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悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
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秘密と未来 第10話

     悪魔と子供~秘密と未来~


第10話…鏡魔と裏表

物語は巳年の12月下旬のお話。

特殊制裁班本部ではメンバーが全員で談笑していた。

(淨櫳)「元旦は如何する気だ?」

(獅血)「俺は朝になる前に近くの動物のお墓全部を周る」

(心究)「僕は病院の健康診断をする」

(地泉)「俺は調布の自然を見回る」

(徳魔)「俺は天雲と一日中一緒に居る」

(天雲)「私は徳ちゃんと一緒にいろんな場所を回るつもり」

(鏡魔)「私は機械のメンテナンスをしようと考えているわ。最近、機械の調子が可笑しいから」

(徳魔)「淨櫳は元旦の日は如何する気だ?」

(淨櫳)「俺は獰子との練習詰めで一杯だよ」

(徳魔)「まぁ、談笑はこの辺にしといて鏡魔はこれから如何する気だ?」

(鏡魔)「私は後でツッチーに会いに行く約束がある」

(徳魔)「もうそんな日か、じゃぁ用意するから持って行ってくれよ」

(鏡魔)「分かっているわ」

それから数時間後、鏡魔が逃法犯認証係から出て来た。

(徳魔)「裏表さんによろしく言っといてくれ」

(鏡魔)「分かっているわよ」

そう言うと鏡魔は徳魔から大きな鞄を受け取り出て行った。

その頃、裏表は天雲事務所から出掛ける準備をしていた。

(電)「済まないな。こんな仕事を頼んで」

(裏表)「構わないですよ。あいつと会えるのはこれ位ですから」

(電)「……」

(裏表)「では、行ってきます」

(電)「気を付けろよ」

(裏表)「分かっていますよ」

そう言って裏表は事務所を出た。

それから十数分後、裏表と鏡魔は国会議事堂の近くのレストランで昼食を取っていた。

(裏表)「仕事にはなれたか?」

(鏡魔)「段々ね」

(裏表)「あの時は驚いたよ」

(鏡魔)「私だってこんな再会があるなんてね」

4年前――

水面下でとある事件が起きていた。それは個人情報の流出。正確にはハッキングされて色んな所から個人のデータが盗まれていた。そこで国会議員は特殊制裁班に依頼を頼んだ。

(徳魔)「電さん、国会議員達からの依頼じゃぁ、引き受けるしかありませんが…情報の流出を今現在何パーセント何ですか?」

(裏表)「現在は半分を超して66%です」

(徳魔)「非常に不味いですね」

(電)「その通りだ。これが悪用されれば最悪だ。緊急に犯人を此処に連れて来なさい」

(徳魔)「分かりました」

そう言うと徳魔は天雲事務所から出て行った。

(裏表)「彼に頼んで大丈夫なのでしょうか?」

(電)「心配か?」

(裏表)「彼の推理力と逮捕術はたいしたものですが…彼は他人とコミュニケーションを取ろうとしません」

(電)「彼は不幸を呼ぶ時がある。其れから逃げない勇気もある。だからこそ、特殊制裁班の班長に任命した。彼が所謂【犯罪の中心点】と言っても可笑しくない」

それから4時間後、徳魔は容疑者の一人である鏡魔を連れて来た。

(徳魔)「こいつですよ。個人情報を集めていたのは」

(鏡魔)「離せよ!」

(徳魔)「離したら逃げるだろうが!」

(裏表)(…もしかして)

(電)「そいつは何者だ?」

(徳魔)「医闘高校の情報部の鏡魔 作古と言う者です」

(電)「うむ、裏表君後は任せる。私は警察を呼んで来る」

そう言うと裏表は電の前に立ちはだかった。

(電)「何のつもりだ」

(裏表)「一つお願いがあります。彼女を警察に連れて行くのだけは止めて下さい!」

裏表は頭を下げて電にお願いした。

(徳魔)「やっぱりか」

(電)「やっぱりとは?」

(徳魔)「こいつのパソコン画面を見ると中学時代の裏表さんと仲良く写っている写真が載っていましたよ」

(電)「……徳魔君、隣の会議室に来てくれるかな?」

(徳魔)「構いませんけど、裏表さんこの人を逃がしたりしないで下さいよ」

(裏表)「君に言われなくても」

そう言うと徳魔と電は隣の会議室に向った。

(裏表)「何でこんな事をした?」

(鏡魔)「私は誰かの為に相手の個人情報を役立てようと思っていただけよ」

(裏表)「あのなぁ、人権問題が関わるから止めてくれ」

(鏡魔)「…御免なさい」

(裏表)「それにしても、昔より可愛くなったな」

その言葉に鏡魔は少し顔を赤くした。

(鏡魔)「アンタだって昔より細くなった」

(裏表)「食事を取る時間が少ないからな」

その時、電と徳魔が戻って来た。

(電)「今回は特別に君の行った行為を許す。但し、罰を与えなくてはなりません」

(裏表)「ちょっと待って下さい! まさか」

(徳魔)「そんな事はしないよ……鏡魔さん、我々の組織【特殊制裁班】に配属となります」

(電)「特殊制裁班とは法では裁けずに逃げ続けている時効犯に罰を与えるのが基本の仕事です」

(徳魔)「鏡魔さんには調布の監視カメラにハッキングして市民達の観視と特殊制裁班メンバーからの発見した人物が今までの事件に関わっているかを確認する作業を行って貰います。そして、定期的(月に一度)に裏表さんと会い時効事件の解決数を報告すること」

(電)「但し、外に出られるのは裏表に会う日だけだ」

(徳魔)「これは強制的だが、断れば警察沙汰だ。如何する?」

(鏡魔)「……分かりました。特殊制裁班に入りましょう」

現在に戻る――

(裏表)「あれから、四年経ったと考えると作古も慣れて来ているな」

(鏡魔)「まぁね、仕事場に風呂が在るから助かっているわ」

(裏表)「ところで…例の者は?」

鏡魔は鞄からSDを取り出した。裏表は鏡魔から受け取ると携帯電話に挿入した。

(裏表)「今月の時効犯発見数は30人か…前回よりも多いな」

(鏡魔)「…そう言えばこの店って大丈夫なの?」

(裏表)「正直言うと少し危ない」

その時、店に強盗が押しよって来た。

(強盗)「全員動くな!」

(裏表)「仕方ない」

裏表は強盗に向っていった。

(強盗)「そこ動くな!」

(裏表)「お前なぁ、それが何を意味するのか分かってやっているのか?」

その時、店のスプリンクラーが暴走して店内が水浸しになった。

(裏表)「相変わらず、凄いな」

そう言うと一瞬で強盗の懐に潜り込むと一本背負いを決めた。

(裏表)「鏡魔、警察は呼んだか?」

(鏡魔)「入って来た時にもう呼んでいるわ」

(裏表)「じゃぁ、直ぐに来るか…」

そう言うと裏表は携帯電話で強盗犯の顔を取った。

(裏表)「こいつが何者で何故、犯罪を行ったか調べてくれないか?」

(鏡魔)「分かったわ」

すると、一秒もせずに情報を集めた。

(鏡魔)「この人の名前は犂山 浩太【すきやま こうた】と言う者で職業はフリーター……母親が癌で入院中…費用が莫大で手術の費用が足りなかった」

(裏表)「成程ね、犂山さん大変ですね?」

(犂山)「早く金を集めないとお袋が死んじまう」

(裏表)「気持ちは分かる。だが、これは頂けないな」

(鏡魔)「そうね」

(犂山)「じゃぁ、如何しろって言うんだ!?」

(裏表)「まぁ、これも何かの縁だ。俺達が治してやるよ 作古、心究に連絡して……」

(鏡魔)「もう伝えてあるわ。既に向かっている」

(裏表)「そうか、お前の母さんは助かりますから心配せずに罪を償って下さい」

その時、パトカーのサイレンが聴こえて犂山は警察へ連行された。

(鏡魔)「そう言えばツッチーに頼みたい事があったの」

そう言うと鏡魔は裏表に一つの紙を手渡した。

(裏表)「…成程ね、後で徳魔の家に搬送させるわ」

(鏡魔)「お願いね」

(裏表)「それで、これから如何する?」

(鏡魔)「このまま帰ると次に会えるのは一カ月後だからね…少し外の風景を楽しみたいわね」

(裏表)「じゃぁ、俺の車でドライブでもするか?」

(鏡魔)「良いわね」

そうして、二人はドライブをした。

夜中――

裏表の車は調布駅に着いた。

(裏表)「じゃぁ、一カ月後にまた」

(鏡魔)「えぇ」

そう言うと鏡魔は車から降りて裏表は車で家に帰宅した。

(鏡魔)「さてと、来年も忙しくなりそう」

鏡魔は調布駅に入って行った。


これにて秘密と未来は終了! 次回から異天使との対決に入ります。異天使との戦いはハワイでの勝負! 特殊制裁班に将来はあるのか?


悪魔と子供~秘密と未来~ 第10話 完


悪魔と子供~南国と全力~ 第一話 続く――


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