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悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
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悪魔と子供~三強と巨獣~ 第二章

特殊逃走犯捕縛班が戦っている一方で特殊討伐班の戦いは更に苛烈していく! 特殊討伐班は戦闘に特化した組織、その実力は特殊制裁班を凌ぐ時がある程! 果たして特殊討伐班と思獣達の戦いの行方は!?

           悪魔と子供~三強と巨獣~


第二章…陰陽と英雄

今回は特殊討伐班の戦――

渋谷の一角での戦闘――

淵浪 天子VS吸血鬼

渋谷の一角では吸血鬼が人を襲い、血を吸っていた。そこに淵浪 天子が突っ込んで右ストレートで吸血鬼を殴った。だが、《微動だ》にしなかった。

(天子)(やっぱり、固いか)

天子は距離を取った。吸血鬼は自我が無く、天子にも吸血行為を行おうと近付いて来た。天子は吸血鬼から逃げるが吸血鬼は天子を追い掛けた。

(天子)(…これ以上、被害者を出す訳にはいかない! だから――)

天子は近くの路地裏に入った。先は行き止まりだった。吸血鬼は天子に追い付き、天子に突っ込んだ。天子はギリギリまで引き寄せると吸血鬼に噛まれない様に最小限の動きで回避して懐に隠し持っていた杭で吸血鬼の心臓を突き刺した。すると、吸血鬼は地面に倒れて戦闘不能となった。

(天子)「吸血鬼の弱点は諸説あるけどもっとも有効的なのは杭で心臓を刺す! ……これで――」

天子は微かに左手を掠めていた。(天子が吸血鬼の攻撃を回避した時に吸血鬼の爪が左腕を掠めていた)

天子は路地裏から出て負傷者の手当てへと向かった。

淵浪 獄美VSミノタウロス

戦闘は更に激化してミノタウロスの斧の攻撃は地面を割り、獄美のチェンソーは両足を何度も切断して周囲は血の海となっていた。

(獄美)(これじゃ駄目! 奴の腹を切らないと! だけど、奴の腹の部分は堅過ぎてチェンソーじゃ――)

ミノタウロスは上空に飛んで斧を振り落とすが獄美は上空に飛んでミノタウロスのギリギリ横を通って回避した。地面は大きく割れて大穴が出来た。獄美は地面が割れた時の風圧を利用して更に高く上がってチェンソーを起動させて《思いっ切り》チェンソーを振り下ろした。ミノタウロスは斧で受け止めた。獄美は根性で斧ごとミノタウロスを一刀両断した。

(獄美)「よしっ!」

獄美はそのまま大穴に落下した

(獄美)「…って! このままだとやばっ!」

獄美はチェンソーを壁に突き刺すとチェンソーの回転を止めて何とか落下を止めた。

(獄美)「これで――」

獄美が上を見るとかかと落としをしてくる人影が見えた。

(獄美)「なっ!」

獄美はチェンソーを壁から抜いて《かかと落とし》をチェンソーで受け止めて地面に落ちた。だが、獄美は負傷せずに着地をしていた。

(獄美)「危なかった。少しでも遅れていれば死んでた!」

獄美は着地する前にチェンソーを地面に刺して腕力だけで態勢を立て直して足から地面に着いた。

(獄美)「…二連戦は予想していたけど…最悪ね」

獄美の目の前に立っていたのはヴェーダ神話のインドラだった。インドラは金剛杵【ヴァジュラ】を持っていた。

(獄美)(…相手は英雄で神様か…戦いづらいわね)

インドラはヴァジュラを振り落とすといか雷が獄美に向った。獄美は右にかわした。獄美はチェンソーを起動させた。

(獄美)「何はともあれ! 戦わないといけないのは事実!」

獄美はインドラに突っ込むがインドラはヴァジュラの力で近付けない様に雷をランダムに落とし続けた。

(獄美)(何とかあの雷を封じないと!)

獄美は地面に落ちている瓦礫を蹴り上げて手に持って片手でチェンソーを持って突っ込んだ。インドラはヴァジュラの力を使った。獄美は瓦礫を雷に向けて投げた。雷は動きを止めた。獄美はこの隙に距離を縮めた。だが、インドラはヴァジュラの力を何度も使い、獄美を近付けさせないが獄美は近くの瓦礫を蹴り上げて更に雷に蹴り飛ばして雷の進行を食い止めた。獄美は雷と雷の間を擦り抜けてインドラの懐に潜り込んでチェンソーを振るうがインドラはヴァジュラで受け止めた。

(獄美)「しまっ!」

獄美は近距離でヴァジュラの雷をもろに受けてしまった。インドラは後方に移動した。獄美は気力で何とか立っていたが肉体はボロボロだった。

(獄美)(迂闊だった! こっちの手を呼んで雷を抑えて近距離で数倍の雷を――)

獄美のチェンソーは無事だったが起動回路がショートして動かなかった。

(獄美)「…まだ…いける!」

獄美はインドラに臆さなかった。

(獄美)(…とは言え、この状況で逆転を狙うなら――)

獄美は天井を見上げた。獄美は一呼吸するとチェンソーを地面に刺しながら走り出した。すると、チェンソーが地面に刺した所から砂煙が発生した。獄美はインドラを囲う様に砂煙を上げると上空に飛び上がり、インドラに向ってチェンソーを振り下ろした。インドラはヴァジュラの力を使い、攻撃をするが獄美はそれを避けて地面に着地するとチェンソーを横に振るった。インドラはヴァジュラで受け止めて雷が放たれようとした瞬間、獄美は笑みを浮かべた。

(獄美)(掛かった!)

その時、インドラの上空から水が流れて来た。

(獄美)「此処は地下! つまり、下水道よりも低い場所! 水は上にある! 引き金を轢いたのは貴方よ!」

獄美はジャンプして振り落としたのは《ブラフ》でインドラがヴァジュラの力を使うのを見越して誘い込んで雷を下水道が在る場所に当てて、更に水が落ちて来るまでの注意を引き付ける為に獄美はもう一度、インドラを攻撃してヴァジュラで受け止めることを見越した。

(獄美)「…これでしまいよ!」

獄美はチェンソーを捨ててその場を離れた。ヴァジュラの力は既に発動していた。大量の水がインドラに被ってインドラは自ら感電した。

(獄美)「…これで――」

その時、インドラは最後の力で獄美に雷を振るった。獄美はもろに受けてしまった。獄美とインドラはその場に倒れた。

(獄美)「…これ以上は――」

獄美の生命の危機レベルまで達していた。その時、現れたのは地泉だった。地泉は獄美に延命処置を行った。獄美は戦闘不可能だが、命を取り留めた。

(地泉)「ふう」

(獄美)「如何して貴方が?」

(地泉)「水に変わって角花の所に行こうとしたら突然、落されて感電させられただけですよ」

(獄美)「…助かったわ、有難う」

(地泉)「…構いませんよ。うちの失態ですから」

地泉は笑みを浮かべると影の中に入って移動して行った。

(獄美)「…あれが陸海一族の力…《水移動》」

獄美は立ち上がった。獄美は上空を見上げた。

(獄美)「…どうやって昇ろう?」

その時、壁の一角が壊れて空洞と繋がった。

(獄美)「空洞?」

獄美は空洞に入ると獣の唸り声が聴こえた。

(獄美)「こんな時に!」

獄美は警戒しながら先に進んだ。すると、そこにはとんでも無い思獣が眠っていた。

(獄美)「こ、こんなのって在りなの!?」

獄美は足が竦んで動けなかった。

玄蛇 武亀VSジークフリード

玄蛇は建物でジークフリードと戦闘を行っていた。玄蛇は物影に隠れてジークフリードの隙を突いて拳銃を発砲するがジークフリードは剣を軽く振るうだけで銃弾を切った。玄蛇は物影に身を潜めてまた隙を窺っていた。

(玄蛇)(くそっ! 相性は最悪だ! どうやって倒す?)

玄蛇は周囲の物を確認しても良策は思い付かなかった。玄蛇は一か八かで全く無意味な方向に発砲した。ジークフリードは直ぐに気付いて発砲音がした方向に突っ込んだ。玄蛇は直ぐにジークフリードの背後を取って拳銃を発砲した。だが、ジークフリードは後ろに振り向いて剣を振るい銃弾を切ってその斬撃が玄蛇の肩を掠めた。玄蛇は直ぐに物影に隠れた。

(玄蛇)「いつっ!」

玄蛇は近くに在った布を破り、肩の応急処置をした。

(玄蛇)(…奴は弾道を予測してるのか!?  だとしたら策略は無駄か)

玄蛇は無茶にも真正面から突っ込んだ。ジークフリードは斬撃の嵐を振るうが玄蛇は全てをかわした。玄蛇は恐怖と必死の混ざり合った表情でジークフリードの懐に潜り込んで拳銃を口内に突き刺した。

(玄蛇)「…チェックメイトだ!」

玄蛇は拳銃の引き金を引いた。銃弾は貫通して壁にぶつかった。ジークフリードは戦闘不能となった。

(玄蛇)「これで――」

玄蛇は一安心した。その時、足に強烈な痛みが襲った。玄蛇が足を見ると一匹の黒い蛇が玄蛇の足を噛んでいた。玄蛇は直ぐに持っていた拳銃で蛇を撃つが蛇は難無くとかわした。

(玄蛇)「くっ!」

玄蛇は拳銃をリロードしてから蛇が噛んだ箇所を撃ち抜いた。

(玄蛇)(荒療治完了!)

玄蛇は持っていた布で足をきつく絞めて応急処置を終えると立ち上がり、さっきの蛇を探し始めた。

(玄蛇)(…蛇は音と振動を感知して獲物を捕らえる。だとしたら)

玄蛇は足を少し動かした。すると、蛇は玄蛇の後方から現れた。玄蛇は直ぐに気付き、拳銃を発砲した。銃弾は当たらずに逃げようとした蛇を追い掛けた。蛇が角を曲がった。玄蛇も同じ所を曲がるとそこには赤い目をした玄武がいた。

(玄蛇)「玄武……」

玄武が雄叫びを上げると周囲が揺れた。

(玄蛇)「玄武の雄叫び」

玄武は甲羅の中に隠れた。蛇は警戒態勢に入った。

(玄蛇)「これじゃ、本体を攻撃出来ない!」

玄蛇は拳銃を玄武に照準を合わせて睨み合った。

朱亥 雀VSアーサー王

朱亥はアーサー王の首筋に延髄蹴りを一発入れて勝負を決めていた。

(朱亥)「これで一体ね」

朱亥は上空を見上げた。そこにはかかと落としで落ちて来る人影が居た。朱亥は脚で受け止めた。

(朱亥)「半神半人の英雄…ギルガメシュ! 本物じゃ無くても一度は手合わせしたかったのよね!」

朱亥とギルガメシュは距離を取った。

(朱亥)「獰子さんが一瞬で倒した相手……私の実力は獰子さんの足元にも及ばない。 …だけど、私はあの時よりも強くなっていると感じている! だから――」

朱亥はギルガメシュに突っ込んだ。朱亥は拳の連打で攻めるがギルガメシュは拳の連打で応戦した。お互いの連打は空気を振動させて辺りのビルの窓ガラスを割り、建物に亀裂が入った。少し経つとギルガメシュが優勢になり朱亥を吹き飛ばした。朱亥は態勢を立て直すが朱亥は両腕を負傷してしまった。

(朱亥)(まだ、腕は死んでない!)

朱亥は突っ込もうとするとギルガメシュが懐に潜り込んで左ストレートを放った。朱亥は吐血をして吹き飛んだ。今度は壁に吹き飛んで肉体が悲鳴を上げた。朱亥は倒れそうな意識をギリギリで保ちながら、ギルガメシュを睨んだ。

(朱亥)「…負けられないのよ! かっちゃんの為にも!」

朱亥は必死に意識を保ち、ギルガメシュの猛攻を受け止めていた。

その頃、淵浪 天子と行動をともにしていた特殊討伐班の墓道はかみち かつらは恋人である朱亥 雀の危機を察知して走り出そうとするが墓道の腕を強く握って天子が墓道を止めた。

(墓道)「何故止める!?」

(天子)「駄目よ! 班長は非戦闘員で仮にも我々のリーダーよ! 貴方が取り乱せば皆の士気低下に繋がって暴走している思獣達を止められ無くなるわ! 今は信じて! 私も…遅群君の事が心配なのよ!」

天子は若者達の治療の行いをしていた。

(墓道)「…分かったよ」

(墓道)(雀、死ぬなよ! 無理だと思ったら逃げろ!)

墓道は空を見ながら朱亥の心配をしていた。

その頃、朱亥は壁に埋められて体中から流血していたが朱亥の眼は諦めていなかった。ギルガメシュが朱亥に突っ込んだ。その時、朱亥はボロボロの右手でストレートを放つがギルガメシュは片手で軽く掴んだ。だが、朱亥は笑みを浮かべるとギルガメシュを持ち上げて壁に叩き付けた。

(朱亥)「…作戦成功!」

朱亥は額から流れる血を舌で舐めた。

(朱亥)(必ず、ボロを出す! 獰子さんはこんなのを毎日、練習相手にしていたのね)

朱亥は驚きが限界を突破して笑い始めた。その時、ギルガメシュが立ち上がろうとしたが朱亥はそこに限界とは思えない強烈な拳をお見舞いしてギルガメシュはビルの下敷きとなった。ビルは完全倒壊した。ギルガメシュ戦闘不能。

(朱亥)「…これで――」

朱亥が余韻に浸ったその時、上空から朱雀が朱亥に目掛けて急降下していた。朱亥はギリギリで朱雀の殺気に気付き、回避するが朱亥は右肩を負傷した。

(朱亥)「三連戦って予想外よ! …それも朱雀が相手なんて最悪よ!」

朱亥は朱雀を睨んだ。

青村 竜VSテセウス

お互いに壮絶な戦いを繰り広げていた。青村は二刀流、テセウスは一本の剣で周囲の地形を変える様な勝負をしていた。

(青村)(こいつら、本当に暴走しているのか? 知性が在り過ぎる!)

青村はテセウスに突っ込むとテセウスはカウンターを狙うが青村は左手の日本刀を地面に刺して軌道を左に変えて突っ込んで右手の日本刀で斬りかかるがテセウスは剣で受け止めた。

(青村)(カウンターは防げたが…次に同じ方法を通用しない!)

青村は一度、距離を取った。テセウスが突っ込んでくるが青村は慌てずに受け止める態勢に入った。だが、テセウスは一瞬で青村の背後に回り込んで青村に斬りかかるが青村は日本刀で何とか受け止めた。

(青村)(危なかった! あいつの動き、まるで――)

青村は一呼吸すると、テセウスに突っ込んだ。テセウスも青村に突っ込んだ。

(青村)(決着を着ける!)

テセウスは剣を構えた。青村は日本刀を構えずに突っ込んだ。テセウスが剣を右から左に振るうが青村はしゃがんで回避した。青村は地面に刺した日本刀を抜いて二刀流に戻した。青村はテセウスに軌道を変えて走った。テセウスも青村に突っ込んだ。テセウスは急ブレーキをして横に斬撃を放った。青村はジャンプして回避した。そこにテセウスが近付いて剣を左から右に振った。青村は左手の日本刀でテセウスの攻撃を受け止めた。青村は右手の日本刀で斬りかかるがテセウスは横に回避した。青村は左手の日本刀を地面に刺して、左手で高く跳んだ。テセウスは追いかけるようにジャンプした。青村は上に日本刀を構え、テセウスは横に構えた。二人が交差した瞬間に二人は攻撃を放った。お互いが地面に着地すると青村が倒れそうになるが踏ん張った。テセウスはそこに追い打ちをするがテセウスが青村の頭上に剣が振り落とされた瞬間に剣は止まってテセウスは一刀両断された。

(青村)「…終りだ!」

テセウスは青村の目の前で真っ二つで倒れた。

(青村)(…本物だったら、もっと強いと考えて良いだろう…倒せる筈が無い!)

青村が近くの岩石を背凭れに使おうと腰を下ろそうとしたその時、上空から二つの人影が落ちて来た。青村は臨戦態勢に変わった。

(青村)「何だ!?」

砂塵が消えるとそこには刑天けいてん蚩尤しゆうが立っていた。

(青村)「英雄…じゃないか」

刑天と蚩尤は青村に左右から突っ込んだ。青村は日本刀で二体の攻撃を受け止めた。青村は刑天の攻撃を受け止めている日本刀の力を抜いて刑天の態勢を崩すと青村は蚩尤を切り裂いて挟み撃ちの状況から脱した。

(青村)「1対2は流石に――」

蚩尤は直ぐに回復した。刑天と蚩尤は同時に突っ込んだ。青村は一呼吸すると、日本刀を持っている両手をクロスさせた。

(青村)(…使いたくないんだよなぁ~)

青村が眼を見開いた瞬間に青村は一瞬で刑天と蚩尤の後ろに回っていた。

(青村)「…鬼…いや、言わないでおこう」

その時、刑天は真っ二つに斬られていた。蚩尤は直ぐに青村の背後にいたが青村は振り向かずに日本刀で受け止めた。

(青村)「殺気が出し過ぎで分かりやすい!」

青村は蚩尤に猛攻を仕掛けるが蚩尤はそれを軽々と刀で受け流した。青村は蚩尤を壁際まで追い詰めるが蚩尤はそれに気付いて反撃を開始した。青村も蚩尤の攻撃を日本刀で受け止めるが蚩尤の猛攻は恐ろしく青村の日本刀に罅が入った。青村は直ぐに距離を取った。

(青村)「くそっ!」

(青村)(連戦のしすぎで罅が!)

青村は右手の日本刀を鞘に戻すとテセウスが持っていた剣を右手に持った。蚩尤は直ぐに青村の懐に潜り込むが青村は右手の剣で受け止めた。

(青村)(…お前らの仲間の武器だ! 耐久度は伊達じゃ無い!)

青村は左手の日本刀を上空に投げた。蚩尤が投げた日本刀に見ていた一瞬の隙にしゃがみ、右手の剣で斬りかかるが蚩尤は青村を見ずに受け止めた。

(青村)「なっ!?」

青村は一度、距離を取った。

(青村)(…そう言えば、前に淨櫳さんから『思獣と自分は繋がっている』…あれの意味って――)

青村が少し、考え事をしていると蚩尤は青村の目の前に現れた。蚩尤は右手の剣を振り下ろすが青村は右手の剣で受け止めた。蚩尤が左手の剣を振り落とされようとしたその時、青村は笑みを浮かべた。その時、蚩尤の左手が青村の投げた日本刀が当たって切断された。蚩尤は一瞬ぐらついた。青村はそこに鞘に戻した日本刀を抜いて《居合斬り》で蚩尤を切り裂いた。刑天・蚩尤、戦闘不能――

(青村)(…俺達は戦闘に特化した集団だ! 戦闘面での回転の速さは伊達じゃない!)

青村は日本刀を鞘に納めた。

(青村)「さてと、他の戦場の加勢に――」

その時、上空から青い火の球が青村に飛んで来た。青村は直ぐに気付き、刑天の持っていた盾で防御した。青村が上空を見ると青村に突っ込んでくる青龍がいた。青村は青龍がギリギリまで引き寄せて青龍の攻撃をかわした。

(青村)「あんなものまで呼び出すって反則だって!」

青龍は上空を飛んでいた。青村は蚩尤の剣を持ち、青龍に立ち向かった。

白川 虎VSベルセルク

白川はベルセルクを二十体以上倒して最後の一体と対峙していた。

(白川)「…これで最後だ!」

白川は突っ込んだ。ベルセルクは剣を力一杯に振り下ろすが白川は横にかわすとベルセルクの首に向って跳んで手装殺《虎爪》で切り裂いて倒した。

(白川)「…はぁ…はぁ…」

(白川)(…この数は流石に――)

白川の背後からクー・フリンが現れて槍で白川を突き刺そうとするが白川は手装殺《虎爪》で受け止めて距離を取った。

(白川)「クー・フリンか…次は楽しめそうだ!」

白川は笑みを浮かべるとクー・フリンに突っ込んだ。クー・フリンは槍で白川を突こうとするが白川は全てを最小限の動きでかわすとクー・フリンの首に斬りかかるがクー・フリンは一気に後方へ戻った。白川は更に突っ込んでクー・フリンの懐に潜り込むと右手の手装殺《虎爪》で首元を狙うがクー・フリンは体を反って回避した。だが、白川はそこから、左手の手装殺《虎爪》で首元を狙うがクー・フリンは槍で白川を刺そうとするが白川は両手の手装殺《虎爪》を器用に使って槍の攻撃を防いだ。更に槍の刃部分に足を付けてクー・フリンの背後に回った。更に白川は首元を狙った。だが、クー・フリンは距離を取った。

(白川)(暴走状態は意外と――)

その時、クー・フリンの槍が光り出した。

(白川)(おいおい、まさか、あの技まで持って居やがるとかねえだろうな!?)

白川はクー・フリンに突っ込んだ。クー・フリンが槍を構えた。白川は臆せずに突っ込んだ。クー・フリンは白川にマッハの速度で突っ込んで一瞬で距離を縮めて槍を白川に突き刺そうとするが白川は低くジャンプして槍のギリギリ横を回転して右手の手装殺《虎爪》でクー・フリンの左胸を貫き、左手の手装殺《虎爪》でクー・フリンの首を斬りおとした。

(白川)(大技は小さな攻撃より隙がでかい! 強敵だと判断したのが間違いだったな)

白川は右手の手装殺《虎爪》をクー・フリンの左胸から抜いた。白川が一安心して腰を下ろそうとしたその時、上空から白虎が現れて白川を噛み殺そうとしたが白川はギリギリでかわした。

(白川)「…四方を守護する聖獣の一体である白虎びゃっこ! …面白そうだ!」

白川は白虎に突っ込み、白虎は白川に突っ込んだ。白川の手装殺と白虎の爪が衝突した。お互いに強烈な殺気で睨み合った。

姫櫛 豹美VSハルピュイア&魃

その頃、栗沢 茂は魃と言う思獣から逃げていた。

(栗沢)「くそっ! あの男(同双と愛償の第二章で病院に運んだ男性)が思獣だったとはしくじった!」

栗沢はオートバイクで逃げるが魃は直ぐに距離を縮めた。栗沢が死ぬと確信したその時、魃の腕は撃ち抜かれた。魃が上空を見上げるとそこには一人の女性が思獣と共に落ちて来た。魃は距離を取った。

(女性)「いったい~! たくっ!」

女性は軽傷で何事も無く立ち上がった。

(栗沢)「…あんたは確か……」

(女性)「ああ、お久しぶりね、栗沢さん。姫櫛ひめくし 豹美ひょうみよ。此処は私に任せて逃げたら?」

(栗沢)(こいつ!)

(栗沢)「…まあ、俺は非避難誘導民の避難と負傷者を病院に行かせる任務があるから、俺は行かせてもらう!」

(豹美)「ええ」

栗沢はオートバイクで戦場を去った。

(豹美)「…さてと、特殊討伐班【戦闘員】の姫櫛 豹美の実力を見せてあげる!」

魃は豹美に突っ込んだ。豹美は魃の右ストレートを片手で受け止めた。豹美の両腕には豹の型を模った手装殺《豹爪》が装着していた。豹美は魃の拳を押さえているとハルピュイアが立ち上がって豹美に突っ込むがハルピュイアの翼に銃弾が貫通した。豹美は脇に拳銃を押さえて左手で拳銃を発砲させて翼を撃ち抜いた。ハルピュイアは翼をもがれて飛行できなくなり地面に倒れた。

(豹美)「あんたはそこで寝てなさい!」

豹美は手装殺《豹爪》で魃の右腕を切断した。魃は距離を取った。

(豹美)「…先ずはアンタからよ!」

豹美は魃に突っ込んだ。魃はジャンプして豹美に蹴りを入れるが豹美は魃にカウンターで手装殺《豹爪》を使って魃の足を切り裂いた。

(豹美)「先ずは一本!」

豹美が魃に突っ込んだその時、ハルピュイアが豹美に突っ込んで来た。豹美は右腕の袖から小刀を取り出すとハルピュイアの左肩を投げて刺した。更に豹美は標的をハルピュイアに変えてハルピュイアの額に拳銃を向けて乱射して更に手装殺《豹爪》で頭を切り裂いた。ハルピュイア、戦闘不能――

(豹美)「これで一体討伐完――」

その時、豹美の背後から魃が突っ込んで来て右ストレートを放つが豹美が軽く回避して魃の背後に回り込んで右手の手装殺《豹爪》で魃を切り裂いた。魃、戦闘不能――

(豹美)「…これで――」

その時、豹美の周囲の地面が割れて豹美は地下に落下した。

(豹美)(やり過ぎた!)

豹美は瓦礫を踏み台にして上手く地面に着地した。豹美が辺りを見渡すとそこは下水道だった。

(豹美)「…早く出て虎ちゃんと――」

豹美は風がする方に向った。すると、鼓膜が破ける程の咆哮が響いた。

(豹美)(何!?)

豹美が前を向こうとしたその時、壁を貫いて獄美が吹っ飛んで来た。

(豹美)「獄美さん!?」

豹美は獄美の所に駆け寄った。

(豹美)「…酷い怪我じゃないですか!」

(獄美)「…豹美ちゃん、私は大丈夫よ…それよりも貴女は此処から逃げて…」

獄美はボロボロな状態で立ち上がった。

(豹美)「その体じゃ無理ですよ!」

(獄美)「私が…時間を…稼ぐ…か――」

その時、壁穴から火の球が飛んで来た。豹美は獄美を抱えて避けた。

(豹美)「今のは!?」

(獄美)「…最悪の龍にして三頭黄金龍よ」

(豹美)「黄金龍…それって!」

豹美が壁の奥を見ると全身が黄金に輝く鱗に纏われた龍が一瞬だが見えた。

(獄美)「だから…私が…」

獄美は無理にでも立ち上がろうとした。

(豹美)「…自分との約束を破ってどうするんですか!?」

豹美は獄美に一括すると豹美は獄美を担いで走った。

(獄美)「ちょっと!」

(豹美)「今の獄美さんにはチェンソーが無いじゃないですか! 先ずは武器の確保です! 他に必要なのは獄美さんが休められる場所です!」

(獄美)「…私だけが休んでいる訳には――」

(豹美)「妹の天子ちゃんを護るのが五億美さんの役目でしょ!? だったら、しっかりと役目を全うしてください!」

豹美の目には涙が流れていた。

(獄美)「……豹美ちゃん、御免」

(豹美)「…良いですよ、同じ穴の仲ですから」

豹美は下水道を走った。

双澤 隴美VSザッハク

隴美は笑みを浮かべながらザッハクの両肩から生えている蛇を式神の虎を使って切断しまくっていた。

(隴美)「…しつこい」

隴美は玩具で遊ぶような顔でザッハクを弄んでいた。だが、ザッハクから切断された蛇が独立で動いて隴美に襲うとするが隴美の周りにカマイタチの風が吹くと蛇達が無残にも切り裂かれた。

(隴美)「…無駄」

隴美の足元にはカマイタチがいた。

(隴美)「…終わらせる」

隴美は式神を十体呼び出してザッハクを木端微塵にして塵と化した。

(隴美)「あ~あ、つまんないなあ~ …これなら、お兄ちゃんの方が――」

その時、隴美の背後の蛇の一匹が姿を変えてナーガになって隴美に襲い掛かるが式神が隴美を護った。隴美はナーガと式神がぶつかった反動で少しのけ反るが背後のナーガに気付いた。

(隴美)「…楽しめるかな?」

隴美は式神にナーガを襲う様に命令した。式神は溜め息を吐くとナーガに突っ込み、爪で切り裂こうとするがナーガは軽くかわした。

(隴美)「だったら!」

隴美はカマイタチにナーガを襲う様に命令した。カマイタチはナーガの周囲にカマイタチの風を発生させてナーガを囲んで切り裂くがナーガは刃の太刀筋を全て見切ってかわした。

(隴美)「…打つ手がない」

隴美はその場に泣き崩れた。ナーガは尽かさずに隴美に突っ込んだ。式神達は龍美を護るために追いかけるがナーガの方が早かった。ナーガが持っている剣で龍美の首を斬ろうとしたその時、目前で何かに塞がれて龍美は上空に飛んだ。

(龍美)「…なんてね」

ナーガの攻撃を防いだのは亀の式神で龍美が飛んでいるのは鷲の式神だった。ナーガが剣を投げようとすると亀の甲羅に突き刺さっていた。

(龍美)(…私の神力と霊力で甲羅の所だけを具現かしたのよ)

龍美はナーガの上空1,000mに到着すると回転しながら降下を始めた。

(龍美)(…あんまり、お兄ちゃん以外の人にこの技は使いたく無い)

龍美は回転の速度を上げた。ナーガは必死に剣を抜こうとするが抜けなかった。

(龍美)「これで…お終い!」

龍美は《高速回転かかと落とし》をナーガに決めた。その威力は周辺の地面が隆起した。ナーガ戦闘不能――

(龍美)「さてと、お兄ちゃんの所に――」

その時、霊狐が頭を叩いた。

(龍美)「お姉ちゃん」

(霊狐)「やり過ぎ!」

(龍美)「でも、楽しかった」

龍美は笑っていた。

(霊狐)(この子はまだ、小学生だから良いけど…)

(霊狐)「…お兄ちゃんの助っ人はやめときなさい」

(龍美)「え~」

(霊狐)「邪魔になるからよ!」

その時、鉄と鉄がぶつかり合う音がした。

(龍美)「お兄ちゃん、近くに居たの?」

(霊狐)「そうよ、だから邪魔にならない様に此処から離れるわよ」

(龍美)「…うん」

龍美と霊狐は戦場から離れる為に移動を始めた。

(龍美)「終わるの早いね」

(霊狐)「まあ、昨日中に終わらせていたから」

霊狐は少し険しかった。

遅群 霊狐VSヴァルキューレ

霊狐とヴァルキューレの戦いは周囲を破壊せずに戦っていた。ヴァルキューレは霊狐に突っ込み槍で刺そうとするが霊狐は右から左に重力を発生させて回避した。

(霊狐)「…攻撃が通用しないのよね」

霊狐は《札》から炎を出現させてヴァルキューレに放ったがヴァルキューレは腕に装着していた盾で防いだ。

(霊狐)(…お互いに硬直状態なのよね)

その時、霊狐は地泉の言葉を思い出した。

(地泉)【敵の防御力が強すぎたら合体技か零距離攻撃で威力を上げてぶつければ多少は相手を負傷出来る】

(霊狐)(…一か八か)

霊狐はヴァルキューレに突っ込んだ。ヴァルキューレは槍を構えてカウンターを狙った。

(霊狐)「陰陽の基本は秩序を守り、秩序の先に存在する破壊と創造を推測する道!」

霊狐は札を三枚取り出して霊狐は槍に自ら刺されてヴァルキューレの懐に潜り込んで一つ目の《札》を使って炎を出現させた。炎はヴァルキューレに直撃して炎に包まれた。霊狐は更にもう一つの札で強風を発生させて炎を拡大させた。

(霊狐)「これで――」

その時、ヴァルキューレは鎧を脱ぎ、高速で移動して炎を散布して脱出した。

(霊狐)「そう簡単にはいかないわよね!」

ヴァルキューレは霊狐に突っ込んだ。だが、槍は霊狐の右肩に刺さっていた。霊狐は札で壁を出現させて防御態勢に入るがヴァルキューレは右拳を軽く壁に当てると壁は粉々に粉砕した。ヴァルキューレは霊狐に近付くと槍の持ち手に手を伸ばすが霊狐は直ぐに右肩を切断されると察して距離を取った。距離を取った霊狐は直ぐに槍を抜いて左手に持った。

(霊狐)「…こっちの方が有利なのにどうして劣勢に感じるの!」

ヴァルキューレは霊狐に突っ込んだ。霊狐は札を取り出して炎を放つがヴァルキューレはかわして壁を走った。

(霊狐)「あり!?」

ヴァルキューレは霊狐から槍を取り返して更にそこから脇腹を槍で貫いた。霊狐はその場に倒れた。ヴァルキューレは霊狐に止めを刺す為に霊狐の心臓を貫こうとしたが霊狐は笑っていた。ヴァルキューレは霊狐が笑っていた為に手を止めた。

(霊狐)「…チェックメイトよ」

その時、ヴァルキューレが持っていた槍の持ち手から水が溢れだしてヴァルキューレを水浸しになって更のヴァルキューレの足元には札が設置されていた。

(霊狐)「…惚れた時と失恋の時の効果音は似て非なる音にしてその音は――」

ヴァルキューレは霊狐の狙いに気付いた。

(霊狐)「遅い!」

設置された札から雷が出現してヴァルキューレを感電させた。

(霊狐)「――失恋の時にハートに刻まれるのはギザギザにして雷!」

ヴァルキューレは戦闘不能となった。

(霊狐)「これで終わったわね。他に気配は感じないし…野良系統は」

霊狐は札を使って傷口の治療を始めた。

(霊狐)「ちょっと、苦労したかしら」

(霊狐)(…こいつらの知能は人に近付いていた。暴走初期の時より格段に知能と理性を微かに感じた。だが、何かを見落としている。これって誰かに仕組まれている様な――)

霊狐は不吉な予感がしていた。

(霊狐)「…まあ、今はそれよりも他の救援に――」

霊狐が立ち上がると反対側から龍美の笑い声と何かが悲鳴を上げていた。

(霊狐)(…龍美の奴、相変わらず楽しんでいるわね。…現実をデジタルのゲームと勘違いしてないかしら)

霊狐は壁と窓ガラスの合間を駆け抜けて建物の屋上に行き、屋上から龍美の戦況を確認した。

(霊狐)「…はぁ、何時も通りか」

龍美はザッハクの両肩の蛇を式神に切断させていた。

(霊狐)(あいつは、小学生にして御先祖様の力を十二分に発揮できるけど…難点なのは…幼すぎることと式神で人との戦で人をゴミの様に弄ぶ時が在る事位でそのほかは良いのだけど)

霊狐は龍美の戦闘の様子を母親の様な表情で見ていた。

遅群 暁VSヘラクレス&トール

遅群はヘラクレスに攻撃を仕掛けるとトールが攻撃を防いでヘラクレスがトールごと遅群を攻撃して壁まで吹き飛ばした。遅群は壁に当たった衝撃で吐血した。

(遅群)「…ヘラクレスとトールの二体だとそう簡単には倒せない…奥の手で行く――」

遅群は眼を瞑った。ヘラクレスとトールが遅群に奇襲を掛けようとした。遅群が眼を開けたその目には龍と蝙蝠の眼に変わっていた。ヘラクレスとトールの攻撃が遅群に当たった。だが、遅群は残像だった。ヘラクレスとトールの周囲に沢山の遅群が現れた。ヘラクレスは拳の衝撃波で遅群達に攻撃してトールはハンマーで周囲に雷を落として遅群達を攻撃した。だが、周囲にいた遅群達は残像だった。ヘラクレスとトールは遅群を探した。

(遅群)「赤龍斬り!」

遅群は上空1500mまで上昇して急降下していた。ヘラクレスとトールは気付いて遅群に同時遠距離攻撃を放った。遅群はヘラクレスとトールの遠距離攻撃が直撃するが気合いで耐えてヘラクレスとトールに突っ込んだ。遅群はトールを真っ二つにした。

トール戦闘不能――

(遅群)「これで一体、後はヘラクレ――」

ヘラクレスは逃亡した。

(遅群)「待ちやがれ!」

遅群が追いかけようとすると背後に殺気を感じた。そこにはスサノオが居て既に日本刀を振っていた。遅群は手首を捻ってスサノオの日本刀に遅群は自分の日本刀をぶつけて相殺した。遅群とスサノオは距離を取った。

(遅群)「スサノオ…くそっ! ヘラクレスを見失ったら最悪だ!」

スサノオと遅群は日本刀を交えた。速度は遅群が有利だったが腕力ではスサノオが上だった。その為に遅群は壁まで吹き飛んだ。遅群は態勢を立て直して壁を蹴って青い翼で低空飛行してスサノオに突っ込んだ。スサノオは大回転を始めた。遅群は青い翼で上昇を始めて上空1000mまで上昇すると青い翼を青いマントに変えて自分に纏い、高速回転で降下を始めた。スサノオはその場で回転速度を更に上げた。遅群は高速回転でスサノオにぶつかった。スサノオと遅群がぶつかって火花が飛び散った。遅群は気合いでスサノオの回転を押し切った。だが、スサノオは遅群の攻撃をかわして遅群の首に日本刀を横に振った。だが、遅群は残像だった。スサノオが気付いた時にはすでの遅く、スサノオの首が刎ねられていた。

スサノオ戦闘不能――

(遅群)「手間を取らせられた」

遅群は青い翼で飛ぼうとするが飛べなかった。

(遅群)(くそっ! 使用限度に達したか!)

遅群は眼をスレイプニルの眼に変えてヘラクレスの捜索を始めた。

(遅群)「それほど遠くに行っていない筈!」

遅群は眼を凝らした。その時、上空からヘラクレスが日本刀を振り落として来た。遅群はジャンプして日本刀で受け止めた。

(遅群)(この日本刀は!)

遅群とヘラクレスが距離を取った。

(遅群)「…成程な、スサノオは唯の時間稼ぎで本当の狙いは…ヘラクレスが刀もしくは剣を確保して俺を倒す事か! 分かりやすくて良い!」

遅群は笑みを浮かべるとヘラクレスに突っ込んだ。ヘラクレスは遅群の懐に潜り込み日本刀で攻撃するが遅群は直ぐに日本刀で受け止めたが腕力はスサノオの倍は在り、遅群を軽く吹き飛ばして二件のビルの窓ガラスを貫いてその先の三件目の壁に減り込んだ。

(遅群)(…如何したらいいかなあ~…飛べる奴はいるけど…ヘラクレスの動きを上回れる奴は……あれにするか)

遅群は笑みを浮かべると目を瞑った。ヘラクレスが遅群の懐に来ると遅群が眼を開けた。その時、遅群の眼は閃光してヘラクレスの眼を潰した。その為にヘラクレスは地面に落下した。遅群は翼を生やして上空に上昇して直ぐに急降下した。ヘラクレスは勘で上空にジャンプした。遅群とヘラクレスの日本刀が交わった。勝ったのは遅群の日本刀だった。遅群の背中から白い翼が生えていた。

(遅群)「俺の勝ち――」

遅群が振り向くとヘラクレスが遅群に最後の攻撃をしようとしていた。だが、遅群は攻撃をかわした。地面は大きく割れた。遅群が距離を取ろうとしたらヘラクレスが遅群の足を掴んでいた。ヘラクレスは遅群を大穴に叩き落した。遅群は態勢を立て直して地面に着地して刀を鞘に戻した。

(遅群)「此処は?」

遅群は翼を輝かせて辺りを照らして探索を始めた。

(遅群)「…下水道の下か」

その時、近場から衝撃が走って来た。遅群は直ぐに現場に向うと豹美と獄美がボロボロだった。

(遅群)「豹美さん! 獄美さん!」

遅群は二人に駆け寄ろうとした。

(獄美)「暁君」

(豹美)「逃げて!」

その時、豹美と獄美の目の前の壁の奥から炎の球が飛んで来た。遅群は速度を上げて豹美達の目の前に立つと遅群は日本刀を鞘から素早く抜いて遅群は眼を赤い龍に変えて炎の球を受け止めた。

(遅群)「二人とも大丈夫か!?」

(獄美)「…そんな事が出来るようになったのね」

(遅群)「それよりも今のは?」

(豹美)「…黄金龍よ」

(遅群)「黄金龍!?」

遅群は壁の奥を見ると龍の顔と黄金色の鱗が見えた。遅群が笑みを浮かべた。

(遅群)「此処は俺が時間を稼ぐから二人は急いでこの事を地上の皆に伝えて下さい!」

(豹美)「君は如何する!?」

(遅群)「俺はあいつの足止めをします!」

遅群は白い翼を閉まった。

(獄美)「…分かったわ」

獄美と豹美はお互いを見て遅群の後ろから後退した。

(遅群)「…さて、黄金龍…いや、黄金怪獣! 俺の中には黄金鳥が居る! 今の過去と過去どちらが強いか勝負しようぜ!」

遅群の眼は黄金色の鳥の目に変わると遅群の背中から《黄金色のコンドル》の翼が生えた。

(遅群)「最強の仮面にして創造主の仮面の相棒と三怪獣の一角を担う黄金怪獣…勝負!」

遅群は壁の奥に居る黄金怪獣に突っ込んだ。

その頃、大気圏の外にいる超巨大昆虫型の怪獣は羽を広げて地球に飛び降りた。


特殊討伐班と思獣達の戦の歴史は此処で一時幕が下ろされる。そして、最後の戦場の特殊制裁班に移行する! 最後の思獣は誇りと最強を兼ね備え更に最悪の技能付きのオンパレード!


悪魔と子供~三強と巨獣~ 第二章 完


悪魔と子供~三強と巨獣~ 第三章 続く――



特殊討伐班の戦いは一幕下ろされた 最後に現れた黄金龍と超大型昆虫型怪獣とは!? 戦いは更に激戦となるのか!?

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