表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

第一章                      俺って迂闊!

俺は五歳になった。


赤ちゃんだったときは大変だったな。おしめのかえがすごく恥ずかしかった。人生最大の屈辱と言ってもいい……


だが、そんなことを凌駕するほどのことがあったからさほど問題はなかった。それは……


魔法だ!!


これが日常でよく使われていて見るたびに目を輝かしたものだ。しかも転生した家が伯爵家で調べたところによると伯爵は貴族階級では上級貴族にあたる。だから金があるし、書庫も広かった!


ちなみに貴族階級は上からこんな感じだ。


公爵

侯爵 辺境伯

伯爵

子爵

男爵


と言った感じで、もちろん王家が一番偉い。そして次に公爵と、言った感じだった。これらの情報は全部本を読んで得たのだ。


しかも一歳や二歳の時は部屋も抜け出せにくかったし(おもにメイドが止めたから)しかも書庫の場所も分からないときた。

さすがにお手上げだったのだ。しかし!今はそんなことはなく、書庫にも行けてたくさんの情報が手に入ったのだ。


でも、魔法は駄目と言われた。なぜって?危ないからだって。暴走させてしまったりしてしまうとさすがに危険すぎるらしく六歳になったらと言われた。ほかの子どもたちも大体はそのぐらいらしい。


まぁ、適正があり才能があったらもう一、ニ年はやかったり代々宮廷魔術師を排出している名家だったりすると物心ついたときから習わせたりするらしいけど俺は親が反対したことで六歳である。あと一年。まぁ、魔法書は読んでいいらしい。俺の親は教えていないから読んでも使えないと思っているらしい。


けど俺は本を読んですぐ使えた。だって《習得速度倍加》のスキルもってるからね。ちなみに三歳で。


そして魔法についてだが、基本は火・水・風・雷・土の五属性の五大属性と、無属性。そして派生属性の光・闇属性。ほかにも時間・空間・結界の希少属性がある。この派生属性はあまりもっている人はいないらしい。希少属性はさらに少ない。適正は基本一つで二つは百人に一人といった具合で三つからは一万人に一人といった具合で四つ以上は百年に一人いるかいないかだ。しかも、希少属性は一つもっているだけでも十年に一人いるかぐらいの確率らしい。あと、無属性は身体強化や障壁の属性がないものらしい。無属性は適正関係なく魔力さえ使用出来れば誰にでも使える。だからステータスには反映されない。


そして俺だがなにがあるか試してみると、全部に適正があった。派生、希少属性も含めて。初めはびっくりした。だってこんなのいったいどれくらいの確率だと思う!?調べたら未だかつてそんな前例はないらしく前代未聞だったからだ。


(まぁ、せっかくあるんだしと思い、練習したけど)


そしてその結果がこれだ。



ステータス

名前:ルティシア・フォン・インフィス


種族:人間


性別:男


年齢:5


称号:伯爵家次男 転生者 神の使徒 


レベル 10

体力  8600/8600

魔力  48000/48000

筋力  6200

防御  4000

敏捷  7200


スキル

アイテムボックスLvMAX 鑑定LvMAX 隠蔽LvMAX 火魔法LvMAX 水魔法LvMAX 風魔法LvMAX 雷魔法LvMAX 土魔法LvMAX 光魔法LvMAX 闇魔法LvMAX 聖魔法LvMAX 時空魔法LvMAX 結界魔法LvMAX 限界突破 成長速度倍加LvMAX 習得速度倍加LvMAX 適応 ????? ?????


加護

創造神の加護LvMAX

破壊神の加護LvMAX




こうなっていた。ちなみに時空は時間と空間の二つがあわさったものだ。

これを見た俺は、すげぇ驚いた。なぜなら魔法を使ってステータスに《~魔法Lv1 》ってついてすげぇ喜んでいたら数日ほどたくさん練習してステータス見てみたらもう全部MAXになってんだもん。そら驚くわ!


《成長速度倍加LvMAX》が恐ろしすぎる!あと、レベルは1からで九、MAXとなっていた。しかも《成長速度倍加》はレベル1だと変化はなく、2とあがるにつれて倍になっていくから、MAXだと十倍だ。やば!と思ったものだ。と、詳細に書いてあった。


そして《習得速度倍加》もMAXだから恐ろしい速度で成長してしまった。絶対ばれたらやばい。

ただ、いつか適正を見る日が来てしまう。めちゃくちゃ魔法を習いたいと言った手前断ることも出来ないから。


肉体の身体能力も凄く上がってるけどスキルの恩恵だと思う。レベルは魔法を練習したり少し体を鍛えるために走ったりしたからかな?


そんなことを考えていると自分の部屋のドアにノックがなった。ちょうど今、俺は剣術や武術についての本を読んでいたのだ。両方使いたいからな。


「ルティシア様、起きていますか?」


と、侍女のアリスが声を掛けてきた。


彼女は俺が生まれたとき傍にいたメイドの一人で今は俺の専属メイドだ。ちなみに歳は十八である。


この世界は十五で成人になるから彼女は俺が生まれたときはまだ新人でメイドとしてのレベルを上げるためとかで専属にされたらしい。


「うん。もう起きてるよ」


「ルティシア様は本当にしっかりしてますね。同年代と比べても大人びている雰囲気があります」


「そう?」


「はい。ただ中身は普通に三歳児ですけど。魔法とか好きなものがからむとなおさら」


「そ、そんなことないし!」


と、そんなことを話していた。仕方ないじゃん!魔法を見ればだれでもそうなっちゃうから!


俺は心の中でそう反論した。


「けど、今はちゃんと起きてるけどそれはまだ読みたい本があったりするだけで起きる理由がなくなったらだらけそう」


「そうなったらちゃんと起こしに行きますので安心してください」


アリスはそう言って微笑んだ。


「ありがとアリス」


三年間俺を世話しているだけあってしっかりしている。ありがたい限りである。


「それともうお食事の準備ができており、皆様揃っております」


「わかったすぐ行く」


どうやらもうみんな食堂にいるようだ。俺はみんなを待たせないよう食堂に向かった。











「起きたか、ルティ」


「うん。さっき起きたとこ」


俺にそう声を掛けてきたのは俺の父であるバルガ・フォン・インフィス。見た目は金髪で紫色の目をしていていかにもファンタジーな感じである。少しおっとりというか、厳つい感じはなく物腰が柔らかい。


「ルティおはよう」


「おはよう!ルティ!」


「おはよう母さん、クリス姉さん」


と、俺の母であるアンナ・フォン・インフィスとクリスティア・フォン・インフィスに挨拶をする。


あとここにはいないが兄のジン・フォン・インフィスもいる。ジン兄さんは王都にある王立学園に通っていて寮生活をしているから今はいない。国立と王立であるらしいが難しいほうの王立を選んだらしい。


そして忘れていたが母さんは美しい黒髪にサファイアのような綺麗な青い瞳だ。普段は優しいが怒るとガチで怖い。姉さんが怒られているところを見たとき絶対怒らさないようにしようと思った。姉さんは金髪に青い目と受け継いでいて俺は黒髪に紫の目を受け継いでいる。そしてブラコンだ。正直また黒髪と思って少し残念になったが前世に比べ全く似てない黒だった。


だって綺麗さが全然違うもん!テレビに映ってたモデルよりも綺麗だと思う。自分で見たときそう思ってめちゃくちゃ喜んだ。


そしてジン兄さんは母さんとおなじ容姿に少し金髪が混じっている。まだ屋敷にいたときに確認済みだ。



「ルティはよく魔法の本を読んでいるがそんなに使いたいのか?」


と父さんは聞いてた。


「いや、もう使えるよ?」


「「「!?」」」


「?」


なんか三人ともすごく驚いてるけどどしたん?そう思っていると母さんが口を開いて言った。


「...なんでもう使えるようなっているのかしら?」


「?それは本を読んで練習したから」


「誰かに教えてもらったの?」


「いや、別に一人でだけど」


「このおバカ!!!」


!?いきなり母さんが怒鳴ってきた。何事!?どこに怒られるところが!?


「どうしたの母さん!そんなに怒って!」


「どうしたもこうしたもないわよ!あなたが一人で勝手に魔法を練習したりしてるからよ!」


「それのなにか問題が?」


「魔法は六歳からて言ったわよ!」


「!?やばっ、いっちゃった」


俺は思わず口を滑らせてしまった。そういえばそうだった。さっきまで覚えてたはずなのになぜ?もう歳?いや、まだ五歳だから違うな。前世でも十四歳だし。


「そんなに使いたかったの?」


クリス姉さんは俺にそう問いかけてきた。そんなの使いたいに決まってる。日本人なら当たり前のこと!みんなの憧れなんだから。


「はぁ、それならステータスと言ってみて」


母さんはもう怒っておらずため息をついて俺にきいてくる。ステータスについては創造神様から聞いたことだからここで知ってるとこたえたらまずいよな…確か本では載ってなかったし。


「ステータスって?」


「ステータスは自分の情報が載っているの。魔力だったりスキルに称号、身体能力値。まぁ見たらわかるわ。これには魔力を必要としない。それがこの世界の理よ」


なんかさらっとすごいこと聞いた気がする。この世界の理か…まぁ地球にはないしね。


「あと、今回は私たちも見てみたいからステータスオープンっていって」


「わかった。《ステータスオープン》」



ステータス

名前:ルティシア・フォン・インフィス


種族:人間


性別:男


年齢:5


称号:伯爵家次男 転生者 神の使徒 


レベル 10

体力  8600/8600

魔力  48000/48000

筋力  6200

防御  4000

敏捷  7500


スキル

アイテムボックスLvMAX 鑑定LvMAX 隠蔽LvMAX 火魔法LvMAX 水魔法LvMAX 風魔法LvMAX 雷魔法LvMAX 土魔法LvMAX 光魔法LvMAX 闇魔法LvMAX 聖魔法LvMAX 時空魔法LvMAX 結界魔法LvMAX 限界突破 成長速度倍加LvMAX 習得速度倍加LvMAX 適応 ????? ?????


加護

創造神の加護LvMAX

破壊神の加護LvMAX



「「「!?!?!?」」」


そう唱えてさっきみたステータスをみんなにみせたらどきもをぬいていた。?あっ!!この神の使徒かな?これはまずい!


「ル、ルティ…なんだ?このステータス称号スキル身体能力値全てがおかしいぞ!?」


「神の使徒ってどういうこと!?」


「ルティなんで二柱の神様の加護をもってるの!?しかもレベルMAX!?でもさすが私の弟ね!」


え!?全部なの!?ま、たしかに!


父さんと母さんが見たこともないほどの驚愕した顔をして問いただしてきた。クリス姉さんも二人と同じだったがブラコンだからかすぐに褒めてくれた。


「身体能力値でおかしなところってある?」


俺もこれらがおかしいのはわかる。けど身体能力値まではさすがに本ではわからない。そう思って父さんに聞いてみた。


「いや全部おかしい!おそらくレベルが10なのはこれだけ魔法を練習したりしたからそれにともない上がったのだろうがレベル10程度で四桁はおかしい!普通なら100~200もしくは高くて300ってところだ」


まじか!これえぐいのか……。


「昔賢者とも呼ばれていた使徒様はレベルは1570で能力値はどれも六桁だったらしい。そしてこのアルセルシア王国最強の騎士団長も今はレベル460ほどで能力値は四桁だったはずだ。つまり、お前はそのレベルで騎士団長と同じくらいだ。使徒様まではわからないがお前ならいきそうだし。それよりはその神の使徒という称号についてだ!お前は使徒様は神の代行者だ。私たち含め人類皆ひざをつかねばならんほどだ」


!!そうか神はこの世界を創った存在だからその使徒は次に偉いのか……。


「いや、つかなくていい!俺も知らないし!」


「そうか…しかしこれは誰にも伝えてはならないな。みんなも誰にも話さないように」


そう言って母さんと姉さんは真剣に頷く。


「それとルティ」


父さんが話しかけてくる。心なしかなんか圧を感じる。


「魔法レベルなどが全てMAXなのはなぜだ?」


「!!……そ、それは……たくさん練習したのと《成長速度倍加》の影響かな?」


俺はおずおずとそう答える。怖い、父さんの顔が怖い!


「次からはちゃんと言うんだぞ。わかった?」


「は、はい…」


俺はそう答えるしかなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ