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第四灯 爆笑

「イレイザー」所属の「マッパ」による怪談

いや、「松田」による怪談


 あー、音入ってる?



 あ、入ってるか。



 じゃあ、始めます。皆さん初めまして、もしくはお久しぶりです。「イレイザー」所属の「マッパ」です。よく、「松田」と呼ばれてます。「松田」と呼んでください。



 今回はこの怪談企画に不本意ながら参加することになりました。この企画の参加を勝手に決定した社長を恨みます。呪い殺します。冗談です。許してください、社長。ごめんなさい。



 あ、すみません。話が逸れました。怪談、ですよね。



 僕は怪談を聞く分には好きですが本当に体験したことは一切なくて。


 ……いや、1個だけ、小学生の時におかしな電話を受けたとこはあるんですが。あ、その話でもいいですか。そこまで怖い話でもないし、人によっては同じ体験したことがある人もいるかもしれないですけど。




 確か、それは小学6年生のくらいのときでした。



 自分、塾とかには通ってなかったから学校終わったらすぐに家に帰ってたんです。それで勉強したり、テレビ見たり、外で遊んだりしてました。そんな毎日を過ごしてました。



 ある日のことでした。



 その日は宿題があったから宿題を一人でしていて。そしたら家電(いえでん)が鳴った。



 その時間は家に自分しかいない時間だと親戚とかご近所さんも知り合いも知っているはずでした。だから、緊急の電話とか、セールスの電話だとかの可能性しかないんですよね。



 で、そのときは緊急の電話の可能性もあるから家電に出ようとして受話器のところで電話番号を見ました。



 そしたら、知らない個人からの電話番号でした。でも、一応、自分は知らない親の知り合いとか、親の職場からの人からの電話かも知れないと思ってその電話に出たんですね。




「……ハハハッ、ハハハハハハハハハハッ!! アハハハハハハハハッッ!!! ビャハハハハハッ!! ギャッハッハッハッハッハッハッ!!」



 そんな笑い声が電話の向こう側から聞こえてきた。



 正直、めっちゃビビってすぐに電話を切っちゃいました。今となっては正しい判断だとは思います。



 結局、親にもその電話番号確認したけど、その電話番号の知り合いなんていないって言われて「間違い電話だったのか」って思ってました。



 でも、知り合いの家だとしても他人の家だとしてもやっぱり、爆笑だけが受話器の向こう側から聞こえてきたら怖いですよね。



 では自分の怪談はこれで終わります。ご清聴ありがとうございました。



 皆も間違い電話はしないようにね。

























 ふーむ、間違い電話の向こう側から爆笑が聞こえてくる。大人だとしても怖い話だ。



 本当に思い出すだけでも、今でも、背筋が冷えますよ、──―さん。

姿が見えないって怖いね。

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