悪臭を放つ腐敗した臓物が飛び散っていようと
大理石や御影石の
正確な数式の様な真理の上を、
いつか定理という名の天使達が
黄金のラッパを高らかに
吹き鳴らす時が来るだろう・・
そこに
どんな血痕や
悪臭を放つ腐敗した臓物が
飛び散っていようと、
そのネウマ譜は白く美しいのだ。
正常な棘皮の分解・・
子猿の悲鳴・・
神の疎外の遠心分離機の中で
崩壊する山羊の鳴き声・・
世界の終末に吹き鳴らされる
天使達のC♯管のトランペットは
あらゆる生命を
不快に導く美しい吹奏楽の先陣を担い、
したたかさや、馴れ合いの笑いを
屠殺していくのだ。
しかし、
神の国の至上の喜びは、
常に巨大な鮒の置かれた
大理石の上に
栄光と共に輝き続ける・・
そこでは、
神の暖炉を受け入れた母娘も、
その暖かみを拒絶した母娘も、
共に幸福で在り続けるだろう。
アーメン