身に覚えのある人 郁side
今日は、たまたまダチ二人の付き添いで、出掛けていた。
「なぁ、郁〜俺の服選んでくね?俺センスないんだよ……」
俺に話しかけたやつは夏渚。服のセンス以外はしっかり者であとの2人のまとめ役。
「ぶっ……ほんと、お前センスないな…」
「おい、今笑ったろ、上から下まで任せるぞお前に」
「は?嫌だわ下ぐらいお前が選べよ……」
「ダメ!笑ったお前が悪いんだから」
可笑しいの俺なのか?てか、横の一人もケラケラ笑ってないで反論しろってんだ。
「はぁ、分かったよ……んじゃそこら辺みて取ってくるわ」
「おう、すまんな郁。あとで飯奢るわ」
「飯つうか…金くれ。お前の服に出すやつ払うわそのまま」
「……お前たまに優しいのなんなん笑」
俺はいつも優しいわ。お前がワガママだからイライラすんだわ。
「あ、じゃあ俺も郁に着いてく勉強になるし!」
「あ?勉強ってほどでも無いぞ……」
「いやいや笑なってるから、とりあえず着いてく」
コイツはダチのうちのもう一人、真也。
俺の隣でケラケラ笑ってるうちの一人な、真也は友達思いなところがあって気に入ってる。
「てか、夏渚のいつもの服装ってジャージだよな?なんで今日に限ってなん?」
「あーあいつ昨日彼女出来たんだよ笑だから明日のデート用の服数着買いたいらしく連絡が来た」
「へー、あいつやっと彼女出来たんか……なら納得だわ」
「……お前やっぱり読み込み早いわ笑」
いいことだろうがよ……まぁいいわ。さっさと選んで買お。
「真也ー、コレとコレどっちがいいと思う?」
俺が両手にある上の服は黒のパーカーと白黒のボーダーのパーカー。
「んあ?あー……黒の方」
「了解、あとシャツか……」
シャツは、どうしよかな……と見ていた時、見知った女を見かけた。しかも今日は旅行カバン持ってるし……。
「ん?どした郁」
「あの人……よくここで買い物してんの見かけんだけど、なんか今日違うっぽいんだよ」
「あ、確かに……あの子旅行カバンだな」
俺はあいつの家族もここによく来ているのも見たことがある。だけどあいつと家族でいる時あいつらの買った荷物を持たされてるのを知っている。
「……後で声かけるか…」
「郁、お前も他人思いなとこ変わらんな笑そーゆうとこ好きだわ笑」
「ありがとう、シャツも決まったから買ってくる」
「うい」
レジでいつもの店員にお願いしますといい、会計を済ました。
「中村くん、あの女の子前にもいた子よな?ここら辺に」
「多津さんも見かけるんすか彼女……」
「あぁ、先週も居たから一人で」
「……後で声かけてみます」
「わかった、よろしくまた、お店寄ってな」
「はい」
やっと買い終わって、夏渚のとこへ戻ってきた。
「ほら、決めて買ってきたぞ」
「サンキュ、やっぱりいいセンスだわ助かるわ」
「下の方も買った?」
「おう、買っておいた。これぐらいかな買い物は……2人とも今日はありがとう!」
「「いいえ」」
やっと、終わった……あ、あいつのとこ行くんだったか。
「あ、俺寄るとこあるから…またな2人とも」
「おう、ありがとうな今日!また連絡する」
「あぁ」