第八灯 先輩
「零一」のZeroによる怪談話
あーあー、お、声入ったかな? それでは初めまして、「零一」の零の方、Zeroといいます。二人の雑談を動画にして投稿しています。一の方のOneは今日、いません。
えー、あー、怪談を話せばいいんでしたっけ。怪談、ホラー、心霊、奇妙な物語、不思議な体験。そんな感じのことを話して欲しいと言われました。
……皆、そんなに体験するんですか、微ホラーみたいなもの。俺はあんまりないんですけど。あっても、勘違い的なものがほとんどなんですけど。
……ああ、いや、先輩の体験談でもいいならそれっぽいのはありますね、確か。
あ、それでいいですか。なら、話しますね。ちょっと長くなるかもですけど。
俺には先輩がいます。零一のOneの方じゃないです。Oneも一応、先輩なんですけど、また別人というか。あ、知らない方いますから、説明あった方がいいですね。
零一のOneは俺の大学時代の先輩です。大学時代に出会って、そのときから一緒に配信とか実況動画とか撮ってます。
そして、俺のリスナー・フォロワーの方は知っていると思うんですが、俺にはOne以外にもよく会話に話題だけ出している「先輩」がおります。高校から大学時代の先輩です。まあ、普通の先輩なんですけど、ちょっと変人というか。何と言うべきか、不思議な人で。
そんで、その人が前に「不思議な体験した~」って言って話してくれたことがありまして。
……先輩が死んだ人と会ったという話を。
先輩には勿論、先輩がいます。俺からすれば、先輩の先輩的な人。それで、俺の先輩が先輩の先輩、今回は先々輩と呼びます、と久々に再会したことがあったらしいんです。そのときは普通に会って、話して、お昼ご飯とかも一緒に食べたらしいです。
んで、夕食をファストフード店で食べてたらしいんですけど、先々輩が職場から連絡が来たらしくて、席を外したようなんです。なので先輩はのーんびり、一人でポテトとか食べてたらしいんですけど、ある人が声を掛けてきたんですって、先輩に。
「あれ~、〇〇君じゃん。どうしたの、一人で。あ、もしかして、誰かと一緒?」
ちなみに〇〇は先輩の本名です。
声を掛けてきたのは先々輩の先輩でした。先輩も面識があったらしいらしいです。一、二回くらいらしいですけど。先々々輩とこの人のことを呼称します。
先輩は先々々輩に先々輩と会ってワチャワチャしていたことを話しました。先々々輩は「仲良いねえ~、二人とも。俺もワチャワチャしてたかったな~」とか言ってたらしいです。
「あ、お迎え来た~。じゃあ、行くね~。△△っちに怪我しないように伝えてね~」
そう言って先々々輩は姿を消したらしいです。
まあ、その後、先々輩が電話から戻って来たので、先輩は先々々輩と会ったことを話したらしいんすね。そしたら、先々輩から衝撃の一言が。
「先々々輩、数ヶ月前に事故で亡くなった、はず、だけど」
二人で顔を青くしたらしいです。
その後、先輩がこの話を俺にしたときにその場に先々輩も一緒にいたんです。その時に、先々輩が思い出したんですね。
先々輩も先々々輩が生きていた時代、先々々輩の先輩、すなわち、俺からすると先々々々輩に会ったことがあるって話を。それも、その時点では既に故人のはずの。そして、先々々輩も同じような経験をしたことがあるって話を聞いたことがあったって。
そして、同じような経験をそれまでにいた数代前、もっと昔の先輩達も経験したことがあって、故人を見た人はその後、皆事故死で死んでいるって話を。
……先々々々輩も、先々々輩も、昔の先輩達を見たからか、早く亡くなってしまった。だから、先々輩も、先輩も、早くに事故で亡くなってしまうかもって。
もしかしたら、俺も、先々輩が亡くなって、先輩といるときに先々輩の幽霊を見るかもしれないなぁって思いました。不謹慎ですけど。
まあ、今のところ、先々輩も先輩も生きてますし、そういう偶然が続いているだけかもしれませんけどね! そういうのって意外と続いたりしますもんね! 勘違いかもしれないっすね……まあ。
つーわけで、暗くなっちゃいましたけど俺の話は終わりでーす。ぐだっちゃってすいませんでした。
次は「FUCK OR OK?」のノインさんです。
それじゃ、じゃねばーい。
ちなみにだが、Zeroくん、先々輩は今もご存命で間違いないのかな。
存命してますよ。先輩と一緒に自分の二代前の故人の先輩を見ると亡くなる原因、探してます。まあ、研究してるって言う方が正しいかもしれないですけど。
変人の先輩は変人というか。亡くなる可能性が高い本人が自分で調べるのだろうか。
いやあ、先輩達、変人なんで。普通にやりますね。普通に。
……なるほど。そうか。
俺も協力してますけど。
だろうな。
後輩に会ってみたい、ただ、それだけだったんだよ。




