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Prolog

寒空の中、私はあの家から飛び出し街に来ていた。


「……孤独なはずなのに、安心する……不思議」


ボソッと呟いたはずなのに……何故か話しかけられた。


「それは、わかる……けど、この時期はほんとに冷え込む……」


目線の先には、靴が見えて……表情は見えないけど声からして男性だ。


「……へ?」


「…………アンタさ、少し前によくここら辺に来てた人だろ。俺、見掛けてたんだよアンタを」


「……っ!?そ、そんな前から……で、でも服とか……」


「あー、髪型はいつも一緒だろ?だからだわ」


……確かに、髪型はいつも同じだ。けど、だけど帰るって事はしたくない……あの家は……私にとってはゴミ同然な場所。


「……アンタ、旅行カバンもってどうすんの?……い、……」


「家……には、帰る気はなくて……出てきたんです。」


「ふーん……まぁいいや。これからどうすんの?」


「わ、分からないです……あの家に居たくなくて何も考えずに出てきたので……」


「…………じゃあ、俺の家に来る?」


これが彼、アッシュブラウンの髪色で無愛想な郁との出会いだった。


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