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悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
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悪魔と子供~同双と愛償~ 第二章

同窓会の現場が突如として崩落して同窓会は突如として終わりを告げてしまう! 徳魔達は無事なのか! 一体何が起こったのか!?

            悪魔と子供~同双と愛償~

第二章…暴能と凍水

カラオケ店が破壊されるが店内に居る全員は無事だった。

(徳魔)「地泉、良くやった」

(地泉)「大変なんだからな!」

(心究)(自然物質を二つ以上同時に操るのは論理的に不可能に近いが大変でもやり遂げる方が凄いよ)

地泉はカラオケ店が崩壊した直前に店内に居る全員(特殊制裁班メンバーを除く)に水牢で囲い(個々に)瓦礫から護って水牢の中に居る全員の周囲に酸素を吸える様にしていた。

(網中)「何が起きたの!?」

(天雲)「恐らく――」

(徳魔)「淨櫳の暴走能力だ! 心究、急いで淨櫳の元に行って治療を頼む!」

(心究)「ああ!」

(神斑)「だけど、ここから淨櫳のマンションまで数十分掛かる。どうやって――」

(徳魔)「雪! 地泉!」

(天雲&地泉)『了解!』

地泉は水でアーチ状にして淨櫳のマンションにぶつけると天雲が冷気で水を凍らせた。心究はそこにジャンプして乗る直前に地泉が心究の靴底にスケート靴の刃状に水を放ち天雲が水を凍らせた。心究はそのまま氷上を滑って淨櫳の元に向った。

(徳魔)「さてと、俺がやるべき事は――」

徳魔の右側から青い鎧忍者が突っ込んで来た。徳魔は《封の太刀》で受け止めた。

(徳魔)「雪と地泉は皆の避難誘導を頼む! 俺はこいつの相手をする!」

(天雲)「分かったわ! 無茶をしないでよ!」

(徳魔)「ああ」

徳魔は笑みを浮かべた。天雲と地泉は他の皆は安全な場所に避難誘導を始めた。皆が見えなくなった瞬間に赤い眼のバジリスクが徳魔に襲い掛かるが獅血がバジリスクの攻撃を防いだ。

(獅血)「こいつは俺がやる!」

(徳魔)「ああ!」

その頃、心究は窓ガラスを打ち破って淨櫳の部屋に入った。

(心究)「獰子先輩! 淨櫳の様子は?」

(獰子)「心究君! …苦しみが増してるのよ!」

(心究)(…何の夢を見てるんだが)

(心究)「取り敢えず、風邪を――」

その時、淨櫳から12個の光が上空に飛んだ。

(心究)「今ので…最低8体の思獣か」

(獰子)「違うわ! 17体の思獣を呼び出してるわ!」

(心究)「何だって! それは本当ですか!?」

(獰子)「ええ」

(心究)「……」

(心究)(…像神一族の能力は『最初に獣のイメージを思い浮かべてその後に自らの細胞の一部を上空に飛ばして細胞にイメージを合わせて血肉を与える』だが、淨櫳は18体しか呼び出せないそれ以上行使すれば体が負荷に耐えられずに死ぬ! 生死体だから死ぬことはないが危険な状況になるのは変わりない …先ずは風邪を中和するよりも先に細胞の再生を行う必要があるか!)

心究は淨櫳の肩に手を置いた。

その頃、避難誘導をしていた天雲達の所に赤い目をしたケルベロスとキマイラが現れて攻撃を仕掛けて来るが座縁が棒で二体を吹き飛ばした。

(天雲)「座縁ちゃん!」

(座縁)「雪ちゃん、此処は私がやるわ! 他のルートで――」

天雲は座縁の前に行くとケルベロスとキマイラが襲い掛かるが天雲は一瞬で辺り一面を凍結させた。

(天雲)「別ルートだと遅れが生じるわ! この先に在る安全な場所に!」

(網中)「…これが雪の能力」

(地泉)「天雲の能力は【天候使い】…雨や雪、雹等の天候を自由自在に操れる。だが、一つの欠点を除いてそれは感情が大きく揺らげば天候の暴走を助長させてしまう。悲しみは雨を降らせ、怒りなら雷を落とす。そして、大切な人が危険な状態に陥り死んだと思うと周りを巻き込んで自害する感情暴走能力が存在する」

(神斑)「何を行っているかわからんが」

(地泉)「頭で理解するのではなく感覚で理解した方が手っ取り早い」

その時、近くから悲鳴が聴こえた。復実は現場に走り出した。

(天雲)「復実ちゃん!」

(座縁)「私が行くから皆をお願い!」

(天雲)「…分かったわ! 終わったら調布駅のホームまで来て!」

(座縁)「ええ!」

座縁は復実を追い掛けて天雲は皆を調布駅まで誘導を始めた。

悲鳴が在った現場に復実と座縁が到着すると女性に三体の黒妖犬ケ・シーが襲い掛かろうとしていた。座縁が黒妖犬を棒術で倒して復実が女性の元に駆け寄った。

(復実)「大丈夫ですか?」

(女性)「私は大丈夫です。でも――」

女性は震える手で前を指差すと一人の男性が倒れていた。復実が駆け寄って状況を確認すると右足と左腕を食い千切られていた。

(座縁)「如何だ?」

(復実)「まだ、命は在るけど…病院の設備がちゃんと稼働していても此処から近い病院に運んでも命は――」

その時、一つのオートバイクに乗って一人のライダーが二人の前に現れた。

(座縁)「あんたは?」

オートバイクからライダーが降りてヘルメットを脱ぐとそこにはR-1グランプリの準優勝者にして特殊討伐班の栗沢くりさわ しげるだった。

(座縁)「栗沢さん!」

(栗沢)「俺はこの現状で負傷者を病院に行かせる担当です! その患者は俺が運びます!」

(復実)「助かるわ!」

復実は男性を栗沢のオートバイクの後ろに乗せた。

(栗沢)「お譲さん、安心して下さい。必ず、この人を生きて病院まで連れて行き助けます!」

栗沢はそう言うとトップスピードで病院までオートバイクを走らせた。

その頃、徳魔の方は防戦一方だった。

(徳魔)「…やっぱり強いか」

その時、周りに【赤日特英チームシリーズの敵】と【赤日特英チーム数十人】が徳魔を囲んだ。

(徳魔)「これは流石に不味いか」

徳魔は苦笑いした。徳魔に全員が一斉に襲い掛かる。

その頃、獅血は赤い眼のバジリスクにヤマタノオロチ、ヒュドラ、ヨルムンガルド、コカトリス、グリフォンが獅血を囲っていた。

(獅血)「こいつ等の目も赤い目か…」

全員が獅血に襲い掛かるが獅血は攻撃を全て避けた。

その頃、特殊制裁班内部には同級生がいた。

(天雲)「ここなら、安全だから」

(鏡魔)「そうもいかないみたいよ」

鏡魔はTVに調布駅内の監視カメラの映像を映した。そこにはメドゥーサが数体いた。

(天雲)「私が行くわ! まだ、座縁達が来てないから…それにあいつ(メドゥーサ)の力は知ってるわ! 陸海君の力では倒す事も出来ないわ!」

(地泉)「返す言葉が無いな」

(天雲)「此処は私が行ってくる!」

天雲は《雨の太刀》を腰に帯刀して特殊制裁班から出てメドゥーサが居る場所に向った。

(鏡魔)「これから、如何しましょうか?」

(地泉)「俺は彪登中に向う!」

(鏡魔)「あら、角花ちゃんの所かしら?」

(地泉)「ああ、角花はまだ中学生で俺はあいつの父親代理だ。子供の危険に足が竦んで行かない親は親じゃ無い!」

地泉も特殊制裁班から出た。

(鏡魔)「さてと、この辺も危険そうね、もう少し奥に進むわよ」

鏡魔は徳魔(班長)の机を移動させた。すると、そこに隠し階段が現れた。

(神斑)「隠し階段?」

(鏡魔)「此処からは連絡が一切出来ないから気をつけてね。 それと、中には先客が居るから外に漏らしたら駄目よ」

鏡魔はウィンクすると神斑達は隠し階段を下りて行った。

その頃、獅血はモンスターの攻撃を避けて逆転の一手を模索していた。

(獅血)「…こいつ等、暴走している割には動きが合わさり過ぎてる!」

ヒュドラとヤマタノオロチが突っ込んで来て獅血は上空に避けた。そこにヤマタノオロチ、ヒュドラ、バシリスクの毒吐き攻撃が獅血に当たった。更に上空から火の球が獅血に直撃して獅血は炎に包まれて地上に落下した。ヨルムンガルドが獅血を喰おうとすると獅血の方から火の散弾が飛び散って周りに毒が散漫した。

(獅血)「…成程な、止めは必ず取って置くか…淨櫳のやりそうな一手だ」

獅血の眼は龍の目となっていた。

(獅血)「憑依…人龍!」

獅血は手を横に薙ぎ払うだけで暴風が発生してバシリスクは吹き飛んで壁にぶつかって戦闘不能になった。

(獅血)「あんまり、初っ端から使う気は無いって言うのに……心究は何をしているんだ!?」

獅血が残りの思獣と相手をしているころ特殊制裁班の深部に向った神斑達が見たのは凍り漬けになっている龍だった。

(神斑)「ドラゴン!?」

(鏡魔)「あまり、大声を出さない方が良いわよ」

鏡魔が神斑の横に現れた。

(神斑)「あんた!?」

(鏡魔)「あんたじゃないわよ 鏡魔きょうま 作古さこよ。 一応、貴方達より一つ年上なんだけどね。 …このドラゴンは獅血君と班長の徳魔君が見つけ出して保護したのよ」

(神斑)「保護?」

(鏡魔)「ええ、とある時効犯が研究結果で創り上げた産物の一つよ ……その時効犯は研究員で『空想上の生物は現実に生み出せないのか?』と言うテーマで研究をしていたのよ。その途中で創り上げられた。このドラゴンは生まれて間もない赤子も同然よ。当初は他の場所に幽閉して置くつもりだったのだけれど流石に他の場所に置いておくと危険と見なした班長がここに幽閉したのよ」

(網中)「このドラゴン、生きてるんですか?」

(鏡魔)「ええ、雪ちゃんの能力で凍り漬けだけど、心臓や各臓器は活動を止めてはいないわ。それに――」

鏡魔は地下の明かりを点けると周囲には魔獣や聖獣が沢山、檻の中(一体に付き一つの檻)に入っていた。

(鏡魔)「――彼等も同じ被害者達よ。研究の為に動物の内臓を持って行く事件が起きた。そして彼等を生み出した」

(神斑)「何でこいつ等は暴れないんですか?」

(鏡魔)「簡単な話よ。彼等の負傷は全て班長と獅血君が付けた傷だから、班長は時々、力でねじ伏せるタイプになる時があるけど…それは臨機応変にスタイルを変える。だから、先読みが出来る」

その頃、徳魔は【赤日特英チーム組】を100体は倒すが膝を着き左手を地面に付いた。

(徳魔)「流石に数が多いか…だが、こいつ等を倒せるのはこの世で俺だけと理解してる。それに暴走能力で呼ばれた思獣は…本人が意識を取り戻しても本人の制御に戻ることは永久に無い!」

徳魔は左手を自分の右胸に当てた。

(徳魔)「肉体変化!」

徳魔は左手の爪を鋭く伸ばして電柱を軽く切り刻む爪に変えた。

(徳魔)「本番は…これからだ!」

徳魔は【赤日特英チーム組】に突っ込んだ。

その頃、調布駅構内では天雲とメドゥーサが対峙していた。他のメドゥーサは石化能力で相討ちや天雲の凍結で戦闘不能になっていた。

(天雲)「こいつ! 早く終わらせて座縁と復実ちゃんの避難誘導を終わらせないと!」

メドゥーサが石化能力で天雲を石化させようとした。天雲は絶対零度で石化能力を凍結させた。

(天雲)「そう簡単に――」

その時、天雲の背後にコカトリスが現れた。天雲は即座に距離を取って絶対零度で石化能力を凍結させた。だが、天雲はメドゥーサとコカトリスに挟み撃ちにあった。

(天雲)「…石化が使える相手でも私は決して臆したりはしない! もう――」

天雲はアメリカの件を思い出していた。

(天雲)「――無茶は絶対にさせない!」

天雲は調布駅構内全体に途轍もない冷気(-5,000℃以下)を振るい調布駅全体を凍らせた。

(天雲)「絶対零度…総凍結!」

調布駅の外に来た座縁と復実にも強烈な冷気が感じ取れた。

(座縁)「今の!?」

(復実)「…若しかして…雪ちゃん?」

(座縁)「急ごう!」

その時、復実は一緒に付いて来た女性の姿が居ない事に気付いた。

(座縁)「如何したの?」

(復実)「女性は?」

復実と座縁は辺りを見渡すが見当たらなかった。

(座縁)「! …若しかして」

座縁と復実はお互いに背を預けて周囲の気配に集中すると美しい歌声が辺りに響き渡る。座縁と復実は歌声に聴き惚れてしまう。そこに犬が襲い掛かって来た。座縁はギリギリで気付いて復実を突き飛ばして犬の噛みつきを回避させるが座縁は犬の噛みつきをまともに受けてしまう。

(復実)「大丈夫!?」

(座縁)「ええ、足と脇腹を少しやられただけよ」

犬の方を向くとさっきの女性が居た。

(座縁)「やっぱり、貴方も思獣だったのね?」

(女性)「……」

女性の下半身が醜くなっていき犬の顔が下半身に纏わり付き更に足の部分が鰭に変わった。

(座縁)「それが貴方の正体……」

その時、上空からセイレーンが座縁と復実に襲い掛かるが復実はセイレーンの方を見ずに隠し持っていた拳銃でセイレーンの翼を撃ち抜いた。それを遠くからライフルのスコープで見ていた男性が居た。

(男性)「…見ずに翼だけを撃ち抜いた。相変わらず――」

その時、男性の背後にテセウスが奇襲を掛けるがそこに二刀流の男性が現れた。

(男性)「青村!」

(青村)「玄蛇! 後ろは俺がやる! 俺の後ろはお前に任せる!」

(玄蛇)「了解!」

二人の男性は特殊討伐班の青村あおむら とおる玄蛇くろだ 武亀たけひさの二人だった。

その頃、淨櫳の様態は更に悪化していた。

(心究)「くそっ! もう――」

その時、心究の無線に徳魔から連絡が入った。

(心究)「徳魔か!?」

(徳魔)「そっちは如何だ?」

(心究)「駄目だ! 思獣創召喚の方が早すぎて治療に専念出来ない!」

(徳魔)「…そうか」

その瞬間、心究は体に《違和感》を感じた。

(徳魔)「これで大丈夫だろ?」

(心究)「徳魔…お前まさか! 俺達に――」

(徳魔)「急いで治療を行え! 被害が拡大過ぎると――」

(心究)「…了解した! もう少し時間をくれ!」

(徳魔)「急げよ!」

その瞬間、無線から爆音と共に無線の回線が切れた。

(心究)(淨櫳…急いで戻って来い! 皆が待ってるぞ!)

部屋には淨櫳と心究の二人のみで獰子の姿は無かった。

その頃、獰子は外を走っていた。

(獰子)「さっき、あの魔獣の唸り声が聴こえた。この世で最悪の魔獣の声が――」

獰子は唸り声が聴こえた方向に向った。

獰子は唸り声が聴こえた場所に到着するとそこには特殊部隊80人が倒れていて更に特殊部隊の装甲車が炎上していた。

(獰子)「此処に居たのね!」

獰子はゆっくりと前に歩いて行った。

一人の隊員が意識を取り戻した。

(隊員)「危険です! そっちには――」

(獰子)「知ってるわよ! 貴方達にあいつは倒せないわ! 此処は私が相手をするわ! 貴方達は市民の救助が先決だと思いますよ」

(隊員)「だったら、貴方だって――」

(獰子)「大丈夫ですよ」

獰子は振り向かずに前に歩いて行った。


同窓会は急遽、終り 東京は戦場と化した! 淨櫳の暴走能力で思獣達が大暴走! 徳魔は厄介な青い鎧の忍者と赤日特英チーム達、天雲は石化能力を持つ思獣二体、獅血は猛毒や火などの思獣、座縁と復実は哀れな女性二体、地泉は角花の場所へ、心究は淨櫳の治療、そして獰子の相手となる思獣はまさかのあいつ! 次回は少し遡り、他の特殊部隊の動きを紹介!


悪魔と子供~同双と愛償~ 第二章 完


悪魔と子供~同双と愛償~ 第三章 続く――


今回の一件は像神 淨櫳による【感情暴走能力】だった! 果たしてこの一件を徳魔達は止められるのか!? 獰子が相対する敵とは?

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