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悪魔と子供  作者: 戌尾 昴
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虐待と歩橋

改めての投稿です! これが本格的な投稿となります! 最初の三話は変わりません! 四話以降をお楽しみに! 飛ばしてもいいよ

     悪魔と子供~虐待と歩橋~


第一話…超線と制裁

 この物語は時効制度が復活した世界で時効後の犯人を取り締まる組織と法では裁けない者達との攻防です。

 戌年の五月一八日

とある病院での出来事――

 ある赤ん坊が緊急事態になった。

(母親)「あの子は助かりますよね?」

 赤ん坊の母親はある看護婦に我が子が助かるのか訊ねた。

(看護婦)「全力は尽くしていますよ!」

 看護婦は全力を尽くすと言った。

(母親)「お願いします! あの子を助けて下さい!」

 母親は我が子を助けて欲しいとお願いした。

(看護婦)「…分かっています」

 看護婦は自分の仕事に戻った。

(母親)(お願いします。神様…あの子を助けて下さい!)

 母親はあの子が助かる様に神様に祈った。

(???)『……その願い叶えてやろう』

 午年の一月のとある日――

 午前十時――

 ある家の一室では一人の青年が《床敷布団》で寝ていると黒い翼を生やした者が青年の目の前に出現して浮遊していた。

(???)『あきら…起きろ! 今日は同窓会だろ!』

その声で陽と言う青年は目を覚ました。

(陽)「さっちゃん…おはよう」

(さっちゃん)『さっちゃんと言うな! 我の名前はサタンだ! 勝手にあだ名を付けるな! …と言ってもサタンの分身体だけど』

(陽)「悪い! 何時もの癖で」

(さっちゃん)『…まぁ、嫌いではないけど』

(陽)「今日は同窓会だったな」

(さっちゃん)『同窓会の開始時刻が十一時…現在は十時二十分如何考えても遅刻だな』

(陽)「やっべぇ!」

 陽と言う人物は同窓会に行く為に外用の服に着替えた。

(さっちゃん)『…今日は奴らに遇えなければ良いな』

 サタンは意味深な事を言った。

(陽)「俺も同感だ」

 陽と言う人物は同窓会が開かれる場所に向った。

 その同窓会の会場では数人の青年が陽と言う人物の事を話し合っていた。

(青年)「…あいつは遅刻か」

 そう言うのは像神 淨櫳【すえかみ せいろう】と言う同級生だった。

(白衣の青年)「…仕方ないだろ陽は昨日、徹夜で仕事をして夜中の二時に終えて帰宅したらしいから」

 そう言うのは同じく同級生の心究 匠【しんきわ たくみ】だった。

(無表情の青年)「同級生はあいつ以外全員集合しているしあいつが来れば皆集合出来るのになぁ」

 そう言うのは陸海 地泉【おかわた ただもと】だった。

(青年)「さっき外の小鳥達に訊いたら近くまで来ているって」

 そう言うのは牙尾 獅血【かびすえ たけのり】だった。

(心究)「…其の事は天雲あまくもに伝えたのか?」

 心究は天雲と言う人物に陽と言う人物が近くまで来ている事を伝えたのか獅血に訊いた。

(獅血)「あぁ、会場の外にいた天雲に言っておいた」

 獅血は天雲にちゃんと伝えた事を言った。

 一方会場の外では女性が外に居た。

(女性)「来た!」

 女性が見る方向には先ほどの陽と言う青年が走ってこっちに来た。

(女性)「徳ちゃん」

 女性は青年に向けて手を振った。すると、青年も返すように手を振った。

(女性)「遅いわよ!」

 女性は遅刻した事を怒っていた。

(陽)「…はぁ……はぁ…… 悪い…昨日の件で遅れた」

 青年は女性に謝った。

(女性)「言い訳をしない!」

 女性は怒った。

(陽)「…はい」

 青年は頷いた。

(女性)「取り敢えず、会場に行きましょう」

 女性は青年に同窓会の会場に行こうと言った。

(陽)「ああ」

 二人は同窓会の会場に向った。その途中で青年は止まった。

(女性)「どうかしたの?」

 女性は青年に何かあったか訊ねた。

(陽)「ちょっと、あの男…気になって」

 青年が見ていたのは子供を危険な目で見ている男だった。

(女性)「…はぁ、二十分以内に終わらせなさい!」

 女性は《スマホ》に内蔵されている時計を見ながら意味深な事を言った。

(陽)「ああ、二十分以内にけりを付けて同窓会の会場に行く事を約束するよ」

 青年は女性と二十分以内に同窓会の会場に行く事を約束した。

(女性)「じゃあ、後でね」

 女性は同窓会の会場へ戻った。

(陽)「さてと…」

 青年は何所かに電話をした。

(陽)「…鏡魔きょうまか?」

(電話の相手)「班長ね…確かあんた達今日は同窓会だったわよね?」

(陽)「実はその同窓会の会場に怪しい男がうろついてるからそいつの素性を五分以内調べてくれ!」

(電話の相手)「いや、ちょっと――」

(陽)「じゃぁ、宜しく」

 青年は電話を切ると携帯のカメラ機能を使って怪しい男を撮って鏡魔という人物のメールに送った。

 写真を送って二分後、青年の携帯が鳴った。

(陽)「分かったか!」

(電話の相手)「えぇ、そいつは時効となった事件の容疑者だったわ! 名前は託切 恭成【たくさい きよなり】ね」

(陽)「どんな事件だ?」

(電話の相手)「二四年前の幼児拉致・殺害で当時六歳の女の子を拉致されてその後警察と両親と近隣住民が探したが一向に見つからず十日が過ぎた。その翌日に女の子は遺体となって発見された。死亡時刻が行方不明になった日の夜七時に殺された事が分かり捜査員達が捜査を進めると託切と言う人物が捜査線上に浮かび任意同行を託切に迫ると託切は逃走を図ろうとしたが公務執行妨害の罪で逮捕して事情聴取をすると確かに女の子と一緒にいたが四時ごろに女の子とは別れたと主張した捜査員が裏付けをすると確かに別れていた事が確認された為に託切を帰す事になり容疑者がいなくなり捜査は一転せず時効となった案件よ」

(陽)「成程な」

 そう言うと青年は電話を切った。

(陽)「サタン仕事だ」

(サタン)『仕事か』

 一方、託切は――

(女の子)「何?」

 託切は女の子と話していた。

(託切)「君のお母さんが同窓会で昔の仲間達と楽しんでいる間は僕が君の相手をしてあげる」

 託切は不敵な笑みで女の子に言った。

(女の子)「でも、知らない人と関わっちゃいけないってお母さんが言っていたし…」

 女の子は託切を警戒していた。

(託切)「僕はね、君のお母さんとお友達だから大丈夫だよ」

 託切は更に不敵な笑みで言った。

(陽)「友達ねぇ」

 その時、青年が託切の後ろから現れた。

(託切)「お前は誰だ!?」

 託切は青年に何者か訊いた。

(陽)「俺は特殊制裁班の徳魔 陽【とくま あきら】と言う者です」

 青年は名を言うと《特殊バッチ》を見せた。

(託切)「特殊制裁班だぁ?」

 託切はキレ気味で言った。

(徳魔)「えぇ、…一つ質問をします。女の子の母親の名前は?」

 徳魔は託切に女の子の母親の名前について質問をした。

(託切)「そ、それは……」

 託切は表情を変えて冷や汗が出て来て焦り始めた。

(徳魔)「答えられない場合お前はその子の母親の友達では無い事になる」

(託切)「…くそっ!」

 託切はナイフを出し右手に持つと女の子を人質に取った。

(徳魔)「…はぁ、お前はもう終わってるよ」

 徳魔は託切に呆れた様に終わっていると言った。

(託切)「どう言う事だ?」

(徳魔)「君はそいつの腕を噛んで逃げていいから」

 徳魔は女の子に逃げていいと言った。

(託切)「はぁ お前はこの刃物が見えねぇのか! ……!」

(託切)(右手が動かねぇ!?)

 託切は自分の右手が動かない事に動揺した。

(託切)「いつっ!」

 女の子は自分を押さえている託切の左腕を噛んだ。

(託切)「逃がすかよ! ……!」

(託切)(左手も動かねぇ!)

 女の子は徳魔の後ろに避難した。

(託切)「お前……俺に何をした!?」

 託切は徳魔に何をしたか怒鳴りながら訊いた。

(徳魔)「俺は特に何もしてねぇぞ」

 徳魔は少し惚ける様に言った。

(徳魔)「君はここから離れなさい」

 徳魔は女の子にここから離れる様に言った。

(女の子)「うん」

 女の子は頷くとその場から離れた。

(徳魔)「…さてと、お前に一つ訊く! 二四年前の女の子を殺したのはお前だな」

 徳魔は託切に近付くと刃物を取りながら二四年前の真相を訊いた。

(託切)「…そうさ、あの女の子を殺したのは俺だよ!」

 託切は反省の顔をしていなかった。

(徳魔)「如何して殺した?」

 徳魔は託切に女の子を殺した動機を訊いた。

(託切)「…聴こえたのさ!」

(徳魔)「聴こえた?」

(託切)「…そうさ、《悪魔の囁き》が!」

 託切は《悪魔の囁き》が聞こえて女の子を殺したらしい。

(徳魔)「悪魔ねぇ」

 徳魔は少し表情を変えた。

(託切)「そうさ! 俺は悪くない! 悪いのは悪魔だ!」

 託切は悪魔が悪いと言った。

(徳魔)「! てめぇに判決を申し渡す!」

 徳魔の表情が怒りに燃えていた。

(託切)「な、何だよ!」

(徳魔)「お前に下された判決は【幼児をいやらしい目で見た場合お前の寿命を一回につき五年削る刑】だ!」

 徳魔はそう言うと後ろからサタンが現れて託切の腕に執行された証の痣が現れた。

(託切)「どう言う事だよ」

 託切は意味が分からなかった。

(徳魔)「お前がいやらしい目で幼児達を見るとお前の寿命が一回に付き五年の寿命が減り死亡が早まる。幼児達を普通の目で見ればお前の寿命は減らない」

 徳魔が言うには幼児達を見る目がいやらしいかどうかで寿命が減るか減らないからしい。

(託切)「お願いだ 助けてくれ!」

 託切は涙を流しながら徳魔に命乞いをした。

(徳魔)「駄目だ! 二四年前の事を一生掛けて償え! ぜってぇお前は何をしようが死なない様にしてあるお前が死ねるのは寿命のみだ! 二四年前の女の子とその周りの人達の苦しみと怒りを知れ!」

 徳魔は託切に怒鳴りつけるとその場を離れて同窓会の会場に向った。

(託切)「……」

 託切はその場に崩れた。

二分後――

 同窓会の会場を陽が扉を開けて入って来た。

(淨櫳)「遅いぞ!」

(徳魔)「すまん、すまん」

 徳魔は淨櫳に平謝りした。

(心究)「…そろそろ、演説が始まるぞ」

(徳魔)「サンキュー!」

 心究は同窓会の演説が始まると言って徳魔の飲み物を渡した。すると、演説が始まった。

(徳魔)「あいつって確か……」

(淨櫳)「ああ、今回の同窓会を開いた神斑 隴【かみむら りゅう】だよ」

 淨櫳は演説しているのが神斑 隴だと教えた。

(徳魔)「神斑か懐かしいなぁ」

 陽は久しぶりに会った友人に懐かしい表情をしていた。

 そして、同窓会は非常に盛り上がりを見せた。

 翌日――

 此処は特殊制裁班の建物内――

(女性)「…はぁ」

 椅子に座って溜息をついて居るのは特殊制裁班の【逃法犯認証係】の鏡魔 作古【きょうま さこ】だった。

(淨櫳)「どうした?」

 淨櫳は鏡魔に疲れた理由を訊いた。

(鏡魔)「いやぁ、昨日ね……」

 鏡魔は淨櫳に昨日の徳魔との事を教えた。

(淨櫳)「…成程ね、二四年前の事件の容疑者がうちらの同窓会の会場に来ていたとは…」

 その頃、陽と女性は同級生の網中 由幸【あみなか ゆき】と昨日、陽が助けた女の子といた。

(網中)「徳魔君、有難う」

 網中は二人に女の子を助けてくれた事にお礼した。

(徳魔)「いいよ、でも…」

(女性)「ねぇ、由幸ちゃんその子は?」

 徳魔と女性は網中の後ろに隠れている女の子について訊いた。

(網中)「あぁ、この子は私の妹」

(徳魔&女性)『妹!』

 女の子は由幸の妹だと徳魔と女性は驚いた。

(網中)「実は中一の時に産まれた子で…ほら二人に自己紹介」

 由幸は妹に二人に自己紹介をする様に言った。

(女の子)「網中 楼【あみなか つき】小学一年生です」

 楼ちゃんは由幸の後ろに隠れながら照れくさい様に自己紹介した。

(女性)「可愛い」

 女性は女の子の態度に可愛いと思った。

(徳魔)「……」

 徳魔は目つきが少し変わった。

(網中)「それにしても…二人は仲が良いわね」

 網中は陽と女性の二人の仲が良いと言った。

(女性)「そうかなぁ~」

 女性と網中はその後も女子トークが連発していた。

(徳魔)(…俺は邪魔者だな)

 徳魔はそう思いその場を離れようとすると女性の手が陽の肩を捕えた。

(女性)「何処に行く気!」

 女性は不敵な笑みで徳魔を睨みつけた。

(徳魔)「いや、二人が談笑していたので俺が《女子トーク》に入るのは野暮だと思いまして…」

 徳魔はビビリながら女性に弁解した。

(網中)「…じゃぁ、私は仕事だから楼も学校だし私達は行くね」

 由幸と楼は学校と仕事の為、徳魔と女性と別れた。

(徳魔)「気になるな」

 徳魔は《ボソッ》と言った。

(女性)「気になるって由幸の事かしら?」

 女性は徳魔に由幸が気になるのか訊いた。

(徳魔)「違えぇよ、楼ちゃんの方だよ」

 徳魔は楼ちゃんが気になると言った。

(女性)「楼ちゃんが?」

 女性は楼ちゃんが気になる事を訊いた。

(徳魔)「あぁ、あの子、俺と目を合わせなかったのがちょっと…」

(女性)「いや、それは怖いからじゃない?」

 徳魔は目を合わせなかったのが気になると言うが女性は陽が怖いからじゃないかと言った。

(徳魔)「だから、その理由は何だ?」

(女性)「それは……」

 徳魔は理由を女性に説いたが女性は答えられなかった。

(徳魔)「あいつの守護霊も気になる」

 徳魔は楼ちゃんの守護霊が気になると言った。

(女性)「背後霊?」

 女性は徳魔の言った事を訊いた。

(徳魔)「忘れたか? 俺達は守護霊が見える者と見えない者がいる守護霊がいるのは犯罪をちゃんと判っている者で守護霊がいないのは犯罪を犯罪と判っていない者や時効まで逃げ切った犯罪者のみだ」

 徳魔が言うには守護霊がいるかいないかで犯罪をしている者か判別できると言った。

(女性)「でも、楼ちゃんには守護霊はいたわよ」

 女性が言うには楼ちゃんにはちゃんと守護霊はいたと言った。

(徳魔)「確かに守護霊はいたがあの子は何かを隠している。あの子が可愛い仕草で挨拶した時に一瞬だけど腕に痣らしき物が見えた。あれは学校で苛めに遭っているのではと感じた」

 徳魔は楼ちゃんが苛めに遭っているのかもしれないと言った。

(女性)「苛め…」

 女性が怒りの表情に変わると雷雲が出現した。

(徳魔)「落ちつけ! まだ俺の推測だし、確証はまだ無いからな」

 徳魔は女性に怒りを抑える様に言った。

(女性)「……そうね」

 女性は怒りを抑えた。すると、天候も元の快晴に戻った。

(徳魔)「兎に角、調べて見るぞ!」

(女性)「うん♡」

 徳魔と女性は一度特殊制裁班に戻った。

(獅血)「お帰りなさい」

 獅血が二人を出迎えた。

(徳魔)「只今、少し調べたい事があるのだが協力してくれるか皆?」

 徳魔は特殊制裁班にいる淨櫳、獅血、心究、地泉、鏡魔の五人に協力してくれるか訊いた。

(全員)『当たり前だ!』

 五人全員は協力する事を承諾した。

(徳魔)「皆…有難う。…本題に入る。昨日、ある女の子を託切と言う人物から助けたのだがその子は網中の妹だった。今日、その子と会って違和感を覚えた。袖で隠れていた部分に痣らしき物が見えた。其の事から俺は学校で苛めを受けている可能性があると考えた。そこで、獅血しちと心究は直接、網中の妹の楼ちゃんと接触してくれ! 淨櫳と地泉ちいずみは小学校の監視を頼む! 鏡魔は何時も通りで良い。俺と雪は苛めが起こりうる可能性がある場所を虱潰しに調べる! 俺達の頑張り次第で楼ちゃんの苛めを食い止められるかもしれない気合いを入れて調べろ!」

 徳魔は今回の調査を丁寧に伝えた。

(全員)『了解!』

 皆は全力で答えると自分の持ち場に向った。

(徳魔)「俺達も行くぞ!」

(天雲)「はい!」

 徳魔と天雲も急いで苛めが起こりうる可能性がある場所を探す為に建物から出た。

 数時間後――

 楼ちゃんの学校は放課後になっていた。

 獅血と心究は学校から出てくる楼ちゃんを探していた。

(獅血)「あの子か?」

 獅血が学校から出てくる女の子を見つけた。

(心究)「…間違いないあの子だ」

 心究は徳魔からメールで送信された写真を確認して獅血が見つけたのが楼ちゃんだと確認した。

(獅血)「如何する?」

 獅血は楼ちゃんに直ぐに接触するか訊いた。

(心究)「いや、先ずは尾行をして苛めをしている者達を確認してからの方が良い」

 心究は楼ちゃんを尾行して苛めをしている側の人達を確認した方が賢明だと言った。

(獅血)「…そうだな」

 獅血は心究の考えに頷いた。

 一方で学校を観視をしている淨櫳と地泉は学校の屋上にいた。

(地泉)「はぁ、それにしても網中の妹は俺達の母校の生徒とはねぇ」

 地泉が言うには網中の妹は淨櫳達と同じ学校に通っていた。

(淨櫳)「俺の方は既に各階に二体ずつ張り込ませておいたよ」

(地泉)「そうか、今回出したのは何だ?」

(淨櫳)「蜥蜴とかげの形で大きさは0.5cm程でカメレオンよりも擬態が出来るのを計8体程、創造して配置させた」

(地泉)「そうか…」

 その頃、徳魔と天雲は――

(徳魔)「この辺りなら何が起きても可笑しくないな」

 徳魔と天雲が居るのは人通りが無く人通りの場所から大きく外れていて楼ちゃんの学校から僅か数mの距離だった。

(天雲)「徳ちゃん、あれ!」

 雪が指差した方向には監視カメラがあった。

(徳魔)「監視カメラか……」

 徳魔は監視カメラを調べた。

(徳魔)「…1年以上前から壊れているな」

 徳魔が監視カメラを調べたら1年以上前にカメラとして機能していなかった。

(天雲)「直る?」

(徳魔)「当然だ!」

 徳魔は目を閉じて右手をカメラに触れると監視カメラの機能が修復していった。

(徳魔)「これで良しっと」

 徳魔の力で監視カメラは修復された。

(徳魔)「雪、鏡魔に連絡してこの監視カメラをハッキングして観視を依頼してくれ」

(天雲)「は~い♡」

 天雲は鏡魔に連絡を取った。

(天雲)「作古さん、頼みがあるのだけどある場所の監視カメラをハッキングして欲しいの……場所は深大寺の……」

 一方で獅血と心究は楼ちゃんを尾行していた。

(獅血)「このままだと家に戻るよな」

(心究)「ああ」

 二人がそう思っていると急に楼ちゃんの前に男子が5人程現れた。

(獅血)「あいつらだな」

(心究)「ああ、守護霊が見えない」

 楼ちゃんの前に現れた五人の男子には守護霊が見えなかった。

(心究)「…少し考えがある耳を貸せ」

(獅血)「?」

 心究には何か考えがある様で獅血に話していた。

(獅血)「…! それって」

 獅血は心究の策に驚いた。

(心究)「この手が最善だと思うぞ」

(獅血)「…分かった」

 獅血が心究の案を承諾していると楼ちゃんと五人の男子が動きだした。

(心究)「追うぞ!」

(獅血)「ああ」

 心究と獅血は尾行を続けていた。

 一方で淨櫳と地泉は――

(地泉)「…そういえば、9体も思獣【しじゅう】を出現させて大丈夫なのか?」

(淨櫳)「何が?」

(地泉)「いや、だから、思獣を創る場合…体の細胞の幾つかを破壊するから9体も思獣を創れば可なりの細胞を壊す事になるから心配でさ」

(淨櫳)「ああ、大丈夫だよ、まだ9体は創れるから」

 そういうと、淨櫳の頭から血が流れて来た。

(地泉)「本当に大丈夫か?」

(淨櫳)「ああ」

 一方で徳魔と天雲は――

(託切)「てめぇのせいで俺の趣味が失われた」

 徳魔と天雲の目の前には託切がいた。

(徳魔)「趣味って女子を厭らしい顔で見る事か」

(託切)「そうだ!」

 徳魔は託切に趣味の事を訊くと肯定した。

(託切)「俺は女子を見ているのが好きで其の子とお近づきなってその子を殺すのが大好きだ!」

(天雲)「……」

(徳魔)「!」

 託切の趣味の内容を聞いて天雲の表情が変わって行くのが徳魔は分かった。

(徳魔)「雪、落ちつけ!」

(天雲)「…」

 徳魔の言葉で落ち着いた。

(徳魔)「…で、俺に復讐に来たのか?」

(託切)「当たり前だ!」

 徳魔の言葉で突然ナイフを取り出して陽の心臓を刺した。

(託切)「……あれ?」

 徳魔は心臓を刺されたのに平然と生きていた。

(徳魔)「お前を本気で懲らしめる!」

(天雲)「私も協力するわ!」

 徳魔と天雲はは託切に全力の罰を与える事にした。

(陽)「お前の刑は【不動の刑】だ!」

 そう言うと託切の体は動かなくなった。

(天雲)「怒りの鉄槌は【連雷の刑】よ!」

 天雲がそう言うと上空から託切目掛けて雷が連続で落ちて来た。

(託切)「助けてくれ~」

 託切は雷に撃たれながら助けをこうた。

(徳魔)「…後で救急車を呼んどくから安心しな」

(託切)「いや、今、助けてくれ!」

(徳魔)「お前は寿命以外で死ぬ事は前回の接触で決められている。だから雷で死ぬ事は無いが驚いて寿命を縮めるなよ」

 徳魔と天雲は託切をそこに置いといてその場を離れた。

 その時、天雲の携帯が鳴った。

(天雲)「…あっ、作古さんからだ」

(徳魔)「「鏡魔か」

(天雲)「作古さんどうかした。……え! あの現場に楼ちゃんが現れた!」

(徳魔)「!」

 一方獅血と心究は――

(獅血)「ここが現場か……! 心究、あれ!」

 獅血は徳魔が直した監視カメラを見つけた。

(獅血)「……あれ、徳魔が直した証拠が…」

 心究が監視カメラの左側を見ると徳魔が直した証拠の印が見えた。

(獅血)「取り敢えず、もう少し様子を……って心究!」

 心究は苛めを受けている楼ちゃんの元へ向って歩き出した。

(心究)「何をしている!」

(男子)「やべっ!」

 心究の声で五人の男子は逃げて行った。

(心究)「たくっ! 女の子を苛めるとは男の風上にも置けない奴らだ! お譲ちゃん大丈夫か?」

 心究は男子達を逃げさせて楼ちゃんを一時的に助けた。

(楼)「うん」

(心究)「…君は苛められているのかい?」

(楼)「……」

 心究の問いに楼ちゃんは答えなかった。

(心究)「…俺が何とかするよ」

(楼)「大丈夫ですから」

 心究が楼ちゃんを助けてあげると言うが楼ちゃんはそれを拒否してその場を離れた。

(心究)「……獅血そっちはどうだ?」

(獅血)「行き成り行くなよ…まぁでも、こっちの方も近くに居た烏に楼ちゃんと男子共の監視をする様に伝えておいたよ」

 獅血は近くの烏に楼ちゃんと五人の男子の監視を頼んだらしい。

(徳魔)「心究、獅血」

 その時、心究と獅血の二人を呼ぶ声が聞こえた。匠と獅血は聞こえた方向に振り向くと心臓の辺りから血を流している徳魔と無傷の天雲がこっちに来ていた。

(獅血)「徳魔! その怪我どうした?」

 獅血は徳魔に怪我の事を訊いた。

(徳魔)「いや~、託切 恭成が現れて俺の心臓にナイフを刺して来た。心究、直してくれないか?」

(心究)「…はぁ、まぁ、そのまま外を歩けば一般人が気絶をするかもしれないし」

 心究は徳魔の肩を触れると徳魔の怪我がみるみる内に直って行った。

(徳魔)「いや~、助かる」

 徳魔は心究に感謝した。

(心究)「さてと、俺達は自由行動で良いよな?」

(徳魔)「何で?」

(獅血)「実は――」

 心究の自由行動と言う言葉に徳魔は気になった所を獅血が説明した。

(徳魔)「…成程ね、先ず心究が出て、楼ちゃんと接触して苛めをしていた子供達を退けて、その後子供達を獅血の力を使って烏達に尾行を頼んだと……自由行動は認めるが二人一組で動けよ」

(獅血)「サンキュー」

 徳魔は心究と獅血の二人に自由行動を条件付きで許した。

(天雲)「…あの二人何か考えているわよ」

(徳魔)「取り敢えず、情報を整理する為に明日の早朝に母校の屋上に集合を後で鏡魔に教えておいてくれ」

(天雲)「は~い♡」

 天雲は心究と獅血が何かを考えていると感じたが徳魔は明日の予定を鏡魔に伝えて欲しいと天雲に伝えた。

 一方で淨櫳と地泉は――

(地泉)「ああ、徳魔か……伝えておく」

 地泉は徳魔と電話をしていた。

(淨櫳)「如何した?」

(地泉)「徳魔が明日の早朝にここで情報整理の為に例のやつを頼むって朝に……」

(淨櫳)「分かった」

 地泉は淨櫳に明日の予定と徳魔の頼み事を伝えた。

(淨櫳)「一つだけ気になる事が…」

(地泉)「何だよ、淨櫳」

(淨櫳)「実はさっきから思獣達の周りを誰も通らなくてさ」

(地泉)「本当か!?」

(淨櫳)「あぁ、警備員が通っても可笑しくない時間帯なのに」

(地泉)「気になるな……よし! 俺は一度、地上に下りて調べてくる!」

(淨櫳)「頼む」

 地泉は淨櫳が出した靴型思獣を出して地泉はそれを履くと屋上から飛び降りた。すると、靴が衝撃を吸収して地泉にダメージは無かった。

(地泉)「すいません!」

 地泉が教員用入口から入ると警備員の姿は居なかった。すると、地泉は淨櫳に電話した。

(地泉)「警備員はいないぞ」

(淨櫳)「こっちも確認出来ない」

(地泉)「あのさ、思獣の配置場所は?」

(淨櫳)「配置場所はこの学校はL字型だからその端に配置しているけど」

(地泉)「…何かあったのかもしれない少し中を調べてくる」

(淨櫳)「! あのなぁ、俺達は違法侵入している最中だぞ! ばれたらどうする気だよ!……お~い、聞こえているか……返事が無い」

 地泉は淨櫳に返事をしなかったが携帯は繋がっていた。

(地泉)「嘘だろ!」

(淨櫳)「どうした!?」

(地泉)「調布署と徳魔達に連絡してくれ!」

(淨櫳)「…いや、だから…」

(地泉)「警備員が階段で亡くなっている!」

(淨櫳)「! 分かった!」

 警備員が遺体となっていた。

 数時間後――

 警察は既に到着して現場検証中だった。

(陽)「地泉! 淨櫳!」

 そこに徳魔と天雲、心究、獅血も駆け付けた。

(現場責任者)「ちょっと、あんた達は?」

 一人の刑事が徳魔達を訊いた。

(徳魔)「俺は特殊制裁班の徳魔 陽【とくま あきら】です」

(天雲)「右に同じく特殊制裁班の天雲 雪【あまくも きよみ】です」

(獅血)「同じく、特殊制裁班の牙尾 獅血【かびすえ たけのり】です」

(心究)「…同じく、特殊制裁班の心究 匠【しんきわ たくみ】です」

 四人は刑事に自分達が何者か教えた。

(刑事)「特殊制裁班?」

 刑事には聞き慣れない部署だった。

(徳魔)「御存じありませんか…仕方ありません、教えましょう。《時効》は廃止されず今も時効は存在しています。そこで我々が法から逃げた者もしくは法を上手く利用している者…詰り法では裁けない者達を我々が裁いているわけです」

(刑事)「…成程」

 徳魔は刑事に特殊制裁班の仕事について簡易的に教えて刑事も納得した。

(徳魔)「ところで警備員の死因は何ですか?」

 徳魔は刑事に警備員の死因を訊いた。

(刑事)「ああ、詳しくは分かりませんが恐らく階段を転げ落ちての転落死……詰り事故死です」

 刑事は事故死と決めつけていた。

(徳魔)「成程ね……心究どうだ?」

 心究は既に遺体に触れていた。

(刑事)「ちょっと、遺体にふれちゃぁ困るよ」

(心究)「……徳魔…これは他殺の線が濃厚だぞ」

心究は警備員が他殺だと言った。

(徳魔)「心究、説明を頼む」

(心究)「了解…警備員の後頭部に鈍器で殴られた痕跡がある。それに事故死じゃない根拠は表情が明らかに違う。転落での事故死なら「あっ!」とした表情をしている筈だが警備員の表情はそれとは違い「ぐっ!」とした表情になっている件から他殺が濃厚ですよ、刑事さん」

 心究は他殺と確信した理由を述べた。

(刑事)「成程って…あんたは一体…」

(心究)「俺の父親が医師で母親が監察医で現場の遺体の写真をこっそりと自分の部屋に持ち込んで見ていたから現場の遺体の表情で他殺かそうでないのかは分かりますよ」

(刑事)「御見逸れしました」

 刑事は心究がどうして医師並みの検視が出来た事に驚いた。匠は両親の仕事上で現場の遺体が他殺かどうかわかる様になったらしい。それを刑事は感心した。

(徳魔)「…鈍器が何か分かるか?」

(心究)「いや、詳細は分からないがバーベルの様な物って言う事しか分からない…」

(徳魔)「…了解! 淨櫳! 獅血! 頼むぞ!」

(淨櫳&獅血)『おう!』

 心究が言うには凶器はバーベルの様な物だと分かり徳魔は淨櫳と獅血に凶器の捜索を頼んだ。すると、獅血は外に出て淨櫳はその場で目を瞑った。

(刑事)「何をしているのですか?」

 刑事は淨櫳が目を瞑った事が気になるらしい。

(徳魔)「淨櫳は頭の中で浮かんだ生物を一時的に現実へ出現が可能…だが、リスクもある。脳細胞と体の細胞を少しだけ使うから危険何だよねぇ……18回しか使えないのが欠点何だよなぁ」

 徳魔は淨櫳の力を刑事に教えた。

(淨櫳)(種類はシェパード・嗅覚は警察犬の上を行く・勘は鋭く・冷静な判断力がある思獣よ、現れよ!)

 すると、上空に光の玉が飛ぶと直ぐに光の玉は淨櫳の横に下りるとシェパード型の思獣が現れた。

(刑事)「……」

 刑事は思獣が現れて言葉に出来なかった。

(淨櫳)「頼むぞ!」

(思獣(シェパード型))「ワン!」

 すると、シェパード型の思獣は遺体の後頭部のにおいを嗅ぐと思獣の首元から首輪が出てくると近くの鑑識の手元に来た。

(鑑識)「?」

(淨櫳)「それは鑑識さんと一緒に探したいそうだな」

 どうやら思獣は鑑識と一緒に凶器の捜索に行きたいらしい。

(鑑識)「…ちょっと!」

 思獣はそのまま鑑識を連れて凶器捜し出て行った。

(刑事)「……」

 刑事は茫然と鑑識を見送った。

(獅血)「お~い、こっちも終わったぞ」

 すると、獅血が戻って来た。

(徳魔)「どう言う事になった?」

(獅血)「飛べるものは調布署の屋上に落として飛べないものは調布署の玄関に持って来る事になった」

(徳魔)「そう言う事らしいので刑事さん」

(刑事)「いや、どう言う事?」

 獅血と徳魔の話に刑事はついていけない様子だった。

(徳魔)「…あぁ、こいつは生物と話しができる。……獅血はそれで生物達に凶器の捜索を頼んで飛ぶ生き物には調布署の屋上に凶器を落として飛べない生き物調布署まで持ってくる事を伝えたっていう事だけど理解していますか?」

(刑事)「…あぁ」

 徳魔の説明で刑事は納得した様子だった。

(心究)「そういえば、淨櫳は犯人を見ていなかったのか?」

(淨櫳)「…それが全ての室内から出て来る者が一人も見なかったぞ!」

(心究)「う~ん、お前は思獣と目が共有していて思獣が見たものはほぼ全てがお前の脳に埋め込まれる筈…」

(淨櫳)「恐らく、俺が他の思獣の場所を見ていた時に起きた筈だよ」

(心究)「そうだな」

(地泉)「話しこんでいる所悪いが職員用玄関から出たのが一番だけど職員用玄関の監視カメラがとらえているはず!」

(刑事)「!」

 淨櫳と心究の話しをしていて監視カメラに容疑者が映っていると言う事を刑事が聞いて監視カメラの映像を確認する様に他の刑事に言おうとした。

(徳魔)「刑事さん監視カメラは一週間程前に壊れているから映像はないですよ」

(刑事)「! ……どうしてあなたは監視カメラが壊れている事を知っているのですか?」

(徳魔)「それは俺が物の状態を見ただけで判断できるからですよ」

(刑事)「どう言う事ですか?」

(徳魔)「詰り、俺の力は物の状態を使用or不使用の判別する事が出来ます。 …分かりました刑事さん?」

(刑事)「……はい」

 徳魔の説明で刑事は少し納得した様子だった。

(刑事)「…それにしても貴方達は如何してここに?」

 刑事は当然の如く淨櫳と地泉が学校に居るか訊いた。

(徳魔)「まだ詳しい事は分かりませんが俺達の同級生の妹が俺達の母校のこの学校に通学しています。ですが会った時の同級生の妹の様子が可笑しかったので少し調査をね」

(刑事)「…苛めがあるって事で良いのかな?」

(徳魔)「…そう何ですが…これは身内の問題なので事態を大きくするのは、やめて置きましょう…苛めをしていた方にも可なりの苛めを受ける可能性がありますし…」

 徳魔は刑事に自分達が学校にいる事情を説明と事態を大きくさせないようにとお願いした。

(刑事)「…確かに身内の問題ですからね…苛めの方はそちらに任せて警備員の方はこちらがやります」

 刑事は徳魔達に苛めの件を任せて警備員の方は刑事達がやる事になった。

 翌日の早朝――

 調布署の屋上にバーベルが落ちているのが発見された。

 特殊制裁班の本部では――

(淨櫳)「…にしても、今回の苛めの件は如何する気だ?」

(徳魔)「如何する気って?」

(淨櫳)「いや、今回の件に悪魔の力を使う気か?」

(徳魔)「いや、悪魔の力は使うにしても、一時的に楼ちゃんが味わった痛み、苦しみ、辛みなどの苛めの時の気持ち以上の痛み、苦しみ、辛みなどを苛めていた奴らに教えてやればいいさ…」

(淨櫳)「でも、どうやって?」

(徳魔)「俺達が味わった苦しみを彼らにぶつければいいさ」

 徳魔と淨櫳の二人は苛めをしていた子供達にどうやってお仕置きするのか話していた。

(淨櫳)「…俺達の痛みか」

(徳魔)「暗くなるな…俺達は絶対に殺しはしない…そうだろ」

(淨櫳)「そうだな」

 徳魔と淨櫳は意味深な話しをしていた。

(獅血)「徳魔! さっき調布署から連絡がきて凶器が屋上に届いたって報告が!」

 獅血は扉を開けて調布署の屋上に凶器が届いた事を報告した。

(淨櫳)「…そういえば、天雲は? いつも一緒なのに…」

 淨櫳は天雲が徳魔の近くに居ない事に気付いた。

(徳魔)「あいつは網中の家だよ。昨日の事件の事を伝えに行った」

(淨櫳)「そうか」

 徳魔は天雲が網中の家に行って昨日の事件を伝えに行った事を淨櫳に教えた。

(心究)「そういえば、明日は休日か…」

(地泉)「そうだな」

 心究と地泉は明日が休日の事を話していた。

(徳魔)「…獅血頼みがあるのだが」

(獅血)「何?」

(徳魔)「明日までに楼ちゃんを苛めている五人の男子の携帯番号を入手してくれ」

(獅血)「…! 了解」

 徳魔は獅血に楼ちゃんを苛めていた男子五人の携帯番号の入手を頼んだ。

 一方で天雲は昨日の事件を楼ちゃんと楼ちゃんの家族に伝えた。

(由幸と楼の父親)「…そうですか…」

 当然の如く両親は驚いていた。

(由幸と楼の母親)「雪ちゃんも悲しかったわよね」

(天雲)「えぇ、勿論ですよ」

 実は、亡くなった警備員は天雲達が小学校に在籍していた頃からあの小学校に警備員として勤務していて雪達とは仲が良く、子供たちから慕われていた人物だった。

(楼)「じゃぁ、私行くね」

(天雲)「いってらっしゃい」

 楼ちゃんは学校に行った。

 一方で特殊制裁班では――

 徳魔は出掛けており淨櫳と鏡魔だけだった。

(鏡魔)「暇ですねぇ~」

(淨櫳)「暇だぁ~」

 二人は仕事が無く寛いでいた。

 一方で心究は楼ちゃんの警護をしていた。

(心究)(今の所…大丈夫か)

 楼ちゃんは友達と一緒に登校していた。

 一方で獅血は――

(獅血)「ねぇ君達」

 獅血は楼ちゃんを苛めていた五人の男子達に声を掛けていた。

(男子)「何?」

(獅血)「君達のメールアドレスを教えてくれない?」

 獅血は直接男子達にメールアドレスを訊いた。

(男子)「…どうして?」

(獅血)「そうだねぇ、君達が僕に似ていて苛めをしているからかなぁ」

 獅血は昔苛めをしていた事を男子達に教えた。

(男子)「…知らない人とは秘密は教えられない」

(獅血)」「…そう、じゃぁ、仕方ないね」

 男子達は獅血にメールアドレスを教える気は無かった。

(獅血)「気を付けて学校に行きなさい」

(男子)「は~い」

 獅血と男子達は別れた。すると、獅血は携帯を取りだすと徳魔に連絡を取った。

(徳魔)「どうだ」

(獅血)「ああ、あいつ等のメールアドレスを入手した」

(徳魔)「良くやった」

 獅血は徳魔との電話を切った。

 一方で徳魔は例の監視カメラの場所にいた。

(徳魔)(監視カメラは一年以上前に既に壊されていた。楼ちゃんが苛めを受けていたのは今年の四月からだ…だとしたら壊したのは楼ちゃんを苛めていた男子達じゃない…だとすれば監視カメラを壊したのは……)

 徳魔は携帯を取り出した。

(徳魔)「鏡魔…一つ確認して欲しい事がある」

 徳魔は鏡魔に一つ頼み事をした。

 数分後――

 徳魔は特殊制裁班の逃法犯認証係の部署の扉を開けた。

(徳魔)「鏡魔さん、どうです?」

(鏡魔)「徳魔が言う通りあんた達があの場所を離れたのと同時に四人の人間があの現場を通った事が分かったわよ」

 鏡魔は徳魔に四人の映像を見せた。

(徳魔)「…一人目は三課に連絡だ…二人目は除外だな…三人目は…こいつが警備員を殺害した犯人だ! この映像を調布署に送っといてくれ!」

(鏡魔)「了解!」

 鏡魔は徳魔の言う通りに三人目の映像を調布署に送った。

 数時間後――

 徳魔達は明日の作戦会議をしていた。

(徳魔)「まずは何処であいつ等をお仕置きするかだが」

(心究)「例の場所で良いのでは」

(徳魔)「それに賛成のものは」

 六人全員が例の場所に賛成した。

(徳魔)「次にどういうお仕置きをするかだが」

(獅血)「俺達の過去の出来事を彼等の体に刻み込んで説教はどうでしょう」

(徳魔)「獅血の案に皆は如何思う?」

 皆は獅血の案に賛同した。

(徳魔)「では、解散!」

 数時間後――

 楼ちゃんを苛めていた男子達の携帯が鳴ると男子達は驚いていた。

 翌日の夜中――

(徳魔)「来たか」

 徳魔、獅血、淨櫳、地泉、心究の五人は既に例の場所にいた。すると、楼ちゃんを苛めていた男子達が来た。

(男子)「だ、誰ですか!?」

(徳魔)「そうだなぁ……闇の使者ってところかな」

(獅血)「率直に言うあの子を苛めるのはよせ!」

 男子達が徳魔達に何者か訊いた。それに徳魔は《闇の使者》と答えた。獅血は男子達に楼ちゃんを苛めるのは止めろと言った。

(心究)「嫌いだからって苛めは良くないから止めなさい!」

(男子)「あいつが何時も賢くていい子ぶるから」

 男子達が楼ちゃんに苛めをする動機は楼ちゃんが良い子ぶるかららしい。

(徳魔)「成程ね…何時も仕切っているからか…良いじゃねぇか」

 徳魔は男子達が楼ちゃんに仕切られている事が良いと言った。

(男子)「俺達は……」

(徳魔)「あのなぁ、日本は古き時代から女性が仕切っている。…詰り、《嬶天下》が日本を動かして来たといっても可笑しくは無い! …詰りだな、お前らの学年を仕切っているのが女の子の楼ちゃんだからこそ学年に問題が起きた訳じゃないだろ?」

(男子)「…それは」

(徳魔)「男は女に全力で尽す…言葉を変えれば《男は女の奴隷》かな」

(男子)「男は女の奴隷……」

(徳魔)「君達は彼女に何を望む」

 徳魔と男子達の話しを聞いていた心究は男子達が楼ちゃんに望むものは何か訊いた。

(男子)「…何も」

(心究)「! 何も無く苛めは起きん!」

(男子)「!」

 心究は男子達が楼ちゃんに望む事が何も無く苛めをしていた事に激怒した。

(獅血)「心究…少し落ちつけ」

(心究)「…すまん」

 冷静な獅血は心究の怒りを抑えられた。

(徳魔)「取り敢えず、これから我々が君達に罰を与える。君達が一生苛めをしない為の罰だ」

 徳魔はそう言うと後ろからサタンが出てきて男子五人に罰を与えた印を付けた。

(男子)「これは?」

 男子五人は腕に刻まれた印について訊いた。

(徳魔)「それはこれから君達に与える苦痛で死なない為の印だ」

(男子)「えっ! これで僕達不死身だぁ!」

 男子五人は不死身となった事に喜んでいた。

(徳魔)「はぁ…」

 呆れた徳魔は男子五人を金縛りにした。

(男子)「動かない」

(徳魔)「当然だ! これは苛めをしていた君達に俺達五人の絶体絶命の瞬間を君達の体に与える為だ!」

 徳魔の表情は本気で怒っていた。

(心究)「…では、俺からだな」

 最初は心究が男子五人に苛めをした罰を与える。

(心究)「我の苦しみを受けて懺悔せよ!」

 そう言うと心究の後ろからブエルの分身体が現れた。

(男子)「いってぇー!」

 男子五人は突然体中から血が吹き出た。

(心究)「痛いじゃすまないよ」

 心究は満面の笑みをしていた。

 心究の罰は二五分続いた。

(心究)「此れぐらいかな」

 男子五人の体中から出ていた血は止まった。

(男子)「はぁ…はぁ…」

 男子五人は疲労していた。

(徳魔)「まだまだ、君達は俺達残り四人の罰を受けなくてはいけない事を忘れるな!」

(獅血)「さて、次は俺だ」

 次に罰を与えるのは獅血だった。

(獅血)「俺の痛みを知れ!」

 獅血がそう言うと後ろからバルバトスの分身体が現れた。

(男子)「いってぇー!」

 男子五人の内臓は揺れて損傷が酷くなりゆき男子五人は段々と顔色が青くなっていった。

(獅血)「苦しいだろうが死にはしない…俺の場合は死ぬ所だったなぁ」

 二〇分程男子五人は痛みを受けていた。

(獅血)「もう良いかな」

 獅血からの男子五人への罰は終わった。

(男子)「…はぁ…はぁ…」

(地泉)「次は俺だ」

 次は地泉の罰が与えられる。

(地泉)「自分の痛みを君達に与えるよ」

 地泉は満面の笑みを浮かべて言うと後ろからアガレスの分身体が現れた。

(男子)「左がー」

(男子)「息が…」

 男子五人は肺が潰れて左半身が動かなくなっていた。

(地泉)「俺の痛みは君達より若かった時の痛みだ」

 三〇分程地泉の罰は続いた。

(地泉)「…此れぐらいだな」

 そう言うと男子五人は地泉の罰から解放された。

(男子)「…はぁ…はぁ…」

(徳魔)「まだ、続くぞ!」

(淨櫳)「次は俺だ」

 そう言うのは淨櫳が前に出た。

(淨櫳)「俺の罰は痛いで済むかなぁ」

 そう言うと淨櫳の後ろからフェニックスの分身体が現れた。

(男子)「あついー!」

 男子五人は体内まで焼け焦げていた。

(淨櫳)「普通は経験できないぞ」

 五〇分程、淨櫳の罰は続いた。

(淨櫳)「もう良いか」

 淨櫳の罰は終わった。

(淨櫳)「…はぁ…はぁ…」

(徳魔)「次で最後だ」

 最後の罰は徳魔だった。

(徳魔)「俺の死線を見せてやる!」

 そう言うと後ろからサタンの分身体が現れた。

(男子)「いってぇー!」

 男子五人は体全体から流血を続けた。

(男子)「だ、誰だ、お前達!?」

 更に男子五人は幻覚が見えて来た。

(徳魔)「いやぁ、俺はこの状態が二時間を超していたけど雪からの頼みで君達の罰は一人一時間以内にしときなさいって言われているから長くはしないよ」

 そして、五四分程経過――

(徳魔)「そろそろ、良いかな」

 そう言うと男子五人は徳魔の罰から解放された。

(徳魔)「これで君達の罰は終えたが君達がこれから苛めをする場合は君達の印が光る。すると今回の体験が夜中に起きる。それも一回目は今回と同じタイムだが二回目からは倍になり三回目は更に倍と時間も痛みも倍増して行く。そうなりたくなければ苛めを止めて女性に尽くせば起こらないから安心しなさい」

 徳魔はこれ以上楼ちゃん…いや、女性に苛めをすればどうなるか忠告した。

(男子)「は、はい」

 男子五人は涙を流しながら忠告を聴いた。

 翌日――

 楼ちゃんは心究と例の場所にいた。

(心究)「久しぶりだね! お譲ちゃん…いや、楼ちゃん」

(楼)「どうして私の名前を知っているの?」

 楼ちゃんは心究が自分の名前を知っているのか訊いた。

(心究)「僕は君の姉である網中 由幸の同級生だよ」

(楼)「本当?」

(心究)「本当だよ!」

 楼ちゃんは心究が姉の同級生と話して本当か訊くと陽が匠の背後の方から現れた。

(楼)「あれ、陽お兄ちゃん」

(徳魔)「ハハハ…お兄ちゃんか少し照れるな……!」

 徳魔が照れると上空の雲行きが怪しくなり陽は嫌な気配がする後ろを振り返ると雪の表情が完璧にやばかった。

(天雲)「徳ちゃん」

(徳魔)「雪…怒るなよ…お前の場合非常に不味い事は自覚しているだろ」

(天雲)「大丈夫…今日の元々の天気が雨だから雷を出しても大丈夫なのよ!」

 そう言うと徳魔に向けて雷が落ちた。

(心究)「雪…今日は非常に怒っているな」

 そう言うと徳魔は地面に倒れた。

(楼)「お兄ちゃん?」

(天雲)「楼ちゃん…大丈夫だから」

 そう言うと天雲は徳魔を連れ去った。

(楼)「……」

(心究)「相変わらずだな」

 楼ちゃんは茫然と立っていて心究は呆れていた。

(心究)「本題に戻るけど君の苛めは解決してあげた」

(楼)「本当?」

(心究)「ああ、そこで君が隠している傷を見せてくれないか?」

(楼)「うん」

 楼ちゃんは心究の前で上半身の服を脱いだ。

(心究)「…傷が多いな」

(楼)「治る?」

(心究)「…治さないよ」

 心究は楼ちゃんの問いに治さないと答えた。

(楼)「どうして?」

(心究)「俺は体の傷は治せるが心の傷は流石の俺にも治せない…治せるのは君自身だ!」

(楼)「…」

 そう言うと心究は楼ちゃんの傷を一箇所に集結させた。

(心究)「俺は君の傷を一箇所に凝縮させた。これは君が永久にこの事を忘れない様に覚えておく事が大事だ。忘れたらお兄ちゃん達が死んだ後に君が忘れれば人殺し当然の事をした事になるから忘れないで生きていてね」

 心究は笑顔を見せながら楼ちゃんと別れた。楼ちゃんの背中には悪魔と子供達の土産の印が背中に《頑》の文字が刻まれていた。

 この言葉が楼ちゃんの背中に刻まれていた。

 特殊制裁班の部署では特殊制裁班のメンバーが全員集まっていた。

(徳魔)「そういえば、警備員の件も無事解決したらしい」

(心究)「犯人は?」

 徳魔は警備員の事件が解決した事を皆に伝えた。心究は犯人について訊いた。

(徳魔)「犯人は学校の教師だ。動機は女子にレイプをしようとした所を警備員に見つかりそうになって女子の方は逃げて未遂で終わったが犯人は一年ほど前から警備員の殺害を考えていて逃走ルートも確保して遂にあの日が訪れた。犯人は警備員の頭を強打させて逃走した。だが一つだけミスをした。逃走ルートの何カ所かの監視カメラを破壊した。そのルートの中に楼ちゃんが苛められていた現場があった。そこを俺が直した。淨櫳と地泉の二人からの一報を受けて俺達が学校に行くのとすれ違いに犯人もあの現場を通った。犯人は言っていたそうだ。《あそこのカメラが動いている筈が無い》と言って暴露をして犯人は全てを供述し始めたそうだ」

 徳魔は警備員の事件の詳細を話した。

(淨櫳)「そのレイプされそうになった女子って言うのは…」

 淨櫳が訊いた。

(徳魔)「ああ、犯人の教師が受け持っている生徒の一人だった。その子にこの事を両親にばらせば学校に居させなくさせるどころか記者にでっちあげの事を書かせて大恥をかかせるつもりだったらしいぞ」

 徳魔は女の子と教師の脅迫を皆に教えた。

(心究)「それにしてもどうして教師は教え子に手を掛けようと?」

 心究は如何して教師が教え子に手を掛けようとしたのか疑問が生じて徳魔に訊いた。

(徳魔)「それは…教師が受け持っていた組が言う事を聞かないどころか《ボイコット》をしていたらしい。其れのリーダー的存在だったのがレイプ未遂にあった女の子だった。因みにその女の子はレイプに遭いそうな時でも悲鳴を出さなかったらしいぞ」

(心究)「どうして?」

(徳魔)「警備員が行動ルートを把握していて時間がちょうど警備員の巡回する時間だった事で女の子の方は床に倒されていて地面の微かな揺れや床に耳が近かった為こっちに人が来る気配を感じて何も言わずに警備員が来るのを待つと教師も警備員が近くに来た事を知って女の子の上から離れた瞬間に女の子は逃げたらしい。その時に足音が警備員に気付かれたが後を追わなかったらしい。警備員は忘れ物を取りに来た生徒だと思ったって女の子は被害にあった翌日に聞いたらしい。これを犯人は見ていて女子が警備員に告白していると勘違いしたらしい。レイプをしようとした現場を見られたと思い、更に被害者の女の子が警備員に告白していたと勘違いして犯行に及んだって刑事さんは言ってた」

 徳魔は心究の疑問に答えた。

(心究)「なにわともあれ、これで事件は解決か良かった」

(徳魔)「ああ」

(心究)「元気ないな」

 心究は事件が解決した筈なのに徳魔は元気が無かった。

(徳魔)「実はその監視カメラに映った四人目が気になって調布署にいる犯人に聞くと脅迫されて百万円を振り込んだらしい。犯人は脅迫してきた人物に名前を聞くとこう答えた《ブリッジデビル》と答えた」

 徳魔がそう言うと地泉の様子が変わった。

(地泉)「……」

(徳魔)「地泉…遂に現れたかもしれないなお前を殺そうとした犯人が」

(地泉)「徳魔…顔は監視カメラに映っていなかったのか?」

(徳魔)「いや、帽子を深く被っていて顔が良く解らなかった。すまない」

(地泉)「いや、仕方ないさ」

 特殊制裁班の面々の表情が変わった。


 《ブリッジデビル》とは一体何者なのか? そして、地泉と悪魔が出会った経緯が明らかになって行く! 更に悲劇が動き出す! 次回は男女の機微の一幕が事件を導く!


 悪魔と子供~虐待と歩橋~ 第一話 完


悪魔と子供~虐待と歩橋~ 第二話 続く――


内容は薄いようですが登場人物を想像して場所も想像して脳内で映像化されていただきますと鮮明に分かると思われます! 下手なので! キャラクターに関しては家のブログを探していただければ確認できますが無理そうなら勝手にイメージしていただければいいです! …まあ、主要人物達は普通の体系ですから 顔立ちは少しイケメン風がよろしいかと女性達は憧れの美少女をイメージして頂ければイメージしやすいです! それではこの先もお楽しみください!

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