黒色と灰色 第三話
遂に特殊制裁班と異天使が大激突! そして、ルシファーが天雲達に伝えた真実とは!?
悪魔と子供~黒色と灰色~
第三話…物雹と大灰
十字架に磔状態の徳魔は見動きが取れないのに笑みを浮かべていた。
(悪川)「笑みを浮かべているがこれは公開裁判だと忘れるな」
(徳魔)「忘れてはいない。裁かれるのはお前らの方だ! …大異天使共!」
その言葉と共に悪川の背中から灰色の翼が生えた。
(徳魔)「お前らは元々人間だった者達が神仏に選ばれて天使になった存在だ」
(大異天使)「我の正体を見抜くとは驚いた」
(徳魔)「驚くも何も俺が此処につられて来た時に挨拶したよな」
(大異天使)「そうだったな……さて、お前の世界中の判決は…【死刑】に決まったそうだ。複数の死刑反対派は居たようだが無駄だったな」
(徳魔)「…大異天使、世間に伝えたい事がある。宜しいか?」
(大異天使)「…構わん」
徳魔は大異天使の許可を得て世界中に語りかけた。
(徳魔)「世界中の皆は覚悟が存在するのか? 死刑にする事は判決をした者だけでは無く君等の一般人も覚悟や責務が存在する。その覚悟は君等の心には在るのかね? 俺が死刑されるのは構わない。だが、これからの犯罪者を裁判で重刑にする覚悟は在るのか? 犯罪者の将来を潰すと言う事は地獄に行く覚悟があるのかと言う事だ!? ……俺からは以上だ」
徳魔の語りは終了した。
(大異天使)「徳魔君、彼らの心に訴えて死刑を無くそうとする算段だろう?」
(徳魔)「いえ、俺は一人一人が天国に行って欲しいだけですよ。地獄は結構キツキツらしいですから」
徳魔は消される事を知っているのに笑みで居られた。
(大異天使)「…もしかして、仲間が来て助けてくれると考えているのか? それは無理だね、彼等は君と違う。その理由は――」
大異天使は懐から拳銃を取り出して徳魔の心臓と脳を撃ち抜いた。其れを見ていた視聴者は悲鳴を上げたり歓喜を上げたり失神をする者も居た。
(大異天使)「こんな物では君の命は消さない。そうだろ?」
徳魔は動き出して視聴者は言葉を失っていた。
(徳魔)「俺達は生死体だ。悪魔に致命傷になる部分…つまり内臓や器官は全て取り憑いている悪魔が持っている。そして俺の体内で動いているのは悪魔の内臓だ。一般的な事では容易くは死なない」
(大異天使)「だが、我々の力は生死体の様に普通の生物では無い【異体】にはよく効き、お前を消す事は可能だ」
大異天使は灰色の羽を周りに展開させた。
(徳魔)「…その力の悪影響は存在する。それは消した人間はこの世から本当に消され全員の記憶から消した人間の記憶を全て無くしてしまう。その結果、消した人間が救った人間さえ死んだ事に変わる世界になってしまう」
(大異天使)「それはお前の恋人の事か? そいつも生死体だ。消してしまっても構うまい」
(徳魔)「…それ以外に命を救い生死体になっていない者が居てもその力を使えるのか?」
その言葉で大異天使は一瞬だが判断が鈍った。その時、法廷に警報が鳴った。
(徳魔)「仲間が来たようだな」
(大異天使)「我等の予測通りに来たか…これ位予測して――」
(徳魔)「お前が俺達を一掃する事位計算していないはずだろ?」
その時、大異天使の無線に報告があった。
(好井)「大異天使様! 彼等は融合を使っています! 全くと言って良い程、我々の力が通用――」
そこで無線は途絶えた。
(大異天使)「如何なっている!?」
その数分前の上空では好井率いる上空部隊が天雲と淨櫳のコンビと遭遇していた。
(好井)「お前らを消滅させる!」
(好井)(あいつ等の羽は恐らく、思獣の翼であろう)
好井の命令で上空部隊は灰色の羽を数万個飛ばした。それを淨櫳は天雲の前に出て鉄の棒を取り出した。
(淨櫳)「鉄の棒…意識集中!」
鉄の棒は姿がユニコーンの槍に変わった。ユニコーンの槍を高速回転させて灰色の羽を防御した。
(淨櫳)「早く、徳魔の元に行け! 此処は俺一人で十分だ!」
(天雲)「像神君、有難う」
天雲は蜃気楼を使い既に異天使の後方に居た。
(好井)「逃がすな!」
(淨櫳)「お前らの相手は俺だって言っただろうがぁぁ!」
天雲の方に思獣のフェニックスが現れた。
(好井)「…54対1だ。こっちに分が在るのは明白だ。行くぞぉぉ!」
好井の命令と共に上空部隊は淨櫳に襲い掛かる。
その頃、地上の宗海の地上部隊は心究・獅血・地泉と交戦していた。
(宗海)「如何なって居やがる!? 彼等は融合が出来ない筈じゃぁ――」
(獅血)「お前らはハワイの一件をちゃんと分析をしなかったようだなぁ」
(心究)「そこに俺達の勝機が在った」
(心究)(徳魔の奴、此処までの計算をしていたとは…それも7年前から――)
(地泉)(それにしても俺達の役目が地上部隊の足止めとは難しい役目を――)
獅血は精神獣(虎)を体内に憑依してその力で地上部隊に突っ込んだ。地泉は風を使い部隊の動きを封じて水の鞭で相手を戦闘不能にさせた。
(宗海)「我の部隊が全滅だと!?」
(心究)「どんなに力があってもそれに見合う心境、肝が据わっていなかったら力は120%以上引き出すどころか10%も引き出す事は出来ない!」
その言葉に切れたのか宗海は灰色の羽を大量(一万以上)に出現させて地上部隊ごと消そうと飛ばした。
(心究)「剛は柔に勝つ事は永久に難しい。だからこそ面白い事がある」
心究は右手を翳すと灰色の羽が全て一瞬で消えた。
(宗海)「これは徳魔一族の!?」
(心究)「そうだ、徳魔一族の力を俺が独自で調べて更に遺伝子操作で使えるようになった」
(心究)(流石に像神一族の力は思獣創召喚の可能回数が不明な上に無茶な使い方をすれば死に至るから使わないけど)
(宗海)「くそっ!」
宗海は逃げようとするが地泉が持っていた木々の種を宗海の周りにばら撒くと木々を急成長させて宗海を取り押さえた。
(心究)「お前にも後で制裁を与えてやる」
心究は優しい笑みで宗海を見た。
その頃、法廷内では大異天使が混乱していた。
(徳魔)「少しは落ちつけよ」
(大異天使)「お前! あいつ等は融合できないと言っていたよなぁ?」
(徳魔)「そりゃ、そうだろ」
(大異天使)「だったら、何故、融合が使える!?」
(徳魔)「…融合の条件を知っているか?」
(大異天使)「融合の条件?」
(徳魔)「そうだ、融合には偽物では駄目って事だ!」
(大異天使)「偽物…」
(徳魔)「まぁ、この場合は悪魔の半身体と言える存在だ。詰り、悪魔の本体なら融合は容易いって事だ」
(大異天使)「…お前の仲間は悪魔本体と融合したのか!?」
(徳魔)「そう言う事だ」
(大異天使)「何故、悪魔は本体を乗っ取らない!?」
(徳魔)「俺達と悪魔は仲が良い。そもそも、人間には悪と天の精神が複雑に絡み合っている。悪魔は悪の部分に悪戯をする時が在るがそれでも制御が出来る範囲で行なう。それが【悪魔の囁き】と言われる物だ。だが、人間は悪の心に簡単に堕ちてしまう。だが、俺達は悪魔の心と一緒に居る事で悪魔の優しい部分を知る事で俺達は悪魔への認識を改める必要がある。悪魔は決して悪に染まった魔物では無い!」
(大異天使)「悪魔は…悪の魔物だ!」
(徳魔)「お前は固定概念で見過ぎだ! 俺が今から制裁を与える! 雪ぃぃぃ!」
その時、天井が突如、壊れた。現れたのは天雲だった。
(天雲)「徳ちゃんは私が護る! 私が大異天使の相手をする!」
(徳魔)(あれぇ、俺の作戦は違うようなぁぁ)
天雲は大異天使と上空に上がり戦闘を始めた。
(徳魔)「雪! お前には――」
その時、法廷の扉をぶち壊して獰子が入って来た。
(徳魔)「獰子先輩!?」
(獰子)「後輩! 助けに来たぞ!」
獰子は歯で徳魔を縛っている鎖を食い千切った。
(徳魔)(…これはフェンリルと同じ力…)
(徳魔)「如何して獰子先輩が此処に?」
(獰子)「私だけじゃ無くて…角花ちゃん、復実ちゃん、座縁ちゃんだって来ているのよ」
(徳魔)「如何して――」
(獰子)「あんたが皆、ライクと言う意味で大好きだからに決まっているでしょ」
徳魔はその言葉を聴いて笑みを浮かべた。
(獰子)「早く、雪ちゃんの所に行って決着を着けに行きな!」
(徳魔)「はい!」
徳魔は《融合》を使うと二つの黒い霧が徳魔に纏わり始めた。
その頃、天雲と大異天使の戦闘は天雲が劣勢だった。
(大異天使)「お前は如何してあんなクズを助ける?」
大異天使が徳魔の事を《クズ》と言った事で天雲はぶち切れた。
(天雲)「徳ちゃんはクズじゃ無い! 徳ちゃんは私を助けた!」
天雲は猛吹雪で大異天使に攻撃をするがそれが近くの建物を凍結させてしまうが天雲は怒りで周りが見えなくなっていた。
(大異天使)「あいつはお前をちゃんと助けられなかった」
(天雲)「徳ちゃんは…私をちゃんと救ってくれた!」
天雲は雨の太刀を取り出した。(雨の太刀の持ち手に封の太刀がペンダントの形で付いていた)
(天雲)「私の為に――」
天雲は涙を流し雨の太刀に雷を流した。
(天雲)「――本気で救ってくれた!」
天雲は猛吹雪の風を利用して大異天使に突っ込んだ。だが、大異天使は天雲の攻撃を避けた。
(大異天使)「救っただと…お前に悪魔を取り付けた事が救ったって言うのか!?」
(天雲)「徳ちゃんは私に友達をくれた!」
(大異天使)「寿命を40歳に定める悪魔が友達だと言うのか!?」
(天雲)「私はそれでも構わない! 徳ちゃんが超大好きだから!」
天雲は10センチ級の雹を連続で大異天使に降らせるが大異天使は右手で全てを止めた。天雲が焦って突っ込もうとすると徳魔が目の前に現れて天雲の進行を阻止した。
(徳魔)「雪、時間稼ぎとはいえ、感情的になるなよ」
徳魔は優しい顔をしながら天雲の頭を撫でた。
(天雲)「だって、徳ちゃんの悪口を言われて――」
(大異天使)「徳魔 陽、お前はそこまでして天雲 雪を救いたかったのは如何してだ!?」
(徳魔)「…お前には一生分からねぇよ。力に飲み込まれたお前には!」
(大異天使)「力にだと!?」
(徳魔)「あぁ、世界のバランスだけを見て人を……個々を見て居なかったのはお前の方だ」
(大異天使)「我等を愚弄するならばお前には徹底的に消えて貰う!」
大異天使は徳魔に突っ込むが徳魔は六つの腕で大異天使の攻撃を止めた。
(大異天使)「これは!?」
(徳魔)「三位一体の融合だ。サタン・ルシファー・俺の三人による融合だ」
(天雲)「……」
時間は昨夜に戻りルシファーはサタンが徳魔を助けた理由を語った。
(ルシファー)「サタンは暇つぶしの散歩を日本で行なっていた。その時、サタンはある適合者の気配を感じた」
(天雲)「適合者?」
(ルシファー)「その適合と言うのは…地獄神の事だ」
(獅血)「地獄神って邪神とは違うのか?」
(ルシファー)「邪神は邪悪な神の事だが地獄神は地獄を統べる神の事だ」
(地泉)「地獄を支配するのは徳魔って事は徳魔には恐ろしい影が在るって事ですか?」
(ルシファー)「地獄神になる素質には恐ろしさでは無く強い優しさと地獄を愛する事だ」
(淨櫳)「地獄を愛する――」
(ルシファー)「地獄の世界は一般的には嫌なイメージしか無い。だが、地獄が本当は大切な世界だと知っている者にしか地獄神にはなれない」
(心究)「だが、その時、徳魔はまだ赤ん坊だった。そんな事が分かるのか?」
(ルシファー)「サタンは我よりも地獄に長く居たからな…そう言う事には敏感になっていた」
(天雲)「一つ質問ですけど…地獄神は何時から決定されたのですか?」
(ルシファー)「我々が地獄に落ちて100年後だ。だから、今から1000年以上前から地獄神という枠は創られた。だが、未だにその席に座れる存在は現れなかった」
(心究)「神が【地獄神】を創れば良かったのでは?」
(ルシファー)「それは無理だ。神に創造の力は既に使えない状態だった」
(獅血)「一体どうして?」
(ルシファー)「…人間が神仏を心の底から信じられなくなったからだ。神の創造は人の信じる力が多い程、力を増す。だから、神は創造の力が使えない」
(淨櫳)「俺達が神を殺して地獄神の枠を人間に託すしか無かったのですね?」
(ルシファー)「いや、そうではない。元々、地獄神は人間が座る枠だったのだが神が力を失い素質ある人間が創造できなかったのだ」
(心究)「…だが、二十年前、徳魔が産まれた時に地獄神の素質と共に産まれたのですね?」
(ルシファー)「その通りだ。だが、事件が起きてサタンは徳魔を救った」
(天雲)「……」
(ルシファー)「地獄神の条件は最低でも20歳を超える事だった」
(天雲)「だから、徳ちゃんはサタンに命を救われたのですね?」
(ルシファー)「天雲君にはもう一つお詫びをしなくてはならない。君は徳魔君が地獄神となる時、君には地獄神女となる事が義務付けられている」
(淨櫳)「ちょっと待って下さい! 天雲は確かに徳魔の事が好きです! ですが――」
(天雲)「像神君、少し黙っていなさい!」
(ルシファー)「天雲君が如何考えても――」
ルシファーが天雲の目を見ると既に地獄神女になる覚悟をしている目をしていた。
(ルシファー)(こ奴は好きな者と居る事が大事なのだな)
(獅血)「ルシファー、俺達は如何なる?」
(ルシファー)「お主らは地獄神と地獄神女のサポート枠となり死んでも変わらないだろう」
(天雲)「鏡魔 作古は如何なるの?」
(ルシファー)「鏡魔君は現世の地縛霊となり君達だけでは無く悪魔全てに偽善者の情報を与える役目を任せるつもりだが不服か?」
(天雲)「…えぇ、悪くないわ」
(心究)(いや、鏡魔の意思は何所に?)
(ルシファー)「…話しは逸れたが徳魔がサタンに選ばれた理由はこう言う事だ。君達はそれで如何するのかね?」
現在に戻る――
(天雲)(徳ちゃんは大異天使に負けはしない。だって、私は知っている。徳ちゃんが優しいって!)
徳魔は大異天使との戦闘中に天雲の方を一瞬見てその後上空を見上げた。天雲は直ぐに徳魔の作戦に気付いて天雲は雨の太刀を投げる準備(左手で槍投げの応用)をして右手は上に翳すと巨大な雨雲が現れた。
(天雲)「…特大雹!」
徳魔と大異天使の上空に100m級の雹が現れた。(戦闘区域は上空1000m以上)
(大異天使)「何てデカイ雹だ!」
大異天使が右手を上に翳した。その時、天雲が雨の太刀を徳魔に目掛けて投げた。徳魔は右腕でキャッチすると徳魔は雨の太刀に付いている剣のペンダントを左手で外すと剣の大きさが変わり【封の太刀】に変わった。
(徳魔)「封の太刀…物質変化!」
そう言うと封の太刀の刃の部分が霧に変わって行った。大異天使は雹の方に集中していて徳魔に目が言って居なかった。徳魔はその隙に大異天使を斬り異天使の力を封の太刀に吸収させた。異天使の力が消えた大異天使は浮力さえ失い落下していくがビルの合間に巨大な蜘蛛の巣があり大異天使は蜘蛛の巣に引っ掛った。雹は徳魔が右手で消した。徳魔と天雲は大異天使の居る高度まで下がった。
(徳魔)「お前の負けだ!」
(大異天使)「…素直に負けは認める。だが、この者(神海)には前と同じ事をする」
(徳魔)「…構わない。その分、俺が…いや、俺達(徳魔と天雲)が立ち直らせてやる!」
徳魔達の前に上空部隊の残党が現れた。
(天雲)「彼等は像神が足止めをしていた筈よ!」
(徳魔)「…淨櫳との抗争中に隙を見て逃げた者達だ」
その頃、上空部隊本隊は淨櫳が一掃していた。
(淨櫳)「今なら見逃してやるから直ぐに肉体から離れろ!」
(好井)「俺達は決してお前らの様なクズには屈しない!」
(淨櫳)「クズか…お前らは何を持ってクズと俺達を断言する!?」
(好井)「……」
(淨櫳)「答えられないか? お前らは自分の意思で動かずリーダーの忠誠でのみ動くだけって事だ。俺達は班長や仲間の命令や頼み・願い事を聴いて俺達の意思で動く。そこが敗因だ」
その頃、徳魔達の方は――
(異天使)「大異天使様、お逃げ下さい」
(大異天使)「…我が逃げる事は決して許されない…それに――」
大異天使は突如として異天使の体(人の肉体)を貫いて異天使の力を吸収した。
(異天使)「…ど…し…て…で…す…」
(大異天使)「我の力の礎になれ!」
異天使は力を失いそして消滅して人間の肉体は落下していくそこに蜘蛛の糸が人間の体に纏わり落下を食い止めた。
(徳魔)「大異天使! 仲間に何してやがる!?」
(大異天使)「さっきの言葉は訂正しよう。まだ我が負けた訳ではない!」
大異天使は徳魔に突っ込むが徳魔と天雲は攻撃を避けた。
(徳魔)「蜘蛛の糸から逃れた!」
(大異天使)「我の体は元々、徳魔一族の者だ。我が肉体を支配しているのだ。今の体の力も我が支配している!」
大異天使は空気中の性質を変えて水を出現させて槍の形に変形させて徳魔目掛けて放った。徳魔は右手で水の槍を受け止めると先端から消えた。
(徳魔)「俺達の右手は異能で出現させた物や壊れた部分の修復が可能の力だ。それにお前の攻撃は本人よりも弱い!」
徳魔は左手に微風をなびかせた。
(徳魔)「俺はお前に制裁を与えて今までの罪を教えてやる!」
徳魔は微風で大異天使を捕まえて巨大な蜘蛛の巣へと落そうとするが大異天使は水の大きさを変えて微風の一部分に切れ込みを入れて微風を斬った。徳魔は微風の長さを変えて攻撃を仕掛けるが大異天使は水の盾で防御した。
(徳魔)「水の盾かだったら!」
徳魔は左手の一つで封の太刀を使い水の盾を消した。
(大異天使)「何故、右手を使わない!」
(徳魔)「今の右手は雨の太刀で使えなくてね!」
徳魔は残っている手(3つの手)で大異天使の腹に掌低を放つが大異天使は背後に回るが徳魔は先を読んで雨の太刀の刃を後ろに向けていた。大異天使は気付かずに徳魔に攻撃をしようとして雨の太刀を自ら刺してしまった。
(徳魔)「お前の攻撃は背後からの攻撃が多いのは知っている。前からは少ない。だからこそ背後に注意をしていれば良いだけの話だ。お前の戦法が最強という保証は無い」
徳魔は更に封の太刀を再度、霧に変えて大異天使を斬って大異天使から異天使の力を吸収した。大異天使は異天使の力を失い落下するがまた蜘蛛の糸が大異天使を捕縛した。蜘蛛の糸は獅血が使った物だった。(獅血が蜘蛛と仲が良く蜘蛛の力を使った)(蜘蛛の糸は腕と手の関節部分で止めて(手まで拘束すれば糸を斬られる可能性が在った為に阻止)完璧に見動きを封じた)
(徳魔)「今度こそ負けを認めるしかねえなぁ」
(大異天使)「我を倒した所で他の異天使がお前達を襲うだろう」
(徳魔)「だったら、根源を叩くだけだ!」
(大異天使)「馬鹿な!? 根源は神だぞ、勝てる筈が無かろう!?」
(徳魔)「お前らを異天使にさせたのは神じゃ無い。偽りの神…偽神だ。俺にもその存在が何者かは不明だが――」
(大異天使)「馬鹿な!? 俺達は神に異天使の力を――」
(徳魔)「確かに神仏達は異天使の力を開発した。だが、その力が凶悪な物だと知り、神殿の奥深くに封印した。だが、それが何時の日か盗み出され現実世界に落ちた。そこに在る者が封印を解いてしまい異天使の力は散り散りに飛ばされて異天使の力を開花させた者が存在する。其れがお前らの事だ」
(大異天使)「一体誰がそんな事を!?」
(徳魔)「さぁな、悪魔では無い事は確かだ。可能性として一番高いのは天使だろうな」
(大異天使)「天使がそんな事をする筈が無い!?」
(徳魔)「……お前のもう一つの敗因を教えてやる。それは固定概念だ」
その時、ドラゴンに乗って復実が現れた。
(天雲)「復実ちゃん来てくれたのね」
(復実)「当たり前でしょ。同級生のピンチに来ないのは一番のクズでしょうに」
(徳魔)「臓! 頼む!」
(復実)「今回は大仕事ね」
その時、天雲の携帯電話が鳴った。天雲が出ると鏡魔からの連絡だった。
(鏡魔)「雪ちゃん、携帯電話のスピーカーをオンにして復実ちゃんに渡してそれで異天使達を一掃してあの世に返すから」
(天雲)「でも、そうすれば私達にも――」
(鏡魔)「貴方達は耳栓をしとけば大丈夫よ」
天雲はスピーカーをオンにして復実に渡して徳魔の耳元で鏡魔の作戦を徳魔に伝えた。
(徳魔)「臓! 此処は任せる!」
(復実)「ええ、他の異天使を一掃して来て頂戴」
徳魔と天雲はその場を離れて復実は除霊を唱え始めた。徳魔は先ず、上空部隊の異天使達を封の太刀で一斉に異天使の力を失わせた。徳魔は更に移動して地上部隊の異天使の方も異天使の力を失わせた。復実の除霊が他のスピーカーから声が流れて異天使だった霊は全て死後の世界へと消えて行った。徳魔達は耳栓を取った。
(徳魔)「後は――」
徳魔は目の前に浮遊しているカメラを右ストレートでぶち壊した。
(徳魔)「心究は臓と一緒に戻って来い! 俺達は先に変えるから」
徳魔と天雲と淨櫳は飛行して帰って行った。
(獅血)「俺達は?」
(心究)「…もう少しで復実が戻って来るから一緒に来るまで戻るぞ」
(地泉)「そうだな」
心究達は復実の到着を待っていた。
その頃、アイスランドのとある教会の奥深くで――」
(男性)「彼等がまたしても異天使を葬った」
(女性)「彼等を危惧しなくてはなりませんね」
(男性)「そうだな、俺達が世界のバランスを崩せるキーカードを持っている事を教えれば我等が異天使の存在の滅亡にはならないだろう」
(女性)「そうね、私達二人の組織【サイレント・ボール】がこの世で最強の組織だと教えてやるわ」
男性と女性の周りには大量の人間の死体が宙にぶら下がっていた。
その頃、徳魔達は特殊制裁班に戻ると鏡魔が出迎えた。
(鏡魔)「お帰りなさい」
(徳魔)「いやぁ、疲れたぁ」
徳魔は心臓の部分に穴が開いたままだった。
(天雲)「そう言えば獰子先輩は如何したの?」
(淨櫳)「あぁ、徳魔を解放した後にそそくさと裁判所から誰にも見つからず3人共逃げ切ったってさっき連絡があった」
(徳魔)「そうか、全員無事でよかった」
徳魔の頭を思いっ切り天雲が殴った。
(徳魔)「何だよ!?」
(天雲)「後で秘密の部屋に行くわよ!」
(徳魔)「…はい」
それから数時間後、心究達(復実も含む)が特殊制裁班に集合した。
(鏡魔)「お帰りなさい」
(地泉)「ただいま」
(獅血)「あの後、少し大変だった」
(淨櫳)「何――」
(徳魔)「その前に心究に頼みがある」
(心究)「分かっている。和室で治療するからきな!」
(徳魔)「頼むわ」
心究と徳魔は和室(秘密の部屋の隣にある)に向った。
(淨櫳)「…それで、何があった?」
(復実)「実は――」
心究達が徳魔達と別れて復実と合流した時、徳魔の死刑に賛成派が心究達を襲い掛かり心究は車まで地泉と獅血は復実と神海を護衛しながら戦い(気絶程度)ながら逃げた。獅血が蜘蛛の糸を使いビルとビルの間を移動して人間達を翻弄させて地泉は地殻変動を応用して自分の地面を高く上げて人間の攻撃を回避した。心究が車を発車させてまず獅血を回収(車の上)してその後、獅血の蜘蛛の糸で復実と神海を回収して車の助手席に復実で神海が後部座席に眠らせた後に地泉を回収して獅血と地泉が車の後部座席に座り(神海は獅血と地泉の膝の上)人間達から逃げた。
(復実)「――そう言う事が在ったのよ」
(天雲)「大変だったわね」
(淨櫳)「すまねぇな、獰子をそっちに行かせればもう少し――」
(獅血)「いや、座席数からして無理だ」
(心究)(…何気に俺の車の選択ミスを言われている様なぁ)
(地泉)「そう言えば今回の件で俺達の事が公になったが如何する気だ?」
(徳魔)「大丈夫だよ、雪の父親が何とかするだろう」
事件から二日後、事件は公にはなっておらず全てを【死刑の在り方と超能力者の存在】を題材にしたPVがハッカーによって勝手に流出した事になり真実を偽り国民は不自然な点はあっても納得して普通に暮らしていた。
その頃、徳魔と天雲は徳魔家の陽の部屋に居た。
(徳魔)「事件も終わって異天使の存在や俺達の真相を掴んだ者はこれで少ない筈……」
(徳魔)(もしも、これで俺達の存在を知っている者が現れればその者達が異天使の存在に大きく関わっている事になる)
(天雲)「徳ちゃん」
天雲は突如、徳魔に抱き付いた。
(天雲)「本当に怖かった」
天雲は徳魔に抱き付きながら思いっきり泣いた。
(徳魔)「悪かったよ」
徳魔は天雲の泣き顔を見ない様に天雲の顔を自分の胸の部分で思いっ切り泣かした。
(徳魔)(泣きたい時は思いっきり泣けよ…俺だって雪の事が一番に心配していたからな…これは俺の……罰だ!)
天雲が徳魔の胸で泣いている頃、徳魔家の郵便入れに一つの郵便が届いた。そこには同窓会への招待状だった。
徳魔達と異天使の激闘は終止符を打った。だが、【サイレント・ボール】と言う謎の組織が現れた。更に徳魔達にまた同窓会の招待状が届いた。
悪魔と子供~黒色と灰色~ 第三話 完
悪魔と子供~真休と祭典~ 第一話 続く――
大異天使との勝負は徳魔達が勝利した! だが、異天使はただの通過点に過ぎず、【サイレント・ボール】と言う新たな敵が判明する!




