診察と
病院でアンケートを終えたあと私は不安だった。
どこか悪いわけじゃないけど…それらしい事をしていたから。
横をチラッと侑君の方を見ると気が気じゃないのかソワソワしている。
私と一緒なんだと安心した。
「……侑……君。」
「大丈夫だよ、、、きっと。俺は診察室には入れないけど待ってるから。」
「う、うん……。」
不安が募って、心がドクドクと音を立てる。
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待つこと30分後。
先生に呼ばれ、私は侑君に"行ってくるね"と言い診察室に入った。
「失礼します……」
「どうぞ、座ってください。あ、華村さんアンケートありがとうね。それで最近お腹に痛みがあると。」
「……はい、あと吐き気があったりなかったり」
「そうですか……ではお腹をみるので横になってくださいね」
「はい……」
横にいた看護師さんに支えられ私はベッドに横になれた。
「では、見ますのでリラックスしててくださいね」
深呼吸をする……ヒヤッとする聴診器にビクッとするけどその後はすんなりだった。
「はい、ありがとうね座って待っててくださいね。」
少しして、先生と看護師さんがもどってきた。
「華村さん、おめでとう。お腹に赤ちゃんがいますね。」
「……え、赤ちゃん……?」
「はい、産むか産まないかは相手さんと話し合って決めてまた来てください。どちらにしても私たちはあなたの味方です。」
赤ちゃん……私のお腹の中に……。確かに侑君と付き合う前あたりからそゆことをしてきた。
でもちゃんと付けてたから……。びっくりしている。
診察室をでて、会計までまた侑君と待っている。
「…………梨凛?」
「……侑君……私……」
「ちゃんと聞くよ、だから話して欲しい梨凛から」
私は侑君の目に頷き、一呼吸おいて話した。
「あの……ね、わ、私……お腹見てもらったの……そ、そしたらお腹に……赤ちゃんいるって言われて」
「……っ」
「産むか産まないかは話し合ってって言われた」
「……赤ちゃん……梨凛の中に」
「う、うん……」
「そうか……なら産んで欲しい俺は……二人とも大事にしたい。俺ももっと頑張らなきゃって思うから」
「……いいの?……産んで……っ」
「うん、産んで欲しい、梨凛も不安かもしれないけど俺はめっちゃ嬉しい」
「っ侑……君……っ」
よしよしと侑君も泣きながら撫でてくれた。




