秘密と未来 第5話
彪登中の事件は終わらない! 現生徒会長の角花と母校として地泉達が保護者を相手にするが保護者が一枚上を行くと元生徒会長と元生徒副会長が立ち上がる!
悪魔と子供~秘密と未来~
第5話…地泉&角花と心究&復実2
事件の次の日、風柾家の玄関には地泉が居た。
(地泉)「角花…買い物に行くぞ」
(角花)「一寸待って~」
(地泉)「はぁ」
(地泉)(事件は表沙汰にならずに済んではいるが……保護者達は大否定して全員を説得するのに最低でも3日間、最大で7日間必要になった。角花の母親は放任主義だから気にはしていなかったが…俺の両親は学校系だと過保護の域を超してモンスターペアレントになるからな…まぁ、義務教育が終わっているから気にはしないだろうが絶対に苦情入れるな…)
(地泉)「まだかぁ?」
(角花)「今行くから待って~」
角花はそう言いながら階段を降りて来た。
(地泉)「じゃぁ、行くか?」
(角花)「うん」
地泉と角花は買い物に出た。
(角花)「そう言えば、お兄ちゃんの家に行った事無いから明日にでも連れってくれない?」
(地泉)「良いが…両親はいないぞ」
(角花)「…若しかして、亡くなったとか?」
(地泉)「違うよ、両親は外国で自然破壊の防止をしているだけだ」
(角花)「お兄ちゃんの両親ってカッコいいね」
(地泉)「俺的には少し誇れるけど少しムカついている」
(角花)「如何して?」
(地泉)「俺が保育園の時から外国で仕事をしていてイベント行事の時ぐらいしか帰っては来なかった。それにモンスターペアレントだからな」
(角花)「モンスターペアレント?」
(地泉)「あぁ、中学時代は学校で結構な事件数が起きて両親に知られない様に努力したが無念だった。事件数を知って両親は学校に抗議をした」
(角花)「それで?」
(地泉)「教師陣は全滅しかけた時に当時の生徒会長の天雲と副会長の徳魔の二人が現れて強力な圧力と恐怖で両親の苦情を握りつぶした」
(角花)「若しかして、親の名を出して?」
(地泉)「いや、表情と暴言だけで握り潰した」
(角花)「二人とも凄かったのね」
(地泉)「確かに凄いがこの話は中学一年の時の話だけどな」
(角花)「中学一年で生徒会長!?」
(地泉)「生徒会長選挙は全員がライバルで選挙に出馬した二人は全力で戦い…結果一票の差で天雲が会長の座になり徳魔は副会長の座に座った」
(角花)「でも、権力で一位に」
(地泉)「いや、権力は他の人物が使ったが結果は完敗で生徒会に入れなかった…まぁ、男子生徒達は天雲の胸に惹かれて女性生徒は徳魔の成績は学校全体でトップクラス…あれに勝てるのは天雲位だな」
(角花)「如何言う事?」
(地泉)「あの二人は同じクラスで徳魔が前の席で天雲が後ろの席…これだけで分かるよな?」
(角花)「お姉さんが殺気を出してお兄さんに寒気を出して手の動きを止める」
(地泉)「正解! 悪魔の力は守護霊の様な存在…俺達には悪魔が憑いているから使えない。自分の実力のみで相手の行動を不能させないといけない」
(角花)「でも、テストはお互いに全力で遣らないと意味が…」
(地泉)「徳魔は成績に興味が零…天雲は親父さんに試練でテストをしていた」
(角花)「試練?」
(地泉)「「成績でトップを取れない場合は徳魔を外国に送って別れさせる」そう言う事らしい」
(角花)「酷い親ね」
(地泉)「普通に考えればな…だけど、それは仮初で徳魔との間を切ろうとはしていなくて天雲の親父さんは娘が徳魔に似合う彼女にさせる様にしていると徳魔が言っていた」
(角花)「徳魔お兄さんって天雲お姉さんの父親と仲が良いのね」
(地泉)「一応な…」
(地泉)(これ以上言うと徳魔と天雲の二人に殺される)
地泉と角花が買い物に出ている頃心究と復実は彪登中学校の保健室で寛いでいた。
(復実)「良いの?」
(心究)「何が?」
(復実)「私達も説明会に行かなくて?」
(心究)「俺達は良い…あの二人が来るまでは…」
(復実)「二人って…徳魔君と雪ちゃん!?」
(心究)「いや、あの二人はアメリカに居て此処には来られる状況じゃない」
(復実)「じゃぁ…」
心究は少し笑っていた。
(心究)「それよりも幸威先生はどうだ?」
(復実)「未だに昏睡状態よ」
(心究)「未だに否定し続けるか…愚弄者は」
(復実)「タクちゃんはあいつに何をしたの?」
(心究)「俺達がやっている刑と俺の能力で脳内を少し弄った」
(復実)「弄った?」
(心究)「先生の闇を夢の中で教えている。目を覚ますには自分の行いを認めて責任を持ち、自分のやりたい様になれば目を覚ます様に弄った」
(復実)「タクちゃん…結構…」
(心究)「エグイか?」
(復実)「ううん、正しいと思う」
復実は心究の頬にキスをした。
その頃、地泉と角花は買い物を終えて飲食店のテラスで食事を取っていた。
(地泉)「少し、買い過ぎたか」
地泉の横の椅子には10袋置いてあった。
(角花)「そうねぇ」
(地泉)「そう言えば…角花は中三になっても生徒会長を遣るのか?」
(角花)「ううん、委員長全てを遣るわよ」
(地泉)「そうか」
地泉は軽く返答した。
(角花)「少し、軽くない?」
その時、少し強い風が吹いた。
(地泉)「仕方ないだろ……!?」
地泉は椅子から立ち上がった。
(地泉)(この声は……)
地泉は袋を持ち椅子を片付けた。
(地泉)「角花…少し、仕事に付き合ってくれ!?」
(角花)「良いけど…何かあったの?」
地泉は角花の手を取り走り出した。
(角花)「ちょっ! 会計如何する気よ?」
地泉は左手を使い左ポケットからお金を取り出して二人が座っていた円卓に飛ばした。
(角花)「……」
(地泉)「急ぐぞ!」
走り出して十数分、二人が来たのは彪登中学校だった。
(角花)(彪登中?)
地泉は彪登中に植えられている一つの樹木の幹の近くに行った。
(地泉)「流石に迷惑していたか…」
(角花)「ねぇ…」
(地泉)「言い忘れていたけど俺の能力は“自然使い”だから植物と話しが出来る」
その時、後ろから心究と復実が現れた。
(心究)「来ると思っていたよ」
(地泉)「まぁ、最低限の予測はしていたが…予想以上に悪いな」
(心究)「教師陣は全員が全滅…あの時と同じだ」
(地泉)「急いで連絡だな」
(心究)「あぁ、地泉は徳魔に連絡、復実は天雲に連絡してくれ」
(地泉&復実)『了解』
地泉と復実は携帯電話を取り出して外国に滞在している徳魔と天雲に電話をした。
(角花)「心究さん」
(心究)「如何した?」
(角花)「如何して二人を?」
(心究)「幸威先生の無茶が遣った事を考えればあの二人を頼る以外に方法は無いが…大丈夫かな?」
(角花)「如何言う事ですか?」
(心究)「徳魔の方は如何だ?」
(地泉)「殆ど通じない…数分後だな」
(心究)「そうか…天雲の方は?」
(復実)「通じたわよ」
(心究)「じゃぁ、天雲に事情を説明してから電話をスピーカーにしてくれ」
(復実)「分かったわ」
復実は天雲に事情を説明し始めた。
(心究)「これで天雲に連絡は取れたが…保護者達を止められるか」
心究の表情が少し曇った。
(角花)「心究さん…如何して徳魔お兄さんは連絡が取れないのですか?」
(心究)「…天雲のお仕置きで行動不能中だ」
(角花)「如何言う事ですか?」
(心究)「…解決してから地泉に訊きな…俺は流石に言えない」
心究は冷や汗をかいていた。
(復実)「こっちはOKよ」
(心究)「後は頼むよ」
心究は携帯電話を取り出して何所かに電話をし始めた。
(心究)「あぁ、保護者の代表ですか? 今直ぐに校庭にある巨大樹に全員で来て下さい。お話が有りますので……いえ、そちらで話すのは無理です。取り敢えず、2分以内に来なければ世界中にこの事を公表します。先の先を見つめて来て下さい」
心究は電話を切った。
(心究)「徳魔の方は如何だ?」
(地泉)「一応繋がったが元気が無い」
(心究)「やっぱり……取り敢えず、スピーカーにしてくれ」
(地泉)「了解」
地泉は電話のスピーカーボタンを押した。
(心究)「徳魔…聞こえるか? “中一の再来”だ。ささっと起きろ!」
その時、電話の奥から声が聴こえた。
(徳魔)(うるせぇなぁ! 雪から細かい事情は聴いているから心配するな! それに…未だに腹から血が出ているから上手く言えねぇぞ)
(心究)「構わない…天雲の方が積極的に遣って欲しいからな」
(徳魔)(…そうか)
(角花)「徳魔お兄さん、お久しぶりです!」
(徳魔)(角花ちゃんか? 久し…ぐっ!)
(角花)「どうかしたの?」
(徳魔)(何でも無いから)
(心究)「はぁ…」
(心究)(相変わらずの二人か)
(角花)「お兄さんは如何して天雲お姉さんと付き合っているのですか?」
(心究)(思いっ切りいったな)
(徳魔)(雪の事が一番大事だからな)
(心究)(そう言えば…そろそろだ)
(心究)「…保護者達が来るから配置に!」
それから1分後、数十名の保護者達が心究達の目の前に現れた。
(保護者代表)「私は生徒会副会長の母親です」
(心究)「さてと、例の件ですが…幸威先生は教師を辞任させません!」
(保護者代表)「生徒達が不安で授業が出来ません!」
(心究)「はぁ…後は頼みます…元生徒会長さん」
(天雲)(えぇ、聞こえるでしょうか? 私は彪登中の元生徒会長の天雲です。貴方達に言える言葉はたった一つです。愚か者)
(保護者代表)「私達は生徒達が授業を安全に受けて欲しいだけです!」
(天雲)(安全こそ愚か者の答えですよ)
(保護者代表)「如何言う事ですか!?」
(天雲)(安全とは楽しい事が一切無くなり安全ボケしますよ)
(保護者代表)「それの何が……」
(天雲)(学校は楽しく授業を受けて楽しく過ごす場所です。保護者方はどんな学校生活をしていたのですか?)
保護者達は天雲の言葉に返答出来なかった。
(心究)(相変わらずの破壊力だ。学校は如何して存在するのか? そして教師と生徒はどうあるべきなのか…その答えは何億通りにも存在する。天雲の答えはその中で一番シンプルかつ“ゆとり教育”を超える答えでもある)
(天雲)(辞める事が全てではありません。辞任は貴方達が幸威先生を恐れているからです。離れるのはそれが恐れ嫌っている証拠です。我々が幸威先生の欲望を止め続ける事で犯罪を未遂に防げると考えた事は無いのでしょうか?)
(保護者代表)「ですが、それはあまりにもリスクが大きすぎます!」
(天雲)(普通に考えればそうでしょう…ですが、角花ちゃん!)
(角花)「はい!」
(天雲)(貴方は現生徒会長です。貴方に元生徒会長からの命令を与えます)
(角花)「はい!」
(天雲)(風紀委員に幸威先生の監視を命令します!)
(角花)「はい! 次の登校日の早朝に風紀委員全員に伝えます!」
(天雲)(これなら、如何ですか?)
(保護者代表)「はい、分かりました」
保護者達は納得して帰って行った。
(心究)「お疲れ様です。二人とも」
(徳魔)(いやぁ、疲れたよぉ)
(角花)「お兄さんは何も」
(地泉)「いや、大事な仕事をしていた」
(心究)「取り敢えず、もう二人とも電話を切った方が良いぞ」
(地泉)「そうだな、通信料が結構掛かるし」
(復実)「じゃぁ、切るわね」
(天雲)(えぇ)
復実は電話を切った。
(徳魔)(ちょっと待って! ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
徳魔の悲鳴が聞こえた瞬間、地泉は電話を切った。
(角花)「今のって…」
(地泉)「気にするな…」
(心究)「さてと、今回のお詫びとして何所かに出掛けるか?」
(復実)「そうね、角花ちゃんと陸海君のDATEを邪魔しちゃったからね」
復実は地泉と角花の関係について一寸だけからかった。
(角花)「……」
角花は少しだけ顔を赤くした。
(地泉)「あのなぁ、俺達は買い出しをしていただけで」
その時、角花が地泉のBODYに強烈な右ストレートを放ち40m以上先まで吹き飛んだ。
(角花)「たくっ!」
(心究)(DATA通り…角花ちゃんって以外に腕力があるんだよなぁ…地泉とはお似合いだろうなぁ)
心究は少し笑っていた。
(復実)「取り敢えず、角花ちゃんは何所に行きたい?」
(角花)「私は…レストランに」
(復実)「じゃぁ、行こうか」
(角花)「はい!」
(心究)「地泉! 先に行くぞ!」
地泉は地面でのびていた。
(謎の声)「首を刎ねれば死ぬ筈だ!」
地泉の目の前には目を覚ました幸威先生が日本刀を持って立っていた。
(幸威)「これで角花ちゃんは俺の物だ!」
幸威先生は地泉の首に日本刀を振り落とした。
(幸威)「!」
地泉の目の前には心究が現れて心究が両腕を犠牲にして幸威先生の逆恨みから地泉を護った。
(心究)「幸威先生…本気で殺されますよ」
その時、幸威先生の背後から髪が逆立ちした角花がゆっくりと歩いて近付いて来た。
(角花)「幸威先生…私の大切な人に何をしようとしましたか?」
角花の目は完璧に怒っていた。
(幸威)「お前には陸海君は似合わない! 俺の方がお似合いだ!」
(角花)「それを決めるのは貴方ではありません…私自身ですよ」
そう言うと角花は一気に距離を縮めて右ストレートを放つが地泉が片手で受け止めた。
(角花)「お兄ちゃん!」
(地泉)「気にするな…既に判決は出ている」
(心究)(起きていたか…さてと)
その時、復実が戻ってきた。
(復実)「タクちゃん! 大丈夫?」
(心究)「大丈夫」
心究の腕が再生した。(斬られた両腕は地面に落ちている)
(心究)「再生する時の痛みはきついなぁ」
(復実)「sexよりも?」
復実は心究の耳元で呟いた。
(心究)「流石に痛み的に言えばsexよりは痛くないけど……」
心究と復実は痴話喧嘩をしている頃に地泉は笑顔をしながら角花の頭を撫でた後に地泉は幸威の方に振り向き話し始めた。
(地泉)「幸威先生…貴方には教師としてこれからもこの学校で授業を行って貰います。分かったら…サッサッと家に帰りやがれ!」
地泉は幸威を怒鳴りつけると幸威はそそくさとその場を去った。
(心究)「さてと、四人だけの宴会に行きますか」
(復実)「えぇ」
(角花)「はい!」
(地泉)「おお」
四人はレストランへ向った。
中学校の事件は無事に解決した。地泉達は母校の誇りを護り抜けた。次回は休暇の日の四人……
悪魔と子供~秘密と未来~ 第5話 完
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保護者達の説得に成功するが幸威先生の最後の行為で角花は知られざる力を一時的に発現していた! 角花の正体は一体何なのか!?




