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嬉しい気持ちと不安

病院で数週間入院し、その1ヶ月後に私はやっと退院した。


退院後、侑君は前より心配して気にかけてくれる。

だけど、どこか素っ気ないというか……何か言いたげな表情で私を見ることが多くなった。


言いたいことがあるなら言って欲しい反面それは私が問題なのではという気持ちもあって私もどうしたらいいのかそのままにした。



。.゜ :✿。.゜ :✿。.゜ :✿。.゜ :✿。.゜ :✿。.゜ :✿。.゜ :✿


だけどある日、話があると家事をしている私に侑君は言ってきた。


「どうしたの?」


「……凛梨、このまま俺と一緒ここでいて欲しい。」


時が止まった気がした。凄く切なげで泣きそうな顔をするから。

だけど返ってきた言葉は私にとって凄く凄く嬉しくてあぁ……ここにいていいんだって思った。


「……凛梨?」


「ご、ごめんね……侑君、それってもしかして」


「あぁ、ずっと言えなくてごめん。この気持ちがなんなのかまだはっきり分かってなくて。だけど今なら分かる、俺は凛梨が好き。俺とあの家でずっと一緒に居て欲しい」


いつもは無口で素っ気ない侑君だけど今日は無口というか照れくさそうでだけどやっと言えたって言う顔をしていた。


「こんな私で……良ければ……」


「凛梨だからいいんだ、俺はお前以外要らない。だからこんななんて言うな」


1番言って欲しかった。私は生まれてこなければ良かったと思うことばかりで謝るしかできないノロマだと思っていたから。


だけど、これからは侑君がいる。辛いことも悲しいことも分け合いたい。


「侑君、ありがとう!これからもよろしくね……っ」


「おう。こちらこそよろしく」


私と侑君は手を繋いで一緒に照れ合った。


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