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悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
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薬師と思獣~第3話~

心究の時効事件に終止符が打たれる! 臓 復実は何かの気配を感じていた! それは何なのか?

   悪魔と子供~薬師と思獣~


第3話…能力封じと心の力

ねずみ年の春に心究家に強盗が押し入り匠は両親が帰って来たと勘違いして起きると強盗と鉢合わせしてしまった。強盗は目撃者の匠をタコ殴りにして家の中を荒らして心究家から逃走した。それから5分後に匠の両親が帰宅して重傷の息子を発見した。匠は辰岐摩病院に搬送されて手術が行われた。担当医師は匠の父親と母親の二人が行い匠の命は助かった。全治2カ月以上は掛かる事で入院する事になった。数週間後に匠の病室から緊急音が鳴り響き近くを巡回していた看護婦が様子を見に行くと匠の状態が悪化していた。それを看護婦は匠の両親に伝えに行き両親は再び匠の手術を行った。母親は神に祈りながら手術を行い祈りが通じて匠は一命を取り留めた。それから、数週間後には強盗犯は捕まった。Byブエル

死夢現間の件から数十日後――

心究は復実と一緒にレストランで食事を取っていた。

(心究)「それで…相談って?」

(復実)「最近ね、誰かに尾行されている気配、監視カメラで監視されている様な気配を感じるの」

(心究)(…それは…獰子先輩と鏡魔の監視だな……だが、言えないのが困った)

(復実)「それに昨日の早朝も誰かに尾行されている気配を感じた」

(心究)(? 昨日の午前中って確か…獰子先輩は淨櫳と一緒に格闘技の観戦に行っていた……もしかして……)

(心究)「…そうか…なら…一緒に住むか?!」

(復実)「それって…結婚?!」

(心究)「違う! 同棲って意味で!」

(復実)「何よ…驚かさないでよ」

(心究)「勝手に驚いただけだろ…それに…俺はお前に危険な目に掛かるのは嫌だからな」

(復実)「有難う♡」

それから、数日後――

特殊制裁班本部には心究と淨櫳、鏡魔の三人がいた。

淨櫳と鏡魔は洋室で談笑をしていた。

(淨櫳)「昨日の組手は何とか1時間は耐えられた~」

(鏡魔)「フェンリルとは良い勝負しているじゃない」

(淨櫳)「獰子と互角に戦えるのは2人だからな」

(鏡魔)「確かに…フェンリルと渡り合えるのは淨櫳と徳魔君の二人だからね」

(淨櫳)「でも、俺は全戦全敗だよ~」

(鏡魔)「徳魔君は全戦中50戦勝しているからね~」

その頃、心究は本部中央にある円卓で考え事をしていた。

(心究)(もしも、復実が人質に取られたら……俺には戦闘系の能力じゃないから非常に不味い…人質に取られる前に早めに宇西を見つけ出す! そう言う事でブエルの部下は何所に居る?!)

(ブエル)『今は辰岐摩病院に……』

(心究)「!」

心究は其の事を聞いて飛び出して行った。

その頃、復実は辰岐摩病院で勤務をしていた。

(復実)(今日も二つの気配を感じる……)

復実が感じている気配の一つは獰子の気配だった。

(獰子)(流石に気配を感じていたか…でも、様子が…)

獰子は復実の様子が可笑しい事に気付いた。

(獰子)(取り敢えず、ヴァッサーゴに連絡しとくか)

獰子は病院から一旦出て鏡魔に連絡を取った。

(獰子)「あぁ、ヴァッサーゴ…」

(鏡魔)(絶対に復実ちゃんから目を離さないで!)

(獰子)「如何したの? そんなに慌てて?」

(鏡魔)(今さっき、心究君が慌てて出たから辰岐摩病院の監視カメラを確認したら一瞬だけど一階の階段付近の監視カメラに宇西が映っていたの?! 急いで!)

(獰子)「! 分かったわ!」

獰子は電話を切ると急いで病院内に入った。そして、獰子は3階にあるナースセンターで復実の確認をした。

(ナース長)「今頃は二階の病室を巡回している頃ね」

(獰子)「有難う御座います」

獰子は急いで二階に下りて復実を探した。

(獰子)「…いない」

獰子が二階全体を探したが復実の姿は無かった。

(心究)「獰子先輩! 復実?」

その時、獰子の後ろに心究が現れた。

(獰子)「心究君…それが…」

(心究)「取り敢えず、外に出て探しましょう?!」

(獰子)「えぇ!」

その時、獰子の電話が鳴った。

(獰子)「もしもし、ヴァッサーゴ?」

(鏡魔)(さっき、御塔坂橋の監視カメラに宇西が車を運転している映像が映った! それと、復実ちゃんの携帯電話のGPSを調べても同じ方向よ)

(獰子)「取り敢えず、自由広場に向ってみるわ!」

(鏡魔)「お願いね!」

獰子は電話を切ると、直ぐに駐車場に向いオートバイクに乗った。

(獰子)「ほら!」

獰子は心究にヘルメットを投げて渡した。

(獰子)「急いで乗って! 復実ちゃんの所に行くわよ!」

(心究)「はい!」

心究はヘルメットを装着してオートバイクに乗った。

(獰子)「ギリギリまでぶっ飛ばすわよ!」

獰子は交通速度ギリギリまでぶっ飛ばして走行した。

その頃、淨櫳はドラゴンに乗り宇西の運転している車を上空約700mから探していた。

(淨櫳)「…あれか!」

淨櫳は宇西の運転している車を発見した。

(淨櫳)(心究が最悪な状態(復実が人質状態)に陥った想定はしているだろうが…あいつの能力は戦闘系じゃないから……俺がサポートするか)

淨櫳は携帯電話をジャンパーのポケットから取り出すと匠に電話をした。

数分後――

自由広場には両腕と両脚が縄で縛られてナイフで着衣を切られていた。

(宇西)「君は彼の大事な人らしいからね、僕の物になれば彼がどんな顔をするだろうね」

(復実)(タクちゃん…助けて!)

復実が恐怖で目を瞑った。

(心究)「復実に手を出すのなら本気でぶっ殺すぞ!」

その時、宇西を蹴り飛ばす心究が復実の目の前に現れた。

(復実)「タクちゃん!」

(心究)「たくっ! 俺が来なかったら大変な事になっていたな」

(復実)「タクちゃん…その腕と脚…」

復実が見たのは匠の腕と脚に鋭い爪があった。

(心究)「これか…淨櫳の思獣武装を応用して白虎を俺に装備をしただけ」

心究は手にある鋭い爪で復実を縛っている縄を切った。

(復実)「でも、如何して此処に?」

(心究)「それに関しては……」

その時、心究の脳を左から右へ銃弾が貫通した。

(復実)「タクちゃん!」

復実が左の方向を見ると其処には拳銃を持った宇西がいた。

(宇西)「僕は完璧なのだよ」

宇西は不敵の笑みで笑った。

(心究)「たくっ! 予測していなかったから気を失いかけたよ」

心究はそう言いながら立ち上がった。

(復実)「大丈夫なの?」

(心究)「まぁな、俺の体は《生死体》だから、体を傷つけても死ぬ事は無いよ」

心究は血を流しながら言った。

(宇西)「お前がぁ…邪魔なんだよぉぉぉ!!」

宇西は二人目掛けて銃弾を発射した。

(心究)(残りの弾を全弾発射させたか! だが)

獅血は復実を銃弾から護る為に復実の目の前に立ち全ての銃弾を受けた。

(心究)「…こう言うのは久しぶりだなぁ…」

そう言いながら心究は白虎の脚力を使って宇西に突っ込んだ。

(心究)「!」

心究は宇西が笑みを浮かべた事に気付き距離を取ろうとした。

(心究)「ぐっ!」

距離を取る前に心究の両腕は宇西が隠し持っていた二本の日本刀で切断された。

(復実)「タクちゃん!」

(心究)「大丈夫だ! これで死ぬ事は無いから」

(心究)(…とは言え…腕が無いと治癒時間が遅くなる……どうしたら…)

(ブエル)《我の事を忘れるなよ》

(心究)(ブエル…)

(ブエル)《我の担当は医療だ!》

そう言うと心究の両腕が生えて来た。

(心究)「戻った」

心究は両腕を見た。

(宇西)「如何言う事だ?! 腕は俺の足元に!」

宇西の足元には確かに心究の両腕が踏まれていた。

(ブエル)《我と変われ》

(心究)(あぁ)

心究の目の色が変わった。

(ブエル)『我の名はブエル…悪魔の一人だ…我の能力の一つは再生能力…と言っても正確には人の心と肉体の細胞と治癒を最大までに強めて腕を再び生やした!』

(宇西)「お前は悪魔だろ…如何して人間のサポートをする?!」

(ブエル)『……我等は確かに悪魔だ! だが、悪魔と言う言葉はそのまま読んで良いのかなぁ』

(宇西)「何?!」

(ブエル)『我等悪魔が地獄に行ったが地獄は不完全だった。…詰り、統率力が0%だった。そうなれば現実の人間達にも大きく影響を与える。…影響は大きく出て償い・後悔・が消えて全ての人間達が闇に喰われて行く…それを止めるには統率者が必要だった。それが光から来た者であるルシファーが統率者となり、地獄に落ちて来た者達を監視と地獄刑を与える。そして、地獄に法律と階級を創った。そして、悪魔と言う名が誕生した。だが、悪魔は《悪い魔物》と伝えられてきたが正確には違う…悪魔とは《悪い者を制裁して行く魔物》それが悪魔の正式名だ。』

そう言うと目が変わった。

(心究)「俺には大切な人間がいる! その大切な人間が神に祈った…だが、俺を助けたのは悪魔だった。でも、俺はそれで良い…一番大切なのは心だ! お前は自分の中に存在する自分が頂点と言う奢りに負けた。俺はお前の様に自分が頂点と考えた事は一度も無い!」

(宇西)「如何して?! 人は常に欲求と好奇心の塊だ! それを抑える事は出来ない!」

(心究)「抑える方法は至って簡単だ! ……自分の心に法律を創る事で自制心を構築する」

心究の目が変わった。

(ブエル)『我等悪魔は決して人を殺さずに刑を与えて行く』

心究の目が変わった。

(心究)「俺の中の法律は絶対に差別をせずに平等に接する事だ!」

心究は宇西に突っ込んだ。

(宇西)(また、突っ込んで来たか…もう一度、両腕を切断してやる!)

心究が宇西の懐に入った。その時、宇西が少しにやけた。

(宇西)(! ……動かない!)

心究が宇西の腹に右ストレートを放った。

(心究)「俺を舐めるなよ!」

宇西は右ストレート受けて後方に吹っ飛んだ。

(宇西)「如何して?! 体が動かない?!」

心究は宇西の方に歩いて行った。

(心究)「俺が腕を斬られた後にお前は俺の両腕を足で踏んでいた。俺の体は斬られても感覚は健在している。俺は腕からお前の両足と両腕を機能させている器官を全て止めた。それと、最初にお前を蹴る直前にお前が死なない様に【不死刑】を与えた。…さてと、一つ訊くぞ!」

心究は左手で宇西の胸倉を掴んだ。

(心究)「俺を殺そうとした理由は何だ?!」

(宇西)「……」

(心究)「言わないのなら…お前の記憶に直接聞く!」

心究は右手で宇西の心臓を掴んだ。

(心究)「記憶拝借!」

心究は目を瞑った。

宇西の記憶の中――

ネズミ年のある日――

宇西は帰宅に居た。

(宇西)「俺は天才だ!」

宇西の目は壁に掛かっている表彰状だった。

(宇西)「俺より上の医師など居てはならない! あいつの子供を殺せば親は医師を止める筈だ」

宇西の眼が歪み始めた。

(宇西)「…俺は世界一位の医師じゃなきゃ行けない」

宇西はまるで気が抜けている様な態勢で家を出た。

数十分後――

辰岐摩病院の匠の病室の窓から宇西が入って来た。

(宇西)「俺は…僕は一番だ!」

宇西は匠の体に注射器で何かを打った。

(宇西)「これでこいつの両親は絶望をして医師を止めれば僕が世界一位……」

宇西は窓から匠の病室を出た。

現在に戻る――

心究は右手を宇西の体から抜いた。

(心究)「お前は世界一位を目指す事は出来ない!」

(宇西)「何故だ?!」

(心究)「医師の目的は経った一つだ! 世界の全ての人の命を救う事だ!」

(宇西)「そんなの詭弁だ!」

(心究)「詭弁か……だったら、詭弁を真実に変えれば良いだけだ!」

(宇西)「僕たち生きている人間は色んな犠牲の下で生きている! 僕たちは…」

(心究)「俺達は確かに犠牲者の下で生きているのは否定しない! ……だがな、人間が一番やるべきなのは心の奥で如何思っているのかを知る事だ! お前だって昔に誓っている筈だ!」

(宇西)「!」

(心究)「お前は俺を殺す5年前には大事な親友を殺された。奇しくもお前の目の前で…お前は心肺蘇生を行ったが一切駄目だった。そしてお前は自分の道を捨てて世界一位と言う肩書のみに執着した」

(宇西)「それがいけないのか?!」

(心究)「あぁ、いけない事だ。肩書じゃなくて一番大事な事から逃げたら人間を本当の意味で死ぬ。……さてと」

心究は宇西を放した。

(心究)「お前に判決を言い渡す! テメェの両腕を永久に使えなくさせる刑だ!」

心究の背中からブエルが現れて宇西に悪魔のマークが腕に記された。

(心究)「これでお前は医術…いや、全ての事が出来なくなった。己の未熟さを理解すれば腕の関節が千個に付き一つの関節が動く様になる。諦めない心を究めれば何時か本当の意味で解り合えるさ」

心究は宇西にそう言いと宇西から離れて行った。

(心究)「復実…帰るぞ」

心究は座っている復実に優しい笑顔で手を差し伸べた。

(復実)「はい」

復実も優しい笑顔で心究の手を取り立ちあがった。

それから、数日後――

心究と復実は調布駅で買い物をしていた。

(復実)「一つ言っとくけどこれは全部タクちゃんの財布で買うからね♡」

(心究)「それは良いが……今日買う物の部類は何だよ?」

(復実)「決めてないよ」

(心究)(何時も通り高額か低額のどちらが来るか判らないな)

そして、心究と復実のデートが始まった。

その頃、ある飛行機内には徳魔一行が搭乗していた。

(徳魔)「……」

徳魔と天雲は別々の席に座っていた。

(天雲)「……」

天雲が徳魔を見る目が何時もと違い不機嫌そうだった。


心究の事件は解決した。心究と臓の二人は昔の様に縁が戻った。しかし、その反動か徳魔と天雲の二人の様子が違い破局の道へ進んだのか? 次回は天雲の辛い過去と徳魔の贖罪が本格始動する!


悪魔と子供~薬師と思獣~ 第3話 完


悪魔と子供~誘拐と悲鳴~ 第1話 続く――


心究の時効事件は無事に終わったが徳魔と天雲は何やら可笑しな展開に!?

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