第六灯 足音
「大亀持ち」所属の「ウサギ」による怪談
はーい、続いて第六走者、ゲーム実況集団「大亀持ち」のウサギでーす。女でーす。得意なゲームはロールプレイングゲームでーす。
同じく、ゲーム実況集団「非日常」所属のくーぴーさんとは実況仲間でーす。わーい。
今回は──―さんご企画の「怪談百物語PERT1」にお呼ばれしたので怖い話しまーす。
皆、重かったり、怖かったり、命賭けてたりしてるので私は本当に軽いの話しまーす。
私は霊感とか特になくて、ふっるいアパートとか住んでいたときも友人たちは「長い髪の男が!!」とか叫んでてもなーんにも私は見えてないみたいなことありまして~。
あ、長い髪の女じゃないんだって? 確かに。それは同意見。幽霊が長髪男子なのはあんまりないよねー。
んで、知らない方は知らないし、知ってる方は知ってると思うんですけど、私、地方から都会へ上京してきたタイプの実況者なんですね。ちゃーんと本業があって、そっちの本業関係で上京してきたタイプなんですね。
実況は上京後に始めた感じですねー、はい。まあ、そして、上京あるあるだと思うんですけど、上京直後ってまーったく、お金なーいんですね。私もまったく、お金がなかったんですよねー。
だから、やっすい訳あり物件のアパートを住処としたんですね。一万円ぐらいで住めるところ。
思いのほか、安いにしては住みやすいし、駅からも近かったし、職場にも近くてめっちゃ良かったんですよ。
ただ、一つ嫌だったことがあって、それが夜中に足音が聞こえてくることなんですよ。
入居者は私以外にはいないし、大家も別のところ住んでるし。じゃあ、誰の足音だってなるわけですよー。
ただ階段を上り下りするだけの足音。
私の部屋は階段に一番近い部屋だったし、壁薄かったからめっちゃ足音聞こえてくるんですよ。もう、うるさくてたまらなかったなあ。
だけど、本当に足音だけでそれ以外は特に何もなかったんで、そのまま過ごしてましたね~。次の住居が決まるその日まで。
結局、退去する日まで足音は消えなかったでーす。
以上でーす。
ちなみにその次の住居が友人たちが「長い髪の男が!!」とか叫んでたふっるいアパートでーす。
では、お聞き頂きありがとうございましたー。さよーならー。
前者五人よりは軽いけど、普通に怖い話だね。っていうか、霊感はないけど住居はいつも心霊現象が起こるんだね。
そうなんですよねー。訳あり物件選んでも、そうじゃないの選んでも心霊現象起こるんですよねー。今のところも、一昨日、急にお皿が窓に向かって行ったんですよ。
それ聞いて思うのだけれど、一軒家に住まないのかい。
いやー、高いんでー。
高いからって一軒家に住まないで心霊現象に慣れていくその能力、素晴らしいな。
でしょー。
心霊現象(住宅)に愛される女! それが私!




