)「まあな」
(心究)「それで、どうする?」
(徳魔)「心究は夢の中に侵入して淨櫳の悪夢の根源である徳魔 陽を殲滅して淨櫳を覚まさせて戻って来い!」
(心究)「無茶な命令だな」
(徳魔)「出来ないか?」
(心究)「容易い!」
心究はそう言って徳魔との無線を切った。
(心究)(…徳魔の命令だから仕方ないか)
心究はもう一度、淨櫳の悪夢に入ろうと額に手を置こうとしたその時、脳内に復実の事を考えて手が止まった。
(心究)(あいつは暴走していなきゃ良いけど)
(ブエル)(復実殿は霊能力者で――)
(心究)(――悪霊・怨霊に取り憑かれやすく、既に――)
(ブエル)(――99体もの悪霊に憑かれている)
(心究)(残り、6体で暴走するから心配だ)
心究は溜め息を吐くと淨櫳の額に手を置いた。
臓 復実VSセイレーン
復実はセイレーンと互角の戦いをしていた。
(復実)(…セイレーンか…私達と一緒ね)
セイレーンが復実に突っ込んだ。復実は近くに倒れている軍人の拳銃を拾った。
(復実)「ちょっとお借りします!」
復実は拳銃を拾うとセイレーンに突っ込み、セイレーンが攻撃を仕掛けたのと同時にジャンプしてセイレーンの攻撃を回避した復実はセイレーンの背中に拳銃を発砲した。銃弾はセイレーンの背中に命中するがセイレーンは痛覚が無く、セイレーンは裏拳を放った。復実は振り向かずに裏拳を左手で受け止めると脇腹に拳銃を挟んで拳銃の引き金を引き、セイレーンの額と口を撃ち抜いた。
セイレーン戦闘不能――。
(復実)「やるわね!」
復実が膝を着くと上空からフランケンシュタインの怪物が復実、目掛けて《かかと落とし》を放つが復実は見ずに前に走ってかわした。復実の服はボロボロで胸が見えそうだった。だが、復実は羞恥心は無く、目の前の敵を睨んだ。
(復実)「…タクちゃんに買って貰った服が……」
その時、復実の周囲から【どす黒い瘴気】が復実に纏わり憑くと復実は無言で拳銃を弾切れになるまで発砲した。だが、フランケンシュタインの怪物の体は銃弾を弾いた。復実は速く走ると《標識》をぶち抜き、手に持った。フランケンシュタインの怪物は《右ストレート》を放つが拳の速度は遅かった。復実は軽くかわすとフランケンシュタインの怪物の頭頂部を標識で叩き付けるが効かずに《標識》の方が曲がった。だが、復実は直ぐに標識をフランケンシュタインの怪物の口の中に突っ込み、そのままにして一度、その場を離れた。フランケンシュタインの怪物は復実を探し始めた。復実は刃物店に居た。復実は一つの刀を店から盗んだ。フランケンシュタインの怪物は辺りを探すが復実の姿は無かった。その時、フランケンシュタインの怪物の右側のビルの三階から飛び降りる復実の姿があった。復実はフランケンシュタインの怪物に刀を振り下ろした。フランケンシュタインの怪物は腕でガードしようとするが復実は関係無く振り下ろした。フランケンシュタインの怪物の腕は切断された。復実は刀を構えた。刀からは湯気が出ていた。フランケンシュタインの怪物はジャンプすると《かかと落とし》を放とうとするが復実はジャンプして刀を振るった。すると周りの建物が粉々になるが復実は瓦礫を踏み台の代わりにしてフランケンシュタインの怪物の懐まで行くと復実は刀でフランケンシュタインの怪物の胴体を一閃した。フランケンシュタインの怪物戦闘不能――。
復実が地上に着地した。だが、復実はフランケンシュタインの怪物を何度も切り刻んだ。それはまるで快楽殺人者だった。その時、復実の刀を受け止める音がした。受け止めたのは心究だった。
(心究)「嫌な予感…的中!」
復実は心究を認識していないのか復実は心究に刀を振り下ろすが心究はかわした。
(心究)「ブエル、如何だ?」
(ブエル)「…復実殿に取り憑いている悪霊・怨霊の数は変わっていない! 恐らくあれは――」
(心究)「…感情が悪霊・怨霊と同調して怒りのままに暴れている!」
(ブエル)「前の様には止められないぞ!」
(心究)「分かってる!」
(心究)「今までは包丁や小刀、拳銃の部類だった。だが、今回は長刀の刀だ。上手く刺されれば問題は無いが…」
復実は心究に突っ込んだ。復実は刀を横に振った。
(心究)「そうくるよな!」
心究は《注射針》で受け止めた。
(心究)「奥の手で――」
その時、復実は懐に隠していた拳銃で心究の腹を撃ち抜いた。
(心究)(ちっ!)
心究がよろめいた隙に復実は心究に刀を振るうが心究はメスで受け止めた。復実は距離を取ると復実は刀を突き刺す構えを取った。心究は笑みを浮かべると復実に突っ込んだ。復実も心究に突っ込んだ。心究はメスを構えた。心究のメスは刀の刺す部分の軌道を変えて刀は心究の心臓部分を突き刺した。心究はそのまま、復実を抱き締めた。
(心究)「…大丈夫だから」
その時、復実に纏わり付いていた【黒い瘴気】が消えて行った。そして、復実は正気を取り戻した。
(復実)「タクちゃん、私……」
(心究)「気にしなくて良いから」
心究は優しく微笑むと復実の頭を撫でた。復実は珍しく泣いた。
数分後、心究は刀を抜くと直ぐに治療を行い、傷口を塞いだ。
(復実)「…像神君の治療は?」
(心究)「終わったよ、風邪も思獣を勝手に呼び出す事はもう無いから安心してくれ」
(復実)「後は暴走している思獣達を止めて――」
(心究)「完全に肉体を消滅させれば一件落着だ」
(復実)「…座縁ちゃんは大丈夫かしら?」
(心究)「まあ、あいつは戦闘狂だからな 心配はいらねぇだろ」
(復実)「…私は――」
(心究)「大丈夫だ。服ならまた買ってやるから」
(復実)「うん♡」
復実は優しい笑みを浮かべたその時、上空が光った。
(心究)「何だ!?」
その時、心究の無線に地泉から連絡が入った。
(心究)「地泉、如何した?」
(地泉)「最悪だ!」
(心究)「何が!?」
(地泉)「日本が誇る怪獣がこっちに近付いている!」
(心究)「日本が誇る怪獣って…まさか!:
(地泉)「ああ、ゴヂラだ!」
(心究)「地泉、今どこに居る!?」
(地泉)「今、お台場のレインボーブリッジでゴヂラの光線の軌道を変えてる!」
(心究)「……地泉はそのまま、光線の軌道を変えててくれ! 俺は直ぐに徳魔に連絡を取る!」
(地泉)「頼む!」
心究は無線を切った。
(復実)「ゴヂラってあのゴヂラ?」
(心究)「恐らくな」
(復実)「本物?」
(心究)「いや、流石に淨櫳が呼び出した思獣だろ」
(復実)「それもそうね」
(心究)「…取り敢えず、俺達は被害者の救助と治療に専念しよう」
(復実)「徳魔君に連絡しなくて良いの?」
(心究)「余裕が出たら」
(復実)「そうね」
心究と復実は被害者の救助を始めた。
槍銛 座縁VSスキュラ
座縁はスキュラを圧倒していた。
(座縁)「如何したの? 最初の威勢は何所に行ったの?」
座縁はスキュラに首を槍で刎ねた。
(座縁)「最初の方が良かったけど全然弱かった――」
その時、座縁の周りにペガサス、ユニコーン、スレイプニル、オルトロス、キマイラが座縁を囲んだ。
(座縁)「…面白い!」
座縁は槍を構えた。スレイプニルが先陣を切って座縁に突っ込んだ。スレイプニルは物凄い速度で突っ込むが槍銛はカウンターで額に槍を突き刺して地面に叩き付けた。キマイラは座縁に突っ込んだ。座縁は槍を手から離すと座縁は懐から狩猟用ライフルを取り出すとキマイラに銃弾を放つがキマイラは銃弾を切り裂くとキマイラは尻尾の蛇が座縁に襲い掛かろうとするが座縁はライフルの銃口を蛇の口内に入れた。座縁は片手で引き金を引き、銃弾を放ちキマイラの尻尾を消し去った。座縁はスレイプニルの額から槍を抜いた。オルトロスは壁をつたって座縁の上空から襲い掛かるが座縁はオルトロスの喉仏に槍を突き刺した。オルトロスは最後の力を振り絞り、首部分にいる蛇で襲い掛かるが座縁は懐から小刀を取り出して蛇達を切断させた。そこにキマイラが奇襲するが座縁は距離を取った。座縁の手には弓と矢が在った。
(座縁)(…一族の心得【狩猟道具は決して忘れてはいけない】)
座縁は矢を構えた。キマイラは座縁に突っ込んだ。座縁は矢を放った。矢はキマイラに当たる直前に軌道を変えて宙を舞い、上空から矢が落ちて来るがキマイラはかわした。座縁はキマイラの背後に周り込んで槍で突き刺した。
(座縁)「…残りは二体」
座縁は笑みを浮かんだ。ユニコーンは座縁に突っ込んだ。座縁は槍を構えて突き刺そうとするがユニコーンは角で受け止めた。
(座縁)「流石は像神君の一番のお気に入りね!」
座縁とユニコーンは槍と角がぶつかり合った。ペガサスが上空に飛び、座縁目掛けて突っ込んで来た。座縁は直ぐに気付いて座縁は槍を【棒高跳びの棒の様】に使って跳ぶと懐から銛を左手に持つと銛をペガサスに標準を合わせた。ユニコーンも座縁目掛けてジャンプした。座縁は槍を右手に持って構えた。ペガサスが銛の射程圏内に入ったのを確認すると座縁は銛をペガサスに向けて放った。銛はペガサスの喉仏に刺さった。座縁はペガサスの喉仏に刺さった銛を蹴ってユニコーンに突っ込んだ。座縁はユニコーンの角をかわすと槍を横腹に刺してそのまま叩き落した。ユニコーンはまだ立ち上がろうとするが座縁は槍でユニコーンの額を刺して止めを刺した。ペガサス、ユニコーン、スレイプニル、オルトロス、キマイラ戦闘不能――。
(座縁)「この辺りは終わったわね、急いで調布駅の――」
その時、強烈な冷気と共に天雲が外に出て来た。
(座縁)「雪ちゃん!」
(天雲)「座縁ちゃん!」
その時、中からメドゥーサが現れた。
(天雲)(不味い!)
天雲は氷の壁を張った。
(天雲)「急いで中に入って!」
(座縁)「敵が強いなら私も――」
(天雲)「駄目よ! 相手は石化能力を持つメドゥーサよ! 石化したら元には戻せないわ!」
座縁は天雲が外に出て来た理由を察した。
(座縁)(雪ちゃん、あんたは皆を巻き込まれない様にメドゥーサを外に誘き出したのね)
(座縁)「…分かったわ! でも、如何する気!? 相手は調布駅の出入り口に居るのよ! どうやって中に――」
(天雲)「それは任せて!」
天雲は周囲の冷気を絶対零度の更に上まで発生させた。その反動で周囲には白い霧が発生した。
(天雲)「今よ!」
座縁は駅入り口まで走った。
(座縁)(…メドゥーサが視界に捕捉した全てを自由に石化できる! この霧でメドゥーサの視界を零にすれば隙が出来る!)
座縁はメドゥーサの横を通り抜けて調布駅に入った。
(座縁)(…後は任せて!)
座縁は特殊制裁班本部に向って走った。
天雲 雪VSメドゥーサ
白い霧の中、天雲はメドゥーサに向けて座縁が置いて行った槍で胸を貫いた。
(天雲)「教えてあげる。女性は女性を見る時は胸を先に見る傾向が多いのよ! だから、私には勝てない! それに――」
天雲は槍でメドゥーサの胴体を二つに切断した。
(天雲)「私は二度と徳ちゃんに無茶はさせないと決めてるから!」
メドゥーサ戦闘不能――。
(天雲)「急いで徳ちゃんの所に――」
その時、白い冷気が吹き飛ぶと天雲の上空から火の鳥が突っ込んで来た。天雲は後方に飛んでかわした。
(天雲)「邪魔しないで!」
天雲は上空から雷を落とすが火の鳥は軽くかわした。天雲は更に雨を降らすが全く効かずに逆に火の勢いが強くなった。天雲に当たる直前に火の鳥を蹴り飛ばした人が現れた。
(天雲)「何であんたが此処に居るのよ!?」
天雲を助けたのは徳魔 神海だった。
(神海)「直感かしら?」
(天雲)「…そう」
(神海)「取り敢えず、此処は任せて陽君の所に行きなさい!」
(天雲)「私だって――」
(神海)「相手は雪ちゃんとの相性が最悪なのよ! 私がやるわ!」
(天雲)「…分かったわよ! 但し、絶対に死なないでよ!」
(神海)「ええ」
天雲は徳魔の所に走り出した。火の鳥は天雲を追い掛けようとするが神海が《水の鞭》で火の鳥の翼を切断させた。
(神海)「相手は私よ!」
神海は火の鳥を睨んだ。
徳魔 神海VS火の鳥
神海は《水の鞭》で火の鳥に攻撃をしようとしたその時、後方から二体の思獣が飛んで来た。神海は回避した。
(神海)「フェニックスに鳳凰ね」
神海は《水の鞭》を指と指の間に挟める程の大きさのナイフに変えて鳳凰に飛ばした。鳳凰はナイフを全てかわすがナイフは鳳凰に軌道を変えた。鳳凰は軌道を変えたナイフもかわすが鳳凰の背後に神海が現れて《水の刀》で鳳凰を切り裂いた。神海の上空にフェニックスが神海に突っ込んできた。神海は《水の刀》を《水の鞭》に変えて近くの電柱に飛ばしてフェニックスの攻撃をかわした。
(神海)「間一髪ね!」
(神海)(…フェニックスは聖獣の他に悪魔と言う別の一面を持っている。もしも、あの思獣のフェニックスが聖獣だけでは無く悪魔の一面を持って要ればかわすのが賢明だった)
神海は《水の鞭》を消すと空中に大きな《水の球》が現れた。火の鳥は《水の球》に突っ込んだ。
(神海)(…やっぱり、火の鳥は水を被る事で火の火力が増す様に付加されているわね)
火の鳥が《水の球》に入ると消えた。
(神海)「…甘いわね、水の球には【どんな火でも消火する】を付加させたからアウト」
神海は残りのフェニックスを睨みつけるとフェニックスは飛んで逃げようとした。
(神海)「…普通は逃がすけど」
神海は電柱を槍に変えて槍をフェニックス目掛けて投げてフェニックスの真ん中を貫いた。更に神海は翼を切り裂いた。
(神海)「…風の刃」
火の鳥、鳳凰、フェニックス戦闘不能――。
(神海)「さてと、急いで陽君の所に――」
その時、神海は殺気を感じた。
(神海)「殺気!」
(神海)(火の鳥達よりも強い殺気を感じる! それも数が多い!)
神海の周りにトロール、オーグル、ティタン、ギガス、キュクロプス、ヘカトンケイル、鬼の七体が神海の前に姿を現した。
(神海)「鳥の次は巨人組ね!」
その時、オーグルが拳を地面に叩きつけようとした。神海は回避をしようとした。だが、地面が凍っていた。
(神海)「まずっ」
神海は直ぐに防御態勢に入った。オーグルの拳が地面に叩きつけられた。その威力は強力でパルコが一撃の振動で崩壊した。神海は水を背後に設置してダメージを和らげた。
(神海)「本気で不味いかも!」
神海は立ち上がった。
(神海)(敵は七体…こっちは自由自在の能力…やってみるか)
神海は左手を地面に置くと調布駅の歩道部分(バス停が在る箇所)が円状になり周囲がマグマで囲われた。
(神海)「これで、倒す!」
神海はオーグルの懐に突っ込んで《水の棒》でオーグルを吹き飛ばした。オーグルはマグマに落ちて熔け消えた。そこにティタンが右拳で神海を攻撃するが神海は右手の掌で受け止めた。すると、ティタンは消えた。
(神海)「私達、徳魔一族は【物質使い】、右手はあらゆる物を元に戻す能力よ。 思獣なら軽く消す事が出来る! …だけど、陽君はそうしない! 何故なら――」
神海はキュクロプスの足を《水の棒》で攻撃して転倒させた。更に神海はそこからトロールの顔まで跳ぶと《水の剣》で額を貫いた。そこにヘカトンケイルが上段蹴りを放とうとすると《水の剣》を《水の鞭》に変えてヘカトンケイルの両足を縛った。神海はそこからギガスに突っ込んだ。ギガスは直ぐに距離を取ろうとして足を滑らせた。
(神海)(此処は雪が戦った戦場で地面は凍り漬けよ! コツを掴めない限り――)
神海はギガスを水の棒でマグマまで吹き飛ばした。
(神海)「勝ち目は無い!」
神海はヘカトンケイルに突っ込んで《水の棒》で吹き飛ばそうとするがその時、鬼が金棒で防いだ。
(神海)「面白いの来たじゃない!」
神海は笑みを浮かべると《水の棒》を《鉄の刀》に変えた。神海は距離を取って鬼に突っ込んだ。鬼は構えると神海は《スライディング》で鬼の股を潜り抜いてヘカトンケイルを二つに斬った。神海は鬼に突っ込んだ。神海と鬼は刀と金棒がぶつかり合った。神海は横から振るうが鬼はそれを受け止めた。鬼は神海の首を狙って棍棒を横に振るうが神海は《鉄の剣》で棍棒を受け止めた。その隙を狙ってキュクロプスが背後から神海を狙って右ストレートを放つが神海は鉄の剣の持ち手の部分を服まで長くするとそこから服を変化させて服の背を無数の刃の棘に変えた。キュクロプスの攻撃は止まらずに刃の棘に刺さった。神海は更に刃の長さを変えてキュクロプスをマグマに落した。神海は服を元に戻した。鬼は直ぐに距離を取ろうとするが神海は《鉄の剣》を地面に刺すと神海は左手から水を発生させて鬼の着地地点に水を撒いた。鬼は足を滑らせた。
(神海)「此処は現在スケートリンク状態! 状況に合わせた対応をしないと――」
神海は氷上を滑り鬼との距離を一瞬で縮めて《左ストレート》を放ち鬼はマグマに落ちた。
(神海)「――終りよ!」
トロール、オーグル、ティタン、ギガス、キュクロプス、ヘカトンケイル、鬼戦闘不能――。
神海は落ち着こうとするが滑りが止まらずにマグマに落ちそうになった。
(神海)「しまっ――」
その時、神海の右腕が何かに貫かれてそのまま反対岸に運ばれた。
(神海)「助かったわ」
神海を助けたのは座縁だった。
(座縁)「大丈夫ですか?」
(神海)「今の銛が無かったらマジで死んでいたわね」
神海は少し笑みを浮かべていた。
(座縁)「持っていたのがロープ付きで良かったです」
(神海)「…所で君は?」
(座縁)「私は槍銛 座縁です」
(神海)「座縁ちゃんね、貴方は何者?」
(座縁)「私は槍銛一族の者です」
(神海)(…槍銛一族、昔【資料】で見た様な)
(神海)「…取り敢えず、助かったわ」
(座縁)「貴方は如何するんですか?」
(神海)「私は裁判官なので他の現場の援護に向います!」
(座縁)「そうですか…お気をつけて!」
(神海)「座縁ちゃんも」
神海は笑顔を見せると走り去って行った。
(座縁)「…名前を訊くの忘れたけど、後で雪ちゃんに訊こう」
座縁は調布駅の中に入った。
その頃、淨櫳は走っていた。
(淨櫳)(俺がこれを……)
(フェニックス)(今はそれどころでは無い!)
(淨櫳)「分かってる! 獰子に危機が訪れている事も」
(淨櫳)(…間に合ってくれよ!)
淨櫳は冷静に思獣創召喚でペガサスを呼び出した。淨櫳はペガサスに乗り、上空から獰子を探した。
その頃、鏡魔は逃法犯認証係の部屋で日本全国の監視カメラの中から獰子の戦闘区域の映像を見ていた。
(鏡魔)「…まさか、フェンリル(獰子)が相手にしているのが――」
映像に映っている獰子の目の前に立っていたのは思獣のフェンリルだった。
(鏡魔)「――フェンリル(思獣)だとは……勝ちなさいよ! 像神君の幻想を超えるのが貴方の愛償なのだから!」
鎖矢 獰子VSフェンリル
獰子はフェンリルと激しい戦闘を繰り広げていた。獰子は《右ストレート》を放つがフェンリルは軽くかわして爪で腹を切り裂こうとするが獰子は腹を反って傷を浅くした。獰子は一度、距離を取ろうとするとフェンリルは容赦なく追撃をしようとした。フェンリルが両爪で獰子の首を切り裂こうとするが獰子は腕でフェンリルの前足を掴んだ。だが、フェンリルは力が強く、両足を軽く振るうだけで獰子を壁まで吹き飛ばした。更にフェンリルは獰子に近付き獰子の首元に噛みつこうとするが獰子は右足で地面を蹴って態勢を立て直すのと同時にフェンリルの腹に左脚で上段蹴りをお見舞いした。獰子は態勢を立て直した。
(獰子)「…はぁ…はぁ…夢の私は最強ね」
獰子は笑みを浮かべた。フェンリルは上空から降下して来ると爪で獰子の頭頂部を切り裂こうするが獰子は直ぐにかわした。フェンリルの攻撃を地面に当たった。だが、地面が切り裂かれて周囲の木々や建物に切り裂いた痕跡がくっきりと残った。獰子はフェンリルに突っ込んだ。フェンリルも獰子に突っ込んだ。獰子はジャンプして《かかと落とし》を放つがフェンリルは右にかわした。獰子はそこから左脚で《回し蹴り》をするがフェンリルはジャンプしてかわした。獰子は《三角飛びの応用》でフェンリルを追い掛けてフェンリルの腹に《右ストレート》を放つがフェンリルの尻尾が獰子の拳を受け止めた。獰子は尻尾を掴んでフェンリルの背中に《かかと落とし》を当てて地面に叩き落した。フェンリルは地面に当たる直前に態勢を立て直してフェンリルはジャンプして獰子を連続で切り裂いた。獰子は防御態勢に入って何とか致命傷は避けたが体中が傷だらけになって地面に落下した。獰子の意識が朦朧としていた。獰子が地面に落ちそうになったその時、淨櫳がペガサスに乗って駆け付けて獰子が地面に叩き付けられずに済んだ。
(獰子)「…淨ちゃん」
(淨櫳)「大丈夫か?」
(獰子)「……」
(淨櫳)(…難しいか、体中はボロボロで数十日間はフェンリルと互角…いや、防戦的に交戦していた。既に限界の筈だ!)
淨櫳はペガサスに地上に着陸させると獰子をペガサスに乗せた。
(淨櫳)「後は俺がやる!」
フェンリルは淨櫳を睨みつけるとフェンリルが突っ込んで淨櫳を切り裂こうとするが獰子がフェンリルの脇腹に強烈な蹴りを放ってフェンリルを吹き飛ばした。
(淨櫳)「獰子!」
(獰子)「私なら大丈夫よ!」
(淨櫳)「そんな訳あるかよ!? お前の体はボロボロで――」
(獰子)「…確かに痛みは在るけど…淨ちゃんの顔を見て元気が出た!」
(淨櫳)「…それでも、危険過ぎる! 俺も――」
(獰子)「あれは私を思獣にイメージした産物よね?」
(淨櫳)「…ま、まあ」
(獰子)「だったら、私が一人で倒さないと意味が無い! …それに――」
獰子は足元に在った小石を近くの監視カメラ目掛けて蹴り飛ばした。カメラの中央を小石が貫いた。
(獰子)「ヴァッサーゴ(鏡魔)! 見てないで淨ちゃんが回復した事を知っていたなら直ぐに知らせなさいよ!」
その時、獰子の携帯電話が鳴って出るとそれは鏡魔からだった。
(獰子)「ヴァッサーゴ! あんたは――」
(鏡魔)「あんな激しい戦闘中に連絡が出来るとでも思ってるの!?」
(獰子)「うっ!」
(鏡魔)「それに知った所でフェンリルに勝ち目は無かったでしょ?」
(獰子)「うるせぇ!」
獰子は怒りながら携帯電話を握りつぶした。
(獰子)「頭に来た! ヴァッサーゴへの怒りをあいつにぶつける!」
(淨櫳)(後で絶対に買わされる)
その時、フェンリルが瓦礫の中から飛び出して来た。獰子はフェンリルの懐に突っ込んで拳を連打するが全てかわされた。だが、獰子は連打を止めずに右足を地面に思いっ切り叩きつけて振動を起こさせてフェンリルのバランスを崩した。だが、フェンリルはジャンプして態勢を立て直そうとするとフェンリルの背後に獰子が回り込み、右ストレートを放つがまた尻尾にガードされるが獰子は即座に尻尾を掴んで右足でフェンリルの腹を連続で蹴り続けた。更に獰子は右足で上段蹴りを放ちフェンリルを更に高く蹴り飛ばした。獰子は地面に着地した。獰子は両腕と両足に力を込めた。
(獰子)「これで…」
その時、フェンリルが爪を構えていた。
(獰子)(…終わらせる!)
獰子はジャンプした。フェンリルが獰子を切り裂こうとすると獰子は右足で受け止めた。獰子はフェンリルの額に強烈なチョップを叩き付けた。フェンリルは地面に落下した。フェンリルは態勢を立て直す事が出来ず、地面に倒れた。獰子は疲れて落下を始めた。獰子が地面に叩きつけられる前に淨櫳がスライディングで獰子を受け止めた。
(淨櫳)「大丈夫か?」
(獰子)「淨ちゃん……」
獰子は右手でピースした。
(獰子)「…淨ちゃんが…思っている…よりも…強いわよ」
(淨櫳)「…ああ」
淨櫳は優しい頬笑みをした。
(獰子)「流石に疲れた」
(淨櫳)「少し休め」
獰子は微笑むとゆっくりと寝た。淨櫳は獰子をペガサスに乗せると調布駅に向わせた。淨櫳はユニコーンを思獣創召喚で呼び出すとユニコーンの角をユニコーンから抜いてユニコーンの槍として持ち、ユニコーンの角は再生すると淨櫳はユニコーンに乗った。
(淨櫳)「他の思獣を倒さないと!」
淨櫳はユニコーンに乗って思獣の殲滅に向った。
天雲 雪VSファーブニル
天雲は徳魔の所に駆け付けようと走っていると上空から火の球が降り注いだ。天雲は全てをかわして上空を見上げるとファーブニルが天雲を睨みつけていた。
(天雲)「…ファーブニルね」
天雲は強烈な冷気を放ち始めた。
(天雲)「私の邪魔をするなら――」
天雲は一瞬でファーブニルの上空に飛んだ。
(天雲)「容赦はしない!」
天雲は吹雪をファーブニルにぶつけた。だが、ファーブニルの肉体は強烈な熱量で吹雪を防いだ。天雲は雨を降らせるが蒸発した。だが、天雲は不敵な笑みを浮かべた。
(天雲)「…私が降らせる物は全て弾かれる、だけど――」
天雲は右手を上空に翳した。
(天雲)「自然の物だったら、如何!」
上空には雨雲が現れていた。雨雲から雷が連続でファーブニルに落された。ファーブニルは雷をかわすが天雲は雷を操り巨大な雷を創り出してファーブニルにぶつけた。ファーブニルは雷が当たって痺れていた。そこに天雲がファーブニルに絶対零度を放った。ファーブニルは凍り漬けになった。
(天雲)「急がないと!」
天雲は止まらずに走り出した。ファーブニルは地面にぶつかり粉々になった。
(天雲)(徳ちゃん…絶対に無茶はしないで)
天雲は徳魔の元に急いで向った。
徳魔 陽VS蒼い鎧忍者ヤイバ&赤日特英チームシリーズ&平成騎手マスクシリーズ
徳魔とヤイバは互角の戦いを見せていた。ヤイバが紙燕で攻撃をしかけるが徳魔は地面に手を着けて壁を作りだして防いだ。その時、背後から白虎獣英雄が襲い掛かるが徳魔は右ストレートを放って白虎獣英雄を吹き飛ばすと青鮫獣英雄が地面を泳ぐように突っ込んでくるが徳魔は身足を地面に叩きつけて地面を割って青鮫獣英雄を地面から上がらせて徳魔は青鮫獣英雄の腹に強烈な右ストレートを放ち吹き飛ばした。そこに銀狼獣英雄と黄鳥獣英雄、黒牛獣英雄と赤獅子獣英雄が一斉に徳魔に襲い掛かるが徳魔は回し蹴りで全てを吹き飛ばした。
(徳魔)「先ずは獣英雄隊撃破!」
獣英雄隊は全員が戦闘不能になったその時、獣英雄隊の巨獣達が現れた。
(徳魔)「まあ、そう来るよな」
巨獣達が徳魔に突っ込むが徳魔は冷たい目で巨獣達の体を切り刻んだ。
(徳魔)「…暴走状態で俺に勝てると――」
その時、徳魔は右肩を撃ち抜かれた。
(徳魔)「…背後に立つとは流石だよ」
徳魔の背後には忍者英雄隊がいた。更に徳魔の右横に轟雷英雄隊、左横に手裏剣英雄が囲んでいた。徳魔は左手に微風の棒で一閃した。だが、全員は《身代わりの術》を使って回避して徳魔の上空に現れると《暗の舞》で徳魔を襲うが徳魔は逆にそこで全員の体を傷つけた。
(徳魔)「【暗の舞】は最高で好きな業だからこそ、必ず、弱点を見つけ出す! それが――」
徳魔は微風の手で全員を捕らえて握りつぶした。
(徳魔)「――尊敬の意だ!」
徳魔はその場から離れた。そこに火の球が飛んで来た。上空を見上げると魔法英雄隊6体が宙に浮いていた。徳魔は左手で魔法英雄隊6体を微風の手で握りつぶそうとした。だが、冷気と熱気の両方が徳魔に襲い掛かるが徳魔はジャンプして冷気と熱気を回避した。だが、上空に居た魔法英雄隊6体の同時攻撃を受けるが徳魔は左手で攻撃を受け止めるとそれを跳ね返した。そこに徳魔の左右に二体が現れるが徳魔は両足を広げてかかと落としを放ち地面に叩き落とすと徳魔は更に微風の剣で二体を切り裂くと上空の魔法英雄隊6体を握りつぶした。
(徳魔)「…本家が見ていたら泣く程の実力だ」
その時、徳魔の足元の地面が二つに裂かれるが徳魔は裂かれる前に上空に飛んでかわすと上空から黄色い翼(翼膜)で飛ぶ暴竜黄英雄が徳魔に向って回転かかと落としを放った。徳魔は態勢を立て直そうとすると徳魔の背後に暴竜青英雄が現れるとア暴竜青英雄は徳魔の背骨を数本抜き取った。徳魔はその影響で悲鳴を上げた。徳魔はそのまま裂かれた地面の穴に落ちて行った。そこに暴竜赤英雄が飛び込んで徳魔に連続攻撃で徳魔が流血して骨と内臓がボロボロになるまで攻撃すると最後に強烈な右ストレートで徳魔は奈落の底に飛ばした。そこに暴竜黒英雄がマグマを流し込んだ。少し経つと近くのマンホールから徳魔が飛び出て来ると左手に微風の棒を水の棒に変えていた。
(徳魔)「…自然物の物質変化は意外と疲れるのよね」
徳魔は水の棒で暴竜黄英雄を地面に叩き落した。すると、徳魔は地面に手を触れさせると暴竜英雄隊を囲むようにマグマが噴き出た。
(徳魔)「そこで大人しくしていな!」
徳魔は後方を振り向くとそこには冒険英雄隊が立っていた。冒険英雄隊は徳魔に一斉に突っ込むが徳魔は一瞬、揺らめくと物凄い速度で冒険英雄隊の中央に入ると徳魔は回し蹴りで冒険英雄隊を吹き飛ばした。
(徳魔)「…淨櫳が知っている赤日特英チーム組はこの位か」
徳魔が笑みを浮かべた瞬間、全方向から強烈なエネルギー弾が覆った。徳魔はエネルギー弾をもろに受けた。だが、徳魔は無傷だった。徳魔は全方向を見ると今までの赤日特英チーム組が決め技(専用武器を合体させて決める必殺技)状態に入っていた。
(徳魔)「淨櫳の奴、必殺技まで使える状態に…」
徳魔は苦笑いをすると全方向から必殺技が放たれた。徳魔は左手を前に翳した。必殺技が徳魔に当たる直前に空間が歪んで必殺技は全て弾かれて英雄隊達にぶつかった。
(徳魔)「…こっちはまだ、瀕死じゃないから」
英雄隊シリーズ戦闘不能――。
その時、徳魔の背後にヤイバが現れて刀で切り裂こうとするが徳魔は見ずに左手を刃に変えてヤイバの攻撃を受け止めた。
(徳魔)「流石は暴走状態に在りながらも敵の背後を狙う所は凄いよ …闇のヤイバ!」
徳魔とヤイバは距離を取った。その時、徳魔の上空を四方八方から騎手マスクが《斜め蹴り》で襲って来た。徳魔はガード態勢を取った。全員の《斜め蹴り》が徳魔に当たり、爆発が起こった。騎手マスク達は雄叫びを上げた。だが、その時、騎手マスク達は一瞬で消えた。騎手マスク達の懐には徳魔が現れ、全ての騎手マスクに右手で触れていた。
(徳魔)「死ぬかよ!」
徳魔は攻撃して来た騎手マスク(双角甲虫、顎門、ⅤⅤⅤ、ⅢⅢⅢ、ⅨⅠⅢ、異形甲虫、ドラゴンナイト、龍牙、キングスネーク、レイヨウ、サイガ、スペード、ハート、ダイヤ、クラブ、威吹鬼、轟鬼、一角甲虫、双角青甲虫、跳躍甲虫、黒一角甲虫)を全て右手で消し去った。
(徳魔)「面白くない!」
その時、物影から徳魔に向って銃弾が放たれるが徳魔は見ずに右手で受け止めて消し去った。その時、徳魔の全方向から銃撃武器の銃弾が全て徳魔に突っ込んで来た。徳魔は動かずに全弾丸を受け止めた。
(徳魔)「手加減は無いか……」
徳魔の目に生気が微かに消えた。その時、天雲は徳魔の違和感を走りながら勘づいていた。
(天雲)「これ以上、戦闘を重なれば徳ちゃんは……」
天雲は悪魔と融合して飛んで空から探す事にした。
徳魔は全銃弾を一気に跳ね返した。徳魔は地面に手を置くと一気に騎手マスクの足元から剣を突き出して刺した。その光景はまるで人の所業とは思えない光景だった。
(徳魔)「残りは――」
徳魔の周囲に赤日特英チームシリーズと騎手マスクシリーズの敵が勢揃いしていた。
(徳魔)「…決着を着ける!」
敵は徳魔に突っ込んだ。徳魔は一度目を瞑り、目を開けるとその目には生気が完全に失われていた。徳魔は左手を前に翳した。すると、敵陣営は粉々に粉砕した。
(徳魔)「…微風の刃…カマイタチ」
その時、ヤイバは残っていて徳魔に斬りかかった。徳魔は左手を刀の刃に変えて受け止めると右足でヤイバの腹を蹴った。ヤイバは後方に吹き飛んだ。更に徳魔は吹き飛んでいるヤイバの上を取り、回し蹴りでヤイバを地面に叩き付けた。ヤイバは折り鶴で攻撃をするが徳魔は折り鶴を左手の刃で斬った。ヤイバは徳魔に突っ込もうとすると懐に徳魔が現れてヤイバを吹き飛ばした。ヤイバは壁に減り込んだ。ヤイバの懐に徳魔が現れてヤイバに斬りかかった。その時、ヤイバは光となって東京湾の方に飛んだ。徳魔はそれを追いかけようとするがそこに天雲が現れて徳魔の左手を掴んだ。
(天雲)「徳ちゃん、止まって!」
(徳魔)「……」
徳魔は無言で天雲の手を振り解こうとした。だが、天雲は徳魔に抱き付いた。
(天雲)「徳ちゃん、これ以上やったら、徳ちゃんが死んじゃう!」
天雲は涙を流した。徳魔の目に生気が戻った。
(徳魔)「…雪、悪いな」
(天雲)「遅れて御免なさい」
(徳魔)「…止めたのだから、遅れてはいないさ」
徳魔は優しい笑みをしながら天雲の頭を撫でた。
その頃、地泉はゴヂラの光線を宇宙に飛ばしていた。
(地泉)「くそっ! 弾き飛ばすのが限界だ!」
その時、地泉の上空を一つの光の球が通貨してゴヂラに吸収された。他の所でも思獣達が光の球となって何処かへ飛んで行った。
(地泉)「…光の球?」
その時、ゴヂラが一瞬で地泉の近くに瞬間移動した。
(地泉)「っ!」
(地泉)(速すぎる!)
ゴヂラは零距離で光線を放った。地泉はマグマを放って軌道を変えるが宇宙では無く調布方面に飛んでしまった。
(地泉)「しまった!」
だが、光線は一瞬で消えた。
(地泉)「消えた!?」
光線の方向に徳魔がサタンと融合した姿で飛んでいた。
(徳魔)「…決着を着ける! 【特殊逃走犯捕縛班】・【特殊討伐班】・【特殊制裁班】の3組織は新宿に集合!」
(地泉)「了解!」
地泉は直ぐに新宿に向った。
(徳魔)「鏡魔さん、全員に新宿で集合する事を伝えて下さい」
(鏡魔)「了解よ」
徳魔は無線で鏡魔に連絡をしていた。
(徳魔)「雪は新宿に向って淨櫳の説明を聴いといてくれ」
(天雲)「分かったわ!」
天雲は新宿に向った。他のメンバーも鏡魔の一斉メールで新宿に向っていた。
(鏡魔)「…さてと」
鏡魔は徳魔達の同級生の元に向った。
(神斑)「鏡魔さん!」
(鏡魔)「もう少しで地上の戦争は終りを見せるわ」
(神斑)「…何故、此処に来たんですか?」
(鏡魔)(察しが良い奴ね)
(鏡魔)「まあ、今から貴方達には上の階に向って最後の戦闘を見て欲しいのよ」
(神斑)「断ると言ったら?」
(鏡魔)「何が何でも貴方達には来てもらうわ」
(網中)「如何してそこまで?」
鏡魔は少し悲しい顔をした。
(鏡魔)「彼等は《40歳》で死ぬことを運命つけられているのよ。 私達は彼らよりも長生きはするでしょう。だけど、彼等の子孫が暴走する危惧だって存在するわ。だから、それを阻止するには【仲間の力】が必要なのよ。悪魔とは関係を持っていない私達の存在が!」
その言葉に神斑と網中は階段を上りはじめた。他の同級生達も上り始めた。
(鏡魔)「何が得策か考えているのは君達自信だから」
(鏡魔)(…徳魔君は同級生に子孫を託す気で……今はそれどころでは無いわ)
鏡魔は最後に階段を上った。
その頃、徳魔はゴヂラの光線を右手で打ち消していた。
(徳魔)「思獣の力なら打ち消せる!」
その時、複数の建物が浮き上がり徳魔に突っ込み、徳魔をサンドイッチ状態にした。だが、徳魔は左手を刃に変えて建物を全て斬った。徳魔が上空は見上げるとトルラの姿が在った。更にゴヂラの目の前の地面から三頭黄金龍であるキングドラグーンが地下から現れた。
(徳魔)「…三体か…淨櫳はとんでもない輩を呼び出してくれたよ!」
その時、ゴヂラ達の姿が変わりはじめた。
ゴヂラは全身が青い鎧に身を包んだ。
キングドラグーンは頭が青い鱗に包まれて足は白く、虎の爪に変わり、尻尾には蛇が現れて翼は赤く変わった。
トルラは鎧に包まれた。
(徳魔)「…思獣の思獣武装か!」
トルラは麟粉と建物を宙に浮かせて徳魔を襲うが徳魔は建物を両足の刃で斬って、麟粉は左手の微風の棒で地球圏外まで吹き飛ばした。そこにキングドラグーンが徳魔に突っ込み、爪で斬りかかるが徳魔は両足の刃で受け止めた。キングドラグーンは口から火の球を放った。徳魔は右手で火の球を打ち消した。すると、徳魔の背後にゴヂラが現れて光線を放とうとした。徳魔は左手の微風の鞭に変えて近くのビルに微風の鞭を巻き付けて光線を回避した。光線は海上で爆発した。
(徳魔)「あぶねぇ、海外に迷惑を掛ける訳にいかないから、日本海域ギリギリに壁を張って置いて正解だった」
(サタン)「さて、こいつ等をどうやって止める?」
(徳魔)「右手の力はそもそも、物の修復に使うから戦闘で使う気は無い!」
(サタン)「策は在るのか?」
(徳魔)「ああ」
徳魔は笑みを浮かべていた。
その頃、天雲達は新宿に到着して淨櫳の事情と状況を聴いていた。
(地泉)「――つまり、ゴヂラ達は普通の思獣と違って【次世代型】ってことか?」
(淨櫳)「そうだ。今までは思獣が思獣を武装する事は出来ない。出来るのは人にのみだ。それを研究して近付いたのがあの【真・思獣】だ」
(心究)「真・思獣か」
(淨櫳)「ああ、…だが、真・思獣は危険過ぎるから門外不出…いや、禁忌の一つにする!」
(心究)「それが妥当だな」
(天雲)「…それで、ゴヂラ達の止め方?」
(淨櫳)「他の思獣と変わらない」
(天雲)「だったら、地泉君と獅血君は徳ちゃんの救援をお願いするわ」
(遅群)「ちょっと待て下さい! 俺達は出撃しないと!?」
(天雲)「当たり前でしょ! 奴等と対等に戦えるのは私達【生死体】のみよ! だから、二人とも、徳ちゃんをお願い!」
地泉と獅血は頷くと融合を使い、徳魔の救援に向った。
(天雲)「他の皆は人以外の生物の保護をお願いするわ! 心究君と復実ちゃんは重軽傷者の治療をお願いするわ」
(心究)「…了解!」
(復実)「雪ちゃんは如何するの?」
(天雲)「私は――」
天雲は上空を見上げた。
その頃、徳魔の所に地泉と獅血が合流した。
(地泉)「大丈夫か?」
(徳魔)「一応な」
(獅血)「俺達は如何したら良い?」
(徳魔)「地泉はキングドラグーンを頼む! 獅血はトルラだ!」
(獅血&地泉)「了解!」
獅血はトルラに突っ込んだ。
地泉はキングドラグーンに雷を放った。
徳魔はゴヂラの肉体に左ストレートを放った。
牙尾 獅血VSトルラ(思獣武装モード)
獅血が突っ込んで来たのを見てトルラは宙に建物を浮かせて獅血に飛ばした。獅血は蜘蛛の巣をギリギリで飛んで来る建物に張り付けて自分を建物の横に飛ばして回避しながら前進した。トルラは更に麟粉をばら撒いた。獅血は直ぐにシームルグの目になってモスラに突っ込んでトルラの足を4本(両方2本ずつ)切り裂いた。
(獅血)「先ずは4本!」
獅血が後ろを振り向くとそこにトルラの姿は無かった。
(獅血)「なっ!」
獅血が驚いた瞬間にトルラは既に獅血の背後に回り込み、建物でサンドイッチにしようとした。
(獅血)「しまっ――」
獅血は建物と建物に挟まれるが建物の中に入って九死に一生を得た。獅血はトルラの居た方向に突っ込んだ。建物を壊して出るとそこには砂塵が舞っていた。獅血は左目に砂が入って負傷した。そこに追撃の建物が両方から飛んで来た。獅血は再度、建物の中に突入して回避しようとするが窓を割って入った為に砂塵も建物内に侵入して身動きが取れなかった。更に建物内の物が獅血に向って飛んで行く獅血はもろに攻撃を受けた。トルラは上空に飛んでいた。その時、トルラの両翼に銛と槍が貫いた。トルラは悲鳴を上げた。地上には座縁が居た。
(座縁)「そう簡単に逃げないわよ! 私は危険があっても絶対に――」
その時、座縁の近くの建物が座縁を握りつぶそうとする。その時、獅血が建物から飛び出て座縁の所に駆け付けた。建物は二人を踏み潰すが獅血が右手で粉々に粉砕した。
(獅血)「こっちもそろそろ、本気で行く!」
獅血の目はフェンリルに変わっていた。
トルラは建物を連続で獅血達に飛ばすが獅血は全てを最小限の動きで回避した。トルラが麟粉で動きを封じようとしたその時、槍と銛が勝手に動いて翼を切り裂いた。
(獅血)「…俺の力を――」
獅血は降下しているトルラに突っ込んだ。トルラは建物1個で獅血を叩き潰そうとするが獅血は右ストレートで建物を粉々にした。獅血がトルラに近付くとトルラの上に行き、かかと落としを放った。トルラは地面に落下した。獅血は地面に着地するとトルラの額を軽く腕で貫いた。
(獅血)「…トルラ、撃破!」
獅血は座縁に駆け寄った。
(獅血)「お前なぁ」
(座縁)「だって、危険だと思ったから」
(獅血)「それは…狩猟の勘か? それとも、女の勘か?」
(座縁)「さあ、どっちかしら?」
獅血と座縁は笑った。
(獅血)「…取り敢えず、この場から離脱するぞ!」
(座縁)「うん!」
獅血と座縁は心究達の救援に向った。
陸海 地泉VSキングドラグーン(思獣武装モード)
地泉はキングドラグーンに雷を放つがキングドラグーンは左顔から雷を放ち相殺した。
(地泉)「こいつは厄介か」
地泉は炎の球を連続でキングドラグーンに放つがキングドラグーンは炎の球を飛び上がってかわした。地泉は諦めずに炎の球を放ち続けた。だが、キングドラグーンは飛行してかわし続けた。その時、地泉の背後に蛇が現れた。地泉は蛇に脇腹を噛まれるが蛇の牙が逆に砕かれた。地泉は噛まれる寸前に肉体を石に変えていた。地泉は蛇を捕まえてキングドラグーンを地面に叩き付けた。地泉は上空に飛び上がると小刀を取り出して小刀にマグマを纏わせた。キングドラグーンは水と雷と火を一つの首で放つ準備を始めた。地泉は更に水と雷を纏わせ始めた。
(地泉)「これで――」
地泉とキングドラグーンは同時に放った。攻撃は互角で相殺した。地泉は煙の中に突っ込んでキングドラグーンの腹を切り裂こうとするがキングドラグーンの腹には亀の甲羅が在った。地泉はマグマを纏わせて溶かそうとするが熔ける気配が無かった。地泉が攻撃に集中していると背後にキングドラグーンの爪が地泉を切り裂こうとしていた。その時、地泉は咄嗟に気付いて刀で防いだ。地泉は吹き飛んでキングドラグーンの口からキングドラグーンの体内に飲み込まれた。地泉は切り裂こうとするが体内が固かった。地泉はそのまま、胃まで運ばれた。地泉は小刀にマグマを纏わせて胃で連続斬りを放った。体内が少し揺れた。地泉は笑みを浮かべると連続で胃の中で切り裂き続けた。キングドラグーンは苦しみながら飛行していた。地泉はマグマに追加で雷を加えて連続斬りを放った。すると、キングドラグーンは爆散して散った。地泉は地面に着地した。
(地泉)「…連戦は流石に疲れた。 …さてと、角花の所に行くか」
地泉はゆっくりと角花の元に向った。
徳魔 陽VSゴヂラ(思獣武装モード)
徳魔の左ストレートは効かずにゴヂラの右爪から切り裂きが来るが徳魔は左手を刃に変えて受け止めるが吹き飛んだ。徳魔は態勢を立て直すとゴヂラは目の前に現れて光線を放つが徳魔は左手で壁を作り光線を防いだ。徳魔は《回転かかと落とし》でゴヂラの額を狙うがゴヂラは一瞬でかわした。ゴヂラは遠距離から光線を放つが徳魔は右手で光線を打ち消した。
(徳魔)「勝負を着けよう!」
徳魔はゴヂラに突っ込んだ。
その頃、天雲は東京タワーの天辺で特殊制裁班本部に居る同級生と無線で話していた。
(天雲)「…私はね、徳ちゃんが凄く好きなの! 今まで彼は人を殺したことが無いけど…彼が本気で人を殺そうとしたら、誰が止められるの? それに――」
その時、徳魔が天雲を呼んだ。天雲は答える様に特大の雹をゴヂラと徳魔の上空に出現させた。徳魔は左手を上空に翳した。
(徳魔)(上位変化の上に存在する…超物質変化!)
上空の雹が水に変わった。ゴヂラは離れようとするが徳魔は既に周囲に壁を創り出していた。ゴヂラは徳魔に突っ込んで光線を零距離で放とうとした。だが、徳魔は臆さなかった。
(徳魔)「雪、やれ!」
徳魔の言葉で天雲は上空に雷雲を発生させた。
(天雲)「――それに徳ちゃんは絶対に他人を殺させない。何故なら、この地球と言う家で暮らしている仲間で在って家族だから!」
天雲は特大の雷を落とした。
(徳魔)(…ちょっとでかくね?)
徳魔が天雲の方を見ると天雲は怖い笑みを浮かべていた。徳魔は察して苦笑いをした。
(徳魔)「融合解除!」
徳魔はサタンとの融合を解除した。それと、同時に水が徳魔とゴヂラに掛かって、更に雷が二人を襲った。二人は悲鳴を上げた。ゴヂラは未だに戦意喪失には至らずに徳魔に止めを刺そうと光線を放とうとするがその時、天雲が眼の前に現れてゴヂラを絶対零度で凍結させると宝刀で粉々にさせた。
(天雲)「徳ちゃんに手を出して良いのは私だけよ!」
天雲は直ぐに徳魔を抱えて救った。
数分後、特殊逃走犯捕縛班、特殊討伐班、特殊制裁班が新宿で集合した。
(淨櫳)「今回は本当に済まない!」
淨櫳は頭を下げた。
(獰子)「淨ちゃん」
(日太)「本当ですよ!」
(徳魔)「俺からも此処までとは少し、想定外だった」
(遅群)「ちょっと、待って下さい! 今回の件は想定済みだったと!?」
(徳魔)「まあな、いわゆる、緊急事態の対応だ」
(天雲)「相変わらず、徳ちゃんは」
天雲は笑いながら徳魔の背中を叩いた。
(徳魔)「お前なぁ、仮にも雷に撃たれた後だし、もう少し――」
(天雲)「ダ・メ♡」
天雲は優しい頬笑みをしていた。徳魔も笑っていた。
それから一時間後、徳魔達は調布に戻って来た。特殊制裁班に入ると未だに同級生が居た。
(徳魔)「お前ら、外に出なかったのか?」
(神斑)「仕方ないだろ、映像で見る光景じゃあ、外に出るのは危険だし」
(徳魔)「まあ、それもそうか」
徳魔は班長の椅子に座った。その瞬間、班長として気迫が周囲に漂い始めると天雲は直ぐにお茶を出した。
(徳魔)「…さてと、外の建物とか明日中には全て修復するから」
(網中)「明日中に!?」
(天雲)「私達の能力は一族での超能力よ」
(徳魔)「心究だけは本人からの継承能力だがな」
(天雲)「徳ちゃんの能力は【徳魔一族全体】で受け継がれているのよ」
(網中)「つまり、雪ちゃんは【天雲一族全体】で扱える能力ってこと?」
(天雲)「その通りよ」
(徳魔)「だが、個人によって【得意】、【不得意】が存在する」
(天雲)「私の一族は天候使いで私が得意なのは雪と雷よ」
(徳魔)「俺の一族は物質使いで俺が得意なのは風を操り、変幻自在に出来ることだ」
(神斑)「…そう言えば、映像の中で右手を使って怪獣の光線を消して居た様な……」
(徳魔)「あれは右手の能力で【物を元に戻す】と言う能力だ」
(神斑)「最初からそれを使えば被害は更に最小限に抑えられた様な」
(天雲)「徳ちゃんの狙いは【安全過ぎた結果】だけよ」
(神斑)「ど言う事だ?」
(徳魔)「安全は一番に危険な言葉だからだよ」
(網中)「安全ってそんなに悪いの!?」
(徳魔)「一番大事なのは【命を重んじて大切にする世界】これ以外にこの世の理は零に等しい。安全は【全てが安くなる】これでは【命を重んじる世界】は到底叶えられない。子供達が平和で安全になればなる程に命はぞんざいに扱われ始める。これを食い止めるには命は何時か必ず尽きる事を教える必要がある」
(神斑)「…一つ、訊くが徳魔達は40歳で死ぬと言うのは本当か?」
(徳魔)「ああ、それは確定している事実だ」
(神斑)「どうにもならないのか?」
(徳魔)「悪魔との契約だからな。解除すれば悪魔が行った所業が無駄になってしまう」
(神斑)「悪魔の所業なんて――」
(徳魔)「何かを間違えている様だから言うが悪魔払い…通称、エクソシストが正しいとは限らない! 悪魔の真名は【悪を制して悪を制裁する魔なる物達】の略だ。悪魔は決して適当に人を選んで襲っている訳ではない」
(神斑)「…それを信じろと?」
(徳魔)「信じるかは自分が決めれば良いさ」
(天雲)「…さて、皆の寝床の準備をしないと」
(網中)「いや、その前に帰るわよ」
(天雲)「それは良いけど、東京は壊滅状態だから病院や体育館とかになるわよ」
(網中)「……」
(天雲)「他人に襲われる可能性だってあるのよ。 それに比べて此処はそう言う事が出来ない様になっているから安心して」
(徳魔)「もしも、そう言う事をすれば、俺が犯人にキツイお灸を据えてやるから覚悟しとけよ!」
(天雲)「さてと、寝床の準備をしないと!」
(徳魔)「寝床かならさ」
徳魔は室内にあるテーブル(中央の)と班長の机と趣味本の室内の本棚&趣味本を全て縮小して秘密の部屋にしまった。
(神斑)「そう言えばその部屋は何だ?」
(徳魔)「こ、この部屋は――」
その時、天雲が徳魔に抱き付いて【秘密の部屋】に入った。
(心究)「あぁ~、忘れてた!」
(神斑)「何が?」
(心究)「さっきの戦闘中に天雲が特大の雷を落としただろ?」
(神斑)「ああ」
(網中)「可なり、大きかったような――」
(心究)「あれは、徳魔が約束は破って無茶をしたからお仕置きで更に追加で――」
その時、秘密の部屋から徳魔の悲鳴が上がった。
(心究)「――此処でお仕置きをするというのがあいつ等のやり方だ」
その時、天雲だけが出て来た。
(天雲)「はぁ~、スッキリした♪ 後は任せるわね♪」
天雲は優しい笑みをすると去って行った。
(心究)「…相変わらずの二人だ」
心究は中に入った。
中には包丁で串刺しにされて舌が半分以上斬られていて更に腹に電動ドリルが刺さっている徳魔がいた。
(心究)「今日は結構やられてるな」
心究は包丁と電動ドリルを徳魔の肉体から抜いて直ぐに能力で回復させた。
(心究)「大丈夫か?」
(徳魔)「流石に今回は効いた」
(心究)「前よりも?」
(徳魔)「変わらないよ …愛情の深さは」
(心究)「確かに」
徳魔と心究が談笑している頃、地下では獅血と座縁が【被害者生物】にエサを与えていた。
(座縁)「こう言うのを残すなんて徳魔君は何を考えているのかしらね?」
(獅血)「知るかよ! だけど、今回はこいつらに大きな貸しがあるからな」
(座縁)「そうね」
二人は楽しく談笑していた。
その頃、復実は同級生の函迠 恵華と話していた。
(恵華)「ねえ、復実ちゃんは如何して心究君と付き合ってるの?」
(復実)「そうねぇ、体質かなぁ~」
(恵華)「体質?」
(復実)「私って霊能者の家系に生まれたけど霊よりも人を救いたいの…でも、私ってどうも、悪霊や怨霊と言った負の霊に取り憑かれやすくて…それを止めるには除霊が一番だけど、最も効果的なのが怨み辛みと言った負の感情を消せば良いのよねぇ~」
(恵華)「…大変なのね」
(復実)「まあね、それにタクちゃんは私が医師になる為に必要な存在だから」
(恵華)「…目標の人物とか?」
(復実)「…確かにそうだけど…タクちゃんは私の為に自分の肉体を差し出して手術の練習をさせてくれるから」
(恵華)「そ、そう」
(復実)(…でも――)
復実は心究の方を振り向いて哀しい表情をしていた。
その頃、鏡魔と獰子は逃法犯認証係の室内で話し合っていた。
(獰子)「こうやって顔を拝むのは高校の廊下以来だな」
(鏡魔)「そうね」
(獰子)「あんたは何時もパソコンに向って人とコミュニケーションを取らないし」
(鏡魔)「お前はパソコンが苦手でこの前も私が手伝ったおかげで大会に出られたでしょ」
(獰子)「その話をするか」
(鏡魔)「じゃあ、勝負でもするか?」
(獰子)「やろうじゃねえか!」
鏡魔と獰子が一触触発しようとしたその時、徳魔が入って来た。
(徳魔)「二人共、何をしているんですか?」
(獰子&鏡魔)『な、何でもありません!』
(徳魔)(…絶対に喧嘩する所だったな)
(徳魔)「獰子先輩」
(獰子)「何?」
(徳魔)「こっちの手伝いをお願いします」
(獰子)「わ、分かりました」
獰子は逃法犯認証係から掛け足で出て行った。
(徳魔)「お前らが喧嘩したら大変だって知人から聴いたぞ」
(鏡魔)「す、済みません」
(徳魔)「…まあ、いいか、本題に入るがあいつ等は如何だ?」
(鏡魔)「今回の件では特に目立った行動はしてないわよ」
(徳魔)「通常だったか」
(鏡魔)「本当に動くの?」
(徳魔)「近々に必ず、行動に出るだろう」
(徳魔)(…こっちに味方してくれる奴が居るとは言えそいつもかなり危険だな)
(徳魔)「鏡魔さん」
(鏡魔)「何かしら?」
(徳魔)「もう一人、監視して欲しい人物が居ます」
(鏡魔)「これ以上は流石に――」
(徳魔)「合間で良いですから」
(鏡魔)「…分かりました」
徳魔は紙にその人物の名前を書いた。
(鏡魔)「この人って!?」
(徳魔)「…最悪の場合はこの人が死ぬ!」
(鏡魔)「分かったわ」
(徳魔)「じゃあ、後は任せる」
徳魔はそのまま去った。
(鏡魔)「…人使いが酷過ぎるわよね 相変わらず」
鏡魔はそう言いながらもパソコンに向っていた。
その後、徳魔達は大いに盛り上がった。
それから数時間後、同級生は皆寝ていた。
心究はパルコの屋上で景色を眺めていると復実が現れた。
(心究)「如何した?」
(復実)「ちょっとね」
復実は心究の横に座った。
(復実)「ねえ、もしも、私が医師免許を取れたら何時もの手術の練習は終わるのかな?」
(心究)「復実」
復実の表情は少し悲しい表情だった。心究は微笑んで頭を撫でた。
(心究)「お前が医師免許を取っても変わらないさ」
(復実)「本当?」
(心究)「ああ、変わらないさ、俺達も世界もこの愛情も絶対に!」
(復実)「…良かった。私、ずっと考えてたの。この先、医師免許を取ったら私達の関係って変わっちゃうのかなって」
(心究)「そうか」
(心究)(…復実の心の隙間を見て取れなかったのは俺の不覚だ。この責任はちゃんと取らないと)
心究と復実は仲良く月を眺めていた。
その頃、淨櫳と獰子は近くの公園で話し合っていた。
(淨櫳)「今回は面倒を掛けて済まない!」
淨櫳は獰子に頭を下げた。
(獰子)「良いわよ、其れよりもこれからの為に鍛えるわよ!」
(淨櫳)「いや、流石に怪我に――」
(獰子)「今日は私じゃ無くて」
獰子は淨隴に指差した。
(淨櫳)「俺?」
(獰子)「そういうこと!」
獰子は淨櫳に突っ込んだ。淨櫳は笑みを浮かべると獰子の拳を拳で受け止めた。
その頃、獅血と座縁は地下で被害者生物達の近くで添い寝をしていた。
その頃、地泉は角花達の所で皆の監視をしていると角花が現れた。
(地泉)「如何した?」
(角花)「お兄ちゃんは同級生と一緒に居なくて良いの?」
(地泉)「良いさ、俺は角花の方が大切だから」
地泉は微笑んで角花の頭を撫でた。
(角花)「お兄ちゃん」
(地泉)「…何があってもお前の命は俺が守るから」
地泉は微笑んだ。角花はそれに答える様に抱き付いた。
その頃、徳魔と天雲は秘密の部屋で一緒のベッドに横になっていた。
(徳魔)「悪かったな、無茶して」
(天雲)「本当よ! 私達は【サイレント・ボール】と戦うのよ! 彼等の戦力は――」
(徳魔)「ああ、これ以上と考えて良い」
(天雲)「だったら、無茶して倒せなかったらどうする気?」
(徳魔)「大丈夫だって」
(天雲)「徳ちゃんの事だから策を考えているから大丈夫だけど――」
その時、徳魔は天雲に接吻をした。
(天雲)「ちょっと!」
(徳魔)「何だよ?」
(天雲)「急に何してるのよ!?」
(徳魔)「今は皆が居る時にシリアスな話をするべきじゃないし、それに――」
徳魔は眼球だけを扉の下を見て天雲も扉の下を見ると人の足が見えた。天雲は確認すると徳魔に接吻した。
(天雲)「…お仕置きは一週間続くの忘れてないでしょうね?」
(徳魔)「忘れてねぇよ 先月(8月)の上旬にだってやってるからな」
(天雲)「だったら、容赦はしないわよ!」
(徳魔)「良いぜ」
天雲と徳魔はその後、熱い接吻をした後に更に激しい夜を過ごした。
秘密の部屋の扉の前に居たのは鏡魔だった。
(鏡魔)(…お邪魔ね)
鏡魔は逃法犯認証係に戻った。
思獣暴走はこうして幕を閉じた だが、死人は誰も出ていなかった 次回は医療の手術ミスが招いた複数の不幸とその病院の深き闇を引き上げる物語。
悪魔と子供~三強と巨獣~ 第三章 完
悪魔と子供~幕魅と悪診~ 第一章 続く――
思獣達を止めて東京は辛うじて残って徳魔達は同級生と予定と違った同窓会とそれぞれの思いが交錯する日を過ごした この先、起こりえる定められた運命を受け止め未来の為に……




