肉体と順位 第3話
遂に時効編最後の戦が始まる! 最強と最凶がぶつかる場所とは!? そして、最後の相手はとんでもない奴だった!
悪魔と子供~肉体と順位~
第3話…最強と最凶
戌年5月18日の夜中
徳魔の体に異変が起きて数時間は危険な状態が続いた。医師は母親に徳魔が助かる確率は0.0001%だと聴かされた母親は神に息子が助かる様に祈るが助けたのは悪魔だった。そして、この件は一切不明で未解決どころか事件にはなっていなかったが両親は違和感を覚えていて知り合いの刑事に秘密裏に捜査を頼んで調べた。事件になったのは陽が2歳になった時になった。だが、犯人は一切見つからなかった。Byサタン
匠と別れた徳魔は自由広場の地下に居た。
(徳魔)「不思議だった。一つの思人は自由広場の地下に存在していた。そして、葬神は最初から調布に隠れていた!」
徳魔はある場所で止まった。
(徳魔)「古墳であり古墳で無い建造物が存在していたその名も【生死決闘場】…死んでも火葬はせず、決闘場の土に帰る。生きて帰ったのは数名だと書物には記されていた。生死決闘場が創設されて数百年後に封鎖されたがその後は古墳として生まれ変わった。それが、まさか家の地下と言うよりは家が建っている区域全ての地下がそうだったとは驚いた。その入口は自由広場の地下からしか行けない!」
徳魔は壁に手を押すと其処は隠し扉となっていた。
(徳魔)「此処か…決闘場の唯一の出入り口…他にも存在したらしいが現在では封鎖と言うよりは埋められて通行不可能らしい。葬神はこの事を恐らく十数年前に既に気付いていた」
徳魔は隠し通路を通り地下の広場に出た。
(徳魔)「これは決闘場と言うよりは小さな町だな」
徳魔が広場を見渡していると上空から何かが徳魔に突っ込んで来た。
(徳魔)「ぐっ!」
徳魔は攻撃をかわした。砂煙が晴れると巨大な斧を持った2m50cm級の牛人が目の前に立っていた。
(徳魔)(牛人…葬神が創った思獣“達”か!?)
牛人は一気に徳魔との距離を縮めて斧を振るうが徳魔は見えない何かで受け止めた。
(徳魔)「微風の剣!」
徳魔は牛人の斧を押し返して微風の剣で斬り付けた。
(徳魔)「次はドイツだぁ!」
徳魔の周りには鳳凰、青龍、白虎、朱雀、玄武、赤鬼、狼が一種に付き20体が徳魔を囲んでいた。
(徳魔)(葬神は俺よりも強い事は分かっていたが此処までとは)
鳳凰が徳魔に突っ込んで行った。
(徳魔)「性質変化! 水の剣!」
徳魔は左手に持っていた微風の剣を水の剣に変えて鳳凰の胴体を斬り付けた。
(徳魔)(こいつ等の中には銀の粉が纏わっているのは間違いない。こいつ等から一度でも攻撃を受ければ死ぬと考えた方が良いか)
白虎と青龍が左右から攻撃をするが徳魔は水の剣を変えて微風の剣に変えて白虎の鉤爪攻撃を受け止めて右手で青龍の鉤爪攻撃を受け止めた。
(徳魔)(流石に全部を片手で終わらせるのは無理か……!)
徳魔がある建物を見た。
(徳魔)(あれは…鍛冶屋か! ならば!)
徳魔は青龍と白虎を吹き飛ばして鍛冶屋の方に走り出した。
(徳魔)(あそこなら…武器がある筈!)
徳魔の前には狼が10体いた。
(徳魔)(葬神の奴、気付いたか)
狼の攻撃をかわすのと同時に狼の胴体を斬り続けた。
(徳魔)「多すぎる! それに背後から思獣達が追いかているし…普通には無理か…なら!」
徳魔は十体の狼を一瞬で片付けると背後の思獣達の方に突っ込んだ。徳魔は無傷のまま半分を倒した。
(徳魔)(時間を掛ければ葬神の所には辿り着けない! 一気に片付ける他に葬神の所に辿り着く方法は無い!)
すると、青龍の頭突きが徳魔に直撃して吹き飛んだ。
(徳魔)(成功!)
徳魔の笑みを浮かべて壁にぶつかり、建物の中に入った。そして、思獣達は一斉に建物に攻撃をした。だが、爆風と共に中から徳魔が現れた。
(徳魔)「まさか、こんな刀があるとは驚いた」
徳魔の背中には鞘があり右手には禍々しい気を放つ刀を持っていた。
(徳魔)「これは徳魔家の伝説の剣…いや、宝刀【封の太刀】…これは全てのエネルギーを刀の中に吸収してしまう。これが此処にあるとは驚いた。それに……」
青龍が徳魔に突っ込んだ。徳魔は青龍の攻撃に会わせて右手の刀で一刀両断にした。
(徳魔)「これからは10分の1で行く!」
赤鬼が突っ込んで来た。
(徳魔)「赤鬼か」
赤鬼の金棒攻撃を左手だけで受け止めた。
(徳魔)「軽いな」
徳魔は金棒を棍棒に変えて右手の刀で赤鬼の胴体を一刀両断して棍棒を奪った。
(徳魔)「こいつ等…未だに様子見か」
すると、全方向から青龍の火の息を放った。
(徳魔)「こう言う時は!」
徳魔は刀を右手から左手に持ち替えて刀の形状を囲む壁に変えた。
(徳魔)「封の太刀の恐ろしさは徳魔家の能力で発揮する」
青龍の火の息が壁となった封の太刀に吸収して行った。
(徳魔)「本気はこれからだ!」
壁となった封の太刀から吸収された青龍の火の息が反射して思獣達に向った。
(徳魔)「封の太刀は吸収したエネルギーを放つ事が出来る」
(徳魔)(最初の爆風は錆びていた封の太刀を直したのと同時に封の太刀に溜まっていたエネルギーが爆発して起きた爆風…)
さっきの一撃で思獣達は全滅した。
(徳魔)「さてと、葬神は決闘場…この先だ!」
徳魔は封の太刀を鞘に戻して先に進んだ。
数分後…
徳魔は決闘場の目の前にいた。
(徳魔)「着いたのは良いが…葬神に会うにはこいつを倒さないといけないとはな」
徳魔の目の前には6mもある巨大な赤龍がいた。
(徳魔)「こいつには封の太刀は簡単には効かないと見て間違いない…さてと、如何したら良いものか」
その時、赤龍は火の息を放つが徳魔はジャンプしてかわした。
(徳魔)(こいつを倒すには弱点を探すのが一番!)
徳魔は赤龍の背中を走りながら弱点を探すが赤龍の尻尾の薙ぎ払いで吹き飛んだ。
(徳魔)(弱点は背中には無い…一か八か…やるしかない!)
徳魔は真正面から突っ込んだ。赤龍は火の息を放った。だが、それを徳魔は左手で受け止めた。
(徳魔)(これ位! 肉体変化!)
徳魔は赤龍の口の中に突っ込んだ。
(徳魔)「何とか潜入成功!」
徳魔は奥に進んだ。
(徳魔)(弱点は外に無ければ体内だけが唯一の弱点!)
徳魔は封の太刀を持ち食道を斬り裂いた。
(徳魔)(こいつは…こんなもんじゃ効いている訳が無い!)
徳魔は赤龍の心臓の部分を5回切り裂いた。
(徳魔)「これで終りだ!」
赤龍は消えて徳魔は赤龍の体内から出て来た。
(徳魔)「葬神…俺はお前に制裁を与えに来た!」
徳魔は決闘場に入ると目の前に人影があった。
(徳魔)「葬神!」
目の前に居たのは徳魔の時効事件の時効犯である葬神だった。
(葬神)「俺を見つけ出すとはな」
(徳魔)「俺だってここ数十年、ずっと何もしていない筈が無いだろ」
(葬神)「そうだな」
(徳魔)「お前の目的は一体何だ!?」
(葬神)「俺の目的は……地球を破壊する事だ!」
(徳魔)「そんな事をすればお前だってただじゃ済まないぞ!」
(葬神)「俺は世界と一緒に死ぬだけだ!」
(徳魔)「テメェ…そんな事…させるかよ!」
徳魔は封の太刀を抜き葬神に斬りかかった。
(徳魔)「!?」
葬神は見えない何かで受け止めた。
(葬神)「微風の剣」
徳魔は一度距離を取った。
(徳魔)「徳魔一族の能力…」
(葬神)「俺も徳魔一族の末裔だ!」
(徳魔)「それだけじゃ無い! お前は俺の仲間の一族の保管庫から遺伝子の液体…詰り、血液を盗んだだろ!?」
(葬神)「あぁ、牙尾一族、心究一族、像神一族、陸海一族、そして、天雲一族の保管庫から確かに頂いた!」
(徳魔)「それをお前は自らの体内に注入して6つの一族の能力を全て使える様にした。それは死ぬ気が無いからだろ?」
(葬神)「正確に言うと生or死どっちに行くか面白いからだ」
徳魔は拳を強く握った。
(徳魔)「お前の計画は絶対に阻止する!」
徳魔は葬神に封の太刀を振るうが葬神は微風の剣で受け止められた。
(徳魔)「…それに…お前の計画にはもう一つ足りない物がある」
(葬神)「気付いていたか」
(徳魔)「それは…この封の太刀だ! 地球を崩壊させるには地球の核を壊す必要がある。その前に地球のエネルギーの一つ…マグマをこの封の太刀で吸収してバランスを崩せば第一段階は成功して地球の崩壊を急速に速める」
(葬神)「その通りだ。その後、物質変化で核を潰す事で地球を壊す事が出来る」
徳魔と葬神は距離を取った。
(葬神)「封の太刀は頂く!」
葬神は微風の剣で徳魔に襲い掛かった。
(徳魔)「そう簡単に…渡せるか!」
徳魔は封の太刀を鞘に戻すと左手に強風の剣を持ち微風の剣を受け止めた。
(徳魔)(こいつは俺よりも強い! これでも葬神は10分の1も出していない)
葬神は微風の剣を暴風の剣に変えた。
(徳魔)「しまっ!」
徳魔は壁まで吹っ飛んだ。
(徳魔)「暴風の剣は予測出来ていたが…物質変化の速度が異常過ぎる!」
(徳魔)(俺でも数秒は掛かるが葬神は1秒も掛かっていない!)
(葬神)「隙あり!」
葬神の暴風の剣で徳魔の左手と右腕が切断された。
(徳魔)(くそっ!)
その後も徳魔は葬神の猛襲を受け続けた。
(葬神)「これで終りだぁ!」
葬神の暴風の剣で徳魔を吹き飛ばした。
(徳魔)「負けるかよ…肉体変化!」
徳魔はボロボロの体で立ち上がった。
(葬神)「お前は何時も地球の人間達は仲間や家族と言っていたよな! 俺も仲間であり家族だろうが! 俺の計画を邪魔してどうするよ!?」
(徳魔)「俺は…仲間だろうと家族だろうと他人に迷惑を掛ける人間は許せないだけだ! それにな……」
徳魔の両腕が再生した。
(徳魔)「仲間は己の道に反した場合には何が何でも引きずり戻すのが俺達の役目だ! お前には優しさが足りない!」
徳魔の体の傷が治癒されていった。
(葬神)「それは心究一族の……」
(徳魔)「俺は肉体変化で遺伝子レベルを心究の遺伝子に変えて心究一族の能力を一時的に得た」
(葬神)「肉体変化だと!? あれは徳魔一族で禁止にされた変化の一種だ」
(徳魔)「それは、能力が覚醒した時に知っている。俺はお前に制裁を与える為に来た! 俺が此処で負ければ…示しが着かない!」
徳魔は葬神に突っ込んだ。
(葬神)「右手に炎、左手に風」
葬神は右手に炎を出現させて左手に風を起こした。
(葬神)「炎と風を融合させて…炎の暴風!」
葬神は徳魔に向かって炎の暴風を起こした。
(徳魔)「それは予測済みだ! 肉体変化! 陸海状態!」
徳魔は左手から炎の台風を起こして葬神の炎の暴風とぶつかった。
(葬神)「お互いに陸海一族の風だ! 俺の方の風力が強いぞ!」
徳魔は押し負けて炎の暴風の直撃を受けた。
(徳魔)「それが…如何した!」
徳魔は葬神の後ろにいた。
(葬神)「後ろだと! 何時の間に!?」
徳魔は微風の棒で葬神を壁まで吹き飛ばした。
(徳魔)「陸海一族は自然の力を使いこなす」
(徳魔)(地泉は少し違うがなぁ)
(徳魔)「俺はお前に制裁を与えると言った筈だ!」
葬神が立ち上がると目の前に徳魔が居なかった。
(葬神)「!?」
(徳魔)「こっちだ!」
徳魔は壁の中に居た。
(葬神)「壁だと!?」
徳魔は葬神に右ストレートを放ち吹き飛ばした。
(葬神)「如何なってやがる!?」
徳魔は壁から出て来た。
(徳魔)「影も自然が創る物だ! 自然を使いこなせてはいない様だな…葬神」
(葬神)「俺には他の能力がある事を忘れるなよ」
葬神は目を瞑った。
(徳魔)「思獣創召喚…ならば、肉体変化!」
葬神が目を開けると60個の光の玉が上空に飛び葬神の周辺に落ちた。
(葬神)「思獣武装!」
葬神の右半身が金色に輝き左半身は黒い鎧で纏った。
(徳魔)「成程な…像神一族の最強武装…神と邪神、天使、悪魔、聖獣、魔獣全てを体に纏った。最強武装」
(葬神)「森羅万象武装!」
葬神は一瞬で徳魔の背後に回った。
(徳魔)「やはり…力があるな」
葬神は持っていた刀で徳魔の左胸を刺した。
(徳魔)「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
徳魔は地面に倒れた。
(葬神)「俺の勝ちだな」
葬神は徳魔が持っていた封の太刀を奪おうとした。
(徳魔)「甘過ぎる!」
すると、倒れている徳魔が消えて葬神の後ろに徳魔が現れた。
(葬神)「また、背後に!?」
徳魔は左手の掌低を葬神に当てると葬神は壁まで吹き飛んだ。
(葬神)「如何なってやがる!?」
葬神の思獣武装は解かれていた。
(徳魔)「蜃気楼…いや、幻覚と言った方が正確か」
(葬神)「幻覚だと!?」
(徳魔)「天雲一族の能力を応用して創り出した幻覚だよ」
(葬神)「俺は死なないと行けない…“あいつ”の為にも!」
(徳魔)「……」
葬神は急に四つん這いになった。
(葬神)「獣霊憑依!」
葬神の両足と両腕に鉤爪が現れた。
(徳魔)「牙尾一族の能力の一つ…獣霊を憑依させて自らの能力を高める技…葬神は虎か」
葬神は一気に徳魔の背後を取った。
(葬神)「封の太刀…取った!」
葬神が徳魔の背中に担いでいる封の太刀に手を伸ばした。
(徳魔)「甘過ぎる! 俺を倒してからだろ」
徳魔は回し蹴りを放つが葬神は受け止めた。
(葬神)「全力でやれと言うのか!?」
(徳魔)「お前は本気を出していない…本気で来ないと封の太刀は取れないぞ!」
徳魔は更にそこからかかと落としを放ち葬神を地面に減り込ませた。
(徳魔)「お前は全力でやるのを恐れている…それは、この地球が壊れるのを本心では恐れている…いや、最初から遣りたくないのがお前の本心だ!」
(葬神)「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
その時、地面が激しく揺れた。
(徳魔)「これは! 陸海一族の感情能力か」
徳魔の足元に亀裂が入った。
(徳魔)「やばっ!」
徳魔は距離を取った。
(徳魔)「葬神…本気で来るか!」
葬神は立ち上がり徳魔の懐に一瞬で潜り込んだ。
(徳魔)「!」
(葬神)「俺はこの世に生きる資格が無いから死のうとしている……それを邪魔するなぁぁぁ!」
葬神は右ストレートを放つと物凄い速度で徳魔が壁に吹っ飛んだ。
(徳魔)「やるじゃねぇか! だがなぁ…俺がお前に制裁を与える!」
徳魔は服を脱ぐと右胸の部分に斜め左から右にそって1m程の細く長い傷跡があった。
(葬神)「俺を戦闘不能にしなきゃ与えられねぇぞ!」
徳魔と葬神の気迫が空気を振動させた。
(徳魔)(俺は今まで失った物を忘れない生き方をしてきた。実際に会った事が無くても俺には大事な家族だ! 地球と言う家に生きている者同士が殺し合うのは嫌いだ! お前は地球と言う大事な家を壊そうとしている…それだけは絶対にさせない!)
(葬神)(俺は葉八に会う資格も息子に会う資格も無い。生きていちゃいけない存在だ。俺は必ず地球を破壊して共に死ぬ!)
徳魔と葬神は同時に突っ込んだ。
(徳魔)「葬神! 俺はお前を死なせるかよぉぉぉぉぉぉぉ!」
(葬神)「俺はお前を殺して封の太刀を奪う!」
徳魔と葬神は頭突きをしてお互いの頭蓋骨が壊れた。
(徳魔)(肉体変化! 心究状態!)
(葬神)「心究のDNA!」
お互いの頭蓋骨が修復していった。
(徳魔)「ぜってぇぇに負けねぇぇぇ!」
徳魔は激痛に耐えながらも押し勝った。
(葬神)「性質変化! 窒息!」
(徳魔)「!」
徳魔は呼吸をするのを止めた。
(徳魔)(窒息は徳魔一族最強の性質変化だが…それは相手の周囲の空気を無くすだけ…呼吸を止めれば気を失う事は無い!)
(葬神)「俺は呼吸が出来ない状態で立っているのも計算済みだ!」
葬神は一気に徳魔との距離を縮めて拳の猛襲を受けるが徳魔は両腕で全ての攻撃を防ぎ続けた。
(葬神)「これならどうだぁぁぁ!」
葬神の重い一撃が徳魔の腹を直撃した。
(徳魔)(俺は…負けるわけにはいかねぇ!)
徳魔は倒れそうになるが踏ん張って立った。
(葬神)「お前…既に両腕は使えないだろ!」
徳魔の両腕はぶら下がっている状態になっていた。
(徳魔)(葬神の言う通り、両腕の骨も血管も切断されている…使おうにも使えない…肉体変化で心究一族の能力を応用すれば腕は復活出来るが…葬神がそれをさせるとは考えられない)
徳魔は目を瞑った。
(葬神)「まさか! 思獣創召喚! させるか!」
葬神は徳魔の方に突っ込むが見えない壁で塞がれた。
(葬神)「これは!?」
徳魔が目を開けたが何も起きなかった。
(葬神)「不発?」
徳魔は葬神の方に突っ込んだ。
(葬神)「俺の前には見えない壁で塞がれている!」
徳魔は葬神の言葉を聴かずに葬神の目の前にある壁に右回し蹴りを放った。
(徳魔)(壁の放射!)
徳魔の回し蹴りで見えない壁が動き葬神を吹っ飛ばした。
(徳魔)(+精神獣!)
葬神が立とうとするが体が動かなかった。
(葬神)「これは!?」
(徳魔)「精神獣だよ」
(葬神)(精神獣…仲良くなった獣の精神の半分を呼び出す技)
徳魔は葬神の方に歩きだした。
(葬神)「って言うか窒息が解けているだと!?」
(徳魔)「簡単だ! 右手の能力で空気を元に戻しただけだ!」
(葬神)「馬鹿な!? お前の右手は使えない状態だ! どうやって!?」
(徳魔)「腕が壊れる前に俺は右手の能力を自動モードに切り替えていた」
(葬神)(自動モード…右手の能力は普段、己の意思でコントロールしているが…自動モードにすれば腕が使えない状態でも自動的に物を元に戻す。こいつは俺の猛撃を受けながら自動モードに切り替えた…判断能力が高すぎる!)
徳魔が葬神の目の前に来ると仁王立ちした。
(徳魔)「お前は確かに強いが心が無い!」
(葬神)「んだとぉ、俺が負けるわけには…」
葬神は立ち上がろうとするが直ぐに地面に押し倒された。
(徳魔)「無駄だ! お前の上に乗っているのは象だからな」
(葬神)「…だったら、俺をこのまま殺せ!」
(徳魔)「…お前に判決を言い渡す! お前の刑は【体内激痛】の刑だ!」
徳魔の背後からサタンが現れ葬神の右腕に悪魔の文字が刻まれた。
(葬神)「ぐぁぁぁぁぁぁ!」
葬神は激痛で悲鳴を上げた。
(徳魔)「さてと…後は…ぐっ!」
徳魔は膝を着いた。
(徳魔)(気を抜いたのが仇となったか!)
(葬神)「…はぁ…はぁ…俺の息を止めないと言う事は何を意味しているのか分かっているよな!?」
葬神は左手を地面に着けていた。
(葬神)「物質変化! これで地球の終りだぁ!」
地面の揺れが異常に大きくなって行った。
(葬神)「これで俺の夢が達成できる!」
その時、揺れが収まった。
(葬神)「如何言う事だ!?」
(徳魔)「お前は俺が地球を家と言っていると思っているが俺は家だけじゃ無い大切な仲間でもある!」
(葬神)「何を言っている!?」
(徳魔)「俺の仲間の陸海一族の陸海 地泉と地球はリンクしていて地泉が冷静なら地球が滅ぶと言う事は一生に無い!」
(葬神)「最初にそいつを殺せば…」
(徳魔)「いい加減にしろ!」
その時、決闘場に匠が葉八を担いで来た。
(匠)「決着が着いた様だな」
(徳魔)「あぁ、葉八さんも連れて来たか」
(葬神)「葉八!」
匠は葉八を背中から降ろした。
(匠)「大丈夫ですよ…ただ眠っているだけですから」
(徳魔)「葉八さんは重度の癌で余命数日まで陥っていました」
(葬神)「葉八が!?」
(匠)「えぇ、病院にも確認しましたので間違いありません!」
(葬神)「如何して!?」
(徳魔)「お前に心配を掛けまいと隠し続けていた。俺達も十数分前に気付いた」
(葬神)「助かるのか!?」
(匠)「と言うよりは既に治しときましたよ」
(徳魔)「流石だな…ぐっ」
徳魔は膝を着いた。
(匠)「やっぱり、肉体変化を使っていたか」
(徳魔)「それ以外に互角にするにはそれしか無かったからな」
(匠)「治すから少しじっとしていろ」
匠は徳魔の元に駆け寄ると左腕を触れさせて回復させていった。
(葬神)「俺は生きていちゃいけない人間だ。死刑にしてくれ!」
(徳魔)「俺はどんな凶悪犯罪者でも地球の家族…これはな…俺達、地球で生きている物は全て最後には一つの先祖に行きわたる…俺とお前も葉八さん、匠だって祖先は同じだ! 家族と言うのはそう言う事だ。決して地球に生きているだけじゃ無い。俺達は先祖の行いによって生まれた偶然が引き寄せた。それに死刑は死刑を実行する者だけじゃない。俺達にもその責務は科せられて一生の十字架を背負う事になる。それだけは俺には大きすぎる十字架だ」
(匠)「ほい、終了」
徳魔は立ち上がった。
(徳魔)「俺達はこの辺で…後はお前と葉八さんの二人で話し合いをしな!」
徳魔と匠はその場を去った。
生死決闘場の外…
(匠)「それにしても…あいつを倒すとは驚いた」
(徳魔)「いや、葬神は全力…正確に言えば10分の1も出してはいなかった」
(匠)「どんだけ、力があるのかねぇ」
(徳魔)「確かに」
(徳魔)(葬神は心の何所かで自分を止めて欲しいと願っていた。だけど、俺が出来るのは手助けのみ。後は葉八さんが止めなきゃ意味が無い!)
(匠)「ところで…俺達はこれから如何する?」
(徳魔)「俺達は外で待てばいい! “あいつ”をな!」
(匠)「相変わらずだな」
(徳魔)「で、あいつはこっちに来ているのか?」
(匠)「今頃、淨櫳がこっちに来ている筈だ!」
(徳魔)「…そうか」
その頃、生死決闘場の中では…
(葬神)「俺には葉八と話せることなど…」
その時、葉八が目を覚ました。
(葬神)「葉八!」
(葉八)「葬神君…」
(葬神)「済まない!」
葬神は涙を流しながら土下座をした。
(葬神)「俺はあの時、お前と一緒に暮らす度胸が無かった。俺は……」
その時、葉八が葬神を抱き締めた。
(葉八)「私は…あの時の事を全て許すわ」
(葬神)「如何して?」
(葉八)「私は貴方の事が大好きで大好きだから」
(葬神)「俺は……」
(葉八)「やっと会えたね」
葉八は笑顔だった。
その頃、生死決闘場の外では徳魔と匠の前に地泉が到着した。
(徳魔)「地泉…意外と早かったな」
(地泉)「淨櫳から事情を聴いたからな」
(匠)「それで外の方は?」
(地泉)「まぁ、準備は完了している」
(徳魔)「なら、やってくれ!」
(地泉)「了解!」
地泉は目を瞑った。
(地泉)(超大波よ!)
すると、地上の海岸周辺では1000m程の大きさの大波が日本全土を呑み込んだ。
(徳魔)「自己修復!」
徳魔は右手を地面に触れさせて地下の修復を行った。
(徳魔)「更に性質変化!」
徳魔は右手から左手に変えて地下を水圧で潰れない様にした。
そして、大波が日本全土を覆い日本は沈んだ。
(地泉)「渦と海流の祭り!」
地上では渦が大量に発生して海流が物凄い速度で流れていた。
十数分後
(徳魔)「もう良いだろう」
(地泉)「そうだな…陸浮上!」
すると、地上では日本全土が浮上してきた。
(徳魔)「…さてと、戻るか」
(地泉)「あぁ」
(匠)「…徳魔一寸良いか?」
(徳魔)「地泉は先に戻っていてくれ!」
(地泉)「OK!」
地泉は先に地上に戻った。
徳魔と匠は広場の鍛冶屋に向った。
(匠)「お前が持っている刀は何だ?」
匠は徳魔の背中に持っている刀に付いて訊いた。
(徳魔)「これか…封の太刀だよ…徳魔一族に伝わるな」
(匠)「伝説の刀…」
(徳魔)「それと面白い事が分かったよ」
徳魔と匠は鍛冶屋に入って行った。
(徳魔)「これを見な」
徳魔は一つの木箱の中身を見せた。
(匠)「これって!?」
(徳魔)「あぁ」
徳魔と匠は中身を木箱ごと持って行った。
(匠)「そうとして、時効事件のデータは破壊されていなきゃ良いが」
(徳魔)「それが話したい事か?」
(匠)「まぁ、正確に言うと日本全土にある機械を徳魔一人で回って直す気なのかって言いたかった」
(徳魔)「まぁ、心配するな! 俺を舐めない方が良いぞ!」
(匠)「?」
(徳魔)「既に日本全土にある無生物を全て直しておいたから」
(匠)「何時の間に!?」
(徳魔)「日本が浮上するのと同時に修復していっただけ」
それから、十数分後に徳魔と匠は特殊制裁班に戻った。
(徳魔)「ただいま~」
(天雲)「お帰りなさい」
天雲は涙を流しながら徳魔に抱き付いた。
(徳魔)「雪……」
徳魔は強く抱き締めた。その時、天雲の口が微笑んだ。
(天雲)「お仕置きね」
徳魔は汗が滝の様に流れた。
(徳魔)(しまっ!)
天雲は嫌がる徳魔を引き摺りながら秘密の部屋に入って行った。
(全員)「……」
全員は茫然と見ていた。
(匠)「…さてと、お前らに渡したい物がある!」
匠は木箱を円卓の上に置いた。
(獅血)「祝杯か?」
(匠)「いや、これからのお前達にとって必要な物だ!」
匠は木箱の扉を開けた。
(全員)「これは!」
(匠)「一族の伝説の武器だ!」
(淨櫳)「これを何処で!?」
(匠)「それは天雲のお仕置きが終わってから徳魔に訊けば分かる」
そう言うと匠は特殊制裁班から出た。
その頃、秘密の部屋の中では天雲が泣いていた。
(徳魔)「本当に心配させて悪いと思っている」
(天雲)「これで私達の時効事件は解決出来たわね」
(徳魔)「確かに決着は着けられたが心の中で忘れる事は決して許されない」
(天雲)「分かっているわ…思い出にどんな気持ちがあっても忘れれば人では無くなる」
(徳魔)「これからも一緒にいてくれ!」
(天雲)「私も徳ちゃんがいないと悲しいから絶対に離さない」
(徳魔)「それで良い、これからも一緒に…」
(天雲)「いようね」
徳魔と天雲はぎゅっと抱き合った。
徳魔の時効事件は無事に解決した! だが、特殊制裁班の目的は終わらない! そして、次回は徳魔達の生活と能力をご紹介! そして、次回の序章も!
悪魔と子供~肉体と順位~ 第3話 完
悪魔と子供~秘密と未来~ 第1話 続く――
時効編はこれで終了! だが、徳魔達の戦いはまだまだ続く! そして、徳魔達は新たな力を手に入れた! 特殊制裁犯は時効犯だけを相手にする職場では無い!




